ハピネス 해피니스
【Episode 9】 1/4
~501号室 警警ハウス~
ソユンがダイニングで、水を飲もうとしていると、
疲れきった様子のイヒョンとセボムが戻ってくる。
ん? これは、一体、いつの話なのかな?
慌てて、玄関先まで近寄るソユン。
ソユン「さっき、棟代表様が、ジョングクおじさんをどこかに連れて行ったの・・・。なんだか、2人とも、ちょっと変だった・・・」
ソユンの話が言い終わらぬうちに、いきなり、玄関のドアが開き、ヨンオクを先頭に、居住者たちが501号室に入り込んでくる。
ジョングクが、鍵を開けたのね。
ヨンオク「こんにちは」
ソユンに声をかけると、許可もとらずに、ずかずかと上がり込むヨンオク。
心配そうに、「アジョシ・・・・」とジョングクに声をかけるソユン。
ダイニングテーブルの上に出ていた水のボトルとコップを見て、「あなた(ソユン)も、喉が渇くの?」とソユンに話しかけるヨンオクの表情は、すでに強張っている。
セボム「そんな風に、この子に追求したりしないでください。話があるなら、私にどうぞ」
ソユンを後ろに庇うように立つセボム。
そんなセボムを睨みつけるヨンオク。
セボム「おじさん(ジョングク)も・・・」
セボムにとったら、すでに、ジョングクも「あっち側の人間」って感じです。
ジョングク「セボマ・・・、我々は、感染した人間を隔離しなきゃならないんだ。しらないうちに病気に感染しているかもしれない」
おどおどと、遠慮がちに説明するジョングク。
ヨンオク「はっきり言ったほうがいいですよ。あなたには、命令を執行する権利があるんですからね!」
それがねらいだったのか・・・と、急速に、ジョングクに近づいたヨンオク夫婦の思惑と、影響力を確認したイヒョン。
キッチン周辺を見回すヨンオク。
ヨンオク「お宅には、まだ、たくさん水や食料があるんですね」
イヒョン「私たちは、家の中で自主隔離生活を送ろうとしてるだけなんだ。こんなことはやめて、出て行ってくれませんか?」
セボム「それも、今すぐに! 私の忍耐力も、かなり限度にきてるんですけど・・・」
ヨンオク「あの目つき、見えました? どうして、銃を彼女に向けないのですか?」
ジョングクをけしかけるヨンオク。
カチャカチャと震えるように、銃を持つ手に力を込めるジョングク。
一緒に入って来たセギュやウチャンの様子を見て・・・ふと、なにかに気づいたイヒョンが寝室のドアをあけると、
クローゼットを物色しているジュヒョンを発見。
イヒョン「・・・こいつ、マジでイカれてるな」
ドアをしめると、「おい、あんた、そこで何を探してるんだ?」
立ち上がるジュヒョン。
イヒョン「なにか、必要なものでも?」
イヒョン悠長すぎ!!
ジュヒョン「いや、ただ、私は・・・新婚夫婦の家には見えなくてね」
イヒョン「あんたがいなければもっといいけどな」
部屋を出ていこうとして、振り向くジュヒョン。
ジュヒョン「あの子・・・。他の場所に移すべきじゃないのか?もし、あんたたち二人があの子を噛んだらどうするんだ?」
イヒョン「だったら、あの子をどこに移せと? オ・ジュヒョンさんの家か?」
ジュヒョン「それでもかまわんよ。私は、子供には優しいんだよ。勉強も見てやれるし・・」
嫌だ、これ、次のターゲットは、ソユンっていう脅しなの?
