よくよく考えてみれば、特に何のひねりもない2組の他人のデートを1時間、ただ、見せられている私。
・・・と考え始めたら、恋愛ドラマは見ていられません(笑)
このドラマ、放送終了しました&全面的にネタバレです。
ご注意くださいね。
【Ep.6】
~前回のおさらい~
Badzのアイデア通り、セクシーなワンピース姿で、夜の部室で待ち合わせをしたSmile。約束の時間通りに現れないKyroに対し、怒りをあらわにするBadz。自分がまだまだだからだと自虐的に泣き出すSmileを抱きしめるBadz。
ようやく現れたKyroにギターを教えてもらいながら、いいムードになったところで、隠れていたBadzが(嫉妬のあまり)音を立てたせいで、ぶち壊しに(笑)
Badzに八つ当たりするSmile。
その晩、クラブで飲んでいるLizが男と一緒にいるところを目撃し、ショックを受けるBadz。(その男が、Kyroだとはまだ、気づいていない)
落ち込み、酔ったBadzが、“BoyForRent”で働くようになったわけを、Smileに打ち明ける。
同じように落ち込んでいたLizは、海に連れてきてくれたKyroに対して、少しずつ心を開きはじめる・・・。
(おさらい終わり)
Kyro「ここで、ちょっと待っててくれるか? 平気か?」
さきほどより、深くなった辺りで、一旦、Lizを降ろすKyoro。
海に潜って、何かを探している様子。そのうち、足がつってしまったLizが溺れかける。
Liz「助けて!」
潜っているKyroには波間にかき消されて、Lizの声が聞こえない。
「助けて、助けて~」
ようやく、Lizの様子がおかしいことに気づいたKyroが助け出す。
意識を失ったLizに人工呼吸を施すKyro。
「Liz! 起きろ!」
なんとか、水を吐き出し、目を開けたLiz。
「Kyro、どこに行ってたのよ」
「ごめん。君にあげたくて、貝殻を取ってたんだ」
「どうして、そんなことしたのよ。どれほど怖かったかわかる? もう二度と、私を一人にしないで」
必死に、Kyroに抱き着くLiz。
海を見ながら、浜辺で座るKyroとLiz。
Liz「少し落ち着いてきたわ。でも、もうちょっと、ここにいてもいい?そんなに頻繁にビーチには来れないから。」
「彼は、連れてきてくれなかったのか?」
少しだけ、複雑な表情を見せ、暫く沈黙したのち、
「・・・・彼は、山のほうが好きなのよ」と呟くLiz。
「・・・もう少し、向こうでリラックスしたい?」
「うん。ビーチチェアを借りてくるわ」
Lizの手を握り、止めるKyro。
「なぁ、波打ち際で、ビーチチェアに座る人なんているか?」
「え? 待ってよ」
本当に、波打ち際に座り込むKyro。
「おいでよ。」
Kyroの隣で、一緒に寝ころぶLiz。
「これが一番リラックスできるんだ」
「ビーチに来たときは、いつもこんなことするの?」
「ああ、なんで?」
「あなたのこういう面をみることになるとは思わなかった」
「君が言ってるのは、どういう面?」
「ロマンティックな一面よ」
「俺たちはみんな、隠れた一面を持ってるのさ。みんな誰しも月のように・・・他人には見せない暗い一面がある」
「マークトゥエイン?」
「君も読んだのか?」
うん、と笑顔で応えるLiz。
「俺は月タイプだな。活気のある人の近くにいるのが好きなんだ、太陽みたいな・・・君のような・・・」
「私のこと、太陽みたいだって言ってるの?」
今度は、Kyroが頷く。
「私だって、今まで見たことがないくらい、暗い一面を持ってるかもしれないわ」
「だったら、俺たちは二人とも月だな」
いままでにないほど、お互いを近くに感じる2人。
~大学の講堂~
そもそも、Badzは演劇サークルに所属しているという認識でいいのかな?
監督「まだ、Badzは電話に出ないのか?」
スタッフ「まだです」
監督「リハーサルには戻るって俺に伝えてきたんだぞ。なぜ、また、消えちまったんだ?」
ふたたびBadzが失踪?
飲み物を買って戻ってきたSmileがその話を聞いてしまう。監督の怒鳴り声を聞きながら、心配になるSmile。
監督「警備員は、誰もこの建物から出てはいないと言ってるぞ。Badzはこの中にいる。見つけ出せ」
ステージ脇の暗幕の陰に隠れているBadzに気づいたSmile。
Smileの姿を見つけた監督。
監督「お、どうした? Badzを見つけたか?」
まだ、トイレを探していないようだ、と監督やスタッフを誘導し、人払いをするSmile。
周囲を伺うSmile。
Smile「ここには、もう誰もいないわ。何があったの?」
Badzの隣に座り、静かに話しかけるSmile。
Badz「俺の友達が、男と一緒に海にいるLizを見かけたんだ、他の誰かと・・・」
泣くなよ、Badz!
