セクシャルな話題になればなるほど、茶化したくなる私みたいなのを『幼稚』というのであって、『無知』は恥ずかしいことではありません。
このドラマ、日本で放送されるかどうかはわかりませんが、本国タイでの放送は終了しましたが、全面的にネタバレです。
ただし、英訳その他の動画を GMMTVがYoutueにて配信中です。
ご覧になりたい方は検索してみてくださいね。
【Ep.8】
(前回のおさらい)
キスの練習台になってほしいという、とんでもない依頼をSmileからされ、自分でも苛立ちを持て余すBadz。Lizが男とデュエットしている動画が送られてきたことで、とうとう、Smileにキスしてしまう。その場面を(Badzのことを好きな)ルームメイトのOnnieに目撃されたSmile。
Onnieに申し訳ないと思うあまり、Badz以外の男性(軽薄男)をレンタルすることに。その軽薄男のせいで、トラブルに巻き込まれ、自分を助けにきてくれたBadzを守ろうとして、身代わりに軽いケガを負ったSmile。ルームメイトを解消し、部屋を出て行こうとするOnnieに、自分はSmileにレンタルされている、と秘密を打ち明けるBadz。
Smileに、Badzのことが好きかどうか確かめ、契約期間が終わったら、Badzと連絡を断てるか、と牽制するOnnie。
Badzのことは(Kyro攻略のために)レッスンをしてもらっているに過ぎないと、内心の躊躇いを振り切り、約束してしまうSmile。
(おさらい終わり)
~寮の屋上?~
翌朝、話をするSmileとBadz。
なんか、一雨過ぎたあとの爽やかさというか、穏やかな感じで始まりました。
「Badz・・・」
「気分はどう?大丈夫か?」
「うん。昨日はありがとう。」
「問題ないよ。クライアントの面倒を見るのも俺の仕事さ」
「そうじゃなくて、Onnieに本当のことを話してくれたことを感謝してるの。彼女が話してくれたわ。本当に感謝してる」
「ああ、ただ、本当のことを話しただけさ。」
「それに、あなたをまた、レンタルできることになって、本当によかった。私、もうJaydenさんに話したの」
「つまり、君は俺のサービスを受けたくて、ここに来たってわけか・・で、私に何ができますでしょうか、さほど新しくない私のお客様?」
言いにくそうに、ためらうSmile。
「私・・・Kyroに、私と会ってくれるよう、メッセージしてほしいの」
「いいよ。もう君は、デートの練習にはパスしたし、もう大丈夫だろう」
「私は、彼にデートしてほしいって頼むつもりはないの。クラブの部屋で会えるように、頼んでくれる?」
「それ、本気か?」
じっくりと考えた末に答えるSmile。
「本気よ。もう、彼とキスする準備はできてると思うから。彼をドキドキさせるつもり・・・。今夜、私と会ってくれるように頼める?」
「いいよ、君が望むなら・・・」
冴えない顔のBadz。
・・・っていうか、全然、いいよ、じゃないけどね。
自分の携帯を差し出すSmile。
《Kyro、今夜、空いてるかしら?》
《なぜ? どうかした?》
《私と楽しいことしない?》
《楽しいことってどんな?》
《秘密よ。私を捕まえに来なきゃダメよ》
《ふ、なんか面白そうだな》
《今夜10時に、クラブの部室で会ってね。あなたをドキドキさせちゃう・・・それか、もっとそれ以上かもね》
《君の言う通りなら、会おうか》
「やっぱり、あなたの使う言葉には慣れないわ~~。ちょっと下品な感じ・・・」
「信じろよ、Kyroはこういうのが好きなんだ。ドレス、調達に行くぞ」
Badzが、思いっきりご機嫌ななめです。
一方で、一息ついて、これでいいんだ・・・って言い聞かせるようなSmileの表情ね。
~大学のクラブ棟~
部室の前に到着した、ドレスアップしたSmileとBadz。(本日は、ワインレッドのドレスをセレクトしてみました。)
「送ってきてくれてありがとう」
「なにかあったら、すぐに電話するんだぞ。俺は、自分の部室にいるから」
「ああ、なんだかすごく緊張する。試験の前みたい」
