前回の記事で予告した通り、「聞くスキルの練習方法」をシェアさせていただきます。
これは、人の話を聞いたうえでそれをまとめて、コメントをする練習ではなく、純粋に人の話を聞く練習です。
文章で書くと非常に簡単なのですが、やってみると案外難しいです。
カウンセリングのクラスでパートナーを組んで練習しました。
まず、協力者を一人探します。
その人になんでも良いから一つのテーマにそって10分間、話してもらいます。
その間、あなたは相手をずっと見て、話を聞きます。
コメントや相槌は禁止。
うなずくのも最小限で。
ただひたすらじーーーーーと話を聞きます。
相手が話し終わったら、相手の話をまとめて「こういうことを言っていたんですね」と言います。
これを何度かやってみてください。
私たちは、自分は話を最後まで話しきりたいのに、相手の話にはさえぎってしゃべりたくなったりします。
ですが、このエクササイズをすることで、最後まで相手を中断せずに話を聞くことができるようになります。
もし、協力者を見つけて実際に練習することが難しければ(例:小さいお子さんを持つお母さんなど)、自分で一人ターゲットを決めて(例:おこさんなど)、10分間ひたすら聞き手に回ってみてください。
コメントは「そうなんだ」などの相槌系にとどめて、ひたすら聞く。
そして最後に、その人が話したことをまとめます。
相手の確認をするのみで、「分かったよ」や「なるほどね」「いいんじゃないかな」とうような当たり障りのないコメントで会話を終了させます。
どんなに自分の意見を言いたい衝動に駆られても、相手に話を言い終わったという達成感を感じさせてあげて、あなたが意見を言うことでその余韻を消さないようにしてください。