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ホテル・デルーナ호텔 델루나
【Episode7】(3)
ソンビ「昇天した魂を慰める一杯か・・・」
ソフィ「ク支配人様はショックを受けたことでしょう」
ソンビ「ク支配人は、何人かの顧客を送り出し、頑張っていたが、この事件は、彼に火傷を負わせたな。」
小さく炎をあげるカクテルに、不用意に手を出して、「熱い!」と自分が火傷を負いかねないソンビ。
ソフィ「誠実だから傷つくんです。ク支配人様はいい人です。彼を嫌っていたことを申し訳なく思います」
だいぶ風向きが変わってきたソフィ。
~支配人室~
ソフィたちが心配していた通り、部屋で一人、考え込んでいるチャンソン。
ヒョンジュンが入ってくる。
ヒョンジュン「ク支配人様が、もし、早く到着していたとしても、きっとなにも変えられなかったですよ。神が決められたことですから」
チャンソン「これは・・・君たちにも同じことが起きるってことなのか?」
ヒョンジュン「(強制的に)消滅させられるって意味ですか?そうですよ。我々は、みんな幽霊ですから。来世に行く代わりにこの世にとどまっていれば、いつでもそういったことが起きる可能性はあります」
チャンソン「そんな危険なのに、なぜ、ここにとどまっているんだ? 君も彼女みたいに辛く痛ましい死だったのか? 君たちみんな、おなじなのか? キム・ソンビさんも、チョ客室長も?」
微笑みを浮かべ、黙って頷くヒョンジュン。
ヒョンジュン「ですが、私たちは、逃げ出したり、面倒を起こしたりはしません。だから、心配しないで下さい」
少しずつ、さ迷える幽霊たちの事情に入り込んでいくチャンソン。
~マンウォルの執務室~
招待状をしたためているマンウォル。
『ホテルデルーナ 社長 チャン・マンウォル』とサインする。
赤い封筒にいれて、チャンソンに、この手紙を出してくるように依頼する。
「これ、何ですか?」
「招待状よ。ある人を招待すると約束したこと、覚えてない?」
「あの人を招待するんですか。でも、お客様は既に逝かれましたよ」
「私たちは、うちのお客様に、よくしてあげることに失敗したでしょ。だから、彼女の部屋で、彼女がしたかったことをすべきだと思うの。私たちに出来る最善の方法を尽くして・・・」
~チャン・ウンソクの社長室~
招待状を受け取ったチャンCEO。
「ホテルデルーナ・・・」
マンウォル《いつの日か、うちのホテルでお目にかかりましょう、お気軽にお越しください》
マンウォルの慇懃な笑顔を思いだし、身震いする。
「なんて、不吉な・・・」
すぐさま、ゴミ箱行きとなった招待状の一文字一文字が、チャンCEOへの呪縛へと変わる。
チャンCEOが運転していると、カーナビが勝手に、指示を始める。
案内の音声がマンウォル(笑)
チャン「これ、本当に合ってるのか?」
カーナビ《直進って言ったら、直進なのよ!》
カーナビの音声も関西弁バージョンとかはあるらしいけど、今後、もっといろんなバージョンが出てきそうね。
これはさしずめ、『満月どS』バージョン。
カーナビ《ストップ!》
急停止した車から降りたチャンCEOの目の前には、見慣れない建物。
「ここは何だ? “ホテルデルーナ”? 本当にここに来たのか? 」
ふと気付くと、捨てたはずの赤い封筒を手に持っている。
招待状の確認をされ、ホテルの中に案内される。
ロビー階では、チャンソンが待ち受けている。
「お、あんたか?」
「いらっしゃいませ。チャン様に、お部屋をご準備しております。」
「うわぁ、本当にあったんだな。一体、何をしたんだ? 俺の車を乗っ取ったのか?」