「深呼吸して! もう一度!」
言われたとおりに、素直に深呼吸するSmile。
「ただ、流れにまかせればいいんだ。君ならできるよ」
「うん」
部屋に入ろうとするSmileを呼びとめるBadz。
「待って。・・・がんばれよ」
Smileが部屋に入ると同時に笑顔が消えるBadz。
しばらく、Smileが待っていると、バンドのメンバーのBoat先輩が入ってくる。
「ああ、は~い、Boat先輩」
「Smile・・・、こんなに遅くにどうしたんだ?」
「ちょっと忘れ物をしちゃって・・・」
「へぇ、偶然だな、俺もだよ。これからどこか行くのか?」
「ええ、友達が来ることになってて・・・」
「俺も参加したいなぁ。なんか、すごいセクシーな格好だし。みんな、すごいんだろうなぁ」
「Kyroも私の恰好を見て、気に入ると思います?」
「え?おいおい、あいつを誘惑するために、君たちがドレスアップしてるなんて言うなよ?」
「ちがいます」
ギターを置くBoat。
すでに、目付き、変わってるじゃん。
「Kyroについては知らないけどさ、俺がどう思ってるかは、見せてやれるよ」
近づいてくるBoatに、どんどん壁に追いやられる。
「な、何するの? やめて!」
キスされそうになり、Smileが悲鳴をあげる。
Kyroがタイミングよく、入ってくる。
「何してる?」
「別に。ただ、ちょっとした悪ふざけさ。」
「すんだのか? もう行けよ」
「ああ、わかったよ。いつも、女の子を守るんだな」
そそくさと出ていくBoatを睨みつけるSmile。
「あいつ、君になにかしたのか?」
「ううん、まだ。でもほとんど・・・」
改めて、Smileのドレスを見るKyro。
「君のドレス・・・あのメールは冗談じゃなかったのか」
「ええ、冗談なんかじゃなかったわ」
そういうと、部屋の鍵を閉めに行くSmile。
「なにしてる?」
Smileの意図がいまいち掴めないKyro。
「誰にも邪魔されないように、鍵をかけたの。もし私があなたをドキドキさせたら、私とつきあってくれるって約束したでしょう?覚えてますか?」
その頃、自分の部室で、落ち着かない様子で、待っているBadz。
Kyro「そういうドレスを着ただけじゃ、俺がドキドキしないのはわかってるよね?」
Smile「ええ」
わかっているんだな、と頷くKyro。
意を決したように、自分から、Kyroにキスを仕掛けるSmile。
なんか、いつもと違うSmileに、虚をつかれたようなKyro。
ところが、Kyroにキスしているうちに、今までの、BadzとのキスがフラッシュバックするSmile。
く~、実際してみないと分からないか・・・。このお嬢ちゃんは。。。
急に動きをとめたSmileを、今度は、Kyroがソファに組み敷く。
さらに、Badzとのあれやこれやがフラッシュバック(笑)するSmile。
思えば、いろいろやってたね。
首元へのキスが続く中、急に、「やめて」と、Kyroを押しのけるSmile。
「ごめんなさい。こういうのは無理・・・」
部室から逃げ出すSmile。
Kyro「????」
ええっと、Kyroの立場は・・・?
俺、悪くないよね、と聞かれたら、悪くないと答えてあげたい(笑)
Badzの待つ部屋に駆け込んでくるSmile。
「Smile?」
黙ったまま、Badzを見つめるだけで立ち尽くしているSmile。
すぐさま、強く抱き締めるBadz。
こんなに、恋人感出してるのに、こっちがフェイクって、どんどん不思議な展開になってる。
「なにかあったのか?」
もうほとんど泣きそうじゃん、Badzの方が。。
「しっかりするんだ。Kyroは君に何をしたんだ」
それ、聞きますか、そうですか。
「彼、キスしたの。ううん、私が彼にキスしたの」
「うまくできたんだよな?」
「うん、それは良かったんだけど、でも・・・」
まさか、自分がキスしている時に、Badzとのことが脳裏をよぎりまくりだったことは話せないSmile。
「でも、なんだ?」
もう、このSmileの表情は、自分の気持ちに気づいたってことでよくない?