ジュヒョンの言葉に、薄ら笑いを浮かべるイヒョン。
イヒョン「あんた、薬を探しにきたんだろ? 感染の元になった薬・・・」
ジュヒョン「あんたが持ってるだけ全部私に渡して、この部屋で息だけしてろ。そうしたら、ここにおいといてやるよ」
イヒョン「一体、なんのために、薬が必要なんだ?あんたは、すでに、ここの住民を感染させようとしたじゃないか」
ジュヒョン「考えてみたんだ。あの薬を飲み続けていたうちの妻は、頭を強打されても、生きていた。もし、危険に陥ったとき、その薬を飲めば、あの怪物たちに噛まれたとしても、失血で死ぬ可能性は低くなる。たとえ、感染しても、傷みは感じないってことだ」
こいつは、バカだけど、頭は悪くないから、思考は論理的だよね。。。
でも、結局、感染者のいきつく先は悲惨っていうことが抜けてるから、やっぱり、バカだと思う。← はっきり言えて、小気味いい。
イヒョン「あんたは、感染するのが怖くないのか?」
ジュヒョン「なんで、怖がるんだよ?感染者は恐怖心なんて感じないのに・・・」
ジュヒョンにとっては、直接、味合う痛みや恐怖を避けるほうがプライオリティが高いってことなの?
あまりの価値観の違いに、呆然としてしまうイヒョン。
イヒョン「あんた・・・、これは、麻薬じゃないんだぞ」
でも、会長の依存度を見ると、麻薬並みだよね。ジュヒョンは、イヒョンからの薬に関する情報だけで、おそらく、あたりを付けているんだと思われます。 ← そこは、免許はく奪されたけど、医者だからね。
鼻で嗤って、寝室を出ていくジュヒョン。
~501号室の外廊下~
中に入らず、外で待機している、ムンヒ、アンドリュー、弁護士の妻ソユン。
そこへ、ボラムが502号室から出てくる。
ああ、良かった。 502号室にいたんだ・・・。
ムンヒ「あんた、あの部屋で何してたの? 3階にいたんじゃなかったの?」
ボラム「501号室の刑事さんが、そこ(502号室)に居てもいいって言ったんです。ところで、なにかあったんですか?」
ソユン「ああ・・・他の人たちが言うには、ここの人たちが感染してるって・・・」
ムンヒ「あんたのことを噛もうと、こんなふうに襲ってきたことはなかったの?」
ボラム「ええ、まったく・・・」
ドアが開く音がして、出て来たセギュに、駆け寄るムンヒ。
ムンヒ「(小声で)あなた、 あの人たち、感染してるっていうのはたしかだったの?」
セギュ「あとで、説明してやるよ」
一斉に、部屋から出て来た住人たち。
ヨンオク「なにかったら、あなたの責任ですよ」
捨て台詞を吐いて、部屋から出ていくヨンオク。
ドアのところで、立ったままのジョングク。
ヨンオク「皆さん、ちょうどこちらにいらっしゃいますね、 501号室の意図達をどうするかについて、話をしましょう」
住民たちに声をかけるヨンオク。
その声が聞こえたセボム、
怒りをこらえきれず、ジョングクを押しのけ、玄関を飛び出すと、
「みなさん!」
絶叫するセボム。
驚いて、停止する一同。
セボム「棟代表のお宅で、話し合いをなさるといいですよ。お部屋もたくさんあって、実に広い空間ですからね! みなさん全員が中に入っても、それでも余裕がありますよね?」
興奮して、一方的にしゃべるセボム。
ヨンオク「刑事さん!!(怒)」
慌てて、間に入るジョングク。
ジョングク「おい、セボマ、一体、何をどうしたんだ?」
あんたたちが追い込んだんですよ。(怒)
大声を聞きつけて、駆け付けて来たイヒョン。
怒りが収まらないセボムが、前に出ようとすると、「セボマ、やめろ」と後ろから、引き留める。
イヒョン「(小声で)深呼吸しろ・・・、落ち着け・・・よし・・・」
セボムを押さえながら、「皆さん、どうぞ、お帰りください」と声をかけ、501号室に戻っていくイヒョン。
