さて、前の記事でエキュメニコス先生がわたしの影から造られた話をしたけれども、
それは実は嘘なのだった。
わたしの心の世界の住人たちはしょっちゅう嘘をつく。
嘘でよくあるのが、「あなたは昔わたしだった。」というものである。
そういうことを言って、「また一緒になろう。」とそそのかすのである。
そうやって、主人格を乗っ取ろうとする、
しかし、嘘ではないのかもしれない。
彼らの言っていることは、嘘ではなくて本当のことなのかもしれない。
わたしは自分にとって都合の悪い記憶を心の中の人格たちに押し付けて、自分から切り離している。
それが適応ならかまわない。
しかし適応のはずが病気になる。
排除か、統合か。
イプノは排除しようとして失敗した。
国境を失くすることができないように、人格を統合することは困難な作業だ。
それでも、お互いに情報を共有し、尊重しあい、助け合って仲良くすることはできるはずだ。
その結果として統合があるならば、それはそれでいいだろう。
さて、エキュメニコス先生が以前御柱様だったのは本当だが、その実体は高齢のオカマ(MtF)だ。
あの世では女性を自称していれば、実体が男性であっても御柱様になれるようである。
そしてそのオカマも、わたしの影、わたし自身の一部なのだろう。
あの世は完全な男尊女卑社会だから、女性は出産してはじめて人格を認められる。
一方で、出産の出来ないMtFの社会的地位は極めて低い。
エキュメニコス先生は、「女と産まれたからには、絶対に出産しなければダメ。わたしも本当の女だったら・・・」などと話をしていた。
それがあの世での価値観である。
現世ではそんなことはない。
わたしの心の中とはいえ、あの世界はいろいろと遅れているところがあるのだ。