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『愛』ってのは本当に難しいね。
漢字や言葉の意味としては広辞苑で初っ端くらいにあんのに。


不覚にも浅い認識だけで自分の周りを愛しちゃうと今の世の中みたいになっちゃうわけだ。

エルニーニョや砂漠化、戦争やらテロ。
食料危機も雇用低下も。


愛して止まないモノが不憫無く生きて、成り立つ為なら、田畑が減り、餌生物が減り、緑を切り裂いて赤土を晒し、二酸化炭素を撒き散らし、朱鷺が絶滅しようとも、兜蟹が激減しようとも、カラスが死肉に貪ろうとも、宗教弾圧がおころうとも、格差が生まれようとも、その溝が埋まらなかろうとも、誰かが生き苦しかろうとも構わないわけだ。


俺はこのあくまで想定出来たであろう事態を糾弾することも無いし、資格も無い。
頭の良い人達は気付かなかったのかな?
そういう人達こそエゴイストくさいから見て見ぬふりをしちゃったのかな?


とまぁ、言うは易し。

責任転嫁しちゃあ流石に無責任過ぎるから俺は俺なりに考えてみるつもりだけど、多分答えは出せないからもっと考えてみるとするよ。


人それぞれがそれぞれの世界観や意見があるわけだから、そんなんがざっと60億もあったら、そりゃ所々でバグみたいな物が起きて、ショートしたりスリープしたりするのは当たり前だ。

海洋生物の為に捕獲船を追っかけてる暇なんて俺には無いし、神様の為に自爆してやる義理も無い。

これは俺の意見だけど、この真逆を我先にと誇りを持ってやっている人達もいるっていうのは事実なわけだ。

既にそういった方々は俺からしたら別次元の思想の持ち主で、パラレルワールドの住人に近い。
俺の人生において頑なとは言わずとも向こう数十年は平行線を辿り、哲学・思想学の点で見ても高校の古典並みに学ぶべき所は無いだろうな。

つまりその人達の世界の中心で叫ぶ愛は俺からしたら大気圏外ってこと。

愛に関する概念がもう既に身近に2つあるってこと。

裏表は切っても切り離せないものだから受け止めるしかないか。




大麻を吸うピーポー君もいれば、七人の小人に姦される白雪姫もいる。

セロリが好きな人もいれば嫌いな人もいる。

愛云々言ってはいるものの、つまりは単純に君達の事が好きなのさ。
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金なんか、無かった。


五百円玉は遠足の前か婆ちゃん家に行った時くらいしか貰えなかった。

別に貧乏じゃなくて、むしろ裕福な方だった。
横浜の中心で一軒家だったし、車もチラホラ変わったりしてた。
兄も俺も中高大と私立に通わせてもらったし、習い事に部活も何不自由無くやらせてもらえた。


俺が言ってる金が無かったってのは自分で欲しい物を買う俺の金が無かったってこと。

新しいハードは五年に一度の誕生日に、ソフトは毎年のお年玉かサンタさんに頼んで、敬老の日に婆ちゃん家にせびりに行くくらいだった。


欲しい物は沢山あった。
新しいクニオ君のソフト、多機能過ぎる筆箱、カラフルな色鉛筆、コロコロコミックにボンボン、ゲームブックにゲーム缶ペン。ベーゴマやメンコ、ガンケシにネリケシ、金賞のシールなんかもそうだ。

当時、100円の重さたるや俺には命の次に重かった。




春には草笛を吹き、落ちて来る桜の花びらを左手で掴むと幸せになるという遊びに没頭した。

夏には近所の第5の森という科学工場跡地の森で昆虫採集とドジョウ掬いに汗を流した。

秋には第5の森がドングリ船造船所になった。
父ちゃんの焚き火にみんなでドキドキした。

冬にはたまに降る雪で命がけの雪合戦をした。濡れた手は真っ赤だったけど、寒さなんて屁でも無かった。


金なんて必要無かった。



ここ一週間良く遊んだ。
ティラノサウルの化石を見て、釣った魚でバーベキューをして、虎にタイヤをかじられかけた翌々日は牛の乳を絞ってやった。


楽しかった、久しぶりに。

ただ、楽しむためには金がかかる歳になっちまった。


カブトとクワガタ採ってれば大金持ちになれると思ってた。

世界一格好良い自転車に乗っていた。

夜更かしが楽しかった。

チューペットは誰かの家行きゃ必ず貰えた。

石油ストーブの臭いが好きだった。


毎日が楽しくて楽しくて、予定なんか無くても暇じゃなかった。



何が変わっちゃったんだろ?

環境かな?


俺かな?



今でも虫採りは好きだし、格好いいチャリにも乗ってる。
夜更かしも良くするし、タクシーもバシバシ使う。

チューペットはなかなか貰えないけど、やってる事といえば昔とそう大差ないはずだ。




変わっちゃったのは環境かな?



いや、俺だろうな。
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アフロディーテは『美と愛とは常に均衡を保つ物だ』とか言ったとか言わないとか。


多分言ってない。


お久しぶりです。

恋をしている人間ってば、刺激が強すぎるくらい綺麗なんだよね。
京浜工業地帯のトタン屋根みたいな俺の油塗れのギザギザハートには、半熟の黄身に箸をブッ刺すくらい刺激的で魅力的で苦痛なわけよ。

以前はキリストでもブッダでも無く、アポロンこそ我が唯一神であったけど、手抜き工事様々の俺の儚きビッグドリームは地震なんて来る前に脆くも崩れ、アポロンに嘆き乞う前に更地になちまった。
すかさずその基盤に盤石の態勢で鎮座したのがアフロディーテってわけで、友愛とも博愛とも似たようで似てないようで似た感覚が芽生え始めてきたわけ。

俺みたいな甘々ちゃんが夢見て大見栄切っても良い時代なんだから、生きていくのが面倒だとか死ねなんて言葉は簡単には言っちゃ駄目だよ。


星がまたたくのは空気があるからであって誰それ構わず暗号や信号を送ってるわけじゃない。

火星では空が卑猥なピンク色に見えるらしいけど、それも宇宙の創造主がカップル喫茶みたいにしたくてしたわけじゃない。

この世の中ってのは以外に偶然的無意味が多いんだ。
ただその無意味な物は大昔から現代、果てはいつまでたっても無意味なままである場合もあるけど、時に惹かれて、時に離れられなくて、時に愛おしく思う事だってあるんだから不思議だね。

紙切れ一枚よりも、スカイフィッシュよりも、サガミオリジナルよりも薄い表裏がヒラヒラ翻った時、アナタやアレは無意味ではなく必須アイテムになるんだから凄い事だ。

ものの見方が変わった瞬間に進化するんだ。
ダーウィンだって気付けないスピードだろ。


ロボットの三原則はアシモフが考えたんだけど、まぁ何と俺には関係ない話だろうか。
細身の巨乳と並んで関わる事がないであろう話だな。

地底世界ペルシダーは誰に対してどの程度で必要なものな?

フィクションに依存している人間?

それとも俺?

それとも君?



ありがちだからこっ恥ずかしいけど、誰だってコンプレックスはあるもんだよ。
ひねくれ者でも構わないけど、自分を無意味だなんて思ったら勿体無い。


悲しませないでくれないか?
時折胸が痛むよ。