青春ウォルダム(月譚) 청춘월담 英題:Our Blooming Youth
(tvN 20230206-0411 全20話)
【Episode 4-1】
~松嶽山の洞窟~
ジェイが逃亡中、潜伏していた洞窟が発見され、焚き火の跡から、貴族の女性が身に着けるような着物や手袋の一部が見つかる。
~兵曹 ソンオンの部屋~
ミン・ジェイのものだという疑いは濃厚だが、実際、崖から落ちる前(死亡前)に滞在していたものかもしれないし、もしくは、ジェイ以外のものかもしれない・・という可能性を含めて報告する部下。
ジェイの生存を確信するソンオン。
ソンオンは、ジェイが探偵めいたことをしてたのを知っていたのかな?
それは、知らないっぽいよね。
実際、子供の頃のお転婆姿を知ってるだけなのかな?
・・・となると、ますます、ミョンジンは、一体、どうして、ジェイが事件捜査をしていたってわかったんだろう。たぶん、コ・スンドルがジェイ本人だって気づくのも時間の問題だよね。
ソンオン「男は見つかったのか?」
うわ、部下さん、その話題は超気まずい。。
「ジェイの情人と言われた男のことですが、ケソンの儒教学校で講師をしていた男は、ミン家の葬儀以降、姿を消し、誰も見たものはいないそうです。」
ソンオン「探しだせ!そして、私の前に連れてこい。引き続き、ミン・ジェイの捜索も継続しろ」
~ファンの部屋~
3話ラストの続きからですね。
龍袍の結び目を整えるジェイをじっと見つめるファン。
ジェイ「なぜ、そんなにみておられるのですか?」
ファン「こうして、近くで見ると、子供の頃の面影がまだ残っておるな」
はにかむジェイ。
ジェイ「そうですね。子供の頃にお会いしておりますもの」
ファン「お前も覚えておるのか?」
嬉しそうなファン。
「はい・・」と笑顔で頷くジェイ。
・・・で、本来、ここで、その子供の頃の話になるわけですが、ホント、1話を端折ったツケが、いろんなところに回ってきてるわ~~(笑)
回想の前に、
実は、1話で、ジェイの家族の毒殺事件が知らされる直前に交わされたファンとソンオンの会話より、いくつかわかっていたことがあるのです。
ハン家とミン家の婚姻は、禁婚令(王世子が未婚の場合、良家の娘は候補となるため、婚姻が差し止められた)の期間内だったが、王が特別に認めた婚姻だったということ。
そして、まだ、10歳~12歳くらいだった当時の二人が宮殿を抜け出し、もうすぐ、漢陽を去るというミン先生に一目会いたくて、お土産の牛肉をくすねて持参した、という「忘れられない一日」の出来事。
ミン先生の住む集落を目指し、川を越えたところで、突如、男の子の恰好をしたジェイが現れ、自分が川の主人だ、と通せんぼをする。
通行料として、2人で2両(ヤン)払え、と言われ、渋々、渡すファンとソンオン。
大切に使うから、そんなに怒らないで、というジェイ。父親を訊ねてきた客だと知ったジェイが、ミン先生の家は、こっちではなく、向こうの集落だ、とウソをついたために、夜遅くまで歩きまわる羽目に。
大人になった今でも、その恨みを忘れていないファン。(笑)
〜宮殿の庭〜
ファン「聞いたところでは、お前の婚約者は、ケソンでも、優雅で教養のある女性だと有名だそうだな。お前、その話、信じるか? (まさか)先生の家で見た娘のことを忘れたのか?」
ソンオン「もう、随分、昔のことでございますよ。彼女も変わっていることでしょう」
ファン「あいつは、そう変わるような女じゃないぞ」
ソンオン「では、私は、彼女の尻に敷かれて生きていくだけですね」
のろけるソンオンのほうが、一枚上手です。
逆に、ファンは子供の頃の気持ちのまま、純粋に保ち続けてるって感じもします。
ソンオンが、ジェイにベタ惚れだとわかり、小さく笑うテガン。
ファンも、一本とられたって顔してる。。。
ファン「優雅な女性ではないかもしれぬが、彼女の正義と思いやりの心はおそらく、変わってないであろう」
ソンオン「(我々は、あのとき)彼女があの金をどう使ったのか、見たではありませんか・・」
