あ、もう、皆さま、最終回、ご覧になりましたか?

うう、ここでしゃべると、次々、次々次のネタがなくなるんで・・・(笑)

とりあえず、 やっぱりフェイントかまされた月曜日分、29話から、いきます。

 

ネタバレOKの方のみ、おすすみください。お願い
 

 【Ep.29】 

 ウルスンのトラックが到着したことに、坂の下から、いち早く気づき、微笑むソンジュン。

「来たんだ・・・」

どんな些細なことでも、喜びを見出す幸せ・・・好きな人が目に映る喜びに勝るものなし、を、主役カップルよりも、ソンジュンで賄う。

荷物を運んでいた通りかかったスタッフに、車の移動を頼むと、すぐに取りかかろうとするので、

「ああ、いいよ。先にそっちを運んで」

結局、自分が動かそうと、車に乗り込む。 

いざ、発進させようとしたとき、黒い霊気をまとったウルスンのトラックがスピードを上げ、降りて来るのが眼に入る。。

「!」

明らかに様子のおかしい運転席のウルスンと、気づかずに前を歩くフィリップ。

咄嗟に、トラックめがけて、車ごと突っ込みんでいくソンジュン。

体当たりでウルスンのトラックを止める。

ハンドルに頭を強く打ち付けたソンジュンと同じく気を失うウルスン。

すぐに、ウルスンの様子を確認しにトラックに向かうフィリップ。

 

~病院~

「なんで、あそこに車で突っ込もうなんて考えたんですか!死ぬところでしたよ」

処置室で呆れる助監督くん。

額の傷を消毒されてるソンジュン。

「オ作家様は?」

「ああ、作家様なら、レントゲンを取って、会計に行ってます。少しアザができた以外は大丈夫でしたよ。」

安心する半面、黒い霊気のことが気になるソンジュン。

 

長椅子に腰かけながら、事故までの出来事を反芻するウルスン。

そこへ、フィリップが駆けつけてくる。

「なぜ、電話にでない?」

フィリップの顔を見て、内心の安堵が隠せないウルスン。

「イPD様は?オ作家はどうなんだ?」

矢継ぎ早に訊ねるフィリップ。

「大丈夫か?」

あのまま、フィリップに当たっていたら・・・と想像し、後ずさるウルスン。

「近寄らないで。今日、ユ・フィリップさんを殺すところだった。」

「ただの事故だ!」

「ハンドルが効かなかった。あなたを殺す以外、なにもできなかった。その瞬間が来たら、あなたを救えると思ってたけど、間違ってた。私のせいであなたが死ぬと聞いたとき、気づかなきゃいけなかったのに・・・」

「俺は大丈夫だ」

「それ以上、近くに来ないで。あなたを死なせるわけにはいかない」

構わず、ウルスンを抱きしめるフィリップ。

「もし、ハンドルが切れてたら、君が死ぬところだった。君が死んだら、俺に生きる意味なんてない。もう大丈夫だ。大丈夫だったんだ」

 

処置を終えて出てきたソンジュンたち。

先に、フィリップとウルスンが抱きあってるのに気づいた助監督くん。

「ああ、また、(オ作家様に)殺されかけますね・・・」

ウルスンと目が合うソンジュン。

ここで、避けようとするのよ、二人を!

「大丈夫?」「大丈夫か?」

ソンジュンのもとに駆け寄るウルスンとフィリップ。

「ええ、ただ治療だけで、すみました」

代弁する助監督くん。

 

3人で話をすることに。

「きょう、お二人が死にかけたのは運命のせいなんかじゃありません。幽霊のせいです。黒い霊気がトラックを取り囲んでました。キ作家のオフィステルや、以前の現場、キョングァンホテルのcctvで見たのと同じ霊気、キム・ラヨンさんです。」

「また、ラヨンだったのか?」

「ラヨンさんはひどい目にあわされたと言ってた。でも、それなら、彼女を殺した人に復讐するのでは?なぜ、フィリップさんにこんなこと、するの?」

「それ以上に、俺に憤慨してるからだろう」

フィリップを凝視するソンジュン。

「それなら、なぜ、私をその道具として、利用するの」

「それが、お二人にとって、一番恐ろしいことだからです」

衝撃を受ける二人。

 

ウルスンを家まで送ってくるフィリップ。

「中に入って休め。何も考えるな。ただ、俺たちのことだけを考えよう。俺は出掛けてくる。事務所でやることがあるんだ」

「気を付けてね」

ウルスンが中に入るのを見届けるフィリップ。

 

