8話の英訳があがってきたので、これを訳せば、リアタイ状態に近づけます。

 

このドラマ、放送終了しました&全面的にネタバレです。

ご注意くださいね。お願い

 

【Ep.7】

~前回のおさらい~

Badzとの心のすれ違いが続き、落ち込んでいるLizのために、ホアヒンの海に連れてきたKyro。それも事後承諾(笑)。溺れかけたり、車で轢かれかけたり、ごろつきに襲われたり、実はそこそこ命に係わる試練を救ってくれたKyroに対し、今までとは明らかに、距離感が変わるLiz。

一方、フェイクデートと称して、カップルカフェに行ったり、ゲーセンで遊んだり、映画を見たり・・・ほとんど自分たちのデートだと自覚のないBadzとSmile。

その様子を、Lizの友人Tamに目撃され、責められる二人。

Tamから送られてきた証拠写真を見たLiz、今夜、帰らなくてもいいか、とKyroに訊ねる。

(おさらい終わり)

 

ついに、友人の彼氏の浮気現場を押さえたとばかりに、強引に、相手の女を(Smile)の写真を撮ろうと迫るTam。

突然のことに、凍り付いているSmileを掴んで、向きなおさせようとする。

「Tam!」

Tamを止めようと間に入るBadz。

「Tam、君が考えてるようなことじゃないんだ」

「じゃ、なにがどうなってるのか、ちゃんと説明してよ」

・・・今は、事情を説明できないKyro。

「なぜ、返事をしないの?じゃ、全ての答えは、この写真のままってことでしょう」

Tamの手を引き、少し、Smileから離れたところで話をするBadz。

「Tam、聞いてくれ。俺と、あの子の間には何もないんだ。これには、わけがあるんだ。いつか、Lizには本当のことを話す。お願いだから、今日のところは、写真をLizに送るのはやめてくれないか」

Badzの言い草に呆れるTam。

「そうやって、あなたは私の友人に嘘をつき続けるわけね」

「嘘なんかついてない。ただ、今はこの状況を続けるしかないんだ。信じてくれ。俺は、まだ、Lizを愛してるんだ。これ以上、彼女を傷つけたくない。」

じっと、Badzの言葉を聞いているSmile。

Tam「これ以上、Lizを傷つけない?」

Badz「ああ、約束する」

Tam「じゃ、今回は送らないでおくわ。でも、また、あなたが傷つけたら、私はやるわよ」

「ありがとう、Tam。・・・じゃ、行くよ」

ツンとして、視線すら合わさないTam。

 

Smile「大丈夫?」

責任を感じ、Badzのことが心配でたまらないSmile。

Badz「ああ・・・、行こう」

 

その場に残ったTam。

「悪いわね、Badz。私、あなたのこと、信じられないの」

先ほど撮った写真を、Lizに送信するTam。

何が嫌って、友達顔してるけど、本気で、Lizのこと、心配してる友人オーラが全く感じられない。

 

~運転中のKyro~

「また、君の彼氏が頭痛の種を持ち込んだのか? じゃなければ、俺と一緒に泊まるのを同意するはずがない。男と女が一晩一緒なんだぞ。俺は、君の安全を保障しないよ」

「わかってるわ」といいつつ、表情の固いLiz。

「この先に、分かれ道がある。コンドミニアムに行くなら右、バンコクへ戻るなら左だ。もう一度、よく考えろ」

無言のまま、強張っているLizを見て、ハンドルを右に切るKyro。

 

へぇ、本当に自分のコンドミニアムなのね。

Lizを招き入れるKyro。

 

部屋の中をそれとなく見回していると、いつの間にか、自分の背後にいたKyroに驚くLiz。

警戒し、振り返ったLizと、更に距離を詰める。

そのまま、抱きしめるように、Lizの背後にあるスピーカーにスイッチを入れる。

いちいち、やることが・・・たらしだ(笑) ← いい意味です。。。誉めてます、私は嫌いじゃないです♪

動揺を見せず、Kyroを押しやり、ソファに座るLiz。

 

