過去とは、自分に見えている方向だけのものに非ず・・・。
 

韓国での放映は終了していますが、ネタバレOKの方のみ、おすすみください。お願い

 

ザ・ゲーム:0時に向かって 더 게임:0시를 향하여

【Episode 7】

 (前回のおさらい)

20年前の事件でも、ミジンと同様、生き埋めから生存した被害者が存在し、その後、病院で殺されたことを知ったテピョン。

死因が変化したミジンの写真を確認しようと、中央署にジュニョンを訪ねるも彼女は不在。

ボンスやガンジェの協力により、改めてミジンの写真を見たテピョン。

ミジンを絞殺しながらも、なぜか犯人ク・ドギョンの激しい憎悪はテピョンに向けられる。

自分の予知を、チーム長に伝えるものの、冷ややかな反応を受けるテピョン。

心配したボンスが出先のジュニョンを呼び戻そうと、連絡を入れるが、その時、ジュニョンと一緒にいた人物は、よりによって、ク・ドギョン。

 

チーム長「つまり、あなたの知っている人物だと言うことになりますね」

繰り返すチーム長。

テピョン「とにかく、まず、ミジンが無事かどうか、確認してください」

テピョンも引きません。

ブラインドの隙間から、様子を見ている係長。

手帳を開き、電話をかけるチーム長。

 

血のついたシーツや、乱れた病室の様子が写り、数回の呼び出し音の後、オンマが電話に出る。

「もしもし?」

「ああ、こちら強力班のハン・ドンウです」

「ああ、はい、刑事様」

ひどく疲れているようなオンマ。

「ミジンは大丈夫ですか?」

「昨晩から、ひどい痙攣発作を続けて起こしまして、点滴も引き抜いてしまったりして、それで(すぐに)出られませんでした。

お医者様のお話では、事件のショックによるものらしいですが。」

ミジン自身も相当な興奮状態だったのか、床に直接、父親イ・ジュニの膝枕で眠り込んでいる。

病室が血まみれだったのは、点滴を無理やり引き抜いたからだったのかな?

それにしては、血液の量が多かったけど。

「ところで、こんな偶発的なことまで連絡がいくのですか?」

「え?」

「ミジンが痙攣した直後のお電話でしたので・・・」

「ええ、まぁ。とにかく、何かあったらご連絡ください」

「はい、お気遣いありがとうございます」

ひとまずミジンの無事が確認できて、ほっとする一同。

 

チーム長「犯人の顔を覚えてるんですよね?ミジンの事件に関して、お伺いしたいことがあります。ご協力ください」

疑われてる感、ひしひし。

 

取調室で向かい合うハンチーム長と、テピョン。

テピョン「20年前、うちの先生が援助をしている孤児院を訪れました。そこで、その人物に会いました」

「その孤児院の名前は?」

「“希望のいえ”です。当時は、滞在していたアメリカから、韓国に来たばかりで、それに、とても幼かったんです。だから、彼を探そうとは思いませんでした。実際に、そうしようと出掛けたときにはもう、孤児院は閉鎖されていたんです。」

「なぜ、その人物を探そうとしたんですか?」

「その人物が死ぬときに、僕が(一緒に)いたからです」

結局、それか、と大きなため息をつくチーム長、

隣のブースで、その話を聞きながら、何かを思い出したような係長。

「つまり、ミジンを殺そうとした犯人が死ぬときに、キム・テピョンさんがその場にいたと、言ってる訳ですか」

「はい」

「ははっ」

失笑するチーム長、

「で、犯人はどうやって死ぬんですか」

「警察に包囲されて、自殺するんです。そして、私が、その人質です」

「そして、あなた自身はどうしてそういう状況になったのかは、わからないと?」

「はい、それが、彼を探していた理由です」

「わかりました。しかし、それを証明するものは何もありませんよね」

「え?」

「孤児院は既に閉鎖されている。それに、その人の自殺も未来に起きることなんですよね?」

「ですが、ミジンの死は、近々、起きることなんですよ。その前に何とかして、犯人を捕まえないと・・・」

「だが、あなたの言葉だけでは、動くことも、犯人にたどり着くこともできません。」

ずっと否定され続け、ため息をつくテピョン。

「ただ、私の言葉を信じられないだけじゃありませんか?」

「では、キム・テピョンさんご自身で証明してみてはどうですか?私も、本当にあなたが、人の死を見ることが可能かどうか、確認したいです」

「(私を信じる方法が)それしかないのなら、ええ、やってみてください」

 

