#02時代の変化への対応

2050年の福井県大野市の人口は17,078人。そのうち65歳以上が8,716人で総人口の51%を占める。限界集落どころではない、今のままで良いわけがない。

議会でも申し上げていますが、2020年国勢調査結果には中部縦貫自動車道整備に関係する人が数百人含まれており、人口も高齢者数も実体はもっと厳しい(この記事下段参照)。

もう本当に待ったなしの状況。令和6年度当初予算の編成が進む中、何が必要か『選択と集中』を求める声が多く聞かれた12月大野市議会。市民の声、願いに大野市行政はどう応えるのか。


市民、事業者の思いに寄り添った中で予算編成や組織体制を通して明確なビジョンを示す。そのビジョン達成に向けて公民連携を強化して最適な手段を選択して限られた経営資源を集中させて取り組まなければ時代の変化に対応できません。


国立社会保障・人口問題研究所が発表した2050年の日本の姿。新聞ニュースで話題となっていますが、衝撃的すぎます。


福井新聞記事(令和5年12月23日付)

https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1941306



○2年前の大野市議会・代表質問において、人口減少対策の目的や大野市行政のビジョンを確認しています。皆さん、ご覧になられた感想をお聞かせください。
【令和4年3月大野市議会代表質問と回答】
★林よりかず代表質問(一部抜粋)
 令和3年11月30日に公表された令和2年国勢調査の確定値において、大野市の人口は3万1,286人となり、5年前と比較して5.5㌫、1,823人の減少という結果でした。
 65歳以上が3.5㌫増加した一方、64歳までの人口が大きく減少するなど、年齢構造の偏りがより一層強まり、高齢化が進展している状況です。
 また総人口に占める15歳未満の割合は県内9市最低の10.8㌫でした。
 近年の出生数を見ても平成21年以降、年220人前後で推移していましたが、平成29年に200人を下回り、令和元年161人、令和2年191人、令和3年は152人と減少。
 母子手帳交付数から令和4年の出生数は150人を切るのではないかと非常に危惧しています。
 国勢調査の結果を踏まえ、施策の転換が必要です。
 そこで1点目、今回の調査結果には中部縦貫自動車道の整備に携わる数百名が含まれており、実際には3万1,000人を割り込む大変厳しい状況だと認識していますが、子育て世代である市長はどのように受け止めているのか伺います。

→ ◎市長(石山志保君) 
 林議員の代表質問にお答えします。
 昨年11月に公表された令和2年国勢調査では、令和2年10月1日現在の本市の人口は3万1,286人、平成27年から令和2年までの5年間の減少率は5.51㌫となっています。
 本市の人口減少は県内各市と比較し進んでおり、特にこれから結婚し、出産、子育てされる15歳から39歳までの女性の減少が顕著となっています。
 若い世代が大野に住み続けていただくには、今後も結婚、出産、子育てを直接的に支援する取り組みのほか、大野で住み続けるための働く場の確保、地域による子育て世代へのサポートなど総合的な取り組みが必要です。
 昨年2月に策定した第2期大野市総合戦略に基づき、中部縦貫自動車道県内全線開通、北陸新幹線敦賀開業を見据え、さらなる人口減少対策に戦略的に取り組んでいくため、
  • 地域経済を活性化し、安定した雇用を創出する、
  • 新しいひとの流れをつくる、
  • 若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる、
  • 時代に合った活力ある地域をつくり、地域と地域を連携する
の四つの施策をしっかりと進めていく必要があると考えています。

※議会での質疑応答の様子など動画含めた質問概要はこちらからご確認できます。

※人口の減少に歯止めをかける目的で策定した

大野市過疎地域持続的発展計画は、令和7年の大野市人口を29,000人と設定していますが、それを上回るスピードで人口減少(特に65歳未満の生産年齢人口と若年人口の減少)が進んでおり、施策の転換が必要です。