お気に入りの曲『Soulmate』を流すKyro。

「こういうバラードも好きなの? ロック系だけを聞くのかと思ったわ」

「前にも言ったけど、月には2つの面があるだろ。」

「私も、この曲は好きでよく聴くわ。気分のいい時とか」

「やっぱり、俺たちは月タイプだな。同じものが好きなのは、当然さ」

「あのね、同じ曲を好きだからと言って、あなたが好きって意味じゃないわよ」

「でも、みんな、自分が聴いてる曲が自分を表してるっていうじゃないか。俺と君は同じ曲を好き。つまり、俺たちは同じタイプってことだ」

「ただの偶然でしょ。何十万曲もあるなかで、たまたま同じ曲が好きだってだけ。それだけのことよ。」

少し考えて、紙を手渡すKyro。

「よし、じゃ、好きな曲を10個かきだしてみてよ。俺も自分で書くから。もし、一致したら、俺たちは同じ種類の人間同士ってことだ」

「いいわよ」

さらさらと、10曲を書いたLiz。

Kyroの書いた10曲と照らし合わせる。

「これ、同じね。こっちもだわ。」

8曲一致ってどういうこと(笑)

「こんなのありえないわ。たぶん、同じ曲を聴きながら一緒に過ごしたせいだと思うわ」

諦めないKyro。

「じゃ、その中から一番好きな曲を選んで。もし、それが一致したら、もう否定するの、止めろよ」

「わかったわ。あなたはあなたの選んだ曲名を、私と同時に叫ぶのね。3、2、1」

「「Phop Thoe Kon. (If I had met you sooner)」」

ハモった!(笑)

「何よ。あなたが最初に言った曲でしょ」

「俺たちは同じだって言っただろ」

仕方ない、とクールを装うLiz。

 

ギターを取り出すKyro。

「何するの?」

「俺に似てる人間に出会えたことを祝して・・・一緒に歌う?」

「私は、仕事でも、いっつも歌ってるのよ、あなたはここでも歌わせたいの?」

「仕事で歌うのと、ここで歌うのは違うよ、そうだろ。」

 

「なんか緊張するな」

「あなたが? まさか! Youtubeで歌ってるの、見たわよ」

「でも、一人で歌わないのは、これが初めてだ。いくよ?」

Leeくん、本当に緊張してるのか・・・ちょっと残念な音取り。。。(苦笑)

 

以前 誰かに傷つけられたことがあった

愛は偉大だと思っていたけど

それが大きな嘘だと わかってしまったんだ

でもね 君は昔の僕を思い出させるんだ

僕の心臓を震えさせるんだ

 

だって 君は僕を好きだから

 

君に出会ったとき、疑わなかったよ

もっと早く出会っていたら傷つかずにすんだのに

ずっと心を閉ざしてきた理由を 君に教えてもらったんだ

それが君を愛するようになった意味だから

 

確かにいい曲だね。


歌い終わり、キスしようとLizに顔を寄せたところで、電話がなり、寸前でやめるKyro。

「もしもし・・・」

席を外すKyro。

(Kyroを)避けなかった自分のことを考えているLiz。

 

~フェイクデートの帰り道~

言葉少なな二人。

Badzのことを気遣うSmile。

もし、この先、真実を打ち明けても、彼女が理解してくれなかったら、ただのクライアントに過ぎないと自分のことを彼女に話せば、きっと信じてくれるはずだ、と力付けようとする。

元気なく帰っていくBadzを、じっと見送るしかないSmile。

 

