18話、結構、訳すの時間かかってしまって、無駄に一杯書いちゃったので(笑)、4分割です。
意味なく長くて、申し訳ない限り。
ネタバレOKの方のみ、おすすみください。
青春ウォルダム(月譚)
청춘월담 英題:Our Blooming Youth
(tvN 20230206-0411 全20話)
【Episode 18-1】
~中殿の部屋~
【中殿の文箱の中には、今までの密書のやりとりが残されており、3年前、ウィヒョン世子のあとを継ぎ、ファンが世子になった際、『幽霊の書』を送り、ファンの才覚に対し、「呪いの実行」という形で牽制してきたのが中殿の仕業だというが明らかになりました。】
テサン:世子の右肩に矢を撃ちました。2番目の呪いを果たしました。
チョ尚宮:世子が開城府伊に宛てた手紙を発見しました。
んもう、ファンったら、書き損じが残ってただよ~~!!
何たる不覚!!
っていうか、チョ尚宮ってさ、ほとんど感情をみせなくて、どっちかっていうと、ファンのこと、そこまで恨んでる感じじゃなかったのにねぇ。
これが、ファンとジェイが、送った送らないで大揉めした“幻の手紙”の原本です。
この書き損じを書き写した書を、(途中で伝令を殺した)テサンが府伊(ジェイパパ)に渡したっていう流れだよね?
ジェイパパ、ファンのお師匠さんなのに、ファンの筆跡とちゃうやんって、気づかんかったんかいな~(笑)
それほど、 精巧に真似したんだろうか。
とにかく、この人が時々見せる、わる~い顔が、お気に入り(笑)
テサン:世子は、狩場から、五衛の武士を引きずり出しました。
チョ尚宮:東宮殿に、新しい内官が入りました。名前は、コ・スンドルです。
チョ尚宮:世子が、碧川出身者を東宮殿に呼び出しました。
テサン:東宮殿のコ内官は、開城府伊の娘、ミン・ジェイです
隠し部屋での酒盛りデートを、
怖い顔して、覗いていたのは、テサンの方だった!!
ウィヒョンに桃を渡した罪の意識に怯えるミョンガンに、老僧の幻術で記憶の改ざんを試み、ハヨン公主を亡き者にするという一石二鳥をねらった計画は、碧川残党にとって、老僧の死という痛手を被ることになり、次の手に移る中殿。
呼ばれたソンオンがやってきました。
中殿「公主と大君を守ってくれたこと、感謝します。これを伝えたくて、正郎を呼んだのです」
一礼するソンオン。
中殿「公主は、弟のことを大層心配しています。あの子のことをまだまだ幼いと思っていましたが、間違いだったようです。万が一のことを考え、そなたに援護を頼んでいたとは・・・。もし、そなたがいなければ、大惨事になっていたでしょう」
これ、ハヨンを見くびっていたと言ってるようなものです。
ソンオン「いえ、ただ、皆さまがご無事であったことを嬉しく思っております」
中殿「クォン尚宮から聞いたのだが、覆面の刺客の顔を目撃したとか・・」
ソンオン「・・・・・・」
なぜ、そんなことを・・と警戒するソンオン。
中殿「ああ、その男を捕まえる手立てはないものですか?」
ソンオン「夜で暗かったため、実は、その者の顔をよく見ることができなかったのです。申し訳ありません、媽媽」
さすが、世子の懐刀。
一筋縄ではいきません。
お茶を飲んでごまかしながらも、内心、むかつく中殿。
さて、本来の目的に着手します。
このちらっと見るところとかもいいよね。
そう、今まで誤魔化されてきたけれど(笑)、心を鬼にした悪女っぷりが逆にすがすがしい。
中殿「不思議なことがあったのです。誰かわかりませんが、私のもとに、匿名の手紙を送ってきました。よくあることなのです。時折、宮殿の侍女同士、互いに非難したり、誹謗中傷してきたり、また、宮殿内の噂について、私に伝えてきたりするのです。そうは言っても、私は後宮を束ねる長という立場ではありませんか? 時には、気づかないふりをすることもあれば、私が介入して、問題を解決したりすることもあります」
す~~っと、折りたたんだ書をソンオンの前に置く中殿。
ソンオン「?」
中殿「開けてごらんなさい。一部の、宮殿の侍女たちの戯言のようです」
言われるがまま、折りたたまれた密書を開くソンオン。
どういう形で、ソンオンがジェイの正体に気づくのか、いろいろ想像していましたが、こういうリークだったとは。。
~交泰殿(ギョテジョン)~
ゆっくりと 中殿の居所から出てきたソンオン。
動揺しまくってます。
改めて、紙を開いてみるソンオン。
東宮殿のコ内官は、開城府伊の娘、ミン・ジェイです
ちょっと時間を巻き戻し、さきほどまでの中殿との会話が改めて展開されます。
中殿には、「これはおそらく真実ではありません。違います」と答えたソンオン。
中殿「ええ。そうでしょうとも。世子が、東宮殿の内官の恰好をさせ、女人を引き入れるなどあり得るはずがありません。それだけでなく、開城の殺人者、ミン・ジェイとな? 自分の家族を手にかけた重罪人ですよ!あえて、そのような女人に、内官の制服を着せ、恐れ多くも王様がいらっしゃる宮殿に連れ込むなどとは・・・」
追い込む口調が、だんだん芝居がかってますよ(苦笑)
ソンオン「いえ、そんなことはありません。そんなことはありえません、媽媽」
中殿「ええ。違うにきまってます。真実なはずがありません。もし、世子が、本当に、ミン・ジェイを連れてきたのであれば、正郎には話すはずでしょう。そうじゃありませんか? だって、ミン・ジェイは、正郎の婚約者ではありませんか?」
うわ~~~、友情にひびをいれ、ファンを孤立させてから、なきものにする作戦?