その頃、Badzに泣くほどの衝撃を与えた2人は・・・着替えをすませてみれば・・・お土産用のTシャツの完全ペアルックだった(笑)
Kyro「君もそのシャツを買ったのか? すごい偶然だな」
Liz「笑わせないでよ。私が買ったのを見て、これを買ったんでしょ?」
Kyro「違うよ。俺たちは好みが似てるんだよ。もし、気に入らないなら、新しい奴、買ってこようか」
Liz「いいわよ、別に。好きなのを着なさいよ。もう、行く?」
Kyro「ああ、行こう。お先にどうぞ」
わざとらしいKyroのレディファーストに笑ってしまうLiz。
~大学の講堂~
スタッフ「Badzはどこにもいませんよ。帰ったんじゃないですか?」
監督ニムに、報告するスタッフ。自らBadzの代役をすると宣言する監督様。
スタッフ「新しい俳優を探してくるほうが簡単だと思います」
正直なスタッフ(笑)
その時、駆けつけてくるBadz。
Badz「すみません。遅くなりました・・・すみません。皆さん」
監督「Badz、いいんだよ。俺たちは君を待ってたよ。さぁ、リハーサルを始めよう」
Badz「本当にすみませんでした」
監督「お前ら、何見てるんだよ。早く準備しろよ。お前らもだ。早く行け!」
その辺にいるスタッフを怒鳴りつけながら監督ニムも、中に入ってしまう。
笑顔で微笑みあうBadzとSmile。
めそめそと暗幕に隠れて泣いていたBadzと、励ましていたSmileにあの後、何があったかというと・・・
Badz「俺の友達が、男と海にいるLizを見かけたんだ・・・、他の誰かと」
何と声をかけていいのかわからないSmile。おずおずと近寄ると、黙って、Badzをハグする。
自然と、Smileに身をゆだね、泣き出すBadz。
小さな子にするように、髪を撫で続けるSmile。
少しだけ、身体を離し、Badzに話しかける。
Smile「ごめんね。どうやって、あなたを慰めたらいいのか、わからないわ。だから、あなたが妹さんを慰める時と同じことをしてみたの」
Badz「ありがとう」
もう一度、BadzがSmileを抱きしめると、SmileもBadzを抱きしめ返す。
そうやって、気分をもちなおしたBadz。
もう、Lizいらんやん。
その時、監督ニムがドアから覗き込む。
監督「Badz。来ないのか? もし、そうなら、降板させるぞ」
声や口調は優しいけど、言ってることはエグイわ(笑)
Badz「今、行きます」
~ホアヒンの街中~
Liz「ねぇ、もっと早く歩けないの? それで、あなたが言ってた喫茶店はどこなの?」
基本、サクサクしてないと嫌な男前なLiz。
Kyro「このへんだよ。そんなに慌てるなって。ゆっくり行こうよ。せっかく、ビーチにきたんだぞ」
Liz「もし、一日中、あなたとゆっくりしてたら、私はいつ帰れるの?行くわよ」
結局、Kyroの腕をとって、歩き始めるLiz。
ドッグカフェ発見!
店の外から、犬たちを見て、目を輝かせるLiz。
反対に、顔色の冴えないKyro。
Liz「うわ~~~、あなたたち、私と遊びたいの?」
Kyro「そいつらとどのくらい遊ぶつもり?俺はコーヒーが飲みたいんだよ」
ムカっとするLiz。
Liz「あなたには、この子達が私と遊びたがってるのが見えないの?それに、ここなら、コーヒーだって飲めるわよ。入りましょう」
Kyro「嫌だよ」
Liz「なんで、嫌なの?ドッグカフェなら、コーヒーだって楽しめるでしょ。お願い!」
顔じゅうで、嫌がってるKyro。
Liz「沈黙ってことは、YESってことよね?さ、入りましょう。靴、脱いでね♥️」
強引に中に入るLiz。
~大学の講堂~
Badz「このあと、どこに行く?」
Smile「たぶん、部屋に戻ると思うけど・・・」
Badz「じゃ、デートしたくない? Kyro攻略ミッションの練習って意味だけど。今日、助けてもらったお礼にね」
Smile「ああ、フェイクデート? どこに?」
Badz「もし、君がKyroとデートするなら、どこに行きたい?」
Smile「もし、私にチャンスが巡ってきたら・・・? 遊園地に行ってみたい!ライドに乗ったり、ローラーコースターに乗ったり・・・お化け屋敷にも!」
Badz「おい、中学生かよ! 君は、できるだけ子供っぽくない何かを考えることはできないのか?」
Smile「遊園地以外、考えられないもん。」
Badz「じゃ、こうしよう。提案が一つある」
Smile「?」
カフェにやってきたBadzとSmile。
店の中を見回すSmile。
Smile「ロマンティックカフェ?」
Badz「ああ。カップルに最適だって、たくさん、レビューにも書かれてるんだぞ。ここで二人は恋におちたり、既にカップルの場合は、より親密になるんだよ」
Smile「すごいわ。それが、お店のせいなのか、愛の神様のせいなのか、よくわからないけど。」
店員「いらっしゃいませ」
店員さんが近づいてくる。
店員「お二人様の席でよろしいでしょうか?」
Smile「はい」
店員「うちの店では、カップルのお客様のためのゲームがあるんです。賞品も出ますよ。挑戦されますか?」
Smile「もちろん!どんなゲームですか?」
店員「ちょっとしたダーツです。どうぞ、こちらへ」
案内される二人。
Smile「ねぇ、ダーツ上手?」
Badz「大得意だよ」
Smile「わぁ、やった!」
もう勝った気でいる(笑)
店員「回転するダーツに投げて、もし当たれば、そのメニューが50%オフになります」
Smile「本当ですか?半額?」
店員「ええ」
Smile「Badz、楽勝よね?」← 期待度高!