~Kyroの部屋~

さきほど、Lizと一緒に歌った時の動画を見て、微笑むKyro。

「さっき、一緒に歌った時のビデオを見てたんだ。Youtubeにアップしたら、すごい勢いで“いいね”がついてるよ」

「え? 録画してたの? 最初から言ってよ」

「なんで? 彼氏に見せたくない?」

「そういうことじゃないわ。外見のチェックしないと・・・。見せてよ」

携帯を受け取るLiz。

「・・・悪くないわね」


「飲み物を取ってくるよ。なにがいい?」

「ビール・・・あ、やっぱりいい、ソフトドリンクにして・・・」

「今夜飲まなければ、自分の身を守れるとか思ってる?」

「この間は、飲んでたけど、何も起きなかったでしょう?」

「今回は、そんな幸運はつかめないかもよ」

 

Kyroが部屋を出て行ってから、部屋の周りを見回すLiz。

学生の頃の写真が飾ってある。

その後ろの箱から、別の写真がはみ出ているのに気づく。他の写真にも目がとまる。

幼い頃の写真を見て行く中で、母親らしき女性の顔をつぶした家族写真を見つける。

衝撃を受けるLiz。

 

部屋に入ってきたKyroが、その写真を奪い取る。

「ご、ごめんなさい。写真を見てたら・・・」

ドン、と飲み物のグラスを置くと、「もう寝るよ。また明日な」と言い終えて、部屋を出て行ってしまう。

 

ソファーで眠りながら、悪夢にうなされるKyro。

 

写真の中の、母親の顔をナイフで削り取るKyro。

≪あなたみたいに、貧しい人とは暮らしていけないわ≫

スーツケースをもって出て行こうとする母親を必死で引き留めようとする父親。

階段の上から、その様子を見ている学生時代のKyro。

酒におぼれる父親を見かねて注意しても、かえって殴られた日々。

いつもは封印している記憶が蘇り、ショックを隠せない。

 

~Smileの部屋~

Badzを部屋に呼んだSmile。

「聞きたいことって何? なにか問題でも? Onnieに気付かれたのか?」

「Onnieは、撮影場所にいるわ。遅くならないと戻らない」

頷くBadz。

「じゃ、なにか助けが必要か? Kyroにメッセージでも送りたいのか?」

「いいアイデアが浮かばないの」

「なぜ?」

「緊張しすぎて、この前みたいに、メチャクチャになるんじゃないかと思うと怖くて・・・」

「じゃ、緊張しなければいい。もう俺たちは、デートの練習だってしただろ」

「したわ・・・。でも、キスの練習はしてない・・・。」

Smile、大胆!

それ、Badzを誘ってます? 誘ってますよね? 

さすがのBadzも、Smileの言わんとしている意味を考え、当惑してるわ。

 

「もし、彼とふたりっきりになってキスするとき、あなたも知ってるとおり、私、興奮しすぎて、目をぎゅっとつぶってしまうかもしれないでしょ。きっとそういうの、彼、好きじゃないはず」

そんなこと言われて、もうお手上げなBadz。

「俺にどうしてほしいんだ?俺とキスの練習でもする気か?」

イライラが募る。

「できるの?」

「皮肉で言ったんだよ。むかっむかっむかっ

黙ってしまうSmile。

「Smile、君とキスするのは構わないけど、俺は彼女じゃない相手とキスしたくない。わかるだろ?」

ん? 今まで、吸い寄せられるようにしてた皮膚接触は、キスじゃないの? ノーカウントなの?(笑)

 

「うん、もうそれ以上言わないでむかっむかっむかっ

「それに、俺とキスをしても、あいつと上手くキスできるとは限らないんだ。だって、君があいつを好きなほど、君は俺のことが好きじゃないんだから」

「もう言わないでむかっむかっむかっむかっ

なんか、一気に、痴話喧嘩の雰囲気な2人です。。。

もどかしい想いが伝わらず、力なくソファに背中を預けるBadz。

 ねじれてるねぇ。

なぜ、ここまでイライラするのか、考えればわかるでしょうが、まだ、その時じゃないのね。


その時、Badzの携帯にメッセージが入ってくる。

≪Youtubeで、お前の彼女を見たぞ≫

≪男とだ、彼女、すごく有名になってるぞ≫

呆然とするBadz。

 