「あいつ、キス以上のことをしようとしたのか?」
頷くSmile。
「でも、君が望んだんだぞ。」
「どういう意味?」
「君は、あいつに近づくためにあらゆることをしてきたよな。チャンスが巡ってきたのに、なぜ、逃げ出すんだよ!」
逃げ出してくれて、ほっとしてるくせに、どんどん興奮して、責める口調になってしまうBadz。
首を振るSmile。
「あなたは、何もわかってない」
そうだよねぇ~~~。あんなに、Badzとのことがよぎるのに、それ以上、他の男とは、進めないよね・・・っていう思考に、Smileはならないの??
Badzの前からも走り去るSmile。
「畜生!」
イスを蹴り飛ばすBadz。
~Lizの祖母の誕生会~
来たくもないのに、仕方なく出席し、自分の席に、静かに腰をおろすLiz。
メンツを見る限り、正妻の身内ばっかりって感じ。
隣の姉に、父親はどこなのか、訊ねるLiz。
「なにかあったのかな。もう来ていていい頃だけど」
いたたまれず、携帯を開く。
《Badz、おばあ様の誕生日に来たの。みんな、また、私をいじめるつもりでいる。あなたがいつもそうしてくれていたみたいに、あなたと話をしながら、この時間を切り抜けたいの。少なくとも、あなたは私の話をきいてね》
当然、彼氏のBadzには、自分の状況を話してたんだね。
叔母「Liz! Liz! おばあ様があなたに聞いていらっしゃるのよ」
Liz「ごめんなさい。聞いていませんでした」
叔母「お行儀のいいこと。最近の若い子は、なぜ、家族からの連絡に注意を払わないのかしら?」
姉「Lizは男の子たちと話すために、電話に注意していないと・・・」
祖母「もういいわよ。彼女に言うのは止めましょう。この子には教えてあげる母親がいないんですもの。でも、かえって、その方が良かったかもしれなわね。だって、もし、そうだったら、彼女の母親みたいに、ひどいことになるところだったでしょう」
嘲笑する一同。
そこに、父親が遅れて到着する。
父親「遅くなって申し訳ありません」
叔父「ちょうど今、この子に教えてやってたんだよ。おばあ様の誕生日会の間、電話を使うのは失礼だってね。おばあ様がLizに話しかけたときだって、返事もしなかった。ありえないだろう」
父「本当なのか?Liz?」
Liz「あの・・・」
父「おばあ様に謝りなさい。 Liz, おばあ様に謝りなさいと言ってるだろ!」
Liz「でも、もう、謝りました」
父「もう一度、今、おばあ様にあやまりなさい。聞こえないのか? おばあ様に今すぐ謝るんだ」
見下すような、叔母夫婦の視線。
姉「ねぇ、Liz、もし、あなたがそうする気がないなら、私がやろうか? だって、私たち、なんといっても姉妹じゃない・・」
うわうわうわ~~~、このしたり顔。
仕方なく、Lizが祖母のほうに向き、手を合わせ、謝罪の言葉を口に出そうとした瞬間、
来たよ!救世主が。
Lizの手を掴むと、「すみません。彼女を家に連れて帰ります」と宣言するKyro。
叔母「待ちなさい!あなたには関係ないでしょう。これは家族の問題よ」
Kyro「家族? そんな言葉は使わないでくれますか。家族? 家族っていうのは、お互いをこんなひどい目に合わせたりしない。Liz、行こう」
Lizに手を引いて、レストランから出ていくKyro。
「放してよ。痛いったら」
「あ、ごめん。」
じっと、Kyroを見つめるLiz。
Kyro「で、あんたには関係ないとか言うつもりか?」
みるみるうちに、目に涙をためるLiz。
泣きながら、Kyroに抱きつくLiz。
ここまでしてもらったら、そりゃ泣いちゃうよね。
海を見に来た二人。