そこへ、台本の燃えかすの画像が送られてくる。

― あんたみたいな人は側に立てないのよ

ヨンマンからの電話に出るフィリップ。

「お前、今、どこだ?」

「キ作家様が意識不明になった日、ユナさんが台本をもって、部屋から出てくるのを見たんです。」

「今、送ってきた写真はなんだ?」

「ユナさんが燃やした台本の一部ですよ。」

「それで、今、どこにいるんだ?」

一方的に切られる電話。

 

うっすらと記憶に残る、火事の時に聞いた、誰かの話し声。

《オッパに愛されてるあんたなんか見たくない。》

《オッパにふさわしくない》

《オッパなしで生きられないなら、今すぐ死んで!》

倒れたラヨン。

「ラヨンじゃなかった。ユナだったのか」

ようやく真相に気づいたフィリップ、車を発進させる。

フィリップが出るまで、門の中で待っていたウルスン。そのまま、反対方向に歩き始める。

 

~ユナの自宅~

戻ってきたユナ、何か家の中の様子がおかしいことに気づく。

潜んでいた男にスタンガンを当て、気絶させる。倒れた男を見て、驚くユナ。

「ヨンマンさん?」

すぐさま、携帯をチェックすると、フィリップに画像を送っているのがわかる。

 

「オッパに全部、知られたの?」

焦りながらも、必死で、策を練るユナ。

 

椅子に縛られるヨンマン。

水を掛けられて意識を戻す。

「あんた、どういうつもり?これは何なのよ!」

携帯をつきだすユナ。

状況がわかったヨンマン。

「あはは、あんたも、たいした女だな。3か月尾行して、とうとう、見つかったな。」

「え?」

「相当、卑劣な人間だよな。あんたの良心をつつこうとしたが、怯むことすらなかった」

ラジオ局で受け取った台本への書き込みを思い出す。

「ヨンマンさんだったの?台本へ書き込んだり、オッパに幽霊の振りをして見せたのは?なぜ、なぜそんな真似を!」

「それなら、あんたこそ、何で、俺のヌナにあんなことを?」

「ヌナ?・・・誰?・・・ラヨニオンニ?」

 

~8年前~

社長に呼ばれたフィリップ。

「お前、ラヨンと別れろ」

「え?」

「ファンクラブがお前たちの関係に気づき始めた。これは集合写真だからまだいい。ツーショットだったら、お前は終わりだぞ。最近のファンの怖さを知らないのか?」

会報に、この写真、リークしたのもユナだよね?

どこにももらさないとか言っておきながら!って、そんな価値観、ユナにはないけれど。。。

「俺は彼女とは絶対に別れない」

「お前、バカか!デビューしたてだぞ、ようやく、これからが本当の仕事だ。今までの苦労を忘れたのか?俺が今までお前らにどれだけつぎ込んだか、わかってるのか?」

「仕事のために、人を捨てるなんてできるか?」

「恋愛禁止だって知らなかったわけじゃないだろう?これは契約違反だぞ。訴訟だって起こせるんだ。俺にそこまでさせる気か?」

「ラヨンが不注意だった訳じゃない。彼女は俺たちの交際を誰にも話してない。こんな風に責めないでくれ」

席を立つフィリップ。

同席していたユナ。

「本当に、彼女を排除できるんだろうな」

「もちろんですよ。任せてください」

 

ストーカーの罪をきせたり、直接、ラヨンに会って圧力をかけたり。

「オンニ、自分の場所に戻ったら?」

微笑むラヨン。

「なぜ、去らないの。オッパの気持ちはとっくに離れてるのに。もう手放して。」

「それは、あなたが決めることじゃないわ」

「どれだけ、付け上がるの。オッパは、あなたを諦めるって言ったわ。オンニと付き合ったことを後悔してるって」

「もし、私がいなくなっても、彼はあなたを選ばないわよ」

「そんなこと、どうしてオンニにわかるの?」

「誰よりもあなたがわかってるはずよ。あなたもまた、彼のためにならない人間よ。あなたは手放せないでしょ。でも、これ以上やると、もっと妄想で苦しむことになるわ、愛するってそういうことよ。愚かにしがみついて、妄想にとらわれて終わるのよ。出来る限り、離れるべきよ、彼から。」

全て、状況を把握したうえで、ユナに忠告していたラヨン。

「もう仕事に戻らないと・・・。じゃあね」

「わたしだったら、離れるわ。もし、彼を助けることもできなくて、ただ負担になるだけなら、彼のために犠牲になることだってできる。彼のためなら何でもできるわ」

振り向くラヨン。

「そんなウソをいうものじゃないわ。愛のために自分を犠牲にするなんて、この世にはあり得ないわ。」

 

橋の上に立ち、ラヨンとの会話を思い出すユナ。

・・・って、ここどこ?