「私ね、Kyroとはチャンスがないと思ってるの。私が何をしても、彼が私のことを好きになってくれることはないわ・・・」

「今はな・・・」

「なぐさめなんていらないわ。だって、キスすらできな・・・」

Smileの言葉を遮るように、いきなり、SmileにキスするBadz。

「Badz?・・・Badz!」

最初は拒絶していたSmileの手から、力が抜けていき、全面的に受け入れそうになったところで・・・。

 

「サプラ~~イズ!!」

うわぁぁぁぁぁぁぁ、Onnieが部屋に入ってきました。。。

「今日、私、早くもど・・・」

パタンと持っていた荷物を落とすOnnie。

すぐに、Badzから離れて、思わず立ち上がるSmile。

「Onnie・・・」

「Smile・・・。」

顔をそむけるBadz。

「・・・どうして、私にこんなことができるの?」

部屋を出ていくOnnie。

「待って、説明するわ、 Onnie!!」

追いかけようとするSmileを引き留めるBadz。

「どこにいくつもりだ」

「Onnieと話してくるわ」

「俺が、“BFR”で働いていることを誰にも言えないってこと、忘れたのか?」

固まるSmile。

 

~Kyroの車中~

ホアヒンからの帰り道、電話にでるLiz。

「もしもし、パパ」

≪Liz、今週土曜日のおばあさんの誕生日祝いだが、忘れずに来なさい≫

「ちょっと忙しいの。行かなきゃだめ?」

≪私のために来ておくれ≫

「わかったわ。それじゃ・・・」

表情の暗いLizを気にするKyro。

 

Lizも、無言の車内が気になっている。

「昨日は、ごめんなさい。あなたの家族写真を見るつもりはなかったの。多分、このことは、あなたの気分をよくすることにはならないでしょうけど、あなただけが家族の問題を抱えているわけじゃないってことを知ってほしいの。」

そう、前置きをしてから、自分が父親の愛人の娘で、実の母親が亡くなったあと、父や正妻の家族の中で、愛人の子供として成長したことを打ち明ける。

「それが、君がクラブで歌手をしている理由なのか?」

「うん、そのおかげで、あの家を出ることができたの。とにかく、祖母の誕生日には、毎年、あの家に戻らなければならないのよ。(私が)あの家の違法な子供だと思い知らされ、いじめられるためにね。」

「そんなところへ、なぜ、行かなきゃならないんだ(怒)」

「それが私の義務だからよ。私の彼は、人は家族を選ぶことはできないって言ってたわ。私たちは、彼らと共に暮らすことで、学ぶことができるの。私は彼と同じ意見よ」

「ナンセンスだ。 君の人生だろ。もし、君が行きたくなければ行かなければいい、なぜ、他人にコントロールさせるんだよ」

「あのね、時々、譲歩してみせることは、私たちが弱いからっていうことじゃないのよ。それが、なんでも望みどおりにしたい子どもじゃなく、大人として行動するっていうことなのよ。」

納得できない様子で黙ったまま、運転を続けるKyro。

「あなたみたいなお子様には理解できないでしょうね」

「君が、自分の人生を、誰かにコントロールされてもかまわない、というなら、この話は終わりだ」

本気でむかついているKyro。

 

「ここで降ろして。私、歩くわ」

本当に、車を停めるKyro。

 

~Smileたちの部屋~

戻ってこないOnnieを待ちながら、部屋の中を見回しているSmile。

一緒に撮った数々の写真。

机の中にしまわれていた誓約書を見て、Onnieと交わした約束のことを思いだしているSmile。

≪私、Smileは、もし、この約束を破ったら、一生独身で過ごすことを誓います。すべての男性が私を好きにならないことを望みます≫

笑顔で写る自分たちの姿を見て、落ち込むSmile。

 