通行料の行方は、なんだったのかな?(笑)
4話で、その疑問が解消されそうです。
~回想~
ソンオン「だから、宮殿を出るのは危険だと言ったではありませんか、チョハ」
ファン「それもこれも、谷で、あんな泥棒に会ったせいだ。あいつめ!わざと、間違った情報を我々に教えたに違いない」
ソンオン「でしたら、なんで、彼女に金を渡せなどとおっしゃったんですか?・・・所持金はあれだけだったのに・・・」
ファン「皇子を警護するのに、たった、2両(ヤン)しかもってこなかったのか?」
呆れるファン。
ソンオン「ええ、まさか、一人で宮廷の壁を乗り越えようとしてるなんて、知りませんでしたからね。私は、内官か警備がついていくだろうと思ったんです。」
夜になっても諦めずに、ミン先生の家を探し回っていたようです。
通りがかった人に教えてもらい、
ようやく、ミン家にたどりついた二人。
出迎えたミン先生。
「心配していたのですよ」
すでに、ファンがいなくなったことは、知らせが入ってきており、二人が無事であることを宮殿に知らせるよう命じるミン先生。
ここで、昼間のちび盗賊に、カツアゲされた話になるわけですね(笑)
悔しさを先生に訴えている時、
「母上、盗人を捕まえましたよ」と庭先から入ってきたのは、この家の息子、ミン・ユンジェ。
何事か、と出てきたジェイのママ、美人さん。
ユンジェ「こいつが、父上が陛下から賜った硯や、母上の銀の指輪やらなにやらうちから無くなっていたものを売り飛ばした張本人です。」
耳を掴まれ、「痛い、痛い」と言ってる顔に
見覚えがあるファンたち。
ファン「やい、お前!!」
ソンオン「そうだ、お前だ!! 俺たちがわかるか!!」
ファン「先生様。こいつです。こいつが、俺たちが出会った盗賊です」
庭先に飛び出していくファンとソンオン。
ファン「お前のせいで、俺たちがどんな目にあったか、わかるか? 私たちから金を盗むだけじゃ、足りなかったのか? あえて、この貴族の家庭の持ち物まで盗んだというのか?私が、必ずや、法のもとでお前を罰してくれよう」
ジェイの母「大君媽媽、どうか、おちついてくださいませ。旦那様、どうしたらよいでしょうか」
微妙な空気が流れるミン家の庭先。
その時、「お許しください、父上」と土下座をする小さな盗賊ちゃん。
ファン「父上?」
ファンが、ミン先生のほうを向き、もう一度「父上?」と問うと、困ったような顔をするミン先生。(笑)
ここで、この男の子の恰好をした子が、ミン先生の娘ジェイであることが判明。
ジェイ「お金が必要だったのです。」
ミン先生「言い訳など聞きたくない。法を犯せば、その責任を負わねばならん」
たとえ、娘であっても、厳しいミン・ソンホ先生。
その時、「だめです」と走り寄り、ジェイの隣で、土下座をする使用人らしき子供。
「引き渡すなら、私にしてください。私が盗賊なのです。お嬢様は、そのお金で私を救ってくださったんです」と頭を下げる。
死んだ両親の借金を払えず、奴隷として売り飛ばされそうになるところを、ジェイが買い戻してくれたと説明する。
ヨン「ですから、罰を受けいるべきなのは私なんです」
ジェイが、通行料を盗んだ理由をしったファンとソンオン。
そして、この時、シム・ヨンと名乗ったその男の子が、その後、ミン先生が実子のように育て、今、ジェイの情人だと言われてるというわけなのね。(回想終わり)
ジェイ「忘れてなどおりません。私が初めて、お坊ちゃまに会った時を忘れたりするものでしょうか?」
ファン「・・・お坊ちゃま? はっ、そなた、ソンオンのことを話してるのか?」
自分との思い出について語っているとばっかり思っていたファン。
ジェイ「一目惚れでした」
あれだけ、明確に、ファンとソンオンの服装の違いがあれば、間違えてるとかいうこともないよね。。。
ファン、内心、相当ダメージくらいました。
ファン「そのようなこと・・・」← よくもぬけぬけと・・って感じでしょうか。
パシっと、ジェイの手を払いのけるファン。
ほら、ほら、やっぱりね。。。
どうする、この三角関係?