「俺には君の気持ちがわかる。俺の母親は、俺が小さなころに亡くなった。それからは、ずっと俺と親父の2人だった。 母が亡くなってから、うちの親父が新しい誰かと出会った。それがあの女・・・親父の金をすべて奪って、親父を捨てた」
「まぁ・・・」
「あの女は、親父を絶望させた。それからは毎日、親父は酒浸りで、いつでも俺を殴った。ある日、俺は逃げだそうと決心したんだ、だって、我慢する必要なんてないって気づいたから」
「それで、あなたは、今の仕事をすることになったのね、女たちに復讐するために」
「そう考えたのは、12年生(高校3年生)の時だったけどな」
「つまり・・・これが、あなたの月の暗い面なのね。これで、私たちは、お互いの暗い面を見せ合ったことになるわね・・・」
「たぶん・・・今からはな」
「一つ聞いてもいい? 私の居場所をどうやって知ったの?」
ああ、それ、私も聞きたい(笑)
「もし、俺がクライアントの情報を知ろうとすれば、それは、それほど難しいことじゃない」
「いつから、私はあなたのクライアントになったの?」
「俺は、君のバンド仲間に電話したんだ。そうしたら、彼らは、明日の夜、ギタリストがいないと言ってた」
「それで?」
「それって、君たちは、誰かを探す必要があるってことだろ? 俺みたいに、才能があって、イケメンで、有名なギタリストが、他にどこにいると思う? 他をあたるなんて出来っこない。考えてもみろよ。君は、俺をレンタルするか、それとも、バーのオーナーと揉めるのか?」
ええっと、この流れでいくと、Kyroは、レンタル彼氏じゃなくて、バンドメンバーのギタリストとして貸し出されるの(笑)
~たぶん、冒頭に引き続き、寮の屋上~
「なぜ、私に会いに来たの?」
「俺、もう君のレンタル男子をやめる」
「え?」
「もうこれ以上、君に教えることはできない」
「そんなのないわ。今までずっと助けてくれたじゃない。こんなふうに、私をほったらかすなんてできないわ」
「わかってるよ・・・でも・・・、君はあまりにも、幼稚なんだ」
「幼稚なんかじゃないわ。私は、あなたに言われたとおりに、たくさんのことを変えたもの」
「それでも、まだ、子供っぽいんだ。君には、Kyroを惚れさせることは無理だ」
「私は子供っぽくない」
「子供だ!」
「違う!」
「子供だ!」
Badz的に、もういろいろ限界なのね。
「じゃ、大人がすることを私に教えて!」
「え?」 ← 私も最初は、同じように“え?”って思ったよ。
「大人のように愛する方法を私に教えてよ」
うん、この言い合い、やっぱり、痴話げんかよね、この雰囲気。。。
~Lizの部屋~
疲れ切って、部屋に戻ってきたLiz。
叔父《なぜ、お前はあんな真似を?》
叔母《戻ってらっしゃい。話があります》
姉《恥をかかせたわね》
次々に入ってくるメッセージにうんざりしているところに
Kyro《家族から、つまんないメッセージが一杯来てるだろうな。 気にするなよ》
Kyroからのメッセージを見て、微笑むLiz。
Liz《あなた、占い師かなにか?まさにそのとおりだわ》
Kyro《当然さ。君のことなら、なんでもわかる》
Liz《え? 本当に? 私の何を知ってるっていうの?》
Kyro《俺は、君が俺を借りるだろうってこともわかる。》
Liz《さぁ、どうかしら。その件は考える必要があるって言ったはずよ。》
Kyro《とにかく、今夜、君が読む最後のメッセージが侮蔑的なものだったら、嫌だなと思っただけだよ》
Liz《それなら、どんなものを読んでほしいの?》
Kyro《俺の “お休み”のメッセージさ。 お休み》
Liz《お休み》
こんな微笑み、Kyroでもするのね。
Kyroの部屋にノックの音が聞こえる。
玄関に向かうと、Jaydenが立っている。
「なにしにきた?」