~“Boy For Rent”~

Jaydenに呼びだされたBadz。

「なにか用か?」

「ああ、今日、新しいクライアントと会うように伝えようと思ってさ。」

「でも、まだ、俺は別の子と契約中だぞ」

「彼女は、別の男に変えてほしいと依頼してきたことをお前に言ってないのか?」

突然の交替の話に、戸惑うBadz。

 

呆然と部屋を出てきたところで、

「おお、これは、俺らのNO.1レンタル男子のBadzじゃないか」

なんか、ずいぶん、格落ち(失礼)の同僚から声をかけられるBadz。

隣には・・・Smileの姿が。

「心配するなって。この子のことは、おまえにかわって俺が面倒を見るよ」

Smilesしか相手にせず、「Onnieのせいなのか? 一体、なに、考えてるんだよ?」と問い詰めるBadz。

「無視していいよ。行こう。俺の車で。バイクよりは、はるかに快適だぞ」

Badzを小馬鹿にして去っていく男と・・・Smile。

心配そうに、見送るBadz。

 

~大学~

フリースペースにいるTamのところに、合流したLiz。

「ねぇ、旅行はどうだったの? 彼は?」

「彼がどうしたのよ?」

「彼女になってくれって言ってきた?私のいう意味、わからない?」

「まだよ。でも、私たちはもう二度と会わないと思うわ。」

「なぜ? ケンカでもしたの?」

「違うわ。さ、授業に行きましょう」

詳しく話さないLizに、納得いかなさそうなTam。

 

~Kyroの部屋~

ホアヒンでの荷物を片づけているKyro。

もう一生、袖を通しそうもないTシャツ(笑)を見てるKyroが、二度とLizと会わないつもりでいるとは思えないけどね。

そこへ、Jaydenからの着信が。

「今、ひまか? お前に新しいクライアントを選ぼうと思うんだ」

「忙しい」

「なにが?あの子がキャンセルしてから、お前、誰とも客を取ってないじゃないか」

「あんたには関係ないだろう。忙しいんだ」

さっさと電話を切るKyro。

客を取る取らないを自分で選べるなんて、遊郭の花魁みたいな位置付けね。← 8話で、「Boy For Rent」のビジネスパートナーだということが判明しました。


なんだか、ダークな雰囲気のJayden。

PCで見ているのは、Kyroがアップした、Lizとのデュエット動画。

何か良からぬことを考えてるみたいで不安~~~。

 

~Smileたちの部屋~

スーツケースに荷物を詰めているOnnie。

「Onnie、出ていくつもりなの?」

「遅くまで戻ってこないかと思ってたのに。残りの荷物は、改めて取りにくるわ」

うわ、Onnieのこんなにテンション低いしゃべり方を聞くのは初めてです。。。

「待って。私たち、話しをしない? 私がしたことは間違ってたってわかってる。本当にごめん。」

「あんたは私がBadzを好きだと知ってたし、それでもそうしたのよね。謝るには、遅すぎると思わない?」

Smileの手をふりほどき、部屋をでていくOnnie。

しばらく呆然としていると、ノックが聞こえ、Onnieかと思い、慌ててドアを開けるSmile。

そこにいたのは・・・名前わかんないけど、BFRの新しい担当くん。

「サプラ~イズ!驚いただろう? 俺が君の住んでるところを知ってるなんて、思わなかっただろう? なぁ、今日、何する?」

Smileに溜息をつかせるくらい、軽薄な男。。。

 

~クラブ “WHYバー”~

またもや、集まっているLizのバンドメンバーたち。

「どうしたらいいの?」

「わからないよ、誰かを見つけないと・・」

「こんなの迷惑よ。」

先日来、何度も、ステージに穴をあけていたブックがバンドを抜けることになり・・・。

Liz「なんで?」

「そりゃ、客たちが、Kyroのほうがいいって言ったからさ。ブックは面白くなくて、俺たちから離れたのさ」

「Liz、Kyroに連絡してくれない? それで、今夜のステージ、頼んでよ。」

「頼むよ、他に頼れる人がいないんだ」

タイミング悪い!!けど、仕方がない・・・。

「わかったわよ、電話してみる」

 