Badz「もちろん、簡単さ、高校の頃は、みんな、俺のことを“Pa Pak Pao(ダーツ王)Badz”と呼ばれたものさ」
Smile「どうして?Pla Pak Pao(金魚)みたいな肌だったの?」
Badzの腕を触りまくるSmile。
Badz「おバカ! 俺が言ったのは、Pa (投げる)で、Pla (魚)じゃないよ」
ああ、と聞き間違いに納得するSmile。
Badz「Pa Pak Paoっていうのは、ダーツが上手だっていうことだよ(=ダーツ王)」
Smile「あ~(そういうことなのね)」
Badz「もう初めていいですか?」
店員「まだです。ルールをご説明しますね。女性の方が男性の背中にのって、そのあと、回転するダーツ板に投げるんです」
「「はぁ?」」
そこは、二人して驚くんだ(笑)
Smile「まだ、やる気ある?」
Badz「もちろん。君はすごく軽いしね。さぁ、乗って」
Smile「本気?」
Badz「当然!」
Smile「もうちょっと屈んで」
1、2、3!の掛け声で、立ち上がるBadz。
「じゃ、始めますか?」
Smile「なにが食べたい?」
Badz「ビーフステーキ」
ねらう気ね。
Smile「OK」
見事に大外れ。ボードにも刺さってない。
Smile「え~」
Badz「大丈夫だよ。次は、君のために俺が取るから。」
狙いをかまえて、「何が食べたい? 俺はビーフステーキ」
投げた先は、ボンゴレスパゲッティ。
Smile「やった!あさりのスパゲッティだ!私、大好きなの」
Badz「でも、俺はビーフステーキがいいんだよ」
Smile「じゃ、私が取ってあげる」
Badz「今度は取れよ」
Smile「もちろんよ」
矢を持つSmileの手に、自分の手を添えるBadz。
Badz「こうやって、固定して。まだだ。強く投げすぎて、狙いより下に行かないようにするんだ」
またまた、至近距離で見つめ合うことになる2人。
ドキドキドキドキドキドキ・・・・・。
Badz「聞いてる?」
頷くSmile。
Smile「じゃ、投げるね」
動揺が腕に伝わり・・・。
Smile「マッシュルームスープよ~~~。私、苦手なのに~~」
席についた2人。
落ち込むSmile。
Badz「Smile。元気だせよ。なにかに当たっただけでも、十分じゃないか」
Smile「それじゃ、ダメよ。もし、ここにKyroと来て、これをやったら、間違いなく笑われるわ。もうここには来ないわ。レストランを変える」
Badz「考えすぎだよ。それに、男性に自分のカッコ悪い部分を見せることは、悪いことじゃないんだよ。案外、そういう部分も好きなのかもしれない」
Smile「本当に?」
Badz「とにかく、これは、始まりにすぎないんだ。そんなに考えすぎるなよ」
料理が運ばれてくる。さっさと、自分の分を取ろうとするSmile。
Badz「待てよ。食事が出された、これからは、本当のデートの練習だ」
席を移動するBadz。
Smile「なにしてるの?」
Badz「デートの時は、お互いに隣同士で座るべきだろ?本当のカップルなら、そうするよ」
なるほど、と真剣に頷くSmile。
Badz「もし、君がKyoroときたら、そうするんだ」
Smile「わかったわ。で、次は?」
Badz「男を堕とそうと思ったら、世話をやくのが一番なんだ。まず、スープを飲ませて」
Smile「?」
意味がわからないSmile。
Badz「やってみて」
とりあえず、スプーンですくって、Badzの口元に運ぼうとする。
Smile「あ~ん」
Badz「ちょっと待て!」
言い方はスパルタ(笑)
Badz「それじゃ、熱いだろ。最初に冷まさないと。君がフ~フ~ってする時の口元がセクシーなんだから。こんな風に」
ちう顔です。。
Smile「わかったわ」
意識しまくって、完全に変顔の世界(笑)
Badz「Smile。俺が悪かった。君は、ただ、彼に食事を渡すだけでいいよ。隣同士で座るだけで十分だよ」
ハードルをグンと下げたBadz(笑)
これが、いわゆる妥協です。
Smile「(私の口元)セクシーじゃなかった?」
Badz「なんか、怖かったよ」
Smile「OMG(恥)!」
店員「ご注文はこちらになります」
あ、Badzはサーモンを頼んだのね。Lizに食べさせるとか言ってなかったっけ?
