鏡をたくさん見る人についてどう思いますか?
あるいはフェイスブックやブログにたくさん自分の写真を載せまくっている人。
ナルシスト?
まあ、もしかしたらそうかもしれません。
自分大好き。
「ナルシスト」という単語は、人によってはネガティブな意味合いを感じるかもしれません。
でも、ナルシストって悪いこと?
私の元同僚ですごく出世した人がいます。
彼は、ジャーナリスト兼R&Bのミュージシャンで、超自分大好きでした。
コンピューターのウォールは自分のCDのジャケット写真。
仕事中は自分の音楽をBGMに。
歩き方も堂々としていて、姿勢もピンとしていました。
私は彼のことがどっちかと言えば嫌いでした。
私の方がひねくれているとは自覚はありましたが、彼が毎日私に挨拶するのは、自分の好感度を上げるためだと思っていました。
なぜなら私は、ステレオタイプそのまんまの「おとなしいアジア人女性」で、会社では目立たない存在だったからです。
彼の他の言動から判断して、「彼はナルシストだ」という言葉で片付けていました。
その後、彼は超有名な新聞社のジャーナリストになり、気が付いたら本を出して、テレビに出ていました。
そしてありとあらゆる芸能人のインタビューをしています。
今振り返ってみると、彼が自分大好きなことが悪いのではなく、私が自分を好きではないから、自分のできないことをやっている彼にちょっとした嫌悪感を感じていただけでした。
(心理学でいう「投影」っていうやつです。)
月日がたち、私は結構変わりました。
そしてテクノロジーも進歩しました。
ブログやミクシー、フェイスブック、インスタグラムなどが出てきました。
そしていろんな人とつながりました。
その人たちの中には、毎日のように自分の顔を出して日常生活をつづっている人もいれば、まったく自分を出さない人もいます。
今の私は、前のように自分の顔出しをしている人を「嫌だなあ」とは全く思いません。
顔出ししようがしまいが、本人次第ですから。
もちろん、ナルシストとは思いません。
ですが、ほんの数週間前まで、その人たちは「自信があるから」あるいは「自分が大好きだから」顔出ししているのだと思っていました。
でも、その考えは、あるブロガーさんとお知り合いになってあることを言われてから変わりました。
彼女のブログには、写真がいっぱいで、その写真にはたくさんの笑顔があるんです。
それで、「ブログの写真が素敵です。笑顔がたくさんあって見ている方も笑顔になる」というようなことをフェイスブックのある掲示板で書きました。(正確にはなんと書いたか覚えていません。)
そのメッセージに対する彼女の答えに、私はとても考えさせられました。
ご本人には伝えていないので、私に衝撃を与えたことはご存じもないでしょう。
彼女はこう、答えたんです。(これも、正確には覚えていませんが、こういう意味のことをおっしゃいました。)
「私が読んでいて素敵だなーと思ったブログにも笑顔がたくさんあったので、私もそうしました。そして写真を載せていたらそれが自信につながった」
それから、ちょっとずつではありますが、ブログとフェイスブックに自分の写真を載せるようにしていったら、だんだん、恥ずかしいという気持ちがなくなっていって、自信もちょっとずつでてきました。
まだそんなに毎日自分の写真を出しているというわけではないですが・・・。
でも、不思議なんです。
自分大好きだから、鏡をたくさん見て自分の写真を撮るのか。
鏡をたくさん見て自分の写真をたくさん撮るから、自分大好きになるのか。
どっちでしょう。。。。?
次回の記事では、鏡をたくさん見たり、写真をたくさん撮ることの効果について書きます。
ちなみに、私に気づきを与えてくれたブロガーさんはこちら。
私の元同僚はこの人(単なる自慢です。こういう番組のコーナーを持っています。)