あとを追いかけるジョングクが、玄関先で、「セボマ・・・」と声をかける。
冷たい目で振り返るセボム。
ジョングク「大丈夫か?喉が渇いたりしてないか?」
今、それ言う?(怒)
セボム「アジョシには、ほんとに失望しましたよ・・・」
ソユンの肩をポンと抱くと、そのまま、部屋の中に入っていくセボム。
若干、状況把握力に乏しいジョングクを強く咎めるわけにもいかず、声もかけられず、俯くしかないイヒョン。
~501号室 外廊下~
セボムの去ったほうをむいたまま、睨みつけているヨンオク。
その背中では、「たしかに、彼女のいうとおりだ。棟代表の家なら、場所はいいし・・・うちらも、ロイヤルフロアーとかを見れる、いい機会だぞ」とセギュが言い始める。
ムンヒ「そうね。うちの201号室じゃ、お偉い方々には、あまりにもみすぼらしくて・・・」
ははは・・・あの部屋がとうとう、白日のもとに晒されるのね。
ようやく、いつもの調子で振り返るヨンオク。
ヨンオク「うちの部屋、あまりキレイじゃありませんの。」
ソユン「べつに、気にしませんけど・・・」
にっこり笑うソユン。
ジュヒョン「棟代表の家は、話し合いにうってつけだろう。行ってみよう」
行きましょう、行きましょう、と、みんなして、階段室から上に向かっていく。
おろおろするウチャン。
よくもやってくれたね・・・と、501号室のほうを睨んでいるヨンオク。
~501号室 玄関前の廊下~
イヒョン「大丈夫?」
ジョングク「なぁ、お前も、俺がセボムに病気になってほしがってるなんて思うか?俺は、ただ心配なだけなんだ。お前だって、彼女の手の傷を見てるだろ」
イヒョン「(小声で) ヒョン、あれは、本当になんでもない。ただの傷なんだよ。ヒョンが心配することなんてなにもないんだよ」
ポンと、ジョングクの肩を叩くイヒョン。
少しは落ち着いてきたのかな?ジョングク。
ジョングク「中に入ったほうがいい。俺が、ドアの外で警護してるから・・。数日たってもなにもなければ、彼らも落ち着くはずだ・・・」
イヒョン「ヒョン、気を付けろよ。あの人たちは・・・信用できない人たちだ」
うんうん、と小さく頷くジョングク。
~1202号室 棟代表ヨンオクたちの部屋~
12階まで歩いて昇ってきた一同。
ヨンオクに続き、セギュが、「ああ、本当に高かった・・・」と言いながら、玄関に入ってくる。
セギュ「・・・・・・」
何もない部屋に絶句するセギュ。
ヨンオク「だからですね、(こういう時は)ロイヤル階なんて、ちっともいいものじゃありません。今までだって、あなた方と話をするために降りて、大きな犠牲を払ってたんです。次回は、階下で話をすることにしましょう」
ムンヒ「オモ・・・本当に、何もないわ。本当に、ここに住んでるんですか?」
誰も、ヨンオクの話など、頭に入りません。
セギュ「このマンション全体の清掃のためには、かなりの費用がかかってるはずだ。 それに・・一体、どこの牧師がそんなに酒を飲むっていうんだよ」
もう部屋の内部を見られてしまったのは仕方がない、と開き直り、話しを変えるヨンオク。
ヨンオク「感染した人々をどうするべきですか?あなたも、ユン・セボムさんがどんな様子か見ましたよね。彼女は、突然、押しかけてこれるんです」
まだ、12階に昇ってきた疲れが取れないジュヒョン。
ジュヒョン「601号室の弁護士さんは、緊急避難について、なにも言ってないんですか?・・・で、なんで、あの人、今日は、姿を見せないんですか?」
ソユン「私があとで話してみます。ですが、私は、それには該当するとは思えません。501号室は正当な彼らの居住する場所ですし、彼らには、なんの症状も見られません。」
ボラム「その通りです。あの人たちは、一切、迷惑をかけていません」