Badz「ありがとう」
Smile「あなたに、これ、あげるわ」
マッシュルームスープは苦手だからね(笑)
食べ始めると、好きだと言う割りには、アサリの身を外せず、食器はカチャカチャと音を立てるし、大苦戦するSmile。
スープが飛んで、目に入ってしまう。
痛がるSmileの目元を拭くお世話係。
Badz「平気か?」
なぜ、いつも目を閉じて、再び開けると、至近距離?(笑)
一瞬の間がなんともいえない。
っていうか、はた目にみたら、ただのラブラブ。
Badz「まったく、なんで、そうなんだよ。どうやったら、こんなに人間は不器用になれるんだ?もし、君がKyroとデートすることになったら、なんかあいつに申し訳ないように感じるよ」
ちょっと不貞腐れるSmile。
相変わらず、ボンゴレと格闘するSmileのために、身を剥いてあげるBadz。
ほっとけない、ほっとけない、ほっとけない・・・
Smile「すっごく上手ね。きっと、何回も女の子にやってあげたんでしょう?」
首を振るBadz。
Badz「いつも、妹にしてやってたんだ。全部、剥いてやるのが俺の役目だったんだ」
Smile「あなたは、妹さんをとっても大切に思ってるのね」
Badz「もちろんさ。今は、俺たちたった二人だから。俺たちの両親は幼いころに亡くなったんだ。
だから、今は、俺が彼女の親代わりなんだ」
Smile「ごめんなさい。ご両親のこと、全然知らなかった・・・」
Badz「別にいいよ。もうずいぶん経つし」
なんとなく、そのまま、Badzを見てしまうSmile。
Badz「食べろよ。それと、目じゃなくて、口を使うんだよ。わかった?」
Smile「うん・・・」
剥いてもらったアサリを見て、ちょっと微笑むSmile。
~ドッグカフェ~
まだ、遊ぶ、遊ばないで、意見の調整中。
イスに座っているKyroと、床にペタリと座って、犬を抱っこしているLiz。
Liz「なぜ? 犬が怖いとか言わないわよね?」
泳ぎの時のリベンジ?(笑)
気づいたね(笑)
Kyro「違うよ」
「こちらに置きますね」
店員さんがコーヒーを運んできました。
Liz「すみません。この子の名前は?」
「モンローです」
Liz「は~い、モンロー。まぁ、この子は自分の名前がわかってるんだわ。賢い子ね」
落ち着かず、ソワソワしているKyro。
Kyro「君もここに来て、食べないか?」とテーブルに誘う。
Liz「お先にどうぞ。しばらくの間、この子と遊ばないと、逃げちゃうかも。ね、モンロー?」
ケーキをすくうKyro。
Kyro「さ、口開けて」
Liz「そんなのいいわよ。あなたが食べて」
Kyro「口開けて、って言ったんだよ」
Lizがパクっと食べたと同時に、モンロー、脱走(笑)
体勢を崩して、ケーキが口からはみ出すLiz。
Kyro「あ、ごめん」
Liz「わざとでしょう?」
Kyro「はい、もう一口」
Liz「ちゃんとやってよ」
美味しそうに、二口目を食べるLizに、「いい子だ」と首の下を撫でるKyro。
犬扱いされて、ふざけて犬の真似をしてみせるLiz(笑)
このラブラブカップル、モンローがいなくなったの、まだ、気づいてません。
「あ、モンローがいないわ」
慌てて、追いかけるLizとKyro。
~ショッピングモール~
たぶん、シネコンとかいろいろ入ってるとこだと思います。
ロケ地調べなくて、すみません(笑)
Smile「それで、次は何するの?」
Badz「普通の人は、映画をみたり、買い物したり、ボーリングとか かな。君はどれが好き?」
ゲームセンターに気をとられ、Badzに何を言われても、ついつい視線はゲーセンに(笑)
Smile「ううん。」
一応、Smileなりに、否定します。我慢します。
それでも、バレバレ。
Smile「幼稚だってことも、あなたがデートのためにレッスンをしてくれてるのもわかってる。でもね、ここで遊びたいんだもん、ほんの少しだけでも・・・」
必死(笑)
「ねぇ~、お願い」
「わかったよ」
「本当に?」
「ありがとう、先生!!」
素直なSmileに思わず、笑ってしまうBadz。
と、同時に、以前、Lizと一緒にここに来たことを思いだす。
~回想~
高得点をたたき出したBadz。
「ほら、Liz、見てよ。俺、トップスコアを出したよ」
「え?」
興味なさそうに、スマホをいじっていたLiz。
「いや・・・なんでもない」
「まだ、これで遊ぶの? 映画の前になにかショッピングしましょうよ。行くわよ」
Lizに手を引かれ、渋々、あとにするBadz。
