71年前のきょう、福井地震が発生しました。

そんな6月28日は一日、防災の大切さを改めて感じる大変貴重な話を聞く機会がありました。


午前中は、私のふるさとでもある旧西谷村での被災体験や村時代の魅力を聞きました。昭和40年9月の風水害を機に廃村を余儀なくされた旧西谷村。1000ミリを超える大雨が村を襲いましたが、谷の濁った水や普段と違う匂いに異常を感じた区長の判断、みんなの迅速な行動が、村人自身の命を守ることにつながったと。

またその避難に関する情報伝達は人伝いに伝わりましたが、日常生活におけるコミュニティがいたる場面であり、村の集落ごとの良い意味での競争〔スポーツ大会、写生大会、書道大会など〕が各集落の団結力につながっていたと。大野地区第一分団体育協会で分団内運動会の運営などを行っていますが、改めて大切なことだと実感しましたし、リーダーの存在、普段からのコミュニティの大切さを感じました。

また夕方からは、福井新聞社と河北新報社の共催で『東日本大地震を忘れない〜被災体験を聞く会』に参加。佐藤誠悦さん、安倍志摩子さん、志野ほのかさんの被災体験、廣井悠東京大准教授による避難行動に関する話を聞きました。

皆さん共通だったのが、自分の命は自分で守ること。家族を信じて、てんでんこ(それぞれで)逃げる大切さ。特に印象に残ったのが、志野ほのかさんの『大切な人といつでもいつまでも会える保障はない。あたりまえではない』との被災体験。伝えられる今を大切にしてほしいとのコメントに思わずハッとさせられました。帰ったらすぐに話をしようと思います。

今回の聞く会は、人と人、人と地域、地域と地域のつながりを大切に、河北新報社が2012年から防災ワークショップとして開催している『むすび塾』として開催されたもの。きょういただいた貴重な話を無駄にせず、これからの活動につなげていきたいと思います。

関係者の皆さん、本当にありがとうございました。