Lizが連絡を入れたのは、Kyroではなく、部屋で勉強中のBadz。

「もしもし、Badz?忙しい?」

「いや。別に平気だけど」

「ギタリストが必要なの。助けてくれない?」

「俺で構わないのか?」

「ええ、でも忙しかったら、大丈夫よ」

「いや、行くよ」

助っ人に行くことになったBadz。

 

~駐車場~

軽男くんの車に乗り込むSmile。

「で、今夜はどこに行く?」

「別に行きたいところはないから。よかったら、教えてくれない?」

「教える?ああ、例の、男性の心をドキドキさせる方法を教えてほしいっていう、あれ? 俺、冗談かと思ってた」

「私は真面目よ。あなたにできる?」

「もちろんだよ。 朝飯前だよ。それに、君みたいな可愛い子、どんな男だって、心臓バクバクさ」

「でも・・・、Badzは、私があまりにも幼稚だって言ったわ。私を好きになる男性なんていないのよ」

「奴は、嘘を言ったんだ。多分、君に長期間、レンタルしてほしかったからだろうな。ずるい奴だな。でも、心配いらないよ。俺が、君が知りたいことを全部教えてあげるから」

そのまま、キスされかけたところで、外から、コンコンとノックされる。

「あの人、誰?私は知らないけど・・・」

「俺の宿敵さ。俺、カーレースであいつを倒したんだ。それで、リベンジをしかけてきてる。ここで、待ってて。話を付けてくるから」

 

~クラブ“WHYバー”~

「この曲は、今夜ここにいるすべての恋人たちに捧げます」

息のあったデュエットだこと。

この歌もいいねぇ。

LizからのSOSで駆けつけたBadzのおかげで、無事にステージが終わる。

うーん、歌は正直、Mondくん(Badz)の方が、Leeくん(Kyro)よりもお上手です。

 

~駐車場~

「なにが望みだ? 前回、ぶちのめされただけじゃ不満か?」

「あれは、イカサマだ。もう一度、勝負だ」

「構わないぞ。いつ、どこでやるのかだけ伝えろ!」

「今すぐだ」

車の中にいるSmaileを振り返ると、必死にだめだ、、だめだ、と合図を送っている。

「今夜は予定がある」

「もし、俺を怖がってるなら、そう言えよ」

「そんなわけないだろう?よし、今夜だ!」

「何を賭ける?」

「もし勝ったら、1か月お前の車を運転する」

「負けたら?」

「望みはなんだ?」

「もし負けたら、お前の女を頂く」

「よし、」

驚くSmile。

「例の場所で、後でな」

 

「私に断りもなく、どうやって、賭けたりするのよ?」

「落ち着けよ。心配要らないって。俺は負けたことがないんだ」

 

結局、レースは・・・。

「どういうこと?」

もう一方の車から降りてくる相手。

「俺の勝ちだな。彼女には俺と来てもらうぞ」

顔色を変え、軽男に食って掛かるSmile。

「あなた、負けたことがないって言ったじゃない!」

「俺は一度しかレースをしたことがないんだ。それに勝ったから、負けたことがないって言ったんだよ」

なんじゃそれ~~~な状況に頭を抱えるSmile。

「いや~~~、あなたが得意だって言うから大丈夫だと思ったのに。これからどうなるのよ」

ドアの外で待っている男を見るSmile。

「こんなこと、止めさせてよ。私、こんな人と行きたくないわ」

軽男「だといいな。彼らは絶対に俺たちを見逃さないぜ。君は、あいつらと一緒にいくことになるよ」

 

