HYROX(ハイロックス)に出場するとき、意外と重要なのがシューズ選びです。
HYROXでは合計8kmを走る一方で、Sled PushやSled Pull、Burpee Broad Jumps、Sandbag Lungesなども同じシューズで行います。
そのため、単純に「一番速く走れるランニングシューズ」を選べばいいわけではありません。
+
GRIP
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STABILITY
初心者なら、8kmを走れるクッション性・反発性に加えて、ワークアウト中に滑りにくく安定しやすいシューズを選ぶのが基本です。
この記事では、HYROX初心者向けにシューズ選びのポイントと、おすすめモデル7足を紹介します。
HYROX用シューズは「走りやすさ+グリップ+安定性」で選ぶ
HYROXのシューズ選びが難しい理由は、ランニングとワークアウトで求められる性能が少し違うからです。
ランニングでは、
- 軽さ
- クッション性
- 反発性
- スムーズな体重移動
が欲しくなります。
一方、Sled PushやLunges、Wall Ballsなどでは、
- アウトソールのグリップ
- 左右への安定性
- 足のホールド感
- 地面をしっかり押せる感覚
も重要です。
速すぎるロードレース用シューズ
でもなく
重すぎる筋トレ専用シューズ
でもない。
その中間にHYROX向きのシューズがあります。
初心者がHYROXシューズを選ぶ5つのポイント
① 8kmを走れるランニング性能
HYROXでは1kmランを8回、合計8km走ります。
そのため、一般的なジム用トレーニングシューズだけで挑むと、ランニング区間で脚への負担を感じやすくなることがあります。
ある程度クッション性があり、8kmを走ることを前提に設計されたシューズを基本に考えましょう。
② Sled Pushで滑りにくいグリップ
HYROX用シューズで特に見ておきたいのがアウトソールです。
Sled Pushでは、足で床を強く押しながらSledを前へ進めます。
アウトソールのグリップが弱いと、足が滑って力を伝えにくくなる可能性があります。
シューズ裏を見るときは、前足部までラバーがしっかり配置されているか、滑りにくそうな凹凸があるかも確認してみましょう。
③ 高すぎず不安定すぎないソール
厚底シューズはランニングで大きなメリットがあります。
ただし、極端に高く柔らかいシューズでは、LungesやWall Ballsなどで足元が不安定に感じる人もいます。
初心者の場合、速さだけでなく足を置いたときの安定感も重視した方が扱いやすいでしょう。
④ 足がシューズの中で動きにくいこと
Burpee Broad JumpsやLungesでは、通常のランニングとは違う動きも入ります。
シューズの中で足が大きくずれると、力を伝えにくくなります。
かかとや中足部がしっかり固定され、自分の足型に合うものを選ぶことが重要です。
⑤ 初心者は「尖った性能」よりバランスを優先
初出場であれば、超軽量なトップレーシングモデルを無理に選ぶ必要はありません。
ランニング・グリップ・安定性をバランスよく備えたモデルの方が扱いやすい場合があります。
HYROXにおすすめのシューズ7選
ここからは、HYROXの競技特性を踏まえて、タイプ別におすすめモデルを紹介します。
① PUMA Deviate NITRO 4|総合バランス
② PUMA Velocity NITRO 4|初心者向け
③ Saucony Endorphin Speed 5|スピード重視
④ adidas Adizero Boston 13|ランと安定性のバランス
⑤ HOKA MACH 7|軽快なラン重視
⑥ ASICS GT-2000 14|安定性重視
⑦ Saucony Endorphin Pro 5|タイムを狙う人向け
① PUMA Deviate NITRO 4|総合バランスで選びたい人
最初の1足としてバランスを重視したい人に注目したいモデル。
Deviate NITRO 4は、PUMAのNITROFOAMとPWRPLATEを搭載したスピード系ランニングシューズです。
アウトソールにはPUMAGRIPを採用しており、ランニング性能だけでなくグリップも意識されています。
27cmで約250g、スタックは38mm/30mm、ドロップは8mmです。
- HYROX初出場
- ランニングもワークアウトもバランスよくこなしたい
- プレート入りシューズを試したい
- PUMAのグリップ性能を重視したい
② PUMA Velocity NITRO 4|初めてのHYROXシューズに
プレート入りのレーシング感より、扱いやすさを重視したい初心者向け。
Velocity NITRO 4は、フルレングスのNITROFOAMを使ったPUMAのデイリートレーナーです。
PUMAGRIPアウトソールを採用しているため、ランニングシューズとして使いながらグリップも確保しやすい構成です。
HYROX練習と普段のランニングを1足で兼用したい人にも候補になります。
