知り合いが何人か気付いた。

そのうちのひとりが、あの夢には続きがあるのでは?と聞いてきた。

確かにあった。
でもそれを言うと、なんとなく非難されそうで、書くのが憚られた。

大きくうねり山の如く高まった海水を目撃した位置は、前に住んでいた東京bay臨海部にあった超高層マンションの西側だった。

見えた景色は全て海面だったから、ほんとうはもっと南側、真南方向に位置する海ほたるより、さらに南側にスライドしたけど外洋のあたりか?

住んでいた場所から西の景色はレインボーブリッジの植に富士山がかかり、横浜ランドマークタワーが西南に位置していたから。

僕は西から襲いかかろうと息を潜めていたその山のように隆起した海水を西に向かい押し返したのだ。

押し返した衝撃が飛散な被害となったネパールの地震になっただのとは思いたくない。

押し返していなかったら・・・

かなり古い話になるが、阪神淡路大震災のあの瞬間、平日の僕はなぜか早く目が覚め、5時過ぎからなんとなく嫌な予感がして独りリビングのソファーにもたれ床に足を投げ出していた。

一瞬、すごく鈍い縦揺れが。
近くではない、かなり遠くで起きた地震?まさか地底か海底の核実験?インドか?中国か?

身体が西側から受けた衝撃であることを察知し、テレビを点けた。

NHKにすると、神戸支局からのビル壁面から落ちかけた看板の動かない映像が。

出勤したら当時勤務していた不動産会社はてんてこ舞いだった。
でも最初は死者数が200人とか言ってたのと被害状況が刻々と変わっていく。
部所内の建築課の連中にはすぐに現地に飛べと指示が出るがどこまでいけるかわからないという話になり、とりあえず行けるところまで行ってそこから先は歩けだのヘリ使えだの。

販売したマンションの中に自社所有の区画や他に自社所有のビルがあったから保有資産の現状把握が第1目的だったろうが、被災地の販売したマンションの緊急点検を瞑目に。

後で聞いたら見た目なんともなくても、非破壊検査で中の鉄筋が1本でも切れてたら、全損扱いとのことだった。

眠い  おしまい