寒い

空気がいつもより美味しい

自然と鼻をすする

タバコに火を点けると隣にも鼻をすする人が

コンビニには去年の冬に少し今とは離れた場所で食べたおにぎり

 

好きな季節が近づいてきてるみたい

 

スーパーでは忘れかけていた音楽が流れている

携帯に入っている音楽にはもう飽きてしまった

電話できる相手もいない

 

夜の公園にはいつも出迎えてくれる猫

「こんばんわ」的なことを言ったと思う

あと人が一人。きっと家に帰りたくない理由がある

私と一緒

 

タバコの火が消える頃、なんの戸惑いもなく立ち上がり家に足を向ける

今の孤独を笑える日が来るのでしょう。