- 初めてHYROX用シューズを買う
- カーボンプレートはまだ必要ない
- 日常のランニングにも使いたい
- グリップとクッション性を両立したい
③ Saucony Endorphin Speed 5|ランニングのスピードも重視したい人
8kmのランニング区間でスピードを出したい人に向くモデル。
Endorphin Speed 5は、PWRRUN PBクッションとナイロンプレートを組み合わせたスピード系シューズです。
カーボンプレートほど極端なレース仕様ではなく、トレーニングからスピード走まで幅広く使いやすいのが特徴です。
ランニングを強みにしてHYROXへ挑戦したい人には有力候補になります。
- ランニングが得意
- 1km区間のペースを上げたい
- 反発感のあるシューズが好き
- カーボンより扱いやすいプレート系を探している
④ adidas Adizero Boston 13|走りと安定感のバランス型
速さだけに振りすぎず、しっかり走れるシューズを探している人向け。
Adizero Boston 13にはLIGHTSTRIKE PROとENERGYRODS 2.0が採用されています。
レース専用の超軽量モデルとは違い、トレーニングからレースまで使えるオールラウンドな位置づけです。
アウトソールにはグリップを意識した構造が採用されているため、HYROXでも候補にしやすい一足です。
- ランニング性能を重視したい
- 極端なレーシングシューズは避けたい
- 練習から大会まで使いたい
- adidasのフィット感が合う
⑤ HOKA MACH 7|軽快に走りたい人
プレートに頼らず、軽くテンポよく走りたい人向け。
MACH 7はスーパークリティカルフォームEVAを採用したスピード志向のランニングシューズです。
メンズモデルでは約237g(28cm)と比較的軽く、前足部にはグリップを意識したラバーが配置されています。
プレート系シューズが苦手な人や、自然な走り心地を好む人にも候補になります。
- 軽いシューズが好き
- プレート入りが苦手
- ランニング区間を軽快に走りたい
- HOKAのフィット感が合う
⑥ ASICS GT-2000 14|安定性を重視したい初心者
スピードより足元の安定感を優先したい人向け。
GT-2000シリーズは安定性を重視したランニングシューズです。
HYROXではLungesやWall Ballsなど、ランニング以外にも足元が安定してほしい場面があります。
トップスピードよりも安心感を重視する初心者や、普段から安定系シューズを履いている人なら選択肢になります。
- 安定感を重視する
- 柔らかすぎるシューズが苦手
- 普段からGT-2000系を履いている
- 初出場で無理にスピードモデルを選びたくない
⑦ Saucony Endorphin Pro 5|タイムを狙う経験者向け
HYROXでタイムを狙いたいランニング上級者向け。
Endorphin Pro 5は、PWRRUN PBとSuper Critical PWRRUN HG、カーボンプレートを組み合わせた本格レーシングモデルです。
PWRTRACラバーアウトソールも採用されています。
8kmのランニング区間では大きな武器になりますが、初心者が「速そうだから」という理由だけで選ぶ必要はありません。
高反発・高スタック系のシューズは、ワークアウト時の安定感との相性を練習で確認してから本番投入するのがおすすめです。
- HYROXでタイムを狙いたい
- ランニング経験が豊富
- カーボンシューズに慣れている
- レース用と練習用を分けられる
初心者ならPUMA Velocity NITRO 4かDeviate NITRO 4から考えやすい
7足あると「結局どれを選べばいい?」と迷うかもしれません。
HYROX初出場であれば、まずは極端な性能ではなく、ランニング・グリップ・安定性をバランスよく考えるのがおすすめです。
PUMA Velocity NITRO 4
扱いやすさ・普段使い重視
PUMA Deviate NITRO 4
もう少しスピード・反発性を求める
ランニング経験が豊富ならEndorphin Speed 5やBoston 13なども候補。
さらにタイムを本格的に狙う段階になれば、Endorphin Pro 5のようなレーシングモデルを検討する流れが分かりやすいでしょう。
PUMAにはHYROX向けに設計された専用モデルもある
PUMAはHYROX公式パートナーで、現在はPUMA x HYROX Deviate NITRO Elite 4のようなHYROX向けモデルも展開しています。
通常のロードレーシング性能だけでなく、HYROXのSledなどを意識してアウトソールが調整されているのが特徴です。
本格的にHYROXへ取り組み、専用レースシューズを選びたい人は候補に入れてもいいでしょう。
「HYROX専用」と書かれているから全員に最適とは限りません。足型・走力・シューズへの慣れもあるため、可能なら実際に履いて確認しましょう。
HYROXで避けたいシューズは?