偶然にも、その時と同じシューティングゲームに、Badzの手を引き、やってくるSmile。
相当自信があるらしい。
「このゲーム、ちょっと難しいんだから。私の言う通りにやってね」
圧勝かと思って、たかをくくっていたBadz。
結果は、Smileの勝利。
Smile「へへ、また、トップスコア取っちゃった~~♪」
負けて、悔しそうなBadz。
Badz「練習してたのか?」
Smile「私、ゲームが好きで、子供の頃からやってたの。でも、あなたも、はじめてにしては、悪くないわ」
何も知らずに、上から目線で、ねぎらうSmile。
すっかり、気がすんだのね(笑)
Smile「さぁ、このフェイクデートのために、次はどこに行きますか?」
Badz「ついてきて」
Smile「どこへ?」
手を引っ張られて、やってきたのは・・・・「券売所」
Smile「メダル買うの?」
Badz「ああ、俺の奢りだ。他のゲームをやろう」
Smile「へぇ、私と勝負したいの?いいわよ。」
Badz「見てろよ」
~ドッグカフェ~
正確には、店から逃げ出したモンローを探しに、周辺を探しまわっている Liz、Kyro、スタッフのお姉さん。
「モンロー~~」
「モンロー!!」
「お二人にもは、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。モンローは、いたずらっこなんです。いつも逃げ出すんですよ。私は、向こうを探してきます。いつも行くレストランに行ってるかもしれないので・・・」
「では、私たちは、あっちを探しますね」
「わかりました。ありがとうございます」
二手に別れることにするLiz。
「俺が思うに・・・あの子は近くにいるよ。なぁ、俺たち、本当に、あの犬を探さないとだめかな?もう、抜けてもいいんじゃないか?」
「そういうこと、言うの止めて! あなたが、私の顔にケーキなんかつけなかったら、モンローはまだ、私と一緒にいたのよ。あの子を探さなきゃ」
「あの犬は(もともと)いたずらっ子なんだぞ。なんで、俺のせいにするんだよ」
「・・・・・・」
無言で、威圧するLiz様(笑)
はいはい、と頷くKyro。
通りの向こう側の舗道うずくまっているモンローを発見。
「あそこにいる」
一目散に飛び出していくLiz。
車が近づいてきたのに気づいたKyro。
「Liz!!」
咄嗟に、車の前に飛び出し、Lizを守るKyro。
急停車した自動車。
「道の横切り方も知らないのか? 気を付けろ!」
怒鳴る運転手に、Lizに代わって謝るKyro。
「すみません」
ショックで茫然としているLizを脇から支えると、ちゃんとモンローのことも抱っこするKyro。
「今度は、もっと注意しよう」
頷くLiz。
「さ、家に帰るぞ」
モンローにも話しかけるKyro。
~ゲーセン~
こっちはこっちで、クレーンゲームで、ぬいぐるみを取ったり、ひたすら、楽しんでるSmileとBadz。
うわ、なぜか、ゲーセンを一人で歩いてるTam(Lizの友人)。
待ち合わせか、時間つぶしか。
なんか、嫌~~なフラグ。
~ドッグカフェ~
無事に、モンローと一緒に戻ってきたLizたち。
店員「本当にありがとうございました。お礼に、デザートをお持ちしますね」
Liz「いえ、結構です。それより、モンローと一緒に写真をとってもいいですか?」
「もちろんです」
くくく、モンローを抱っこしたままの、Kyroの顔が・・・固いわ(笑)
「はい・・・」
店員さんに携帯を渡すLiz。
そのLizに、モンローを渡そうとするKyro。
Liz「なんで、私に渡すの?」
Kyro「君が、この犬と一緒に写真に写りたいって言ったんじゃないか」
Liz「違うわよ。この子を見つけたのはあなたなんだから、あなたが抱っこしなきゃ」
えっ?何言ってんだ、この女・・・って表情のKyroが好き(笑)
「はい、写真撮りますよ、はい、1.2.3。 あの・・・もう少し、笑ったほうが・・・」
真顔のKyro、注意されてます。
「すみません」
「じゃ、もう一枚、1,2,3」
「ありがとうございました」
確認しながら、すっごく可愛いと呟くLiz。
モンローをお店の人に手渡した後、腕をこすりまくってるKyro(笑)
店を出てきたところで、
Liz「ねぇ、どうして、犬が怖いって言わなかったの?」
Kyro「誰が?」
Liz「違うの?」
Kyroの脚をさ~っと撫でるLiz。
Kyro「おい、何、ふざけてるんだよ」
Liz「いいえ、それに、怖くないって言ったでしょ」