~クラブ“WHYバー”~

ステージを終えて、久しぶりに、ふたりきりで食事をするBadzとLiz。

「元気にしてたか」

「ええ」

「それは良かった」

「あなたは?」

「少し疲れてるよ。芝居が数日後に始まるからな」

ああ、そうか・・・と頷いて見せるLiz。

「そんなに久しぶりじゃないのに、なんで、他人みたいな感じがするんだろうな?」

「それって、私が冷たいって言ってるの?」

「そんなことは言ってないだろう。」

「そう、そもそもこの状況にしたのは誰?」

「そうやって、俺を批難するために、俺を食事に誘ったのか?そうだよ。こうなったのは、全部俺のせいだ。それで、今、幸せなのか?」

「あなたのせいじゃないわ。私だって・・・。今夜、ここにあなたに来てくれって頼むべきじゃなかったわね、もう終わりにしましょう」

冷たい応酬を続ける二人。

ふと、笑ってしまうBadz。

「・・・?」

「なんかさ・・・俺たち、昔みたいだな」

「え? いつも私から喧嘩をふっかけるって言いたいの?」

「今もそうじゃないか。でも、俺、こういう俺たちが好きだよ。」

思いがけないBadzの言葉に、気勢をそがれたLiz。

「Liz。 今夜はここに呼んでくれてありがとう」

「こちらこそ、来てくれてありがとう」

この二人は、これはこれで、合ってない訳じゃないのよね。


その時、Badzの携帯に、《Badz 助けて!》というSmileのメッセージが。

気になりながらも、無視するBadz。

「Badz・・・なにかあったの?」

「いや、なんでもないよ。 さ、食べよう」

と言いつつ、動揺をかくせないBadz。

「どこか行くところでもあるの? 行って。私は平気よ」

「待っててくれるか? すぐ戻ってくる。 約束するよ」

席をたつBadz。

 

~Smileピンチ~

車の外には、見るからにヤバそうな男たちが・・・。

「なんで、こんなことになったのよ。私は行かないからね」

今さらながら、シートベルトをキツく締めようとするSmile。

「おい、何を待ってるんだよ。女、連れて行くぞ」

ドアを開けられ、引っ張られるSmile。

「行くぞ」

「お願い、痛くしないで! 私はあなたとは何の約束もしてないでしょ。関係ないじゃん」

最後まで、軽男に助けてと、車にしがみつきながら嘆願するSmile。

「お前は行っていいぞ」

「ちょ、ちょっと、待ってよ! ドア、開けなさいよ」

「・・・悪いな」

「悪いな? 私も連れて行きなさいよ~~~! 待ってよぉ~、待て! 待って~~ 」

「そんなに怖がるなよ。別にあんたを傷つけようとは思ってないさ。俺たちと楽しもうぜ」

「楽しむ?あんたたち、3~4人いるじゃない。楽しいわけいじゃない。私、行かなきゃ。助けて~」

 

はい、Badz、バイクで登場。

「俺の友達を放せムキー

「お前、なにしに来た?」

一応、喧嘩強い設定なので、向かってくる男たちをボコボコにぶっとばしますが、多勢に無勢。

「Badz、気を付けて!」

Badzの背後から狙う男との間に入り、代わりに、棒で打たれるSmile。

「Smile!」

Badz、怒り心頭!

Smileを傷つけたその男を容赦なく蹴り倒すと、すぐさま、「大丈夫か?」とSmileを助け起こす。

「私なら平気」と言いつつ、額を抑えるSmile。

その手に、血が付いている。額から、少し、出血している。

「痛むか?」

 

~クラブ“WHYバー”~

Badzの帰りを待っているLiz。

その時、Kyroに似た男がカウンターに座るのに気づく。

Lizのほうを見て微笑むKyroを凝視すると、やはり別人で・・・。

 気持ち、かなり、動いてます。


~Smileの部屋~

Smileの額を手当てし、ベッドに寝かしつけるBadz。

「本当に、医者に見せなくて平気か?」

「うん、あなたが手当してくれたでしょ。少し休めば平気よ。もうここにいてくれなくてもいいわ」

「わかったよ。君が眠るまでここにいるよ。もっと悪くなったら困るから、様子をみないと・・・。」

「助けてくれてありがとう」

「もう、寝ろよ」

 