ジュニョンが戻ってくる。

ジュニョン「一体、どういうこと?」

ガンジェ「ええ、あの、チーム長が、キム・テピョンさんをテストすることに・・・」

ジュニョン「テストですか?」

チーム長「そうだ」

テーブルに広げられた、さまざまな事件の証拠写真。

ジュニョン「信じない理由は何ですか?」

チーム長「信じなきゃならない理由はなんだ?」

ジュニョン「あの人のお陰で、ミジンを助けられたんですよ」

チーム長「もし、それが意図的だったら?」

ジュニョン「え?」

チーム長「俺たちは、キム・テピョンが言ったことを聞かされただけだ。俺たちには、超能力による奴の言い分を確認できないんだ」

ジュニョン「ですが、彼は、ミジンの木棺の場所でさえ知ってま・・・」

言いかけて、ようやく、チーム長の言わんとしてることに気づくジュニョン。

チーム長「そうだ。この事件の共犯の可能性だってあるってことだ。7番目の被害者のようにミジンが死ぬと言って、お前を助けることも出来た」

ジュニョン「チョ・ピルドゥが誰なのかも知らなかったんですよ」

チーム長「もし、ただ、(知らない)ふりをしてるだけだったら?」

疑えば、とことん疑えるのね。

ジュニョン「あの人がそんなことをする理由はなんなんですか?」

チーム長「連続殺人鬼が殺人を犯すのに、理由があるのか?」

ジュニョン「・・・・・・」

そこまで言われ、なす術がないジュニョン。

陰惨な事件現場の写真がピックアップされていく。

 

~取調室~

一人、考え込んでいるテピョン。

 

犯人(ク・ドギョン)「俺がこんなことをする理由がわかるか?言ってみろよ。お前がこれを見てるなら、わかるだろう。」

 

テピョン:奴は、もう一度、俺がミジンの写真を見ることを、予め知っていた。だが、どうやって?なぜだ? なぜ、奴はそんなことを言ったんだ?

いくら考えても答えのでないテピョン。

 

そこへ、ジュニョンが一人で、中に入ってくる。

テピョン「まさか、ソ刑事様も僕を信じてないなんて言いませんよね?」

ジュニョン「そんな風に思わないで。ただ、確認が必要なだけだって考えてみて。」

うつむくテピョン。

ジュニョン「始めましょう」

テピョン「ええ。始めましょう」

 

1枚の男性の顔写真を見せる。

 

隣のブースでは、係長が、該当の資料ファイルを手元で見始める。

ボンス「被害者は溺死で、首を絞められ、心臓が破裂するほどの暴行を受けていました。被害者の遺体は、最初、漢江の河口で発見されました。彼の後頭部は鈍器で殴られて・・・」

 

テピョン「(この人は)漢江で発見されました。」

 

一同、一斉に無言になり、テピョンに注目する。

 

テピョン「ハンマーで頭を殴られたけど、恐らく、溺れて死んだんでしょう。川に流されるまでは、まだ生きていたようだから」

ジュニョン「・・・・・」

 

ボンス「合ってます」

 

ジュニョンを睨むテピョン。

 

なにも言わず、女性の写真をテピョンの前に置くジュニョン。

 

ボンス「次の被害者は・・・」

 

テピョン「この人は、絞殺された。犯人は窒息するまで、絞め続けた。凶器は、オレンジ色のロープです」

係長が見ている資料の殺害現場の写真に、オレンジ色のロープが写っている。

 

ただ、信じられない思いで、テピョンを見つめるしかない係長、チーム長、ボンスとガンジェ。

 

険しい表情で、ジュニョンを睨むテピョン。

いたたまれない思いで、3枚目に写真を置くジュニョン。

 

