今日は「あなたのためを思って」という表現について書きます。

 


とくに最近言われたことも誰かに言ったこともないのですが、昔は言われたことも言ったこともありました。
 


さて、この表現がよく使われる状況の例としては

― 先輩あるいは上司にダメだしされて言われた。

あるいは後輩にダメだしして言った。
 

― 友達に欠点を指摘されたときに言われた。

あるいは友達に欠点を指摘するときに言った。
 

― 両親に何かを注意・忠告されて言われた。

子供に何かを注意するときに言った。
 
 
などなど。。。



多分、ほとんどの人はこれらの経験があるのではないでしょうか。
 
(間違ってたらごめんなさい!)



まず、あなたが言われた立場だと想像してください。
 

そのときに、おそらく反応は状況や言われた相手にもよるでしょうが、代表的な反応の仕方をあげます。
 
1.指摘されたことを感謝して、指摘されたことを直したりアドバイスに従った
 
2.指摘されたことは感謝するが、そのまま右耳から左耳

3.「は?何いっているの?」と腹が立って反論して、もちろんアドバイスには従わない。

ひどいケースではその人とそれがきっかけで距離が離れたり連絡を絶った。
 
4.そのときは聞く耳を持たなかったが、あとになってから相手の言っていることが理解できてありがたく思った。


 
私の経験から言うと、相手が私も納得できることを指摘した場合は自分を直してきたような気がします。

でも、自分が心のそこから納得できなかったり、相手が見当違いのことを言っていると思ったときは反発したり、聞き流してきました。
 
 
そして、たとえば両親などに言われたことはとくに、そのときは同意できなかったけど、今できるということはあります。

それは、自分が成長したことや、自分が母の立場になったからで、そのときは納得できなかったけど、今は納得できるから。
 

 
実は「あなたのためを思って」という表現はどっちかといえば、「余計なお世話」であることが多いです。


明日の記事で書きますが、もしその人が本当にあなたのことを思っているのなら「あなたのためを思って」という枕詞を使わない方が良いと思います!!

 
なぜなら、この表現はほとんどのケースでは反発心を生むだけだからです。


理由を説明します。
 
私たちの心の中には

心の10%を占める「顕在意識」(いわゆる「意識」)と

90%を占める「潜在意識」(いわゆる「無意識」)があり、

その二つの間には理性などからなる「心のフィルター」があります。
 



ここに書いたとおり、他の人からなにかを言われたときも、あなたの中の潜在意識が、その意見に同意したり納得しなければ心のフィルターによってその意見は跳ね除けられます。



そのため、心の中まで響きません。

「潜在意識」が同意しなければ、「顕在意識」が同意していても意味がありません。
 
 

たとえば、あなたが太っていて自分で自覚を持っている場合、他の人に「やせたほうがいいよ」と言われても響きません。

「そんなこといわれなくても知っている!」

「なんでこの人にそんなこといわれなきゃいけないんだろう。」

と反発してしまいます。
 

 
この場合、顕在意識(10%)では「私は痩せたほうが良い」とことは分かっているのですが、
潜在意識(90%)は分かっていません。

太っているほうが楽だったり、なんらかのメリットがあると思っています。

ですから、実際のところ、あなたは10%しか分かっていないんです。

だから、やせてないのです。
 
 

厄介なことに、心のフィルターは、相手との距離が近ければ近いほど厚くなります。

それは、距離が近い相手に対して私たちはより多くの期待や「決め付け」を行っているからです。
 
 
そして距離が近ければ近いほど「あなたのためを思って」と言われやすくなります。

結果としてほとんどのケースではこの言葉はあんまり効果がないということです。
 


では、この言葉を言われたときどうするか。

とりあえず魔法の言葉である「ありがとう」と言っておきましょう。

そして、あなたが同意すればそのアドバイスに従う。

同意しなければ「ありがとう、でも私はこうする」と言えばOK.

サラッと言えば言うほどグッドです。

反発したり反論したり、相手のことを悪く思う必要はありません。

 

 

 

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