『ハイパーインフレの悪夢』という本を読んだ。


この本は、1920年代にドイツで起きたハイパーインフレの歴史を振り返る内容だ。


戦後のドイツは、多額の借金を返済するために、中央銀行(ライヒスバンク)が紙幣を印刷して返済しようとした。

その結果、紙幣の価値が極端に低下し、ハイパーインフレが発生したのだ。


私は、この状況は現在の日本と非常に似ていると感じている。

なぜならば、現在の日本政府は、税収以上に歳出を膨らませているからだ。

税収で足りない分は、国債を発行してそれを日銀に引き受けさせる、いわば財政ファイナンスを行っている。

つまり、紙幣を刷って借金を賄っているのと同じことだ。


ドイツのハイパーインフレ時といくら時代が違いすぎるとはいえ、「紙幣を刷れば、紙幣の価値が低下する」という基本原理に変わりはない。


本著にも記載があるが、多くのドイツ国民はハイパーインフレ時に「通貨の価値が下がっているのではなく、単純に物の値段が上がっているだけだ。」と考えたそうだ。

つまり、紙幣を印刷したことで、紙幣の価値が低下しているという事実に全く気がついていなかったのである。


現在、日本ではドル円相場が150円を超えたと話題になっているが、これはまさしく日本円の価値が低下したことの現れだろう。


2012年には1ドル75円だった相場が、現在は150円だ。

日本円の価値が半分になってしまった。


ここまで日本の放漫財政を放置してきた以上、日本はドイツのようにハイパーインフレになるしかないと思っている。


ハイパーインフレに対処する方法はごく単純だ。

円に価値がある間に、円を外貨や金などの有価物に変えておくことだ。

円に価値がなくなるハイパーインフレになってから円を持っていてもどうしょうもない。


日本人として、悔しいことではあるが、自分の資産を守るためには、早めに円に見切りをつけてドルや金を買うことが大切だと思う。