テピョン「この女性は、夫からひどい暴行を受けていた。直前まで暴行し、汗を拭いた夫は、そのタオルをポンと、(仰向けに倒れている)妻の顔に投げつけて出ていった。ボロ布のように力尽きていた女性は(タオルを外すことも出来ず)、最後の呼吸まで苦しみ続けた」

 

ボンス「全部、合ってます」

実際に、テピョンの能力を目の当たりにし、混乱する刑事たち。

 

テピョン「言ってください。本当に、こんな確認が必要だったんですか? それなら、なぜ、僕に、自分の母親の写真を見せたりしたんですか?確認する必要があったからじゃないんですか?あなたは、僕を有利に解釈し、僕が本当に死を見ることができると考えたんだ。

それが、この痛ましく亡くなった人たちの代わりに、僕に、自分の母親の写真を見せた理由じゃないのか!」

激昂し、怒鳴り付けるテピョン。

 

ジュニョン「ええ、そのとおりだわ」

一切、いいわけをせず、認めるジュニョン。

あのときはまだ、全面的に信じてた訳じゃなかったって言うのもあったしね。

それに、今回、確かめようとしたのは、チーム長なんですけどね。

ジュニョン「でも、あれが私の母の写真だってどうやってわかったんですか?」

 

あの日、ジュニョンがわざと置いていった封筒の中の写真を見たテピョンは、病室の風景を見る。

 

ジュニョンの父(ソ刑事)「ヨボ、俺たちの赤ん坊、お前に似てるみたいだな。俺に似なくて良かったよ。将来、お前たちがチームを組んで、俺を仲間はずれにしないといいんだがな。」

 

テピョン「ジュニョンさんは、生まれたてで、お母さんが腕に抱いていた。」

身を乗り出して聞き入るジュニョン。

テピョン「亡くなる前に、お母さんは君に名前をつけたんだ」

 

オンマ「ジュニョンって名前はどうかしら?そうしない? “光”のジュン、“輝く”のヨン」

 

テピョン「それが、君の名前の由来だ」

ジュニョン「私の母が?」

頷くテピョン。

 

この話に、ジュニョンの次に、衝撃を受けたのは、ナム係長。

ジュニョンの父の同僚だったナム係長は、病室に駆けつけたとき、テピョンが話した通りの様子を目撃し、ジュニョンを残して、いなくなることを詫びている母親の言葉も聞いていた。


「なに言うんだよ、お前はどこにも行ったりしないよ、心配要らないよ。大丈夫だから」

「ごめんね、ジュニョガ、ヨボ・・・」

微かに呟くオンマ。

 

ジュニョン「苦しんでました?」

テピョン「いや、お父さんのそばで、安らかにいかれたよ」

 

鼻をおさえ、涙を止めると、テーブルに置かれた写真をさっと集めるジュニョン。

 

ジュニョン「ごめんなさい」

 

テピョン「ジュニョンさんのお父さんが、チョ・ピルドゥと言う名の犯人のせいで亡くなったという記事を読んだんです。もし、あなたのお父さんが生きていたら、ソ・ジュニョンさんを誇りに思ったでしょう」

 

係長の反応を見るチーム長。

この人に、実際の予知の様子を見せるために、このテストを強行したようなものだものね。

 

テピョン「どちらにせよ、僕の予知のせいではなく、ソ刑事様の絶対に助けるという意志によって、ミジンを助けることが出来たんです。あなたは、ミジンを助けられると確信してた。

僕には、それが、いつ起きるのかはわからないが、それは午後7時です。20年前に殺された7番目の被害者のように、病院で殺されるミジンを見たんだ。なぜ、彼女の死が変わってしまったのか、わからないけど、もし、君が変えられると確信したなら、僕たちはミジンを救えるような気がするんです。僕も手伝います、どうか、僕にも力を貸してほしい」

 