中殿「これは、数人の侍女たちの戯言に違いありません。コ内官の外見を考えてみてください。もし、内官の制服を脱いでみれば、誰がコ内官を男だと思いますか? 私が宮殿にあがってから、コ内官のように、可愛らしい内官を見たことがありません。それでなくても、あぁ・・・、世子は、コ内官のことを特に大事にしていらっしゃるではありませんか? それは正郎もご存じでしょう? だからこそ、このような噂が広まったのではありませんか?」
たたみかけるねぇ。
ソンオン「・・・・・・・」
オナ・・정신차료(チョンシンチャリョ)!!
中殿「気にすることはありません、正郎。私もそうしますから。私がその手紙を燃やしもせず、正郎に見せたのは、世子があなたのことをもっとも信頼しているゆえ、このような噂で、世子が傷つくことがないように、あなたにも世子に、よく仕えてほしいと頼みたかったのです」
ソンオン「ええ、媽媽」
そう、答えるのが精いっぱいでした。
なんか、もうこのシーンだけで、毒気に当てられまくった感じなの。
でもね、しきりに、お茶を何度も飲んでたけど、この魔女さんも必死だったりするのかな。
あ・・・まさか、この部屋、微かに、例のお香を焚いていたりしないよね?(笑)
ソンオン、白髪になるの困る!!
・・・そのやりとりを思い出すソンオン。
~書庫 前庭~
そうそう、こっちは絶賛、首を絞められている最中のジェイ。
タイミングよく、世子降臨!
いきなり、こんな場面に出くわして、びっくりよ。
ファン「なにをしておるのだ! 今すぐやめよ!!」
ボリュームをどんどん右にあげていく感じで、最後は、ほぼ怒鳴ってた!
その声に、はっと正気に返り、
ジェイの首元から手を離すテガン。
来るの、遅い!!
そんなこと、思ってたって、言えません思ってません!(笑)
あ~~~と、大声をあげて、苦しそうに前かがみになり、息を整えるジェイ。
自分の両手を見ながら、自分のしたことが信じられない様子のテガン、パタンと座り込んでしまう。
それを気にしながら、先に、ジェイに近寄り、様子を確認するファン。
ファン「大丈夫か?」
すぐには、返事もできないジェイ。
振り返るファン。
ファン「どうしたのだ? そなた、テガンか?」
テガン「チョハ・・・・」
子供のように、怯えた目で、ファンを見つめるテガン。
ようやく息を整え、ファンの隣に進み出たジェイ。
ジェイ「私、双子を見ました。双子は、書庫にいたのです。この人が私を引き留めたので、その隙に逃げられました。彼らの一味かもしれません」
すぐさま、土下座をするテガン。
テガン「違います、違います、チョハ!ヒョン(兄)に会うのは、はじめてでした。生きていたなんて、知りませんでした。首を絞めたのは、間違いでした。大声で、人を呼んだので、すごく怖くなったんです。チョハ・・私が双子であることを言わなかったのは、幼かった頃に・・兄が死んだからでした。兄が死んだのをこの目で見たんです。ですが・・・兄が生きているのを見て、驚いたのとショックで、無意識に・・・」
ジェイを見るテガン。
~書庫内~
場所を移し、再度、話をきくことにしたファン。
ファン「そなたの双子は、碧川で死んだのか?」
テガン「・・・10年前、碧川で一揆があったとき、私もまた、そこにいました。この目で、官軍の兵士が兄を殺すのをみたんです。一人生き残った私は、脱出しました。そうやって、一人でさまよっているときに、チョハにお会いしたんです」
ファンに「今になって、私に話すのはなぜだ? そなたは、私が碧川で起きたことについて調べていたのを知っていたではないか!」
テガン「碧川出身者が、宮殿から、追い出されるのを目の当たりにし、自分も追い出されるのではないか、と心配になったのです」
ファン「お前は、私に属する大切な人間だ」
え・・と、ゆっくり顔をあげるテガン。
ファン「私が、お前のことを守らないとでも思ったのか?」
テガン「私を宮殿に引き入れてくださったのはチョハです。もし、他人に、私が碧川出身だと知られれば、チョハに悪影響を及ぼしてしまいます」
