NHKの番組で「私の1冊 日本の100冊」という著名人一人ひとりにお勧めの本を紹介してもらうという番組がある。
過去の放送だが精神科医の斎藤環さんが井伏鱒二 著「山椒魚」を紹介していた。
山椒魚と引きこもりをシンクロさせた見方がなるほどと思った。
もとのタイトルはは1923年に発表した「幽閉」。
改作し1929年「文芸都市」に発表し「山椒魚」になった。
当時、引きこもりという言葉もない時代にそれを暗示した物語と見るのはなかなかです。
まだ未見の方は是非読んでみて下さい。
・書 名:井伏鱒二 著 井伏鱒二 著 出演者:斎藤環 精神科医
「頭がつかえて、岩屋に閉じ込められた山椒魚。これは、今問題となっている引きこもりを暗示した物語である!」
この本に対する思い:
高校生の時初めて読み、それ以来繰り返し読んできた。当時は、引きこもりという言葉もなかったし、引きこもり問題など分からなかったけれど、精神科医となった今思うと、かつてこれだけひきつけられたのは、運命的なものがあったのだろう。