******************

テスト終了後、係長のあとをついて歩くジュニョン。

ジュニョン「どうか、キム・テピョンさんを捜査チームのコンサルタントとして招き、私に同行させるよう、許可してください」

ナム係長「だめだ」

ジュニョン「係長様だって、あの人が人の死を見ることが出来るのを見たじゃありませんか!」

係長「たとえ、それが、事実だとしても、彼が犯人じゃないという証拠にはならない」

ジュニョン「係長!」

係長「おい、お前は聞かなかったのか? 彼の予知じゃなく、お前の意志がミジンを助けたと。」

ジュニョン「じゃ、少なくとも、彼に、(予知した内容の)スケッチを描かせることを許可してください」

係長「捜査を混乱させるだけだ」

ジュニョン「捜査の上で重要な手がかりになります」

係長「青瓦台(政府)がこの事件に興味を持ってるんだぞ。非科学的なインチキを信じて、女の子を死なせたと国民に批判されたくないなら、目を覚まして、犯人を捕まえろ」

部屋に入ってしまう係長。

 

署の入り口で待っているテピョン。

申し訳なさそうに、ジュニョンが近づく。

テピョン「・・・話はうまくいかなかったようですね」

ジュニョン「ええ。ごめんなさい。どうしよう・・・」

テピョン「奇跡をまた見せましょうか。もし、その前に、君が犯人を捕まえられたら、もっといいですよね」

ジュニョン「ええ」

とはいっても、これからのことを思うと、ため息が出る二人。

でも、なかなかいい雰囲気です。。。

 

テピョン「ところで、気になってることがあるんだけど。僕がミジンの写真を見ることを犯人は既に知っていたようなんだ」

ジュニョン「犯人が?」

テピョン「ええ。そいつは、なぜあの子を殺すのか、という理由を僕に訊ねたんです。まるで、なにかさせたいことがあるような感じだったけど、なぜ、そんなことを言うのか、僕には思い付かないんです」

ジュニョン「20年前、あなたが訪れた孤児院の名前は何ですか?」

テピョン「“希望のいえ”です」

少し引っ掛かるような表情のジュニョン。

テピョン「どうかしたんですか。そこを知ってるんですか?」

 

そんな二人の様子を、ク・ドギョンが見ている。

うわー、端正なお顔立ちだからこそ、余計ホント怖い((( ;゚Д゚)))

 

テピョンが入館証を返して帰っていくのを見計らい、フラりと受付に立ち寄り、帰る振りをしながら、テピョンが書いた受付表の住所を盗み見るドギョン。

 

~テピョンの自宅~

テピョン「信じてもらえず、テストを受けさせられたから、仕方なく、僕の力を、彼らの前で見せてしまいました。」

イ秘書とぺク先生に報告するテピョン。

手には、「紙袋をかぶったチャーリーブラウン」の人形を持っている。

シャツの柄が違うのは著作権対策?(笑)

テピョン「誰か、目撃情報のスケッチが描ける元警官か、私立探偵とか、知らないですか?」

呆れるイ秘書。

イ秘書「警察には断られたんでしょ」

テピョン「でも、自分自身で使えるし、彼らに渡すこともできるじゃないですか。とにかく、ミジンを助けるためには、絶対に必要なんです」

イ秘書「テピョンさん!」

ペク先生「それで、お前は、殺人者に立ち向かうと我々に言っているのか?」

テピョン「ミジンを殺そうとしている男は、20年前に僕が見た少年なんです。再び、僕らが会うことになるのはわかってたけど、それは僕が予想していたよりも、もっと早いものだったのかもしれない」

 

ペク先生(ついに、彼らは、このように出会ってしまうのか・・)

やっぱり、なんか知ってるんだね、先生。

 

~係長室~

考え込んでいるナム係長。

 

テピョン「20年前、私の先生が援助をしていた孤児院を訪れたことがありました。そこで、その人物に会いました」

チーム長「その孤児院の名前は?」

テピョン「“希望のいえ”です」

 

ナム係長:もし、20年前だったら、あの子が孤児院にいたはずだ。

 

