野口悠紀雄氏の新刊、「どうすれば日本経済は復活できるのか」を読んだ。
野口悠紀雄氏は一橋大学名誉教授であり、有名な経済学者である。
40年前、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と称された日本が、なぜ衰退してしまったのか。
その理由をもっと詳しく知る必要があると思い、この本を購入した。
そもそも、日本国民は「日本にいれば安心」とか「日本は世界トップレベルの技術を持っている」といったような楽観論に染まりすぎているように私は感じる。
しかし、この本にも詳しく書かれているが、2000年の沖縄サミットではG8の中で最も豊かだった日本は、2023年の広島サミットでは最も貧しい国となってしまった。
もはや、日本経済に期待をすることはできないだろう。
なぜ、日本経済がこんなにも落ちぶれてしまったのか。
その理由として、政府の円安推進・補助金バラマキによって、日本企業が努力しないで利益を得られるようになり、その結果として日本企業は競争力低下を招き、日本経済が低迷したと述べている。
また、著者は政府の非効率な政策についても批判的だ。
日本のデジタル化の遅れや、マイナンバーカードに関する議論も本著には詳しく書かれている。
特にマイナンバーカードについては、そのあり方に大きな疑問を呈している。
本著を読んで、日本の政策運営の非効率さや、デジタル化の遅れなど、様々な問題を直視することができた。
日本経済が低迷したのは、主にこれまでの政策運営が間違っていたからであり、日本経済を復活させるには政治を変えるしかない。
しかし、ここからは私の意見となるが、この国は誰が政治をやっても、もう変わらないと思う。
なぜなら、これだけバラマキ政策・金融緩和を行って、天文学的な財政赤字に陥っている現状を誰も変えようとしていないからだ。
岸田政権は、インフレ対策として所得税の減税を行うことを表明しているが、私はこれは選挙対策以外の何物でもないと思っている。
それどころか、さらなる国債増発圧力となり、結果的に財政赤字が増え続けることになる。
いつまでも無責任な政治を続けて既得権益の多い日本では、誰が政治をやってももう無理だろう。
とはいえ、本著では他国の例を出して、デジタル化で経済が復活した例も記載されている。
日本の未来に期待したい。