びっくりするジェイ。
ファン「好きな相手から、金を盗んだのか?」
ジェイ「だって、あの方と、あなただったら・・・あなたというのは、チョハのことですけども・・・」
わざわざ、ファンを指し示し、ダメ押しするジェイ。
ジェイ「・・お坊ちゃまのほうがイケメンじゃないですか!」
ここから上が特に・・・のポーズ(笑)
ファン「いまだかつて、私より、ソンオンのほうがイケメンだなどと、そのようなことを私に申した者などおらぬが・・・」
内心、ワナワナ震えてるファン。
ジェイ「ええ、私、見たまんま、言う主義なので・・・」
その時、あの池のほとりで、話していたソンオンの言葉を思い出すファン。
ソンオン:では、私は、彼女の尻に敷かれて生きていくだけですね
のろけていたソンオン。
ファン(小声で)「そうだな、二人はお似合いだ・・・」
きゅい~~~~~~~ん!! (涙)
そりゃ、これはこれで、片思いの切なさに、涙するわよ。
その時、ジェイが、王帯(ベルトみたいな飾り帯)をファンの腰に巻こうと、至近距離にきて、ドギマギするファン。
腰ひけてんでぇ。(笑)
もうもうもう~~~~!!
これは、間違いないですよね。
ファン「もうよい。ソ内官を呼んでまいれ」
自制するファン。
ジェイ「私も、今や、内官の服を着ている内官なんですから、内官だと思ってくださいませ」
そういって、続きをはじめ、またしても、ぴったり、抱きついてくる(笑)
それが困るというのだ!
さて、今度は、翼善冠をかぶせなければなりません。
精一杯、背伸びをするジェイ。
足を広げ(俗に言うマナーの足ですね(笑))ると、お礼に頭を下げるジェイ。
なにもなければ、萌えまくるこの構図。
サントゥ冠を嵌め、翼善冠をかぶせて、出来上がり・・・かと思いきや、後ろ前だよ(笑)
吹き出すジェイ。
ジェイ「後ろ前です、チョハ」
ファン「おまえが乗せたんだろうが!」
そうでした・・・と、もう一度、やり直し。(笑)
後ろ側って、こうなってるんだ、って見れて、面白かったけどね。(笑)
ああ、でも、この状況、かなりまずい事になったのではないのかな。
~兵曹 ソンオンの部屋~
あ~あ、ジェイの靴を眺めてるソンオンの悲壮なことよ。
~回想~
手紙を書いているソンオン。
恋愛への憧れは、誰かを愛することの一部でもあります
おそらくあなたは、ミン先生のお嬢さんであるミン・ジェイが婚約者だと知った時、私がどれほど幸せに思ったことか、考えでもみなかったことだろう
もし、あなたが、家族が手配をした誰かと恋に落ちることなどあるだろうかと不思議に思われたのなら、あなたの夫となる婚礼の日に答えよう
その日を待ちわびています
そして どうか、婚礼の日に、これを身に着けてほしい
うわ~~、自分が選んで贈ったものだから、一目見るなり、ジェイの靴だとわかってのね。
涙目。。。
ソンオン「(私の元に来てほしいと求めたのに、他の者のもとに走ったのか?