ヨンオク「501号室の女性刑事には感染しているという証拠があります」
椅子から立ち上がると、外に出ていくウチャン。
ジュヒョン「彼らを完全に追い出すほうがいいかもしれません。失うものがなにもない人というのは、驚くほど、厚かましくなりますからね。感染者は水を飲むという症状を見せるらしいですな。 あそこに、たくさん残しておくのは危険じゃないですか?」
それもそうだ、と素早く計算するヨンオク。
ジュヒョンの意見に、とんでもないことを言いだした・・と異論がありそうなくソユン。
ヨンオク「そのとおりですね。あの家には、たくさん、水がありました。全部処分することはできません。封鎖が延長され、私たちは皆物資が不足していますし・・・」
ジュヒョン「残りは、均等に分割して配給することもできますね」
好き勝手言ってる。。(怒)
セギュたちは、その意見に傾いてるね。
玄関先で、話しを聞いていたアンドリューがそっと、その場を離れる。
~501号室 警警ハウス~
セボムが皮を剥きながら、リンゴを食べてる3人。
ソユン「あの人たち、みんな怖かったね」
イヒョン「でも、悪い人たちじゃないんだよ。あの人たちは、ただ、怖がってるんだ」
納得いかなさそうなソユン。
ソユン「601号室のアジョシも?」
イヒョン「あの人は、例外だ。傍に言ったり、なにか聞かれても答えちゃだめだよ。あのおじさんのことなんか見えてないようなふりをするんだ、いいね?」
ジュヒョン対策は、怠らないイヒョン。
セボム「見るのもだめよ」
イヒョン「うん」
ようやく、さっきのジョングクのことを口にしたセボム。
セボム「でも、ジョングクさんがしたことは、本当にひどすぎない?知り合って、10年以上もたつっていうのに・・・」
イヒョン「今、ヒョンのことについては、話しはしてないだろ。いいか、ヒョンはずっと、家に帰れてないんだ。どれだけ、奥さんに会いたいとおもってるか、それに、病気のことだって心配してるに違いないんだ」
ここ、交互に、イヒョンとセボムの顔を見て、ちゃんと話を聞いてるソユン。
この子、かなり、いろんなことがわかる賢い子だよね。
セボム「私が、人を採点してて、うまくいったときは加点、失敗したときは原点してたの知ってるよね? ジョングクさんは、今、減点よ」
イヒョン「だったら、俺にも点を付けてくれよ。俺は、結構・・・・俺はプラスだよな?」
素直に、プラスって言えないみたいです笑)
素知らぬ顔で、リンゴをお皿に置くセボム。
その時、コンコン、とノックの音が聞こえる。
セボムが出てみると、そこには、アンドリューが立っていて、
周囲の様子を気にして、窺っているそぶり・・・。
一緒になって、共有廊下の先をのぞき込むセボム。
アンドリュー「刑事さんなら、あの人たちのところに行きました」
セボム「なんで上に??」
アンドリュー「あの人たち、あなた方二人を追い出す計画を立ててます。それを聞いて、刑事さんが上に向かったんです」
話しを聞きながら、リンゴを齧ってるセボム。
例のごとく、ナイフで直接剥きながら・・・・の、ワイルド系。
セボム「私たちにどこに行けって?」
アンドリュー「マンションの外です。彼らは、お宅の水や食べ物をねらってるんです」
目つきが暗いです。
雰囲気を察し、イヒョンも玄関に出てくる。
残りのリンゴをイヒョンに投げると、「ちょっと、ソユンと一緒にいて」と言い捨て、部屋を出ていく。
イヒョン「おい、ボマ・・・、そんなに興奮するな!!」
あとに続くアンドリュー。
追いかけようとして、部屋の中のソユンを気にすると、ソユンも玄関まで出てきている。
ソユン「心配なんでしょ?」
イヒョン「セボムじゃなくて・・・ここの住民たちが・・・・」
確かに!