「その態度はなんだよ。入っていいよな?近くにきたから、俺たちのエースを訪問する気になったんだよ」
冷蔵庫から勝手に飲み物を取り出すJayden。
「お前は、他人のことなど気にしない奴だ」
「ああ、そうだよ」
ようやく、本題に入るJayden。
「お前のクライアントとはどうだ?」
「どの?」
「お前とYoutubeに載った女。」
なぜ、それを?って、顔に出ちゃったKyro。
「俺は、お前が誰よりもその女に特別な関心を払ってるって聞いたぞ。その女に惚れたのか?」
「なんだって? 俺がどんな人間か知ってるだろ?」
「ああ・・・俺がお前を、うちのBFRのビジネスパートナーにしようと思ったのも、お前の目には、誰に対する“愛”も映ってなかったからだ。しかし、今のお前の目はそうじゃないようだ」
「彼女は、他人を愛せない。他の女のように、俺に堕ちたりしない。だから、俺は戦術を少し変えた。心配するな。 俺はいつもと同じだ」
「いいだろう。それを聞いて安心した」
・・・と言いながら、いや~な雰囲気が流れてるわ。
Kyroは、目をつけられていることを警戒してるし、Jaydenの目は完全に疑ってるね。。。
~大学の教室~
休み時間に、友達と話をしているOnnie。
「それで、昨日の夜はどうだったの?彼の部屋に行ったって聞いたわよ」
耳がダンボになるSmile。
~回想~
「大人のように愛する方法を私に教えてよ」
「意味わかって言ってるのか?」
そう言っちゃった手前、今は、頭の中、そればっか。
~教室~
「ええ 食事して、一緒に映画を見たの」
「でも、それって、キスマークじゃない!」
友人の首もとを指摘するOnnie。
はじかれたように、覗き込もうとするSmile。
「わかったわよ、映画を見る以上のこともしたわよ」
ハイテンションが復活したOnnieと、友人の間で繰り広げられるやり取りに、衝撃を受けるSmile。
「!!!」
核心に迫りそうになると、とても聞いていられないSmile。
そそくさとバッグを持って、教室を飛び出して行く。
「ちょっと、どこいくのよ~~~」とSmileを呼び止めるも、友人の話のほうが気になるOnnie。
思わせぶりで中身のない恋バナは続く(けど、割愛)。
~クラブ“WHYバー”の楽屋~
またもや、問題勃発のLizのバンド。
Liz「今夜、Kyroがステージに上がるなんて噂を誰が広めたのよ?」
Jane「Kyroがうちのバンドに参加したあの晩、みんなが、動画をフェイスブックにアップしたのよ。それで、彼のファンが今夜、彼を見にここに押しかけるって」
Liz「誰がそんな噂をはじめたの?彼は来ないわよ」
Tan「わからないよ。でも、(Kyroが来なかったら)人々は文句を言うだろうし、オーナーは俺たちを解雇することだってできるんだ」
Jane「どうすればいいの?・・・・あ、いい考えがあるわ。Liz、今すぐ、Kyroに電話して!今すぐ!彼に電話するか、首になるかよ」
Liz「わかったわよ。してみるわよ」
渋々、LizがKyroに電話をかけると、どこからともなく、呼び出し音が聞こえてきて、振り返る一同。
Kyro「俺に会いたくて電話したのか?」
Tan「・・・噂をすればだ。よし、これで助かった!俺たちはクビにならないぞ。乾杯だ~!飲もうぜ!」
バンドメンバー退場!(Janeのおふざけは割愛)
Liz「ねぇ。また、私のあとをつけてきたの?」
Kyro「いや。飲みに来たついてで、君の友達に挨拶にきただけだよ?」
Liz「そうなの?」
信じてない口ぶりのLiz。
バッグの中身を見ている。
Kyro「なにか、探してるのか?」
Liz「香水よ。ああ、使いきっちゃったんだった」
Kyro「俺のつける?」