なぜ、このようなことができたのか・・)」
引き出しを開け、亀の羅針盤が目に入ったソンオン。
考えることがいっぱいあるね。
~マンヨンダン~
長机の上に置かれた皿の数々。
その中から、「酒かす!」とミョンジンが指し示すと、「死亡して、時間が経った死体は受傷の痕跡が消えるので、酒粕をかぶせ、白樺の皮と熱湯で拭くと、傷が復活します。」と、覚えたばかりの知識を大きな声で答えるガラム。
ミョンジン「酢はいつ、使うのだ?」
ガラム「酢は・・・」
詰まるガラム。
ミョンジン「不合格だ、不合格!」
ガラム「あ~、ちょっと待ってくださいってば!! まったく、犬より、せっかちなんだから!!」
ミョンジン「い、犬だと?」
ガラム「あ、思い出しました! 酢は・・武器に吹きかけると、犯人が洗い落とした血痕を浮かび上がらせることができます。剣を加熱したあと、酢を吹きかけると、隠れた血痕が明らかになります」
言い切ったガラム。
いちいち、力入りすぎ(笑)
どう? どう? とミョンジンを見ちゃう。。(笑)
ミョンジン「・・・合格だ」
なかなか優秀な「科捜研の女」になれそうです。(笑)
ミョンジン「お前は合格し、お前の師を裏切るのだ」
ガラムの学習能力が、思った以上に高くて、短期間で吸収していくのに、危機感を覚えはじめた?(笑)
ガラム「どうして、このような貴重な先生様を裏切ったりできましょうか。この見習い弟子は、ただただ、先生様の叡智を輝かせるために、一生懸命なだけなのです」
ミョンジン「そうだ、お前は、一生けん命、励まねばならぬ。現場に出れば、お前など、私の足もとにも及ばぬのだからな」
ガラム「はい、そのとおりでございます、先生様」
高笑いのミョンジン。
豚も煽てりゃ木に登るです。。
ふっ~と、息を吐くガラム。
それもこれも、ジェイのためです。
~ファンの部屋~
内官や宮女たちのお掃除タイムです。
ジェイ「ん・・なんで、これ、ほどけないのかな?」
入れ替える屏風を包んだ黄色い風呂敷の結び目が固くなってしまっている様子。
ジェイ「完全に、切り落としたほうがよさそうね」
ジェイの呟きを聞いた先輩内官たちが、「切り落とす・・だと?」と青ざめる。
内官に「切り落とす」は禁句だそうです。
・・・たしかにね。
先輩内官の手の位置を見て、「ああ・・・(納得)」と呟くジェイ。(笑)
先輩内官「その屏風、一人で倉庫に片付けておけ、我々は手伝わないぞ」
置き去りにされるジェイ。
~東宮の庭~
ハヨン公主と中殿やミョンガン皇子まで、庭に出てますね。
内官「よくご覧ください、媽媽、この上に石を置き、そして、こんなふうに飛ばします」
あれ、これって「チャッチギ」?
たしか、『太陽抱月』に出てこなかったっけ?
ミョンガン「簡単そうだな。やってみよう」
ね、このぷくぷく感がたまりません(笑)
案の定、失敗です。
ハヨン公主が、私がやってみる、と選手交代。
ミョンガン「見た目より、むつかしいですよ。私が下手なわけじゃありません」
ハヨン公主「いいから、どいてみて」
お見事!!
ハヨン公主「簡単じゃない。なんで、そんなに苦労してるの?さ、もう一度、やってみなさいな」
姿勢を低くして、しっかりつかんで・・・と、ちゃんとアドバイスしてあげるハヨン。
ズバズバ思ったことを言うけど、サバサバしてて、いいお姉ちゃんなんです。
一部のスキもないほど、“優しい母”っていう笑みを絶やさない中殿。
今度は、当たったものの、石だけじゃなく、棒まで飛ばしてしまう。
思ったより、勢いがつき、大きく軌道をそれた石棒が、飛んでいった先には、屏風の包みを背負ったジェイ。
誰もが当たる!・・と思ったその瞬間、なんということでしょう。
さっと、手で掴んだのは、青服のハン・ソンオン!!
