これは、3/4で~す 。

11話1/4を未読の方は、こちらからどうぞ。 

11話2/4を未読の方は、こちらからどうぞ。     

 

 
ネタバレOKの方のみ、おすすみください。お願い

 

ハピネス  해피니스

【Episode 11】3/4

 

~地階 エレベーターホール~

階段室の前にいる、偽アンドリューたち。

ヨンオク「アンドリューさん。今まで、お疲れ様でした。この銃はマンションで、保管するべきだと思いませんか?」

ヨンオクが「マンション・・・」という時は、「私・・・」というのと同意語です。( ´艸`)

あんたの役目は、ここまでだよ、と言ってるつもりでしょう。

 

当然のごとく、アンドリューから、銃を受け取ろうと、手を差し出すヨンオク。

ヨンオク「さぁ、アンドリューさん・・・」

 

すると、後ろから、「5階の夫婦が戻ってきたら、追い払ってくれるんですよね?そうでしょ?」と確認するジュヒョン。

追い払うと訳しましたが、どうにでも好きにしてくれ・・・という意味ですね。驚き

ヨンオクに対して、まだ、偽アンドリューには使い道がある、と同時に告げているんです。

 

不敵に笑い、頷く偽アンドリュー。

 

一方、アンドリューの増長を危惧するヨンオク。

ヨンオク「ロックダウンが解除されたら、すぐここを立ち去るんですよね?」

偽アンドリュー「ええ。別のところを探さなければならないですね」

ヨンオク「ここで、起きたことは、全て、あなたがしたことで、私たちは何も知りませんでした。ちゃんと、お分かりですよね?」

すでに、出来上がっている筋書きです。

 

頷いた偽アンドリューが、ちらりと、セギュたちに視線を向ける。

 

ヨンオク「あなた方も、それでOKですよね?」

ムンヒ「も、もちろんです。私たちは、何も知りません(焦)」

偽アンドリューのことが気に入らず、無視し続けているセギュを引っ張ってくるムンヒ。

ムンヒ「水は? 水を取りに行きましょう」

 

ヨンオク「お待ちなさい。 502号室から食べ物を取る必要があります」

ムンヒ「まず、2階の部屋に行こうと思うんです」

夫を盾にして、ヨンオクに告げるムンヒ。

ムンヒ「お先に・・・」

強奪に加わりたくないのが見え見え。。。

 

階段室に逃げ込む二人。

今まで黙っていたセギュが、たまりかねて、大声をあげる。

セギュ「なんだよ! アンドリューは、悪い奴じゃないか!!」

ムンヒ「しっかりしなさいよ。何言ってんの! バカじゃないの!」

 

その時、銃を構えた偽アンドリューが、ドアをあけて、階段室にやってくる。

 

ムンヒ「ドリューや、どうして、そんなにハンサムなのに、いつもマスクで覆ってたの?」

わざとらしく、笑顔で話しかけるムンヒ。

 

銃を構える偽アンドリュー。

偽アンドリュー「さっさと上に行ってください。警察夫婦が戻ってきたら、殺すつもりだから・・・」

 

慌てて、上に駆け上るセギュとムンヒ。

 

~103号棟のエレベーター~

エレベーターに乗りこみ、上階に向かうイヒョンとセボム。

非常電源のせいか、不安定にチカチカして、ますます不安。

 

セボム「みんなを助け出したら、ここを出ていけるのかな、ハン・テソクが、受け入れなかったらどうしよう」

イヒョン「受け入れるよ。」

本当にそうかな、と不安がるセボム。

自分だけならまだしも、戒厳令下で一般人を無断で連れ出すリスクを考えないわけにはいかないのです。

イヒョン「セボミとなら・・・お前には抗体があるんだ」

ようやく打ち明けるイヒョン。

 

セボム「私に?」

ここ、やっぱりそうか、という思いと、今まで伏せていたイヒョンの気持ちを思い、複雑な瞳を見せる、ヒョジュちゃん、うまいよね。

 

イヒョン「ああ。だから、お前を連れ出す口実に、ソユンを利用したんだ。 世界で唯一、抗体を持っている人間がお前なんだ」

 