~回想 20年前~

雨が降りしきる中、事件現場の実況検分のための警察車両が到着する。

口々に、見物人たちが「人殺し」、「お前が死ねばいい」などと罵る中、傘も立たずに、立っている少年。

ドアが開き、手錠をはめられた犯人チョ・ピルドゥが、警官に伴われて、車から降ろされる。

カメラをかまえて、写真を撮ろうと最前列で奮闘しているイ・ジュニ記者の姿も見える。

マスクで顔のほとんどが見えない犯人。

車から降りるナム刑事。

「アッパ・・・」

声をかける少年。

地面に埋められた木棺の側に、制服を着せられたマネキン人形が寝かされている。

ナム刑事「これを見ろ。次に、お前は何をしたんだ?」

チョ・ピルドゥ「え?」

ナム刑事「彼女をどうしたんだ?早くやってみせろ」

促されるように、マネキンを蹴って、木棺の中に落とす犯人。

押されるがまま、前につんのめると、目の前の息子と目が合う。

「アッパ・・・」

「ヒョヌや・・・」

あれ、このおじさん、テピョンが見た犯人と違うじゃん。

様々な怒号が飛び交う中、

イ記者が「現場から、チョ・ピルドゥのDNAは発見したんですか?」と叫んでいる。

 

◆◆◆

孤児院。

ナム刑事が、庭を歩いている女の子に会いにくる。

ナム刑事「ジュニョガ・・」

ジュニョン「おじさん・・・」

ジュニョンの傍らにいる少年(チョ・ピルドゥの息子ヒョヌ)を見つけると、厳しい顔で、ジュニョンを抱き上げると、引き離すように、その場からジュニョンを抱いて連れていく。

亡くなった同僚の娘だから、ジュニョンのことは、ずっと親代わりのように、気にかけてきたって感じね。

 

ナム係長:だが、たしか、あの子は15年前に亡くなったと聞いたが・・・。

 

~所轄署?~

刑事「“希望のいえ”ですか? たしか、2004年に閉鎖になりましたよ。」

ナム係長「閉院したのには、何か、特別な理由でもあったのか?」

刑事「火事だったんです」

ナム係長「火事?」

刑事「幸いなことに、死者は出ませんでした。資料庫も焼けてしまい、子供たちの記録もほぼ全焼でした。でも、どうして、チョ・ヒョヌのことなんか、お訊ねになるんですか?」

ナム係長「いや、彼の記録を見たんだ。彼が自殺したと聞いたんでね。君が、彼の遺体を識別できたのかな、と不思議に思ったものでね。」

刑事「友人が来て、遺体を確認していきました」

ナム係長「友人?」

刑事「一緒に孤児院にいたと言ってましたね」

ナム係長「その友人の名前を憶えているかね?」

 

~ク・ドギョンの部屋~

コーヒーを挽いているドギョン。

っていうか、この流れだと、これが、チョ・ヒョヌくんなのかな?

うわ~、初回、ジュニョンと電話で話し終わった時の、微笑みとか、お父さんと一緒の写真をパッと屋上で掴んだ時とかさ、どういう気持ちだったのかな。。。

って、どんどん妄想が突っ走るよ~~!

 

刑事:どちらにせよ、自分の部屋で首を吊ったんです。遺書も見つけましたし、事件性はありませんでしたよ

 

丁寧に、入れたコーヒーを飲みながら、事件ボードの前に座るドギョン。

これ、犯人の家によくある奴やん・・・・。

カモフラージュの布とか、ば~っと取ると、事件の概要とか、周辺の人物の写真とか、徹底的に調べ込んだのが壁一面に張ってある、“ストーカーボード”(と、勝手に、私は称してますが・・・)

ま、ここんちは、それほど、巨大じゃないけど・・・。

ミジンの写真や、イ・ジュニたち記者の写真もある。

冷ややかなドギョンの視線。

 

~ジュニョンのデスク~

難しい顔をして座っているジュニョン。

ボンス「先輩様。“希望のいえ”は、だいぶ前に火事で閉鎖されてますね」

差し出された記事のコピーには、≪希望のいえは炎に包まれた≫と見出しがついている。

ガンジェ「先輩、どうして、孤児院について調べてるんですか?」

ジュニョン「孤児院の名前が・・・私がいた孤児院の名前も“希望のいえ”って呼ばれてたような気がするの。」

ボンス「先輩、孤児院にいたんですか?」

ちょっと説明に困るジュニョン。

不躾なボンスに、眼力こめて、睨むガンジェ。

ボンス「あ・・・・」

ジュニョン「ちょっとだけ、ちょっとだけそこにいたの。今日は、係長様は、いらしてないんですか?」

ハンチーム長「ああ。何か用事があるとかで、あとで来るらしい。どうかしたのか?」

ジュニョン「いえ」

 

ナム係長:もし、あのチョ・ヒョヌが生きていたとしたら、全てを計画し、自殺したように思える。いや、待て。3年前に俺が受け取ったあの電話は・・・チョ・ヒョヌからだったのか?