「うちの社長の招待状に導かれていらっしゃったんですよ、どうぞ、ついていらして下さい。」
不承不承、チャンソンについていくチャンCEO。
チャンソン「このお部屋です。先日、お話ししましたとおり、ある方があなたを探して宿泊されていたお部屋です。あなたは、誰からも恨まれたりしていないと言われた。何か思い出すことはありませんか?」
チャンCEO「あんたたちがなぜ、こんなことを私にするのか、確認させてもらうよ」
そういって、13号室に入っていくチャンCEO。
テーブルの上に酒瓶が並んだ一般的なワンルーム。
チャンCEO「ここは・・・」
後ろから近づいてきたチャンソン。
チャンソン「ここがどこなのか、お分かりですか?」
頷きながら、答えるチャンCEO。
チャンCEO「昔、住んでた部屋だ・・・」
チャンソン「では、この部屋で、あなたが何をしたのかも、覚えていますか?」
チャンソンの言葉を受けて、記憶を辿りながら振り返った背後には、冷蔵庫の上に置かれたテイッシュケースにが盗撮カメラが設置されている。
~回想~
ベッドが撮影できるように、位置を調整するチャン・ウンソク(大学生当時)。
ベッドの上には、服を着たまま、眠り込んでいるガヨン。
チャンCEO「なぜ、今頃になって、ここに、この部屋が? ここは、どういう場所なんだ?」
チャンソン「まさに、この世と来世を結ぶホテルです、幽霊のためのホテル・・」
チャンCEO「冗談はよしてくれ。そんなわけあるか!」
文句を言いつつ、部屋を出ると、今度は光指す世界に、思わず目を伏せる。
気づくと、自分の車の中で座っている。
チャンCEO「夢だったのか?」
マンウォル「夢じゃないわ」
助手席の方を見ると、マンウォルが座っている。
チャンCEO「あんた、誰だ?」
マンウォル「私がホテルに招待したのよ」
チャンCEO「じゃ、あれは夢じゃなかったのか?」
マンウォル「夢の中にいて来れるような場所じゃないわ。死んだときにだけ、来れるのよ」
チャンCEO「ちょっと待ってくれ、俺が死んだだって?」
慌てぶりに思わず、笑ってしまうマンウォル。
マンウォル「いいえ、まだ、死んでないわよ。答えてほしいことがあって、ここにあんたの魂を連れてきたの。あんたは、今まさに、生と死の狭間に立っている。」
チャンCEO「なんだって?」
その時、けたたましい踏み切りの警報音が聞こえてくる。
広大な田畑の中に線路上の踏み切りのど真ん中に停車しているチャンCEOの車。
ドアを開けて逃げ出そうとしても、ロックされ、一向に開かない。
マンウォル「なぜ、そんなに慌ててるの?聞きたいことがあるって言ったでしょ」
チャンCEO「え? 何を知りたいんだ?」
マンウォル「あの部屋で、あんたがしたことを思い出した? あんたに会いに行きたかったうちのお客様。その女性のことを思い出せた?」
チャンCEO「あの女性・・・」
あの晩、自分に襲いかかってきた女性のことに集中するチャンCEO。
ガヨン《殺してやる・・・》
チャンCEO「あの女性は誰なんだ」
マンウォル「あんたが殺したのよ」
チャンCEO「俺は、誰も殺したりしてないぞ」
マンウォル「殺したのよ。あんたが、彼女を裸にし、世間に晒したせいで、周囲の視線に刺され、殺されたの。あんたは思い出さなきゃならない。」
警報音が気になるチャンCEO。
チャンCEO「全く思い当たらない。彼女が誰だったのか」
マンウォル「あんたがやったことなのに、なんで、わからないの?もっとよく考えてみなさい!」
チャンCEO「ああ、時々やったよ。でも、あの女性がその中にいたかどうかなんて、わからないよ」
なんて最低!
