列車の窓側は僕の席
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四畳半神話大系

後悔先に立たず、苦渋の決断、残り物には福がある…。
選択にまつわる格言は山ほどある。人生は選択肢に満ちていて、選択の総体が人生を成しているならば、今と違った道もあり得たのではないか?そんな思いにとらわれる。

『四畳半神話大系』は四畳半をめぐる4つの平行世界を生きる大学生の「私」と、運命の黒い糸で小指を結ばれた・小津、樋口師匠、そして黒髪乙女の明石さんの物語。
映画サークル「みそぎ」、自虐的代理代理戦争、宗教野球サークル「ほんわか」、秘密組織「福猫飯店」。いずれの世界でも「私」は
小津により様々な面倒に巻き込まれ、その度に手に入らぬ、充実した「薔薇色のキャンパスライフ」に思いを馳せる。
大学生のあるべき姿はどんなものだろう?勉学・スポーツはもちろん、友情に恋愛に満ち満ちていなければならないのだろうか?
僕はそうではないと思う。
青春は明るいばかりが能ではない。鬱屈していて、馬鹿げていて、情けなさに身を染めるのも青春だ。むやみに愛を語るだけが若さではあるまい。そうあってほしい。
現状を嘆く「私」に小津は、「あなたがどんな道を選んでもあなた自身は変わらない。」と言い放つ。

古典的な文体がにぎやかに広がっている。毒とユーモアが満ちていて、どこか大学生らしい悪ふざけや滑稽さ、そして屈折した明るさがそこかしこに光る。
思わずにやっとしてしまう愉快な本です。
『太陽の塔』も読んでみたくなった。

西瓜糖の日々1

いま読んでいるのは、「西瓜糖の日々」。リチャード・ブローディガン著。
大学の苦手な先輩が夜、歩きながら読んでいたのが印象的だった。
「アイデス」に暮らす名前のない(あるのかもしれない)主人公と忌み嫌われる「忘れられた世界」の話。ここでは虎も人語を解するし、あらゆるものは西瓜糖でつくられる。幻想的で、やさしい世界があるのだ。
しかし完全な世界をもたないのが、本当の世界だ。

村上春樹の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」みたいな世界観が好きな人は楽しいかも。

モクロミ

こんなの読んだ本こんなとこ行った飛行機けど、どうすかね?と聞いてみたいがために開設しました。 短文も書いてみようか…メモ