Liz「まさか・・・男性用でしょ」
Kyro「ああ。同じ香水をつけてたら、誰もが、俺たち、つきあってるって思うだろうな」
Liz「いやよ」
Kyro「いい香りだよ。ほら」
シュッシュ。。
Liz「なにするのよ!」
Kyro「俺は本気だよ。君の周りに誰も寄ってこないように、つけててよ」
Liz「これ、香りも強いし、つけ過ぎよ。どうやって、落とせばいいのよ」
Kyro「だめだよ。すっごく興奮する」
Liz「なんで?」
Kyro「君が俺の香水をつけてると思ったら・・・君が俺のものになったみたいだ」
クンクンが止まらないKyro。
Liz「私は誰のものでもないわ。出て行って。私、メイクしないと・・・。出番前は、やることがたくさんあるんだから。出てって。さぁ」
Kyro「わかったよ」
~Boy For Rent ~
緊張した面持ちで、ソファで座っているBadz。
Jaydenが入ってくる。
Jayden「待たせて悪かったな。なにかあったのか?」
Badz「Boy For Rentは、ホテルと提携してるんだろ?明日 一部屋、予約してもらいたい」
それって、Smileとの・・・レッスンに使うのよね。
「へぇ、こんなことは初めてだな。お前、これまでは、どんなクライアントとも寝たがらなかっただろう。お前、そうとう、その女の子を気に入ってるんだな」
答えないBadz。
「YESってことにしておくよ。心配するな。お前のために予約しておいてやる」
「・・・すまない」
席を立つBadz。
「待てよ。」
ぽ~んと投げたのは、なんとも高級そうなプレイボーイ印の・・・(笑)
こんなものをスキャンすることになろうとは(笑)
Jayden「やる前に、お前の彼女のことも考えろよ。お前の人間関係の問題で、仕事に影響されたくないからな。俺は似たようなケースを嫌になるほど見てきたんだ」
この忠告は、言葉どおり受け取っていいのかしら。。。
不愉快そうに、コン〇ームの箱を投げ返すBadz。
~Lizの寮の前~
車で戻ってきたKyroとLiz。
「今夜は、私たちと演奏してくれてありがとう。それから、送ってくれて・・・」
「どういたしまして。あ、今、何時だ?」
「深夜まで2分よ。心配しないで。仕事したあとまであなたを拘束したりしないから」
「待って。あと2分、一緒にいてくれないか?」
「なぜ?」
「お願いだよ」
「いいわよ」
そのまま、黙ったままでいるKyro。
「もう12時よ。なにか 特別なことだったの?」
「誕生日なんだ。願いごとをしてもいいか? 最初からずっと君といっしょにいたい。頼むよ」
「いやよ」
「・・・え」
わかりやすいくらいがっかりするKyro。
「もし、私の願いをきいてくれるのなら、明日、私と一緒にいて。あなたのために、サプライズがあるの」
「わかったよ」
~大学~
校舎の前で、Smileを待っているBadz。
「本当に、俺に教えてもらいたいんだよな」
「ええ」
Smileの決意が固いこと様子を見て、ヘルメットを渡すBadz。
この、超暗い雰囲気、なんとかして。
「乗ってもいい?」
バイクに跨がり、肩に置いたSmileの手を、自分のおなかにまきつけさせるBadz。
******************
予約したホテルにやってきた二人。
ガチガチに緊張しながら、廊下を歩き、部屋の前まで到着。
Badz「入って」
隙を見ては、携帯のオンライン相談サイトの初体験編を見ているSmile。
ステップ1:シャワーを浴びる
「シャワーを浴びる? でも、どっちが先にあびるべきものなの?」
頭の中に?が浮かぶSmile。
「先にシャワー浴びるよ」
悩むまでもなく、Badzから言い出した(笑)
「え? あ、ああ」