そんな会話をしていると、エレベーターが、途中回で停止し、外には感染者がウヨウヨ。。。

自ら、エレベーターを降りると、感染者たちの盾になるイヒョン。

自分も飛び出そうとするセボムに、「そこにいろ!」とエレベーターに押し戻すイヒョン。

襲い掛かる感染者を懸命に押さえるイヒョン。

 

セボム「だめよ、イヒョナ!乗って!!」

 

その時、イヒョンを引き入れようと、Tシャツを掴んだセボムの手が、

 

 

襟首を引き下げ、首の傷が露わになる。

 

・・・こうなることは時間の問題でした。

イヒョンは、ただ、まっすぐに、セボムを見つめています。

 

目を見開くセボム。

 

背後には、ただもう、狂ったように、襲い掛かろうとしている感染者たち。

 

扉が閉まる瞬間、イヒョンを中に引きずりこむセボム。

 

セボム「ヒョナ・・・・あんた、これ・・・」

狂人病感染者特有の黒く変色した傷を見つめるセボム。

さっと、後ろに下がるイヒョン。

狭いエレベーターの中で、対角線に立つ二人。

 

イヒョン「すまない。言えなかった・・・。約束やぶってごめん」

 

息を整えつつ、呆然としているセボム。

 

イヒョン「お前には、いつもかっこいいところだけを見せたかったんだ」

この言葉だけで、泣きそう。。。泣ける。。。

 

俯くイヒョン。

必死に涙をこらえるセボム。

 

ここで、嘘をつかれていたことを怒る人がいる?

 

 

エレベーター内の電気がチカチカと暗くなったり、明るくなったりするごとに、一歩ずつ、イヒョンに近づいていくセボム。

セボムが、イヒョンの胸に手を当てると、引きはがそうと、手首を掴むイヒョン。

そのまま、反対の手で、イヒョンの頬に優しく触れるセボム。

 

イヒョン「あんまり近くに来るなよ、俺、お前を見ると、いつも胸が早鳴りして、喉が渇いたみたいに感じるんだ」

それはね、病気のせいじゃなくて、好きだからだよ。

 

セボム「私だって・・・そうよ。あんたのことが好きだから」

ほら、セボムはわかってるでしょう。

 

あらためて、不安そうな瞳で、目の前のセボムを見つめるイヒョン。

 

そんなイヒョンを抱きしめるセボム。

セボムの行動に驚きつつ、それでも、ゆっくりと、セボムの背中に手を回すイヒョン。

ここでは、まだ、強く抱きしめる・・・までには至ってません。

 

その分、セボムの抱きしめ具合の、手の位置や力の入れ具合のバリエーションが全てを物語ってます。

 

でも、二人にはゆっくりしている時間はありません。

 

15階に到着し、開くエレベーターの扉。

 

セボム「一緒に(外に)行こう。あんたはちゃんと治る。私がそうしてみせるから」

力強く、宣言するセボム。

 

~ヨンインの病室~

 

ここにも、「狂人病」に翻弄されてきた夫婦がいます。

おとなしく眠り続けているヨンインの側に座るテソク。

 

~回想~

やはり、イヒョンとの無線には続きがありました。

 

イヒョン「中佐ニムにも、なにか、とても切実な理由があるに違いありません。あなたは、感染者を冷凍庫のトラックに閉じ込め、ここにさえ入った。」

セボムや自分達への接し方も含め、普通の、軍のお偉方ではありえない行動だということが、イヒョンにもわかっているんですね。

イヒョン「私は、感染しています。これが、あなたへの、私にできる最後の頼みです。」

(回想終わり)

 

イヒョンは、なにを願ったのでしょう?

 

電話に出るテソク。

テソク「ん?」

ジス「どうやら、彼らは、マンションの非常電源を作動させたようです」

テソク「駐車場側のバリケードを移動させろ。ユン・セボムが外に出たら、元に戻すんだ。チョン・イヒョンは感染している。彼がユン・セボムを襲ったら、彼を撃てと、彼ら(隊員)に命じろ

 

これが、テソクとの無線での、「イヒョンが最後にした頼み」だったのね。

 

~101号棟の屋上~

なにか、メモのようなものを書いているボラム。

もしかして、勉強してるのかな?