呆れ果て、侮蔑の表情を浮かべるマンウォル。
近づいてくる列車。
もうダメかと目を伏せると、そのまま、列車は通過し、無傷のチャンCEO。
隣に、マンウォルの姿はない。
チャンCEO「夢だったのか。そうだ。ああ、本当に死ぬかと思った。」
~13号室の幻の部屋~
チャンソン「彼は、ちゃんとした答えを言わなかったのに、なぜ、彼を呼び戻したんです?」
マンウォル「私が知りたいことじゃなかった。あいつの悪事を認めさせようと最善を尽くそうとしたのよ。さぁ、神は一体どうするつもりかしら?」
~田畑の中の踏み切り~
出発させようと、車のスタートボタンを押すチャンCEO。
チャンCEO「思い出した! ユン・ガヨンだ!」
悪友たちと同じ教室で、一人で講義を受けるガヨンに目をつける。
チャンCEO「そうだ、彼女が自殺したって聞いた覚えがある、ああ、今、思い出したぞ」
アクセルをふかしても、発進できない車。
またもや、踏みきりのバーが降りはじめ、警報音が鳴り出す。
もちろん、ドアは開かない。
正面に、黒い服を着た見知らぬ女性が立っているのに気づく。
無表情な麻姑神(4番目)が見届けるなか、通過する列車が、踏みきり上のチャンCEOの車を吹き飛ばす。
一斉に、チャンCEO死亡のニュースが流れる。
ニュース:今朝発生した、京釜(キョンブ)線での列車事故の被害者はインターネットサービス企業のワールドディスク社のチャン・ウンソクCEOであると判明しました。警察の調査によると、チャン氏は、違法動画を配布し、会社の資金を横領していたとのこと。事故の原因はまだわかっていません。警察は、ポルノビデオと暴力団のメンバーとの関係を捜査していますが、関係の実態をつかめず、難航しています。チャン氏の車のカーナビやレコーダーには・・
街角の大型ビジョンに映し出されたニュース映像を見上げ、「やっぱり、神様はいらっしゃるのね」と呟くガヨンの姉。
ニュース:・・捜査は簡単ではない模様です。なお、この事故で、他に死亡した方はおらず、列車に乗り合わせ、怪我を負った乗客は近隣の病院に運ばれ、治療を受けたとのことです。」
~病院~
待合室に座るヒョンジュンとユナ。
ユナ「ああ、だいぶ気分もよくなったわ。学校に行きたくなくて入院することにしたの」
ヒョンジュン「クラスメートには、虫が怖かったって言えばいいし、ちゃんと学校に戻れよ」
ユナ「ちっ。そんなに学校が好きなら、私と一緒に通えば? 以前、やったみたいに、人々に姿を見せることも出来るんだし・・」
ヒョンジュン「長時間は無理なんだよ。特に、日中はね。」
ユナ「ねえ、それじゃ、私と今から抜け出したくない?なにかおいしいものでも奢るわよ」
返事をしないヒョンジュンが見つめているほうに目を向けるユナ。
車いすに乗った老婆が、横に付き添う兄に話しかける。
「お兄さま・・・」
「兄さんなら、ここにいるよ」
目も不自由な妹が手を伸ばすと、安心させるように、手を握る兄。
老妹の姿をじっと目で追うヒョンジュンの瞳にうっすらと涙が浮かぶ。
ユナ「あのご老人が、この病院の創設者なんですって。ユナのパパの知り合いだから、私も挨拶をしたことあるのよ。なんだか不思議だと思わない?あのおじいさん、あなたと同じ名前なの。おじいさんの名前、チ・ヒョンジュンって言うのよ」
涙をこらえるのに、必死なヒョンジュン。
~回想~
「お兄さま・・・」
「どうした? 足が痛いのか?」
黙って、腕を差し出す妹。
「おんぶしてほしいのか?」
学生服姿のヒョンジュンが、妹をおんぶする。
「どれくらい、兄さんのことが好きか?」
「た~くさん。」
「そんなにちょっとか?」
「た~~~くさん」
「そんなもんか?抜けた歯と同じくらいか?」
ユナ「チ・ヒョンジュン。チ・ヒョンジュン?」
ユナの呼びかけに、老人のチ・ヒョンジュンが振り返る。
ユナ「すみません。おじいさんのことをお呼びしたわけではなかったんです」