キッと、ジェイを見据えるテガン。
テガン「(ジェイに)お前の家に来た伝令が、私の兄だったというのは本当なのか?お前の両親やお兄さんを殺したのも、兄のやったことなのか?」
ジェイ「それ(家族を殺した)は、おそらく、そうではないはずだ」
テガン「では、“宋家滅李”と書かれた王家を呪う赤い紙片をばらまいた人間が、私の兄だというのは事実ですか?」
ファン「・・・・・・」
ジェイ「私が、市場の通りで出くわした人間は、覆面をしていたが、間違いなく、あの者の顔だった」
え・・・と、たじろぐテガン。
ファン「1年前、私を弓で撃ち、国巫が収容されていた牢に、蛇と短剣を滑り込ませた人物は、そなたの双子の兄だろう」
必死で、泣くのをこらえるテガン。
テガン「チョハ・・・私が、兄の罪を償うには、どうしたらよいでしょうか? 命さえも捨てます。どうか、私を殺してください、チョハ」
そんなことできるはずありません。
それには答えないファン。
テガンの真摯な態度を見つめているジェイ。
ファン「碧川で、何がおきたのか、覚えているか?」
首を振るテガン。
テガン「あの事件が起きる3か月ほど前に、私は、遠くの親戚のもとに送られました。うちは貧しかったので、口減らしをする必要があったんです。ですが、私の親戚の家もまた、貧しかったので、そこをすぐに追い出され、家に戻ることになりました。そして、あの日・・兄が死んだのを見たんです。ですので、碧川で何があったのか、詳しいことはわかりません。母の死体さえ、見つけだすことができませんでした。私は、自分一人だけ逃げ出したという罪悪感から、碧川で死んだ兄のことを忘れようとしました。兄が生きていたなんて信じられません・・一体、兄は、どうしてこのような犯罪に・・」
ファン「そなたの兄は、なぜ、この書庫にやってきたと思う?」
テガン「わかりません」
ふと、三人の視線が、隠し部屋の入口である、本棚が少しだけ開いているのにそそがれました。
ハッと、なにかを思いついたように、下に駆け降りるジェイ。
隠し部屋をざっと見渡すと、今度は、自分の机の上の文箱を確認する。
腕飾りは、無事ありました。
ほっとするジェイ。
ジェイ「腕飾りを持ってはいかなかったようです。腕飾りを見たら、私の家族がどのようにして亡くなったのか、私が知ったことに気づいたでしょう。それに、もし、彼がここに来たのなら、私がミン・ジェイだということを以前から知っていたんだ、と思われます」
改めて、テガンに言い聞かせるファン。
ファン「そなたと双子であるという事実を利用し、宮殿の中と外を行き来していたのだ。それゆえ、そなたをこのまま、宮殿にとどめておくことはできない。翊衛司には、そなたが病気休暇を取るという理由を伝えることにしよう。私邸に戻っているがよい」
テガン「チョハ・・私はチョハをお守りするために、お傍におります。どうか、私を遠ざけないでください」
ファン「テガン、私はそなたを信じておる。そなたが、この者(ジェイ)の首を絞めたとしても、そなたに、殺そうとする意図はなかったこともわかっておる。私邸に戻っているのだ。すぐにまた、呼び戻す。」
テガン「・・・・・・」
受け入れるしかないテガン。
~左議政邸 ソンオンの部屋~
ジェイの肖像画を見ているソンオン。
ソンオン「どうして、彼女だと気づかなかったのだ?」
~回想 7-3~
ソンオン「もしや、あの女性を守るために、捜査をなさっているのですか?」
ファン「我が師の娘である。もし、彼女が無罪であるなら、守るであろう」
ソンオン「チョハでしたら、彼女を救えるでしょう」
ファン「もし、彼女が戻ってきて、無実を証明したならば、そなたのもとに彼女を送ろう」
ソンオン「お約束してくださいますか?その時は、私にお返しくださいませ」
ソンオン「(私との約束を守るために、彼女をそばに置き続けたのだろうか?)」
中殿の悪魔のささやきが、じわじわと効いてきたのか、そんな、単純な話には思えないものが、心の中に巣食いはじめています。
~回想 5-3~
ソンオン「チョハ。どうか、私にまかせてください」