Smileが眠りについた頃、Onnieが荷物を取りに入ってくる。

眠っているSmileに寄り添うBadzを見て、

「あ・・・、ごめんなさい、邪魔しちゃって・・・。残りの荷物を取りに来たの。Smile、ねちゃってるみたいね」

そのまま、部屋を出ようとするOnnieを引き留めるBadz。

「待ってくれ。 Smileは、Boy For Rentで俺を借りたんだ」

とうとう、真実を打ち明けるBadz。

 

~クラブ“WHYバー”~

急いで戻ってきたBadz。

「Badz、Lizから、これを渡すように頼まれたよ」

店員からメモを渡される。

《これ以上、待てないわ。ごめんね》

また、すれ違ったBadzとLiz。

 

~Smileの部屋~

目を覚ますSmile。

「あ、起きたのね。 こっちに来て、おかゆ食べて」

食事を準備したテーブルまで、誘導するOnnie。

「早く食べて、元気にならないとね。おいしいわよ」

いつもどおりに自分に接するOnnieに対して、緊張するSmile。

Onnie「Badzがね、全部話してくれたの」

 

~回想~

「じゃ、Boy For RentがSmileのためにあなたを選んだのであって、Smileが選んだわけじゃないってこと? で、ルール違反になってしまうから、私に言うことができなかったの?」

「そのとおりだ。Smileは、はじめからずっと、罪悪感を感じてた。」

「その・・・あなたが、彼女にキスをしてたのは・・・」

「ただのレッスンにすぎなかった・・・」

「なぜ、Smileは、あんなふうになってるの?何があったの?」

「Smileは、罪悪感を感じて、レンタル相手の変更をBoy For Rentに依頼したんだ。新しい相手のトラブルに巻き込まれて、ケガをしたんだ」

 誤解は解けたらしい。


Smile「それじゃ、私のことを許してくれるの?」

Onnie「その前に、一つ、聞いてもいい? あんた、Badzのことが好きなの?」

すぐに言葉がでてこないSmile。

「どうしたのよ、なぜ、答えないの? 彼のこと、どう思ってるの?」

「Badzは、Kyroの気持ちを射止めるために、いろいろ教えてくれる人よ。それ以上はないわ」

「それなら、良かった。だったら、このまま、Badzを借り続けなさいよ」

「いいの?」

「うん、でも、一つ条件があるわ。契約が終わったら、彼との連絡を絶って。 できる?」

少しためらうSmile、意を決したように、「約束する」と答える。

「契約が終わったら、彼とはもう連絡を取らない」

 

★Ep.7の雑感★

 なにが正解なのかは別にして、見せかけ恋愛の域を越えはじめてる4人。


主人公の4人、それぞれ、誰ともくっつかず、健全な恋愛観と環境を取り戻してから、別の人と新しい恋をする方が、みんな幸せになれそうな気がする、と身も蓋もないことを考えてます。


恋愛ドラマとしては、そういうわけにもいかないですよね。


徐々に、心に負った傷を、お互いに表面化させてきたLizとKyro。

特に、Kyroは、Lizが自分と同類であることに、喜びを見いだし、それをLizにも認めさせようと、いつになく執着をみせるし、家族の問題に関しては、珍しく感情を露にします。


一方で、Kyro攻略レッスンが終盤戦を迎えるに連れ、自分たちでさえ、まだ自覚できてない&自覚したくない恋愛感情のせいで、まるで“不倫カップル”のような罪悪感を抱えるSmileとBadz。


それを冗長させる、いろいろ他人たち・・・おおきなお世話のTamやら、何かを企んでいそうなJayden、コミカル担当だったのに、急に、ストッパーになったOnnie、などなど。


それらを絡ませた各話のエピソードは、いまいちそれほど意外性はないですが(笑)、Lizが劇中で歌う挿入歌は、いい曲が多いです。文字数の制限があって、訳せてない曲があるのが残念です。


★Ep8に続く★