川の上流?

そんなユナを見つめるラヨンの亡霊。

「あなたをどうしようかしら・・・」

 

そこへフィリップからの電話。。散々迷って覚悟をきめて、電話に出るユナ。

「もしもし・・・」

「今、どこだ?」

「一度も電話なんかしてこなかったのに・・・」

「シン・ユナ。今、どこにいる?直接会って、話をしよう」

「“会おう”って言葉、ずっとオッパから聞きたいと思ってたのに。今日は聞いても、少しも嬉しくないわ」

「ユナや・・・」

「オッパ、8年間ずっと考えていたこととは、なにか違うことを考えているの。愛されるのは、今はもう不可能になって、オッパが生きてる間中、私を忘れさせないためにはどうすればいいのかなって。ずっと考えているの。」

「別荘にはいないんだよな?どこに行くつもりだ?おい、ユナや」

「これも全部、彼女のせいよ。彼女さえ、現れなければ、もし、彼女があんな台本なんて書かなければ、私たちはこんな風に終わらなくてもすんだのに。そうでしょ?私は、他の女がオッパの隣に立つのを見るなんてできない。死んでも離れない。」

普段と様子の違うユナに焦るフィリップ。

 

思いつめたようすで、車に乗り込むユナ。

 

運転しながら、キスンに連絡を入れるフィリップ。

「キスナ、お前、今どこだ?ヨンマンのところに行けるか?」

 

*****

家を出て、ウルマンドゥの店に向かったウルスン。

懐かしそうに、腰掛ける。

「オンマ、私ね、今日、もう少しでユ・フィリップさんを死なせるところだった・・・。オンマの息子さんを・・・。これが、オンマが私たちを会わせた理由じゃないよね?ラヨンさんのせいだったとしても、これはあまりにも残酷だわ。どうなの? これってどういうことなの?オンマ?どうすればいいのか、わからないの」

「ウルスナ~」

聞こえてきたオンマの声に、体を起こすウルスン。

「もう、あなたは自由よ。これで全部終わったのよ。」

見回すウルスン。

「オンマ・・?」

笑顔のオンマが目の前に・・・。

「オンマ・・・、間違いないのね?」

「ウルスナ~」

「オンマ、会いたかった。会いたかった・・・。どうして、来てくれるのに、こんなに時間がかかったの?」

「もう、自由になったのよ。全部終わったから。」

 

目が覚めるウルスン。

「オンマ、オンマ、どこ?」

夢だったとは、とても思えないウルスン。

 

~ユナの自宅~

家の中に入ってくるキスンとチュニョル。

椅子に縛られたまま、倒れているヨンマンを発見する。

「おい、どうなってんだ?」

 

 

~ウルスンの自宅~

家の中に入るなり、強烈な臭いで、鼻を押さえるウルスン。

「これなに?なんの匂い?」

リビングに進むと、ライターをカチカチならしながらソファに腰掛けているユナを見つける。

ガソリン?灯油?

カーペットに横倒しになっている容器。

「シン・ユナ?」

「暗証番号が同じなの。知ってるでしょ?私は好きな時にここに出入りしてた人間よ。でも、それもオ作家のせいで失った。」

「8年前のカリーナレジデンスの火事は、あなたがやったのね?あなただったんでしょ?」

「私にどうしろって言うの?何? 謝罪?」

「ちょっと!あの事故のせいで、どれだけ多くの人の人生を傷つけたかわかってるの?」

「そんなの私には関係ない」

「じゃ、何に関係してるって言うの?何? 愛?あなたがもし、本当にフィリップさんを愛してたら、あんなことは絶対にできなかった。あそこで、ユ・フィリップさんのオンマ、私のオンマがあの火事で死んだのよ!まだ、遅くないわ。正直に犯行を認めて、許しを請うのよ」

「何に対して許しが必要なのか、わからないわ」

「シン・ユナ!あんたのしてることは、愛じゃない。愛なんかじゃない!」

「オ作家様には、愛が何なのか、わかるの?愛のために、どこまでしたの?自分の人生をかけた?人を殺したりした?私は、フィリップオッパのためなら、何でもできるわ。でも、もうオッパを手に入れられない」

いきなり立ち上がると、ウルスンを柱に突き飛ばす。

「あんた、一体、なんなのよ!」

衝撃で、意識を失うウルスン。

 

ライターに火をつけると・・・急にライターの火だけでなく、家じゅうの電気が消え、真っ暗になる。

「なに?なんなの?」

むくっと起き上がるウルスン。

「また、こんなことをするの?あなた、本当にどうかしてるわ。」

ユナの手の中にあったライターが吹っ飛ぶ。

 