 

なんとなく、顔や体の赤黒味が薄くなってる気がするんだけど。。。

 

その時、階段室のほうから、「ボラムさーん、イ・ボラムさーん」と呼ぶ声が聞こえる。

 

慌てて、階段室に向かうボラム。

ドアの隙間から、手錠のカギを渡し、「ボラムさん、これで、ドアをあけて」と頼むセボム。

すぐさま、開けるボラム。

 

~地階~

イヒョンたちが上がってくるのを待っている偽アンドリュー。

おかしい、時間がかかりすぎている・・・。

でも、エレベーターは、5階で止まったまま。

 

~501号室~

ぎゃ~、ハイエナ2匹が、セボムたちの部屋を物色中。ガーン

 

ジュヒョン「これからどうするつもりなんですか? アンドリューをどうするか考えてますか?未来のマンション代表殿」

ヨンオク「そんなの、警察にまかせますよ。とにかく、事態がよくなれば、監獄におくってやればいい。私たちは、あの男が殺人犯だなんてことすら、知らなかったんですからね!」

 

他人んちの水だと思って、ぐびぐび飲むまくる二人。

 

ヨンオク「あなたは知ってたんじゃないですか?」

ジュヒョン「いやいや・・・とんでもない。とにかく、棟代表のお好きなようにすればいいんですよ。食べ物も全部奪って、健康で幸せになるといい」
 
キッチンを漁っていたヨンオクが、ふと、なにかに目を止める。
ここ、なんか、秘密のものが隠してあったりしたらどうしよう・・・って思って、ドキドキした。。。
 
ジュヒョン「うちの棟代表は・・・まるで、映画みたいに計画が上手くいって、とても喜んでいるに違いない」
 
ヨンオク「オ・ジュヒョンさんは、何も取らないんですか?」
 
寝室の前で立ち止まるジュヒョン。
ジュヒョン「まず、先に手に入れたいものがあるんですよ。あ、そうそう、なにか薬のようなものやサプリメントみたいなものを見つけたら、呼んでください」
 
まだ、“NEXT”をねらってるんだ!!(呆)
 
~寝室~
静かに、寝室に忍び込むジュヒョン。
朦朧とした意識の中、ジョングクが、それに気がつく。
枕を手に取り、ジョングクの顔面に押し当て、体重をかけるジュヒョン。
ケガをしているジョングクが、渾身の力を出し、なんとか、はねのけました。
 
ジュヒョン「冗談ですよ、冗談。。 ただ、薬を見つけに来ただけなんですよ。もし、見つけたら、あんたも欲しいですか? もし、あんたがそれを飲んだら、なにをしようと生き残れますけどね」
今のジョングクに、こんなことが平然と、言えたり出来たりするなんて・・・。
ホントのサイコパスは、ジュヒョンだと思います。(怒)
 
~地下 インドアゴルフ練習場~
電気のついた練習場で、自分の靴を持ったスミンが、必死で、手を伸ばして、なにかを取ろうとしてるのか、届かない。。
 
スミン「おお、ちょっとこっちに来てくれ」

様子を見に来たヒョンギョン。

エアコンをつけてほしかったのね。
 
このドラマ、それこそ、コロナのせいで、いろいろと編成が狂ってしまい、結局、11月放送になってしまったけれど、本当なら、夏の暑い時期に放映したかったんでしょうね。
テレビの中の、「停電時の灼熱地獄」を実感しながら、クーラーの効いた涼しい部屋でドラマを見るという、ちょっとした優越と背徳感が倍増(苦笑)
 
ピッとリモコンを操作するヒョンギョン。
スミン「ロックダウンは解除されたのか?」
ヒョンギョン「外は、大変なことになってるのよ!!」
呑気な兄に、ぶちまけるヒョンギョン。
 
ヒョンギョン「あ~~~~、アンドリューの奴、完全な××野郎だわ」
スミン「なに、なに・・・どうしたんだよ?」
スミンに文句を言ってもしょうがないと思い返し、たった今、起きたことを説明するヒョンギョン。
ヒョンギョン「非常電源を付けさせるために、5階の御夫婦を脅したのよ」
 
