灰色の君は、世界の汚れで濁った水溜まりに写った空を見て、小さな世界で空を飛ぶ。
錆び付いた君は、不平と不満が詰まった宝箱にかかった鍵を開け、全ての罪を背負い込む。
純粋に密度を上げた君は、人より深く空気を吸い、人より重たい息を吐き、人より美しい掌で、人より濁った水をすくうことだろう。
悪を善とし、虚偽を真実と信じ、疲れ果てた所で、誰も助けてはくれない。
世界と君が目をつぶる時、渦巻くドス黒いものは消えるだろうか?
そして、閉じたマブタをこじ開け、つむった瞳から流れ出た涙は跡形も無く消え失せ、その渇ききった瞳で見える時。
世界は今より随分綺麗だろう。