《あなた、本当にどうかしてるわ》

あの日、カリーナレジデンスで、ラヨンが言ったとおりの口調だと思い出すユナ。

「私がいなかった間、ずいぶん楽しかったでしょう?あなたがサイコになる前に消された。だから、彼を自分のものにするべきだった」

「・・・あなた、誰?」

「そんなに彼を愛してるの?彼から離れられない?私が言ったでしょ、もし、私がいなくなっても、彼はあなたを選ばないって。」

ウルスンの顔に、ラヨンの顔がかさなって見え、恐ろしさに呆然となるユナ。

「ラヨンオンニ?」

「愛のために自分を犠牲にするなんて、この世にはあり得ないの。そんなの存在しない。」

 

そこへ、走り込んでくるフィリップ。

「オ作家・・・」

二人に近づくフィリップ。

「シン・ユナ、お前、ここで何してる?」

「オッパ・・・」

しゃがみ込むユナ。

「何してるって聞いてるだろう?」

 

振り返るウルスン(ラヨン)

「今度はすぐに来たのね・・・」

「なに?」

フィリップにも、ウルスンの顔に、ラヨンの顔が重なって見える。

「ラヨニ?」

テーブルに、仰向けにしたまま、フィリップを押さえつけるラヨン。

フィリップの首に手をかける。

「一緒に行きましょう。あなたと一緒に行くために来たのよ。ひどい人よね。私を信じてるって言ったのに。」

 

滅茶滅茶にされた楽屋を見に来たフィリップ。

社長「狂ってるな・・・。だから、あの子はサイコだった言っただろう?」

「同じ事務所の人なら入れるって言ったら、ラヨンオンニが突然、怒りだして・・・。どうして、自分がフィリップオッパの部屋に入れないのか、って聞かれたんです。」

「なんで、楽屋に彼女を入れたりしたんだよ!」

「私にどうやって、オンニを止められるんですか?」

続く社長とユナの小芝居。

事務所の車のフロントガラスに、金属バットがつきささっていた事件のときも、ラヨンをかばうフィリップ。

 

そんなことがあって、とうとう、イランの職場の前まで来たフィリップ。

店の前にいて、車の中から自分を見ているフィリップに気づくラヨン。

(なぜ、そんなところで、座ってるの?)

 

フィリップからのメッセージを受け取るラヨン。

 

君がこんなことをする理由はわかっている。

だから、どうか、気を静めて、待っていてほしい。

俺は君を裏切らない。

 

走り去る車を見つけるラヨン。

 

「待つように言わず、あなたはあの日、私に怒りをぶつけるべきだった。直接、それをやったのかどうか確かめて、私とケンカすべきだったのよ。あなたを愛してた。すがりついたりしなかった。私たちの間はその時、終わったの。あなたは、あの日、私を殺した。」

首をしめられたまま、一切に抵抗しないフィリップ。

「すまない、ラヨン。・・・お前を信じてやれなくて・・・すまなかった。こんなに長い間、待たせたままにして、ごめん。。。」

「もう、遅すぎるわ」

怒りをまとったラヨン。

 

★Ep.30に続く★

ウルスンのトラック、ブレーキやハンドルが利かなかったっていう証明がちゃんと出たのかな。

見ながら、なんだか、保険のことが心配になりました・・・。

 

しかも、関係ないソンジュンのきれいな顔に、傷がついたぞ、ラヨニ!

何、さらしてくれとんじゃ、ムキームキーと怒りの矛先が、ドラマから離れはじめて・・・。

 

それだけじゃなく、ウルスンちのリビングは、ガソリンだか、灯油だか、わかんないけど、揮発性のなんかが充満してる状態で、ライターカチカチって、あの見えない火花だけで、ガソリンだったら、それだけで、ユナ火だるまになって、一発アウトでしょう~って思いながらみてました。

 

オンマは、ウルスンに、これで全部終わったって言ってたけど、まさに、幽霊に組み敷かれたフィリップ大ピ~~ンチな場面で前半終了。

 

しかし、精神が錯乱しているわけでもないのに、罪の意識がかけらも感じられないユナがすごい。

自分に直接被害をこうむったり、フィリップに嫌われる以外、他人のことを一切、考慮しないって、どうやったら、そういう思考パターンになったのか、成長過程が本当に興味深い。。。

身を守るための敏感さと頭の回転の速さ、助けてくれた人への執着の強さを見ると、(いじめに遭ってた、とか、虐待を受けてた、とか)自己防御が転じての攻撃性のようには思いますが・・・。

★ラブリー・ホラーブリー Ep.30に続く★