Kyro「・・・気づいてたのか?」
Liz「写真を見て、確信したわ。ほら、あなたの顔って、犬が怖がってる私の友達にそっくりなんだもん。なんか、おかしい」
ちょっと不機嫌気味のKyroをなだめるLiz。
Liz「あなたのその勇気をたたえて、あなたの願いをなんでもきくことにするわ、でも、たった一つだけね」
Kyro「ホアヒンで、俺のコンドミニアムに泊まりたいなあ」
すぐさま、調子に乗るKyro。
Liz「・・・・・」
Kyro「冗談です。地元の市場に行かないか?」
Liz「さ、出発よ」
Kyro「でも、本当に、ホイヒンにコンドミニアムがあるんだけどなぁ。ねえ、行きたくない?行こうよ」
Liz「おひとりでどうぞ!」
なんだかんだ、新しい局面を迎えさせてくれたドッグカフェを後にする2人(笑)。
そのあともナイトマーケットで、デザートを食べあいっこしたり、なんか、どんどん仲良くなってるお二人さん。
白玉と紫イモのスイーツなのかな?
食べ歩きをしながら、満喫するLizとKyro。
アクセサリー屋で、ネックレスを見るLiz。
「どっちのほうが好き?」
「俺は、こっちだな」
隣のネックレスを示すKyro。
「だめよ。それはカップル用だもの」
「でも、きれいじゃん。俺たち、二人で付けたら、もっときれいだよ」
言うことがいちいち、天性のたらし(笑)
「誰が、あなたとカップルネックレスなんてつけるのよ。・・・すみません。これ、おいくらですか?」
390バーツと言われ、財布を取り出そうとしたLiz。ポケットなどを触りまくる。
「財布、無くしたのか?」
「きっとどこかに置き忘れたんだわ」
青ざめるLiz。
自分がインフォメーションセンターに行くから、Lizには、今まで立ち寄った店を探すようにと提案するKyro。
~ショッピングモール~
「ああ、疲れた! 久しぶりに遊んだよ。でも面白かった」
「彼女とは、ここで遊んだりしないの?」
「俺の彼女は、こういうの、好きじゃないんだ。くだらないんだろう」
顔をしかめるSmile。
「次はなにしたい?」
「わからない。デートするときに他に知っておくべきことは?」
「ひとつあるよ・・・。映画だ」
「映画? そんなの、教わることなんてあるの?」
「君は何にもわかってないな。映画館って言うのは、君が彼の手を簡単につなげる場所なんだぞ」
「そうなの? そう言われると・・・」
「とにかく!今日のラストレッスンは・・・俺の手を握れるように頑張ること」
「あなたと手をつなぐことは、それほど難しくない(ような気がする)。手を貸してみて」
そりゃ、意識してない・・・と思えば、誰の手もたいしたことないよね。
拒否るBadz。
「君が握りたいときにいつでも握るっていうことじゃないんだぞ。まさにその時、っていうのを知るべきだ。自然にね」
「じゃ、それをいつやればいいのか、教えてよ」
「いやだね。君自身が見つけ出すんだ」
エスカレーターを先に行くBadzを追いかけるSmile。
「え、Badz、待ってよ。ねえ、教えてくれてもいいでしょ、ねぇ?」
「いやだね」
「いいじゃん」
傍目には、完全に、イチャイチャカップルです。。。
その様子を下りエスカレーターに乗っていたTamが目撃。
「今の、Badz?」
慌てて、昇りのエスカレーターに乗り換えるTam。
映画を選ぶ二人。
Badz「どれを見たい?」
Smile「・・・っと、これ」
指さしたのは・・・「スーパーヒーローもの?」
Smile「なんで? 面白いよ」
Badz「いや別に。ただ、驚いただけだよ。女の子って、大抵、ロマンティックな奴が好きだろ。俺の彼女は、ヒーローものとか見るときはいつも寝ちゃうよ」
「私みたいね。私は、ロマンティックな映画を見るときはいつも、寝ちゃうの。でも、喧嘩とかのアクションシーンとかは、我を忘れちゃうくらい興奮するの」
「俺もだよ!じゃ、これを見ようか。アプリで予約するよ」
・・・と楽しそうに話している2人を、看板の陰から見ているのは・・・家政婦ではなく、Tam。
しかも、ケンタッキー、かつや、吉野家(笑)
ここは、日本か!(笑)
「やっぱり浮気してたのね・・・。なんて恐ろしい人なの」
陰から覗き見てるあなたのほうが、怖い顔してますけど・・・。
未だ、気づいていない2人の背後から、証拠写真も連写。。
そこへ、偶然、久しぶりにあった友人に声をかけられ、Badzたちを見失ってしまうTam。
「彼はどこ行ったのよ? あんたのせいよ」
久し振りにあった友人に、こういうこと言うのかな?