そこにいたものが、みな、一息ついた時、
一応、強調しておきますと、救世主がソンオンだとわかった瞬間の、ハヨン公主の笑顔がこれです。
姿勢を元に戻したジェイに、「大丈夫であったか?」と声をかけるソンオン。
こんなに至近距離なのに!!
でも、気づかないって、悲しすぎる。。。
ソンオン「歩くときは、注意したほうがいい」
ジェイ「はい、旦那様」
ソンオン「相当、驚いたことだろう」
いえ、と首を振るジェイ。
顔をあげられるわけがない。。
中殿以下、近づいてくる一行。
中殿「兵曹のハン正郎ですよね?」
ソンオン「はい、そうです、媽媽。お久しぶりです、公主媽媽」
いつもの100倍おしとやかな微笑を浮かべるハヨン公主。
そうじゃん、ハヨン公主と幸せになろう!
ミョンガン「コ内官、ケガしなくて本当によかった」
ハヨン公主「本当に良かったわ」
ジェイ「本当に大丈夫でございます」
ミョンガン「母上、この者は、東宮の新しい内官なんですよ」
中殿「そうなのか?」
それを聞いて、振り向くソンオン。
ジェイ「はい、媽媽。東宮殿に新しく入った内官、コ・スンドルと申します」
中殿「東宮の貴重な内官にケガをさせるところでしたね。ハン正郎が居合わせてくれて、本当によかった」
ソンオン「とんでもありません、媽媽」
え、まさか、こっち? ← 長編史劇に毒されてるなぁ(笑)
ハヨン公主「ああ、この方は、兵曹のハン正郎よ」
ジェイに紹介するハヨン公主。
ジェイ「はじめてお目にかかります、正郎旦那様」
目深に挨拶をしながら、声が若干震えているジェイ。
ソンオン「ああ、よろしく。チョハは、東宮殿にいらっしゃるか?」
ジェイ「先ほど、護衛武士たちの訓練場にいかれました」
それを聞き、立ち去ろうとするソンオンを呼び止めるハヨン公主。
ハヨン公主「正郎、チャッチギのやり方をご存じですか?」
ソンオン「ええ、ですが、世子に会いに行く途中でして・・・」
ハヨン公主「すこしくらいなら・・。どうか、ミョンガンに、やり方を教えてやってください」
公主に頼まれて、断るわけにはいかないですよね。
ミョンガン「・・・でも、なんで、お姉さまが(一番)嬉しそうなんだ?」
ミョンガンちゃん、それがフラグっていうものなのよ。
息子のつぶやきに、微笑む中殿。 ← もちろん、この人はわかってるわけだけど、本音はどうなんだろう?
ミョンガン「なんで、お姉さまが教えられないの?」
そうだね、あんなに上手なのにね(笑)
ミョンガンが立ち去ったあと、その場にいた中殿の表情から笑みが消えたのは、やっぱり、仮面だってことよね。
右相の姪だから、ハン家を快く思ってないの?
それとも、この感じが、通常の素なのかな?