笑顔で会釈するユナに、手をあげて応える老人のチ・ヒョンジュン。
隣のヒョンジュンを振り返ると・・・そこは誰もいない。
ユナ「なによ、いっつも何も言わずに消えちゃうんだから・・・」
~ホテルデルーナ ロビー~
ソフィ「ヒョンジュンの妹さんも、今やすっかり年をとりました」
ソンビ「視力を失い、健康も悪化しているそうだ。彼女はじきに、ここでヒョンジュンに会うことになるだろうな」
その時、例の登山服の旦那と、初恋のオッパと腕を組む奥さんが鉢合わせする。
ソンビ「彼らは、今日、同じ来世へのバスに乗りあわせるのか・・・?」
奥さん「お先にどうぞ。私たちはあとから行くわ」
旦那「ああ、先に行くよ。お前らは後から来い。俺は、人生のほとんどを自分の初恋の相手と一緒に暮らせたんだ。だから、お前もここで、お前の初恋を叶えればいいさ。お前の後悔を解決したあとで、この世を去ればいい」
奥さん「ありがとう。元気でね・・・」
悔しそうに、先に歩き出す旦那を、手で制するソンビ。
ソンビ「こちらが、来世への出発地です」
自ら案内するソンビ。
あとに残る 仲良さそうな初恋カップル。
~巨木の庭~
巨木の前で佇んでいる麻姑神。
そこへ、近づいてくるチャンソン。
麻姑神「お前さんも動揺しているようだね。うちの妹もまた、動揺しているよ。あんたたちは、私らを試した。」
さすがに、ちょっとご機嫌ななめな麻姑神。
チャンソン「もし、うちのお客様の前に、こんな風に姿を見せてくれたら、(もっと)歓迎しましたよ」
麻姑神「もし、彼らが望む姿を見せたら、(人間は)決して努力しなくなるだろう。んっふふふ。お前さんはいい仕事をしなければならない。花が咲きそうだね。彼女が旅立つのを見届けなければならないんだ。キレイだろ?」
~回想~
ホテルデルーナの浜辺。
チャンソン≪海が美しいですね≫
マンウォル≪そうね。哀しいくらい・・・≫
チャンソン「きれいです。哀しいくらい・・・」
~マンウォルの部屋~
アイスを食べながら、ニュースを見ているマンウォル。
ニュース:チャン・ウンソクが隠した資金が発見された模様です。チャン氏の故郷の近くのひまわり畑で発見されました。5万w札で、40億wほどで・・・
チャンソンを手招きするマンウォル。
マンウォル「これが、あいつが私たちのことを、記者か、警察かって聞いた理由よ。あいつは厄介な背景を隠そうとしてたんだわ。ところで、あの畑の持ち主は、あんたみたいなお馬鹿さんに違いないわね。」
ムカっとするチャンソン。
マンウォル「もし、40億wをみつけたなら、(黙って)保管すべきだったわ。なんで、通報なんかしたのかしら?まったく・・・」
チャンソン「これが、彼が自分のオフィスにひまわり畑の写真を飾っていた理由ですね」
マンウォル「え?」
チャンソン「覚えてないんですか? 写真撮ってたでしょう?だから、あれらを写真に撮った時、神経質にふるまったんだ・・・」
マンウォル「写真?」
撮影を中断させたチャンCEO。
その時のことを思い出し、息をのむマンウォル。
慌てて、携帯を取り出し、自分が撮った写真とニュース映像を見比べる。
マンウォル「なんてこと! 金の畑がまさに、私の目の前にあったのに、思いつきもしなかった・・・。あ~~~、あいつに聞くべきだったのに。あ~~~、ひまわり畑!」
ニュース:警察は、チャン・ウンソクの死との関係を捜査する予定です。
マンウォル「あ~~~、私の40億w!!」
チャンソン「なんで、あなたの金なんですか?バカなこと言わないでください」
マンウォル「私の金・・・」
チャンソンの言葉なんて、耳に入らず、嘆き続けるマンウォル。
~サンチェスとチャンソンの自宅~
庭で、お茶をしているサンチェスとミラ。
サンチェス「チャンソンは、俺のヨットを借りて、出かけて行ったよ。不機嫌な上司を宥めに行ったんだ」
ミラ「チャンソンは、ホテルのオーナーと一緒にヨットに乗りにいったの?どうして、上司なんかを楽しませるの?」
