こんにちは。

ロサンゼルスのリカです。




週末、とある方とのコミュニケーションコーチング中に思い浮かんだネタを一つ。



以前このブログで「アドバイスは役に立たない」という話をしました。

よく私たちは、「アドバイスをくれませんか?」と人に頼むことがあります。

そして誰かに対して「アドバイス、ありがとうございました」と感謝することも。



でも、アドバイスは人を動かしません。

理由はこの記事下の関連記事二つを読んでみてください。



コーチングセッションでも、私は「アドバイス」はしません。

お客様の声で「リカさんのアドバイスは的確で」等のコメントをいただくことがよくあります。

ですが、もう一度書きますが、

私は「アドバイス」はしていません。



アドバイスを求められたら、私の意見を言う代わりに次の質問をします。

「あなたはどうしたいですか?」

「あなたはどう思いますか?」

「どうすればできると思いますか?」

「どうしてできないと思いますか?」


など。



たとえば、「どうしても毎日運動したいんだけど、できません。どうすればよいですか?」と聞かれたとします。

ここで私が「お金を払ってスポーツクラブの会員になればいい」と言ったとしても、それは私にとって良い答えであって、その人にとってはどうかわかりません。




人のモチベーションの上がり方、価値観、感情等はその人によって違うから。



なのでそのかわりにこう聞きます。

「どうすれば運動できると思いますか?何がモチベーションになると思いますか?」

そして相手から答えを引き出す感じで話を進めていきます。

たとえば相手が「一人だったらできないけど友達とならできる」と話したとします。

そしたらそこから話を広げていきます。



出てきた「解決策」はその人の中から出てきたので、他人である私から出てきたものよりも実現しやすいです。

そして仮にできなかったとしても、また次の週、ジャッジメントを入れずに「代わりに何ができると思いますか」と質問します。

そしてまた他の答えを引き出していきます。



「自分で言ったのにできなかったなんてダメじゃん」という意見を言う必要はまったくございません。

そういうダメ出しは、相手をますます動かしません。

ただ、その人は自分で自分について「こうかな」と思っていたことがちょっとずれていたっていうだけです。

なので、他にできることなどを考えていって、プランを調整していきます。

その目的は

自分の取り扱い方を正しく知ってもらうこと。



そして、話の過程で私がモチベーションや意識の仕組み等で役に立つ情報があれば、「情報シェア」をします。

これは「アドバイス」ではありません。

その人に役に立つ「かも」しれない情報をシェアしているだけで、私の意見ではございません。




この会話の仕方、日常生活でも使えます。

悩み相談をされて、自分の意見を言ったら相手に逆ギレされた、ということはありませんか?

そんな時、相手に役に立つのはあなたの意見ではなく、

相手が自分自身を理解できるように誘導すること

「あなたならどうしたい?」

「どうすればできると思う?」など。



そうすると、相手が「すっきりした」と思うことが多いようですよ。



最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。



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