スミン、仰天!
スミン「アンドリューは、お前のことが好きだったんじゃないのか?」
ああ、スミン、この空気の読めなさ加減、最高!!
でも、実の兄だったら、きっとイライラする(笑)
 
ヒョンギョン「な・・なんてこと!!バカなこと言わないで!」
あ~っと、溜息をつくヒョンギョン。
ヒョンギョン「どうすればいい?ただ、待ってるわけにはいかないじゃない・・・」
スミン「おい、なんで、待ってるだけじゃだめなんだよ? エアコンも聞いてるし、ここに隠れてろよ。俺たちにどんな力があるっていうんだよ?」
普通の時なら、情けないと一蹴できるけど、今はそう単純な状況じゃないとわかっているヒョンギョン。
 
スミン「それにな、俺、感染してるんだぞ」
何も今それを、強調しなくても、と一瞥するヒョンギョン。
ヒョンギョン「でも、彼らは私たちを助けようとしてるのに・・・」
イヒョン達に恩義を感じ、なんとか、二人の力になりたいヒョンギョン。
 
兄、無言で水を飲む。
ここに来て、この兄妹の、おかしみがジワジワ。。。
いいキャラの二人です。
 
~601号室 リビング~
電気が通ったので、当然、ネットもつながるかと思いきや・・・・。
OPbit? 
ああ、もしかして、ジュヒョンのビットコインのサイト?
 
アクセスしようとしたサンヒ。
ページが開けない状態になっている。
やっぱり、まだ、ネットや電話、テレビ等の情報系は遮断されてるのかな。
 
玄関で物音がして、すぐさま、ノートPCを閉じるサンヒ。
 
機嫌よさそうに、戻って来たジュヒョン。
うわ、手に持ってるのは、“NEXT”が入ったケース?
 
ジュヒョン「なにしてるんだ?」
サンヒ「いいえ、何も・・・」
すぐに、パソコンを調べるジュヒョン。
 
履歴を確認すると、さきほど、サンヒが見ていたページのキャッシュが残っていて、表示される。
 
ジュヒョン「おい、まだ、諦めてなかったのか?」
バカにしたように笑い出すジュヒョン。
 
背後では、ゴルフクラブを握っているサンヒ。
 
ジュヒョン「ネットがつながってないのに、何が出来ると思って・・・・」
振り向いたジュヒョン目掛けて、ゴルフクラブを振り下ろすサンヒ。
 
その場に、倒れ落ちるジュヒョン。
 
サンヒのわかりやすい亡者ぶりが、さらに、わかりやすくなっていきます。
 
~602号室 リビング~
 
呼吸が乱れ、軽い発作をおこしかけているソユン(12歳)を落ち着かせているソユン(弁護士妻)。
ヘソン「お前の電話も、充電しなくていいのか。やっておけよ」
ソユン(弁護士妻)「501号室から、なにか、食べ物と水を持ってきてよ」
ヘソン「俺が?」
ソユン「だったら、ソユニと一緒にここにいてくれるの?」
苦しそうな呼吸が収まらないソユン(12歳)
ソユン「ほかの人が先に取ってたら、もう残ってないかもしれないわよ」
冷たく言われ、仕方なく立ち上がるヘソン。
ヘソン「次は、お前が行けよ」
 
ヘソンが出ていくと、すぐさま、ドアロックをセットし、電子錠の電池を抜いてしまうソユン(弁護士妻)
異音が聞こえ、戻ってくるヘソン。
カードキーを当てても、反応しない。
ヘソン「おい、ソユナ・・・、な、なんだ? お前、何してる?」
 
玄関の内側に立つソユン。
ソユン「あなたはね、(やりたくないことや面倒なことは)他人にやらせて当然だと思ってるの。気にするのは自分のことばっかり、あなたに出来ることは、人の文句を言うことくらいよ。 何をしても、あなたのせいじゃない。選択の余地がなかった、と言って、過ちを正当化するだけ。 もう、あなたにはうんざりよ!
つもりに積もった不満をぶちまけるソユン。
 