サンチェス「楽しませに行ったとは言ってないよ。デートみたいなもんだよ」
サンチェスの言葉の意味を考え込むミラ。
~ヨットハーバー~
マンウォル「目の前にあった40億wを失ったのよ。他人のヨットになんか乗る気分じゃないわ」
チャンソン「ですから、俺が言ったように、あの金はあなたのものなんかじゃないんですよ。たまたま、写真を撮ったっていうだけで、どうして、そんな発想になるんですか?」
マンウォル「もういいわよ。たとえ、そのつもりがなかったとしても、なんで、もっと私によくすることが出来ないの?少なくとも、“ヨットを買ってあげましょうか”くらいのこと言えないの?どうして、私の神経を逆なでするのよ」
「じゃ、あなたにヨットを買いましょう」と言い、ヨットの写真を携帯に撮るチャンソン。
「さぁ、写真を撮りましたよ。これであなたのものです」
馬鹿にされて、ムカムカするマンウォル(笑)
携帯を見せるチャンソンの手を払うマンウォル。
チャンソン「あなたのものでもないものを欲しがるのは、泥棒ですよ」
マンウォル「そうよ、私は泥棒よ。あんた、夢で見なかったの?」
チャンソン「あなたの一味は盗賊だったんですか?あなたと結婚した男性は、身分の高い人のように見えましたけど・・・」
マンウォル「結婚した? 私が?」
被っていた赤い婚礼衣装を脱ぎ去るマンウォル。
チャンソン「赤い婚礼衣装を着たあなたを見ました。とても華やかなものだったので、だれか高貴な人と結婚したんだと思ったんです。」
マンウォル「私は・・・他人の衣装を身にまとっていただけ」
~1000年前~
自身も、傷つき、血がしたたり落ちているマンウォルのもとに、姿をあらわすチョンミョン。
剣をかまえるマンウォル。
マンウォル「ク・チャンソン・・・。私は悪い人間だった。そして、まだ悪いままで、以前よりもっと悪くなってる。あんたは私を見ることができるから、じきに、どれほど私が恐ろしい人間だったか、知ることになるわ」
そんな風に自分を称するマンウォルをじっと見つめるチャンソン。
その時、チャンソンの携帯が鳴り始める。
チャンソン「どうした? どこだって?」
周囲を見回すチャンソン。
遠くから近づいてくるミラの姿。
手を振りながら、近づいてくるミラを目で追うマンウォル。
チョンミョンとの婚礼の夜、赤い婚礼衣装を身にまとい、部屋で待っていた公主と瓜二つのミラ。
ミラ「チャンソンア~」
チャンソン「おお、ミラや」
こともなげに声をかけるチャンソンに、知り合いなのか、と驚くマンウォル。
1000年前の出来事がフラッシュバックする。
ただならぬ気配を感じ、マンウォルを振り返り、不安そうに見つめるチャンソン。
ミラから目を離せずにいるマンウォル。
★『ホテルデルーナ』7話(3)雑感★
う~ん、確かに、ガヨンが受けた苦しみを思うと、死に値する罪ではあるし、思いを遂げられず、強制的に消滅させられたガヨンには、心底、同情するんだけれど、チャンソンまでもが、その罪の行きつく先を、チャン・ウンソクの死しかないと思っているところが、なんとなく違和感です。
しかも、それを神の手に委ねるというのであれば、麻姑神(長女)が自分たちを試したと言って、不機嫌になるのも理解できるような気がします。
目には目を・・・というのであれば、これから先、ネットの世界だけでなく、実際の世間の冷たい視線を浴びながら、どこにも逃げ場のないような、永遠に終わらない業火に焼かれるような人生を、味合わせるという道もあったのでは・・・。
本当の意味での、被害者の“救済”を示してほしいと思うのは、現実社会に照らし合わせても、まだ、その時期には来ていないということなのかな。。。
さて、ドラマの核でもある、マンウォルの過去に絡む流れを見てみると、とうとう、1000年の時を超えて、因縁の女同士が顔を合わせることになりました。
しかし、くそまじめなチャンソンの元カノが、結構、とんでもない、ちゃっかり女子だったのは、意外でした(笑)