Badzの隣に座ったSmile。どことなく落ち着かない。
なにしろ、手をつなぐっていうのが、今日のラストレッスンだからね。
チラチラと様子を伺い、手をそ~っと伸ばすと、ポップコーンを食べ始めるBadz。
わざとだ(笑)
仕切り直し。。。
また、手を伸ばそうとしたら、ポップコーン・・・ではなく、首のうしろを掻くBadz。
照れくさくて、一緒になって、首の後ろを掻くSmile。
そんなことを何度か繰り返し・・・手を伸ばしたところで、逆に、Badzに手を掴まれてしまう。
「こうだよ。これのどこが難しいんだよ」
「だって私、今まで一度も、男の子と手をつないだこと、ないんだもの」
「今、してるだろう。恥ずかしがらずに、もう一度だ」
もう、映画どころじゃなくて・・・手が泳いじゃうっていうか、つなぐというより、掴むに近い。
呆れて、Badzが恋人つなぎにやり直す。
なんか、それだけもドキドキしはじめ、よりによって、Badzに近寄ろうとする(笑)
「何する気だ?」
今度は、Badzが動揺する。
「静かに! 聞こえないでしょ」
「何を聞くの?」
Badzの胸を指さすSmile。
「俺の心臓の音?」
何度もうなずいてみせるSmile。
じゃ、遠慮なくと言わんばかりに、Badzの胸に耳を押し当てる。
みるみるうちに、笑顔にかわり、ガッツポーズ(笑)
・・・・って、そこで見つめあって、微笑みあっちゃったら、ただの初々しいカップルじゃん。。。
~ホアヒンの市場~
白玉スイーツを食べたお店まで、戻ってきて、財布の行方を訊ねるLiz。
男が自分のものだと持って行かれた後だと聞き、がっかりするLiz。
「その人、どんな感じの人だったか覚えてますか?」
「前髪がこんなで、平べったい顔してたわね。赤いTシャツを着てたわ。向こうの方に行ったわよ」
お店のおねえさんが言ったとおりの風体の男を見つけたLiz。
「それ、私の財布よ」
「なんだと? 証拠あるのかよ」
見るからにバカそう・・・。
「当然よ。中に私の身分証が入ってるんだから」
「中には何もないぞ。馬鹿げてる、これは俺の友人のだ」
「私のよ」
一歩も引かないLiz。
「いやだと言ったら?」
「警察を呼ぶわ」
携帯を取り出すLiz。
男が焦りだすと、仲間がやってくる。
「なにしてるの、放してったら。放しなさいって言ってるでしょ」
「叫んでも無駄だ。ここは俺たちの縄張りだから、誰も助けにはこないぞ」
「放してよ!」
「あんた、可愛いし、気も強い。まさに俺の好みだ」
Lizピンチ!となった時、ヒーロー見参。
Smileの時には、高みの見物をしていたKyroですが、今回は、男たち3人を相手に、実力行使。
(この3人が見るからに弱そうなんだけど(笑))
Kyroも2発ほど殴られたものの、3人とも、すぐさま退散。
口元から血が出し、額のあたりも殴られたKyroを見て、心配でならないLiz。
「Kyro、痛いでしょ?」
財布をひろいあげ、Lizに手渡すKyro。
ケガの手当をするLiz。わざと痛そうに動くKyro。
Liz「じっとしてて。それに、あなたが“俺の彼女を放せ!”って言ったことについても話し合いが必要ね。いつから、彼女になったのよ。」
Kyro「ん~、常に? もし、君がこんなふうに俺のことを扱うって、わかってたら、さっきの男たちのこと、ほっておけばよかったな」
傷の手当てを続けるLiz。
Kyro「あ、痛い」
わざと痛がるKyroに、「ちゃんと優しくやってるでしょう」と言い返しながらも、心配なLiz。
Liz「それか、実際はすごくひどく殴られてるのかも。閉まるまえに、地元の診療所に行ってみる?もうかなり遅いけど・・・」
Kyro「そうだな。閉まる前に行かなきゃ・・・」
Liz「え? Kyro、どこ行くの? 診療所はこっちよ」
市場を、なにかを探しながら、歩き回るKyro。
「ねぇ、診療所はこっちじゃないわよ」
さきほどのアクセサリー屋にたどりつく。
「閉まるまえに買わないとね」