ヘソン「おい、ソユナ!シン・ソユン!!」
ドアを叩きながら、奥さんの名前を呼ぶしかないヘソン。

~階段室~
15階から降りて来たセボムとイヒョン。
6階の非常扉の前で立ち止まる二人。
イヒョン「気を付けろよ」
セボム「私のことは心配いらないから、さ、ジョングクさんを安全に、連れ出してあげて」
気丈に微笑むセボムに、なにか言いたそうなイヒョン。
それは、セボムも同じこと。
 
それでも、二人には、やらなければならないことがある。
これは、現代の、現代らしい、ジェンダーを越えたヒーロー&ヒロイン物語だから。
 
一人で5階に降りていくイヒョン。
その足音を聞きながら、
6階の非常扉をあけ、ソユンを迎えに、602号室へと向かうセボム。
 
602号室の前では、ヘソンが絶賛、言い訳中。
ヘソン「おい、ちょっと待てよ。サンヒさんのことについてだろ? 俺たちの間には何もないって何回も言ったじゃないか!なぁ、聞けよ、オ・ジュヒョンは横領した金を暗号資産に投資したんだ。彼女は、それを俺と分配したがったんだ、それだけだよ」
必死に説明している様子を、そっと覗いているセボム。
 
ヘソン「俺は、お前のために、大金をつくりたかったんだ」
 
玄関の中では、それを聞きながら、呆れてモノが言えないソユン。
ソユン「世の中、こんなに危機的状況だっていうのに、あなたは、お金儲けなんかできると思ってるの?」
ヘソン「いや、そうじゃないんだ。お前は、なにもわかってないんだ。いや、ブロックチェーンがなにかすら、わかってないだろ。それこそ、未来なんだよ」
 
そこまで聞いていて、もう十分だろう、と、進みだすセボム。
 
玄関の中のソユン。
必死で説明している夫の声が、いきなり途中で途絶え、今度は「なにするんだ」とか「はなしてくれ」とか「痛い」とか、聞こえてくる(笑)
 
ドアの外では、セボムがヘソンを押さえつけたまま、「シン・ソユンさん、私です。開けてください」と要求する。
セボムの声が聞こえるや否や、「オンニ!!」と、慌てて、部屋の中から、玄関に駆け出すソユン(12歳)。
 
ガチャリと、ドアを開けるソユン(弁護士妻)
 
ヘソン「ああ、ソユナ。この人に誤解だって言ってくれよ。あの子の安全は守ってただろ。それは事実じゃないか」
ソユン「放しても平気ですよ。どっちにしろ、こんな人、やり返すことすら無理な弱虫ですから・・・」
それを聞き、手を放すセボム。
 
ドアの隙間から飛び出てきて、セボムに抱き着くソユン(12歳)
ソユン「オンニ、ホントに早く来てくれたね」
セボム「約束したでしょ? まだ、胸が息苦しい?」
ううん・・・と、首を横に振るソユン。
ソユン「でもね、ジョングクおじさんが、本当に具合悪そうに見えたの。」
セボム「うん・・・。おじさんと一緒に、外に出ようね」
 
~501号室~
キッチンにあった食料品を一切合切、袋につめこんだヨンオクが玄関に向かうと、
イヒョンらしき人間が向かってくる気配がする。
とっさに、玄関先のバットを掴み、後ろ手に隠すヨンオク。
ヨンオク「アンドリューはどうしたんですか?」
まっすぐに、ヨンオクに向かうイヒョン。
 
イヒョン「おそらく、地下で、俺達を待ったままでしょうね」
ヨンオク「どっちにしろ、あんたたち二人は、ここから出られやしない。私たちが、ここにみんな、鍵をかけたからね
イヒョンにむかって、毒づきながら、隠し持っていたバットを振り下ろすヨンオク。
当然、そんなバットなど、すぐさま奪い返し、
投げ捨てるイヒョン。
 