屏風を担ぎながら、遠目から、ソンオンの姿をチラ見するジェイ。
仲良さそうに、石棒とばしに興じるハヨン公主とソンオンを見ながら、
寂しそうなジェイ。
そして、わざとへたっぴに振舞うハヨンちゃん。
ああ、もう、なんて、わかりやすいんだ。
ハヨン公主「ああ、なんで、今日はうまく出来ないのかしら?」
ミョンガン「さっきは、あんなにうまく出来たのに・・・」
ジェイが、一息ついて、また、屏風をかついで、運び始めた矢先、前に立ちはだかったのは・・・
テガンでした。
頭を下げるジェイ。
~市中~
テガンの後ろで、荷車を引いているジェイ。
ジェイ「ちょっと!」
振り返るテガン。
テガン「ちょっと・・だと?」
あまりの重さに、荷車をなげだすジェイ。
ジェイ「チョハが、この荷車を私一人で押させろ、と言ったのは確かなんですか?」
テガン「だったら、私にやらせるとでも思うのか?」
ジェイ「なぜ、チョハの命令が間違ってると思うかって? おそらく、チョハは、あなたに、荷車を引かせて、私に後ろから押せ、と言ったはずだと思うが・・」
テガン「ああ、まったくこいつは・・」
殴ろうと拳を握るテガン。
ジェイ「ああ、やれば? 殴れよ。どうせ、今、私は正気じゃないからね。どうせ、死にかけてるんだ、私を殴って、荷車と一緒に引っ張ってて! さぁ、殴れ!」
破れかぶれに、顔を突き出すジェイ。
テガン「・・・・・」
~マンヨンダン前の通り~
通りが騒がしくなる。
男「こいつら、鶏か、それとも鳥か?捕まえてくれ、マンドク! 捕まえろ!」
あの居酒屋の向かいがマンヨンダンだったのね。
その時、マンヨンダンの庭先から、ボンっという破裂音と共に、黒煙があがる。
マンドク(主人)「なにしてる? 確かめてこいよ」
男「ただじゃおかねぇ」
捕まえた鶏を、マンドクに渡し、マンヨンダンの中に入っていく男。
その時、煙にまみれながら、建物から飛び出してきたミョンジンと、ガラム。
全身、煤まみれです。
ドリフのコントでよく見たやつだ(笑)
ガラム「なにもしてませんよ」
ミョンジン「ただ、ちょっと、いろいろなものを混ぜてただけで・・・」
ガラム「そうなんです。混ぜてたら、爆発しちゃっただけなんです」
男「どけ、自分の目で確かめる!」
大丈夫だ、なんでもない、と必死で止めるミョンジンとガラム。
男「まったく、なんで、あんたらは、こう毎日毎日、騒ぎを起こすんだ? 数日前、屋根に穴をあけたばかりだろう? 今すぐ、出てってくれ!」
ああ、なるほど、この人は、ここの大家さん?
あら、領議政んちの持ち物とかじゃないんだ?
ガラム「そんなことできませんよ。この人が誰か、ご存じないんですか?」
大家さん「俺が知らないとでも? キム領議政のところの、狂った科学者のバカ息子だ。お前さんなんかより、よ~く知ってるさ」
笑ってしまうガラム。
大家さん「ああ、この人がたった一人で、面倒を起こしてたときでも、こちとら、おかしくなりかけてたのに、今や、狂った見習いまで引っ張り込みやがって・・・」
跪き、男の手を握るミョンジン。
男「なにしてる?」
ミョンジン「もし、時間をくれたら、世界は、もうじき、私を認めてくれるだろう」
チャリン・・とその手に金を握らせるミョンジン。
いつもこの手でしのいできたのね。
こういう世渡りを知っているとは、ちょっと意外(笑)
男「アイゴ~、こりゃ、こんなにたくさん・・」 ← この大家さん、なんて単純(笑)
ミョンジンの隣で跪くガラム。
ガラム「向こうで、おいしいお酒でも買ったらいかがです? 飲んでリフレッシュすれば、気持ちも落ち着きますよ」
ああ、この師にして、この弟子あり。
そこに、入ってきたテガンを見て、立ち上がるミョンジン。
ミョンジン「アイゴー、また、チョハが使いを出されたようだ。チョハからの仕事を持ってきたのか?」
頷くテガン。
ミョンジン「さすが、チョハは、私の能力を真に認めてくださるお方なのだ」
通りのほうが気になり、門のほうに向かうガラム。
護衛武士のテガンをまじかに見て、ビビり、すぐさま、帰っていく大家さん。
荷車を押してきた人物を見て、固まるガラム。