《シャワーを浴びた後は、すぐに決断しなければならない。もし、したくなければ、そこでやめること》
「え?今からでも止めてもいいの?やっぱり、止めようかな」
バッグを持って、逃げ出そうとして、一旦、停止。
「Smile、あんた、ここまできたんでしょ」と思い返そうとして、「いや、やっぱり、出よう!」
「何してるんだ? ずっと独り言なんか言って・・・」
目に飛び込んできたのは、もう、皆さま、すっかりおなじみの、Badzの上半身(裸)。
結構際どいラインまで下げてるのに、決してずれない、この下半身のタオル巻き巻きの技術の高さが話題になってました(笑)
「ああ、ええっと、タオルをさがしてたの」
って、タオルは大抵、バスルームにあるよ。(笑)
~レストラン?~
「へぇ、これがサプライズだったのか? ここ、評判の店だろ。1か月以上予約待ちなんじゃないか?」
「私を誰だと思ってるの。私、この店でも歌ってたから、マネージャーを知ってるの。その人に、席を取ってもらったのよ」
スタッフの女性に予約していることを告げると、予約が通っていないと言われる。
「そんなはずないわ。もう一度、確認してみてください」
Lizがお願いしていたマネージャーは解雇されたらしいことが判明(笑)
自分が予約料金を取った客を優先させることで、通常の予約客とのトラブルが絶えなかったらしく、被害者はLizだけじゃないらしい。
結局、店には入れず。
「ああ、Tongの顔を蹴り飛ばしてやりたい(怒)」
「いいよ、よくあることだ」と鷹揚なKyro。
「ああ、あったま来る! 通りの向こう側のBBQの食堂に行く?」
「君の服が無駄になるよ。 ここ以外でも別にいいだろ?」
「どこかレストランあるの?」
「似たような感じのなら。屋上で雰囲気が良くて、ちょうど、君が好きそうな・・・」
「いいわよ。支払いが私でなければ・・・」
Kyroについてきたホテル。
「このホテル、すごく可愛くて、いい感じね。でも、私が連れていったお店よりは、ちょっと劣るかも・・・」
当然、レストランに行くつもりのLiz。
スタッフ「お客様、こちらが、スイートルームの鍵になります」
Liz「え? スイート?」
Kyro「ああ、スイートだよ。行こう」
Liz「待って。あなたは、食事をするだけだって言ったでしょう。なんで、スイートに行くの?」
Kyro「別に、何もしないよ」
Liz「信じられないわ。たとえ、殺されたっていやよ。あなたとは一緒に行かないわ」
スタッフ「ご夕食は、お部屋の方に、すでに準備できております。」
Liz「!」
Kyro「ありがとう。な、言ったとおりだろ?俺たちは食事をするだけだよ」
Liz「なんで、私に、ちゃんと全部言わないのよ?!」
Kyro「だって、面白くないじゃん。さ、行こう」
フロントの人の前でのこのやりとりは、赤っ恥だよね(笑)
******************
一方、問題の初体験練習カップルは・・・
ホテルのガウンをガッチリ着こんで、シャワーから出てきたSmile。
Badz「なにも、そこまで、くるまらなくてもいいんじゃないか?」
「ん・・ええ。あ、私も飲んでもいい?」
Badzが飲んでいたビールを口にするSmile。
「そんなに一気に飲むなよ」
「もっとない? まだ、飲みたいんだけど」
「わかったよ、取ってくる」
Badzがいなくなるや否や、またもや、オンラインサイトを開くSmile。
《シャワーを浴びた後は、大抵、男性は雰囲気を作るために 音楽をかけます》
CDをかけるBadzを見て、(さすが! やっぱり、音楽をかけるのね)と思っているところに、リモコンでTVのスイッチも入れるBadz。
(でも、なんで、テレビをつけるの?)