絶対に使えないという意味ではありませんが、初心者は次のようなシューズには注意した方がいいでしょう。
グリップが弱いシューズ
Sled Pushなどで足が滑ると、力を前へ伝えにくくなります。
ランニング性能だけでなく、アウトソールも確認しましょう。
極端に柔らかく不安定な厚底シューズ
ランニングでは快適でも、LungesやWall Ballsなどで不安定に感じる可能性があります。
ランニングに向かない重い筋トレ専用シューズ
HYROXでは合計8km走ります。
ウエイトトレーニングでは優秀でも、8kmのランニングには向かないモデルがあります。
RUNだけを見る
×
WORKOUTだけを見る
×
HYROX全体で考える。
大会当日に新品のシューズを初めて履くのは避けよう
購入したシューズは、本番前にRUN+WORKOUTの練習で使っておきましょう。
チェックしたいのは、
- 1kmランで違和感がないか
- Sledを押したとき滑らないか
- Lungesで足元が不安定にならないか
- Burpee Broad Jumpsで足がシューズ内で動かないか
- 後半でも痛みが出ないか
です。
普段のジョギングだけでは分からない部分もあるため、HYROXに近い複合練習でも試しておくと安心です。
シューズでタイムは変わる?
シューズだけでHYROXのタイムが劇的に縮まるとは限りません。
ただ、合計8kmを走る競技なので、自分に合ったシューズを使うことはランニング効率や快適性を考えるうえで無視できません。
さらにSledで滑りにくく、Lungesなどでも安定して動ければ、ワークアウト側でもメリットを感じる可能性があります。
だからこそHYROXでは、
+
WORKOUTで安定する
という両方の視点から選ぶのがポイントです。
HYROXのシューズについてよくある質問
Q.普通のランニングシューズでもHYROXに出られる?
ランニングシューズを使用する選手は多く、特別な「HYROX専用シューズ」が必須というわけではありません。
ただし、グリップや安定性がHYROXのワークアウトに合うか確認しておきましょう。
Q.カーボンシューズはHYROXにおすすめ?
ランニング区間では推進力を得やすい一方、モデルによってはソールが高かったり柔らかかったりして、ワークアウトで不安定に感じることがあります。
カーボンシューズに慣れている人ほど選択肢にしやすいでしょう。
Q.筋トレ用シューズでも大丈夫?
ワークアウトでは安定していても、HYROXでは8km走ります。
ランニング性能が低いシューズは、後半の負担が大きくなる可能性があります。
Q.初心者はいくらくらいのシューズを買えばいい?
価格だけで決める必要はありません。
HYROXだけでなく普段のランニングやトレーニングにも使えるモデルを選ぶと、初めての1足として使いやすくなります。
Q.大会用と練習用のシューズは分けた方がいい?
初心者なら必ずしも分ける必要はありません。
まず1足で練習と大会を経験し、タイムを狙うようになってからレース用シューズを追加する方法でも十分です。
まとめ|HYROXシューズは速さだけで選ばない
HYROX用シューズ選びでは、次のポイントを押さえておきましょう。
- 8kmを走れるランニング性能
- Sledで滑りにくいグリップ
- LungesやWall Ballsでの安定性
- 足をしっかり固定できるフィット感
- 初心者は尖った性能よりバランスを重視
HYROXシューズは
「一番速い靴」ではなく、レース全体を動きやすい靴。
RUN・GRIP・STABILITYの3つで選ぼう。
シューズを選んだら、実際のHYROXに近いトレーニングで履き、ランニングとワークアウトの両方で相性を確認しておきましょう。