心の中で、(アガシ・・・)と呟くガラム。
ジェイ「(ガラマ・・・)」
こんなところで、再会できるとは・・・本当は飛び上がって喜びあいたいところをぐっと我慢して、涙ぐみながら、微笑みあう二人。
荷車を押して、庭に入ってきたジェイとガラム。
ミョンジン「(ガラムに)挨拶せよ。世子の護衛武士の方だ」
ああ、はい・・と頭を下げるガラム。
ミョンジン「こいつは、最近、私の弟子になったものだ。なぜ、私のもとに訪れたのか、彼らにきかせてやりなさい」
ガラム「噂によれば、死体を見れば、一目で死因を特定できる人だと聞き、それで、先生様のところに勉強しに来ました」
早口ガラム🤭
ミョンジン「どうやら、そうらしい・・」
得意げなミョンジン。
ミョンジン「ところで、こちらはどなたかな?」
ジェイ「あ・・内官のコ・スンドルと申します。世子のお世話をしております」
ミョンジン「ああ、はじめまして・・・」
ガラム「私は、この方の弟子です。」
挨拶するガラムをみて、微笑むジェイ。
テガン「荷車から降ろしてくれ」
冷たく命じるテガン。
ジェイ「はい」
覆いを取ると・・・死体でした。
おそらく、ケソンに遣わせた伝令かな。
一目見るなり、目を輝かせて、近寄るミョンジン。
これじゃ、狂った科学者って言われちゃうよね(笑)
そして、この境地にいたらないと、この時代、検視官なんてできないってことでもあります。
ワクワクする心をおさえ、まず、合掌するミョンジン。
ジェイ「(荷台が)死体だなんて、言わなかったじゃないか」
テガンに文句を言うジェイ。
恐る恐る近寄ってくるガラム。
ミョンジン「(テガンに)知りたいのは、死因だけですか?」
頷きながら、「どれくらいかかりますか?」と訊ねるテガン。
ミョンジン「ああ、私は、キム・ミョンジンですぞ。このように、弟子を迎えたのですから、一日以内には・・」
テガン「この者の顔をよく見るのだ」
ジェイ「え?なぜ、そんなことをしなければならないんですか?」
テガン「チョハの命令だ」
そういわれて、そのまま、ビビらずに、遺体を正視できるところが、もう既に、名家のアガシから一歩はみ出てる(笑)
ジェイ「私が知っておかねばならない人なのですか?」
テガン「まったく、うるさいぞ。黙ってみろ」
ジェイ「見てますよ。そっちこそ、うるさいです!」
ミョンジン「彼は、世子の護衛武士の一人に違いない。」
テガン「(ミョンジンに)チョハが、ミン先生のお宅に送った伝令です」
ミョンジン「チョハが送った伝令が死んだということなのか?」
顔を見合わせるジェイとガラム。
テガン「ええ、婚礼の贈り物を届けるために遣わされたのですが、このようなことになってしまったんです」
ミョンジン「それは、あの悲劇が起きる前ですか、後ですか?」
テガン「わかりません。遺体は、事件のあと、発見されたとききましたが・・・」
遺体を前にして、いつもとは人が変わったように、真面目なミョンジン。
ここで、切ります。
★『青春ウォルダム(月譚)』4-1 雑感★
うわ~~、なんか、ハヨン公主と無理やりくっつけようとは思わないけど、ソンオンが幸せになるっていう確証がないと、ファンの気持ちを快く、応援してあげられないというか、恋の始まり期を心底楽しめないじゃん。
どちらかと言えば、倫理<恋愛 至上主義ですけど、中途半端な感じ、精神衛生上、よくないです。
だって、あんなに至近距離で会ったのに、ソンオンだけ知らないんだよ。(涙)
結婚を心待ちにして、あんなに温かい手紙を、ジェイに書いてあげた人なのに。。。
自分があげた靴を握りしめ、生きていると信じ込もうとしている姿を見たら、胸が締め付けられる。。
おそらく、最初の出会いは、10~12歳くらいだと思うけど、ジェイに惹かれたのは、ファンだけじゃなく、ソンオンもってことでしょう。
罪な女👩(笑)
さて、舞台の一画として、マンヨンダンのウェイトが、大きくなりそうです。
ジェイとガラムの再会、待ってました!
なるほど、これは、ファンがお忍びで(宮殿から)出てくる流れだね(笑)← そんなん誰でもわかるって!(笑)