画面に、突然、ベッドにいる男女が映り・・・。
Smile「なんで、私にこんなの、見せるの?」
そのまま、どんどん、映像が進み・・・顔をしかめるSmile。
Badz「ただのアダルトビデオだよ。ちゃんと見るんだ」
Smile「え?」
Badz「これが 大人のような愛し方だ」
どんどん落ち着かなくなり、とうとう、目を覆ってしまう。
Smile「これ以上、見たくない。消して」
Badz「目を閉じちゃだめだ。ちゃんと見るんだ」
Smile「消してよ、Badz」
Badz「諦めるのか?」
Smile「いいから、消して」
その反応に、ひそかに笑みをみせるBadz。
結局、Smileには、可愛い部分も残しておいてほしいのね。
「リモコン、どこ?」
Smile自ら、スイッチを切る。
「こんなの刺激が強すぎるわ。いままで、こんなの見たことないのに」
その様子に、ちょっと、真面目モードになるBadz。
「いやなのか?君に話がある。セックスは、君が考えているほど美しいものなんかじゃない。知ってるか? Kyroだって、この映画の中の男みたいになるかもしれない」
「ううん、彼はそんなことしない」
「君にどうやってわかるんだ?君は、そこまで、あいつのことをわかってるのか?」
納得できず、顔をそむけるSmile。
仕方ない、とばかりに、Smileの上に乗りかかるBadz。
「Badz・・・。」
心臓とまりそうなSmile。
「Smile、よく聞くんだ。どんな男も、性的な欲望を持ってるんだ。俺だって・・・ベッドでは悪魔みたいになるかもしれない。」
~回想~
「それがどういうことか、わかるか?」
「わかってる。でも、あなたは、私に、やり方を理論的に教えてくれるだけでいい。練習は必要ないの」
「教えることはできる、でも、俺だって男だ。何も保証はできない」
「あなたを信じてるもの」
そんな会話があったのね。。。
おやおや、とうとう、キスまでされちゃって・・・。
「Badz・・・Badz!」
なんとか、止めさせようと、声をかけ続けるSmile。
ガウンの紐を解かれたあたりで、その声が悲鳴に近づいた頃、力いっぱい、押しのけて、部屋を飛び出すSmile。
大人の恋愛を夢見てるだけのSmileに、男の本性を教えたかっただけで、怖がらせるつもりはなかったのに、ちょっと自分でも、止まんなくなっちゃったって感じかな。
「Smile。ごめん・・・Smile!!」
ガウンを押さえて、廊下をひた走るSmileを、追いかけるBadz。
よりによって、 KyroとLizと鉢合わせ。
うわ~~、最悪だ。。。
★Ep.8の雑感★
ちょっとは、dramaticな展開になってきたかな?
って、視聴に慣れてきての、あまあま採点かもしれませんが。
ニアな生活圏だったにも関わらず、なかなか揃うことがなかった4人が、とうとう対面しました。
絶対、すぐには、この状況を整理出来るはずもなく、さらに、すったもんだするんだろうなぁ。
回によって、注目ポイントが違ってるんですが、ここのところ、Kyroですかね。
あーゆーひねくれ者の、Lizだけに見せる表情や仕草が、妙に小憎らしいほど可愛く(笑)、見える時があり♪
今回の、Smileへの恋愛指南は、セクシャルな方向に進んだものの、あえて色気を出さない演出で、本当に、レクチャーを始めたら、どーしようかと思ってました。(笑)
なんか、タイの国って、キスシーンですら、放映が難しいって聞いたことあるけど、Webドラマを見る限り、その辺りの振り幅が、作品によって大きい感じがします。
あと、なかなかJaydenが思わせ振りにしか登場しないので、Victorくんをこの先、どう使うつもりなのか、個人的には、かなり気になってます。