そのまま、ヨンオクを掴み、洗面所に強制連行。
ヨンオク「ここで、私を殺すつもりかい?うちの旦那を殺したみたいにか?」
絶叫するヨンオク。
一切、反論しないイヒョン。
そうやって、誰かを憎まなければ正気でいられない、という、ヨンオクの弱さをわかっているからでしょう。
でも、むかつくけどね。
 
内側のドアノブをへし取ると、ドアを閉めるまえに、もう一度、ヨンオクを見るイヒョン。
頼むからここで、おとなしくしていてください、身の安全のために・・・と、目で訴えてるのね。
 
中から「助けてください、殺されます」と無線で助けを求めているヨンオクの声が聞こえてくる。
 
ドアを開けるイヒョン。
イヒョン「心配いりません。俺は出ていきませんから・・・。今は、ここに居てください」
追い詰められた人間にとって、自分が見捨てられた、という恐怖や屈辱が、次の犯罪に駆り立てることがあることも、イヒョンは、よくわかっているんでしょう。
 
それでも、聞き入れない人が、真の犯罪者になってしまうのかも。。。
 
バンっと、ドアを閉め、気持ちを切り替え、ジョングク救出に向かうイヒョン。
 
~602号室~
ソユンの手を引き、出て来たセボム。
ヘソン「もし、あの子を連れて出ていったら、あの狂ってるアンドリューは激怒するんじゃないか」
おろおろと追いかけてくるヘソン。

ソユン(弁護士妻)「だったら、あなたは、自分を救うために、あの子を、あの殺人者に引き渡すっていうの?」
もう、遠慮なく、バシバシ、言い捨てるソユン。
 
エレベーターを待つ間、振り向くセボム。
セボム「シン・ソユンさん、 私たちは、(このマンションから)離れるつもりです。一緒に行きますか?」
声をかけるセボム。
 
もう、貴女は、こんな男の側にいる価値もないと、気づいたんでしょう?
 
この時の、ただの意思確認じゃない、自立を促すようなセボムの目がいいですね。
 
その時、エレベーターが止まり、中には、イヒョンに支えられたジョングクの姿が・・・。
ソユン(12歳)「アジョシ!!」
笑顔のソユンに抱きつかれ、悲鳴をあげるジョングク。
ジョングク「ソユナ・・・おじさんもお前に会えてうれしいけどな、今、具合よくないんだよ。そっとな、そっと・・・いいか?」
 
セボムを見つめているソユン(弁護士妻)
 
ソユンを見て、「ソユナ、落ち着けよ、ドアにカギをかけて、家に戻ろう。な・・・」と、説得しようとするヘソン。
 
ソユン「あなたの最低さに愛想がつきたの。もう、終わりよ」
エレベーターに乗りこむソユン(元弁護士妻)。
 
指から、結婚指輪を外し、
廊下にむけて、ただのゴミのように放り投げると、ボタンを押す。
 
指輪を拾いあげ、「ソユナ・・・」と、まだ、呼び止めようとする夫を、冷たい目で見つめるソユン。
女の人がこの目を向けたら、なんであろうと「終わり」です。
 

★『ハピネス』11話3/4 雑感★

 

イヒョンとセボム2人っきりのエレベーターのシーン、本来なら、すごく、いいシーンなのに。。。

まだ、クライマックスとは言えず、なんだか、落ち着かない感じでしたね。。。

 

イヒョンの気持ちは、今までの流れでもよくわかってきたけれど、セボムの意志表示っていう意味では、とても大切だと思うので、セボム中心に追ってみました。

 

想像通り、男前な母性の塊です。(笑)

今の状況では、言えないイヒョンに変わり、バシっと、自分の気持ちをちゃんと、まっすぐに伝えつつ、慈愛に満ちていますからね。

 

 

アンドリューの描き方が、まだ、よくわからないですね。

殺人犯として指名手配中で逃亡犯。

衝動で殺人を犯しているわけでもなさそうだけど、そこは重要じゃない、ってこと?

はてなマークはてなマークはてなマーク

 

弁護士妻のソユンは、“NEXT”服用者ではなかったということで、OKですよね?

土壇場で、ひっくり返らないよね?

 

★『ハピネス』11話4/4レビューに続く★