手を出そうとするソンオン。
ファン「やめよ。この者は、私の信頼する東宮殿の内官である。(我こそが)この者に触れることができる唯一の人間なのだ」
あの時の、取りつく島のなかったファンの様子に、ひっかかりを感じ、ずっと解せなかった自分を思い出すソンオン。
ソンオン「・・・?!」
そう、ファンだけじゃありません。
~回想 13-3~
パジュで、ファンとはぐれてしまった時、
ジェイ「チョハ~~、私の声が聞こえますか?チョハ~~~!!」
足を怪我したジェイ、すこし、足を引きずりながら、懸命に、ファンを探す。
ジェイ:チョハは、私はチョハを守り、チョハもまた、私を守ると、約束してくださいました。
ジェイ「チョハ!!」
ファンを見つけるなり、猛然と走りだし、あろうことか、抱き着いたコ・スンドル。。
ジェイ:私たちは、お互いのためにも、無事でいなければならないんです
思わず、拳を握りしめるソンオン。
ずっと、近くで見ていて、おかしい、なにか変だ・・・と感じてきた違和感の正体が、今、すとんと胸に落ちたような、それでいて、それは、どんどん、どす黒いものに変わっていくような、負のオーラをまとったソンオン。
そんなソンオンから・・・私は目を背けたい。
~マンヨンダン~
薬品類を片付けているガラム。
ガラム「この丸いのが・・こっちだ。で、この色付きガラスのが、こっち・・・。で、この赤いのが・・・」
ふと、ミン府伊(ジェイパパ)が、赤い筆で描いていた図形のようなものを思い出すガラム。
ガラム「あの赤い線は・・なんだったんだろう・・・」
ミョンジン「なにを一人でブツブツと・・・」
真剣な口調で、ミョンジンに訊ねるガラム。
ガラム「先生ニム、お訊ねしたいことがあります」
ミョンジン「な、なんだ? そんなに、深刻なことなのか?」
その後、思い出せる範囲の図形を描いていくガラム。
ガラム「これ、なんだと思われますか? 先生ニム? これをご存じですか? もしかして、以前にも、これと同じものをご覧になったことありますか?」
じっと見ているミョンジン。
ミョンジン「弟子よ・・・これは・・・」
ガラム「ああ、やっぱり、先生は天才ですね、最高!!」
ミョンジン「これは、石けり(サバンチギ=사방치기)ではないのか? あ? そなた、この師と共に、一勝負したいのか?」
失望を通り越して、イラつくガラム。
ガラム「私が、サバンチギも知らなくて、先生に聞いたりすると思います?!(怒)」
自分が描いた図形を見つめるガラム。
ガラム「やっぱり、この図形だった・・・、一体、これ、なにするものなの?」
ミョンジン「サバンチギじゃ・・・」
ガラム「違います!(怒)」
~ミョンガンの部屋~
あれから、まったく目を覚まさないミョンガンに、付き添っているハヨン。
ファンの来訪が告げられる。
ファンとともに、ジェイも、室内に中に入ってきました。
ファン「大君のことを心配しているのはわかるが、そなた自身のことも大事にせねばならないぞ。少し、顔がやつれてきておる」
ハヨン「はい、お兄様」
重いため息をつき、ミョンガンの様子を見るファン。
ミョンガンの髪に注目しても、特に変化は見られません。
ファン「(大君は、迷魂術にかけられてはいないのだろうか?)」
★『青春ウォルダム(月譚)』18-1 雑感★
私、ディズニーでも、割合、ヴィランズ、好きなんですよね。(笑)
彼女たちにも、それなりの理由がある。
それを踏まえたうえで、“必要悪”の存在感がどんどん増していき、ヒロインを食い始めたりすると、俄然、物語が自分の手には負えない世界に入っていくようで、それは、大人になればなるほど、顕著になっていきました。
中殿の、あの、ソンオンを絡めとるような、女郎蜘蛛のようなねっとり具合!!
目を細めた時の微笑み、最強!!
なにしろ、18話は、ソンオンの苦悩をともに分かち合うという、個人テーマがあるので(笑)、お許しいただきたいです。
まぁ、敵役を褒めていても、そこは、勧善懲悪。
ちゃんとわかってます・・・と、先に書いておきます(笑)