Kyroの気持ちを理解したLiz。
「あら、お財布、見つかったの?」
「はい」
「じゃ、さっきの買う? 390バーツだけど」
「あの・・・気が変わりました。そっちのカップルネックレスをください」
「通常、これ、500バーツだけど、今日は 450バーツでいいわ」
おばちゃんもおまけしたくなるほど、ラブリーカップルです。。。
「え、私たち、ただの友達です」「あら、ごめんね。カップルTシャツも着てるから、てっきり・・・」
困惑するおばちゃんに、
「今は友達ですけど、先のことは誰にもわかりませんからね」とフォローするKyro。
「なに言ってんの? あなたが私の財布を探すのを手伝ってくれたから、買っただけよ」
受け取ったネックレスのひとつを、Kyroに手渡すLiz。
「彼女、ガードが堅いんだ」
笑顔で頷くおばちゃん。
「聞こえてるわよ!」
~シネコン~
Badz「面白かった?」
Smile「うん、とっても。エンディングのシーンが一番気に入った。アクションシーンのCGもすごかったし。」
「俺もそのシーンが気に入ったよ。続編はいつかな」
「2年後よ」
盛り上がる2人に、冷水をぶっかける、地獄の死者一人。
Tam「Badz・・」
Badz「・・・Tam」
Tam「この女が、Lizと別れた原因なの?」
Badz「俺たちは、まだ、別れてないし、この子はおれの妹だ」
「へぇ・・・あなたがそんな嘘つきだったとはねぇ。あなたの妹さんって、会うたびに違う人に見えるわね。あなたの写真を撮らせてもらうわよ、友達に送りたいから」
Smileのほうに近づいていくTam。
「なぜ、避けるの? 恥ずかしいから?そうよね、他人の彼氏を盗ることは、恥ずかしいことよね」
「君は誤解しているんだ」
「じゃ、何が起きてるのか、本当のことを教えてよ。」
「・・・・」
「なぜ、何も答えないの?それなら、この写真で全てを明らかにするだけね」
~Kyroの車~
乗り込むKyroとLiz。
「おお、なんか突然、痛くなってきた。 おれ、運転して戻れないかもしれない」
「あなた、また、自分のとこに私を泊まらせようとしてるの? さっさとエンジンをかけて、運転して!」
「ひどいなぁ」
ちゃんと、お礼はいうLiz。
「今日は、いろいろありがとう。すごく楽しかった」
「俺も楽しかったよ」
そのとき、Lizの携帯にメッセージが届く。
Tam≪他の女と一緒にいるBadzを見たわよ≫
≪なんて、恐ろしい人なの≫
顔を手で隠しているSmileと一緒に、写っているBadzの写真まで付いている。
Kyro「もし、もっと楽しみたかったら、俺の家に行こうよ。快適なエアコンと、いい音楽もあるし。興味ある?」
強張ったLizの顔をみて、「冗談だよ」と慌てるKyro。
「あなたのコンドミニアムってどこ?」
「そんなに遠くないけど、なんで?」
「今夜、泊ってもいい?」
え?
こういうとき、実際は戸惑うもんだよね。
★Ep.6の雑感★
ドラマ的にも、主人公たちの心情的にも、そんなに進展はなかったものの、
実は、Liz & Badzの相性が、もともと、そんなに合ってなかったんじゃないかっぽい描写が出てきてました。
海派か山派かに始まり、趣味が違ったり、おそらく、育った家庭環境というか、金銭感覚も含め、一度、隔たりを意識すると、厄介な問題であることは確かです。
大抵は、気に止めもせず、やり過ごしていることが、比較対象が出来ることで、改めて考え直すきっかけになることも。
でも、“相性がいい”とか、“似た者同士”な間柄だけが、心の繋がりが強い訳じゃなく、人間というか、男女の仲は、そう単純とも言えないところが面白いんですが。
案外、頭でどーのこーの考えるより、その人のために、どういう行動を起こせるのか、というシンプルな視点に立つと、見えてくるものもあり。
それより、自分の正義感を露ほども疑わず、良かれと思って行動する人の怖さ、の方が見てて、気になったのは私だけ?
※後半の画像がアップできてない部分があるので、直せたら直します。