~階段室~
怒りにまかせて、階段を駆け上がるセボム。
そのあとを追うアンドリュー。
~1202号室 ヨンオクの部屋~
ヨンオクを前に、必死に説得するジョングク。
ジョングク「彼女も公務員なんですよ。もし、人を噛んだら、家も失うことになるんだ。皆さんだってご存じでしょう。セボムがこのマンションに当選して、どんなに喜んだか・・・。いいですか、ご近所なんですよ。どうして、彼女に嫌がらせするんですか?」
そこへ、なにかわめきながら、入ってきたセボム。
驚く一同。
ジョングク「おい、セボマ・・・、なんで、ここに来たんだ。俺が今、この人たちに全部説明してたところなんだ。いいから、お前は家に戻れ」
その時、ヨンオクが、ジョングクに近寄る。
ヨンオク「待ってください。刑事さん、あの人、ナイフ持ってますよ」
ナイフを持ったまま、髪をかきあげるセボム。
セボム「あなた方は、何の話をしてたんですか?」
ジョングクの後ろにいたジュヒョンが、腰の銃を奪おうとする。
銃を盗られまいと、必死に抵抗するジョングク。
セボムに思いっきり、蹴り飛ばされたジュヒョン。
吹っ飛んで、壁にぶつかり、へたり込む。
ジョングクが、セボムに銃を向けると、いとも簡単に、奪いとるセボム。
本職です。
そんなの朝飯前なんです。
表情がわからないアンドリューの姿が、定期的に、インサートされるのが、すごく気になってるんだけど。。。
ジュヒョンに向けて、銃を構えるセボム。
ジュヒョン「なんだ? 俺を撃つつもりか?ここにいるみんなを殺すつもりか?」
無言で、構え続けているセボム。
ジョングク「なぁ、セボマ。落ち着いてくれよ。」
ジュヒョン「もうわかった。彼女を止めるな!どうせ、彼女は、私を撃てっこないんだ。撃ってみろよ!」
ただ、冷静に、銃口をジュヒョンに向け続けるだけのセボム。
うっすらと笑みさえ浮かべて、引き金を引くと・・・・
カチっと音がして、タマは出ない。
皆が耳をふさいだり、頭を押さえている中、じっと、観察しているアンドリュー。
セボム「1発めは、大抵、警官のために、あけてあるの」
さらっと、ジュヒョンに行ってきかせるセボム。
それどころではなく、恐怖でちびってるジュヒョン。
ヨンオク、「それで、なぜ、いま、そんなことをしたんです?私たちを脅して、感染しても、ここに残り続けようという魂胆なんですか?」
セボム「あんまりにも、頭にきたから、上がってきちゃったんです。 皆さん、ここにいらっしゃるし、誰が感染しているか、本当に確認したほうがいいですか?」
ショックを受けながらも、近寄ってくるソユン。
ソユン「確認する方法があるんですか?」
ちょっと悲壮感すら漂ってる感じ。。。
手前のヨンオクの凄み方も、なかなかです。
セボム「う~ん、感染者が喉が渇くっていうのは、皆さんもご存じでしょう。喉の渇きを隠していたとしても、もし、彼らが血を見たら、どんなことが起こると思いますか?」
ジュヒョン「血なんか、どこにあるんだよ?」
自分の掌を見せるセボム。
セボム「ここにね・・・」
セボムが、持っていたナイフを掌に当てようとしたその時、ツカツカと部屋に入って来たイヒョンが、ナイフを奪い取り、
そのまま、自分の掌に切りつける。
悲鳴があがる室内。
呆然とするセボム。
ナイフを放り投げるイヒョン。
次第に、握り締めた拳から滴りおちるイヒョンの血。
セボム「ああ、全く」
自分の上着を脱ぎ、止血しようとすると、「平気だ」と言いながら、一人ずつの前に血を滴らせて見せる。
ずっと俯いていたボラムが・・・
( ;∀;)
感染してたんだね。
血の匂いに耐えきれず、とうとう、狂人病の症状を表し、イヒョンにつかみかかろうとする。
後ろから、セボムが、暴れまくるボラムの動きを止め、イヒョンも加勢し、2人がかりでなんとか、制圧する。
その様子を見て、住民たちは大混乱。
Happiness
~地下 ジム~
講師の控室に、スンボムと同じように、毛布をかけられて、隔離されたボラム。
外から様子を見ているイヒョンとセボム。
セボムの視線は、止血しても、血が滲んでいるイヒョンの左手に向けられている。
そこへ、ジョングクがやってくる。
セボム「今は、落ち着いてます」
ジョングク「それで、これから、どうしたらいいんだ?」
イヒョン「とりあえず、彼女が話ができるようになるまで、一旦、待たなくてはならないでしょう