 

~回想 3年前~

係長就任祝いの日、ジュニョンたちからもらった時計のプレゼントを嬉しそうに開くナム・オヒョン。

その頃から、ハン・ドンウもジュニョンもガンジェも強力班だったのね。。。

 

その時、かかってきた電話に出る。

「もしもし、こちら、ナム・オヒョン係長ですが・・・」

電話ボックスから、電話をかけているのは、ドギョンね。

「もしもし、私は、チョ・ピルドゥ事件の真犯人を知っています」

「え? 何を知っているですって?」

「私は、あの女性たちを殺した真犯人を知っています。」

不審に思いながら、話を続けるナム係長。

「冗談で電話をかけると、いくら罰金を払うことになるのかご存じですか?」

「冗談なんかじゃない! 本当です」

「もし、このまま、続けるのであれば、あなたに罰金を科すように追跡しますよ」

「奴は、まだ、もっと人を殺しているんだ。人を殺すのを見たんだ。その真犯人の名前は、チョ・ピルドゥじゃありません。・・・・キム・ヒョンスです」

真剣に、訴えるギョンス。

 

ギョンス:彼は、京幾道久里市サンオ洞で動物シェルターを経営しています。

 

3年ぶりに、動物シェルターにやってきたナム係長。

長い間、放置されているかのような、荒れ放題の敷地を歩いていく。

鼻を押さえてるけど、すごい臭いなのかな。

 

~3年前~

一応、電話を受けて、調べにきたようです。

土砂降りの中、カッパ姿で、倉庫の扉を開けるナム係長。

 

ギョンス:倉庫のキャビネットの中に、赤い箱があるはずです。彼は、その中に、最近殺した女性の髪の毛を保管しています。

 

~現在~

ゆっくりとキャビネットをあけるナム係長。

 

ナム係長:だが、私が3年前に訪れた時には、死んだ女性の髪を入れたという赤い箱はなかった。

 

背後で物音がし、振り返ると、一人の男性が立っていた。

男性「なにか御用ですか?」

 

「キム・ヨンベ?」

「丘の上のスーパーマーケットの店主が、ここはキム・ヨンベという人が所有者だと言っていましたが・・・。それに、3年くらい前からいると言っていたが、つまり、それ以来、主人は変わってないということだと思いますが・・・」

男性「どうやって、変われるんだ?キム・ヒョンスが失踪して、3年以上が経ってるっていうのに。」

ナム係長「え?」

男性「ヒョンスがヨンベだ。奴は、キム・ヒョンスさ。名前を変えたんだが、その年寄りは知らなかったんだろうな。だから、あんたにそう言ったんだろうな。」

ナム係長「つまり・・・」

男性「二つの名前があるんだ。キム・ヨンベ、キム・ヒョンス。キム・ヒョンスが奴の新しい名前だ」

愕然とするナム係長。

3年前、キム・ヒョンスなる人物がここにいないことだけ確かめて、そのあと、通報内容の精査や調査はしなかったのかもね。

 

ドギョン:真犯人の名前は・・・チョ・ピルドゥじゃありません。キム・ヒョンスです。

 

◆◆◆

ナム係長「あの、あなたは、殺人事件を目撃したようですね。どうして、チョ・ピルドゥ事件の真犯人だとおっしゃるんですか?」

ドギョン「・・・・・」

ナム係長「もしもし?もしもし?」

ドギョン「・・・・・・・どうして、あんたたちは間違った男を逮捕したことを、私に指摘されて、怖くないんだ?」

 

記憶を蘇えらせながら、強張るナム係長。

 

 

★『ザ・ゲーム:0時に向かって』7話の雑感★

ドギョンの過去が、明らかになったけど、これ全部じゃないよね?

まだ、始まりに過ぎないんだよね。

 

 

★『ザ・ゲーム:0時に向かって』8話に続く★