セボム「ジョングクさんが来てくれたから、上に行って、ケガの手当をしてきたほうがいいよ。血の匂いを嗅ぎ続けるのは、辛いかもしれないでしょ。アジョシ、ここにいてくれますよね?」
返事をきくまでもなく、追い立てるように、イヒョンを連れ出すセボム。
イヒョン「ボラムが噛まれたのか、薬を飲んだのか、確かめないと・・・」
セボム「わかった。あとで、私が聞く」
その時、痛そうな声をあげるイヒョン。
見ると、さっきよりも出血している。
セボム「ちょっと! 急がないと・・・。この傷から感染なんてさせられない」
セボム、泣きそうなのがわかるくらい、顔面蒼白、今までにないくらい、動揺してます。
イヒョン「落ち着けって。いいな? お前は知らないかもしれないが、俺の免疫システムは、ものすごく強いだぞ」
そこへ、ジョングクが飛び出してくる。
ジョングク「あ・・・あのさ、今、ボラムが動いたんだ」
イヒョン「俺なら、自分で戻れる。お前は、中に入ってやれ。これくらいの傷の手当の仕方くらい知ってるよ。出血さえ止めるだけだ」
セボムを安心させるように、穏やかな口調で言い聞かせるイヒョン。
セボム「軟膏を塗る。新しいタオルで巻く。手をあげたままにする」
パッと、手をあげて見せるイヒョン。
セボム「じっとしてること!」
微笑みながら、ジムに入っていくセボムを見送るイヒョン。
厳しい表情に戻ると、上に向かって歩き出す。
この人だって、怒ってるんです。
~1202号室~
ボラムショックから、抜けだせず、まだ、ヨンオクの部屋にいる一同。
ヨンオクが水を飲んでいると、セギュが、「こっちにも水をくれ」と近寄ってくる。
つい、イライラとして、ドン、と ペットボトルをテーブルにたたきつけるヨンオク。
物音に反応するソユン。
ヨンオク「これは、あんたの水なのかい?」
凄んでみせたと同時に、瞬時に、穏やかなマダムに戻るヨンオク。
ヨンオク「ほかの方はお帰りください。今はとても、話し合いを続けられる雰囲気じゃありません」
その言葉に、重い腰を上げるジュヒョン、ソユン、ムンヒ・・・あ、アンドリューもいた。
っていうか、他の人はどうしたの?
ハクジェのおうちはどうなってるの?
弁護士とサンヒは?
あと、ウチャンが途中で消えたよね。
感染した兄スミンを匿っていたヒョンギョンは、いわゆる濃厚接触者だから、家から出ちゃだめってことになってるんだろうけど。
みんなが帰っていくのを尻目に、また、水に手を伸ばすヨンオク。
直接、ペットボトルから飲んじゃってる。。
タイミング良く・・・階段を駆け上がって来たイヒョンが、玄関に現われる。
イヒョン「皆さん、まだ、いらしたんですね」
ジュヒョン「なんだっていうんだ?」
イヒョン「そう、急がなくてもいいだろ。あんたたちが、セボムにしたことは、まだ、終わってないんだ」
頭を抱えるジュヒョン。
イヒョン「もっと、感染者がいるかどうか、確認したほうがいいですか?我々が知る限り、(妻が感染者だった)オ・ジュヒョンさんも感染の可能性がありますよね。違いますか?」
そこで、はじめて、ヨンオクを見る
イヒョン「棟代表もですよ」
ペットボトルを持ったまま、愕然とするヨンオク。
★『ハピネス』9話1/4 雑感★
ちょっと、逃げ惑うシーンが、恐怖心をあおらせないようにしたせいか、コミカルすぎて、深刻に見守ればいいのか、それとも、シニカルに見ればいいのか、ちょっと、気持ちをどっちにおくべきか、迷ってしまいました。
あの場面では、いわれなき迫害をうけたセボムに感情移入してしまい、どうしても、感情的に見ていた人がほとんどだったんじゃないのかな?
ここは、シリアスになりすぎないで・・・と、上手く、誘導されたような気分です。(苦笑)
しかし、一般人というのは、こんなにも、右往左往するものなのかな。。。
建前であっても、常識的な発言をする人が少ない。。。(苦笑)
かろうじて、ソユン?
でも、なんだか、危うい感じなんだよね。
アンドリューの映し方が変!!
どっちに誘導させたいのかな。
シーンの肝である、妻を傷つけず、自ら、傷を負うダンナ。。。
イヒョン株、爆上がり。
なんか、照れちゃうなぁ。
同じように、自分の身代わりになって、傷を負ったイヒョンに対する、セボムの今までにない動揺は、気持ちを隠しきれなくなってる証ですね。
初見で、でたとこ勝負で筋追いをしているので、あまり深い考察ができずに、ずみません。。。
今は、先を急ぎたくて・・・・。
ボラムが心配すぎる~~~。