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見て涼しくなりたいと思っていた『オヌレ・タンジョン』  はじまっちゃいました。

『ラブリー・ホラーブリー』1本で行こうか、と思っていましたが、こっちも良さそう。。。

 

韓国での放映は終了していますが、ネタバレOKの方のみ、おすすみください。お願い
 

 今日の探偵/私だけに見える探偵【Ep.1】

(Episode 1)


英訳のThe Ghost Detectiveのほうが分かりやすいのかな。
 

雨が降り続くこの葦原は、『推理の女王2』の哀しいシーンを思い出させます。

 

泥だらけの中から、♪“She”(エルビス・コステロ)が流れる中、ぐっと、寄っていくと、葦原が刈られた合間の泥土の中から、手がにょき。。。

しかも動いてる。

すわ、ゾンビか幽霊かと思いきや、主人公のイ・ダイル(チェ・ダニエル)

さて、彼がこんな目に合うまでに、何があったのか・・・というところから始まります。

 

【2日前】

「ヒョンの仕事が失敗するとわかっていたら・・・」

ぶちぶち文句を言いながら、自宅兼事務所から荷物を運び出しているイ・ダイル(チェ・ダニエル)

あまりの重さに、段ボール箱をあけて、中身を確認すると・・・。

ダイル「ちょっと待てよ。本と他のものは普通、分けるだろう?本当に、やることが大雑把だ。だから、うまくいかないんだよ!」

 

建物の入り口に姿を見せた、ヒョンと呼ばれたハン・サンソプ(キム・ウォネ)

ダイル「あ、ヒョン、ストップ!そのソファー、傷つけるつもりか?それは、そのまま、そこに置いておけって言っただろう。」

サンソプ「だったら、こっちにきて助けろよ!」

情けない声をあげたのは、もう、おなじみすぎの、私の視聴ドラマのレギュラー俳優・・・キム・ウォネssi(笑)チョキ

 

ダイル「ソファーならもうすぐ運ぶ人間がくるのに・・・」

サンソプ「え? 本当に引っ越し屋を呼んだのか?ああ、よかった。だから、俺が業者を頼むべきだって言っただろう」

ダイル「中古屋に売ったんだよ」

サンソプ「え?なんだと? これ、高級品なんだぞ」

ダイルを叩こうとするが全部避けられるハン・サンソプ。

サンソプ「いくらで売ったんだ?」

ダイル「滞納してる家賃を払うためだろ。車も売らなきゃならないかもしれないんだぞ。そもそもなんで、借金して、ここを始めようとしたんだよ。なんで、それを最初に、俺に説明しなかったんだよ」

サンソプ「金がないなんて、みっともなくて言えるか?それに、このくらいの事務所がないと、興信所として体裁が保てないじゃないか?」

ダイル「ほらみろ、俺には探偵業務だと言っておきながら、(自分で)興信所だって言ってるじゃないか?」

それを言われるとね・・・。
ダイル「ヒョン、それからこうも言ってた。政府はじきに法改正をするから、この仕事には明るい未来が待っているって。」


結局、明るい未来は待っていなくて、ベイカー街221Bに似た雰囲気の、この趣ある洋館から引っ越し真っ最中。

 

そこへ、見た目いかにもな・・・高級車が敷地内に入ってくる。

運転しているのは男性、助手席に座っている女性がダイルに視線を向けたように見える。


ダイルの目がじっとその様子を見ている。

サンソプ「何しに来たんだ、あの車?土地でも買いに来たのか?」

ダイル「ヒョン、急げ、急いで、これを中に運ぶんだ」
サンソプ「なんで?どうしたんだよ」

ダイル「俺たち、取り戻さなきゃ・・・」

とりあえず、元の部屋にソファーを運び入れるダイルとサンソプ。

サンソプ「他のことはしらないが、お前はこれから何がおこるかについて、目ざといからな。俺の目に狂いはない。いいやつを選ぶんだよ」

ダイル「おしゃべりはやめて、ちゃんと運べよ」

サンソプ「だが男でも女でも、値切りたがる。金持ちって奴らは最低だからな」

一旦、ソファーを下ろしたときに、背面に傷がついていたのに気づく二人。

サンソプ「買い手が気づいたら、買いとってもらえないんじゃないか?」

絶望的なサンソプ。

まだ、ソファーを買いに見た客だと思ってるの?(笑)

サンソプ「おい、仕方ない。いい警官悪い警官戦術でやろう。俺が値引きを持ち掛け、お前はそんなの無理だ、帰れって伝えるんだ。なんだよ、どう見てもお前が悪い警官だろう?いい警官をやりたいのか?」

ダイル「彼らは、このソファーのために来たわけじゃないよ、ヒョン。考えてもみて。あの車のトランクじゃ、これを持って帰れないだろう?」

ああ・・、と納得するサンソプ。

ダイル「よくそれで、この仕事をやろうと思ったよね?」

サンソプ「おい、俺は、シャーロック・ホームズの愛好者だぞ」

ダイル「ああ、はいはい。わかったから、これを運ぼう。時間がない」

そんなこんなで、なんとか、ソファーを設置(元に戻した)したダイルたち。

 

壁にかけられたダイルの資格証の数々を眺めている依頼人とおぼしき女性。

お茶を出すサンソプ。

女性「お引越しですか?」

サンソプ「あ、いいえ。ただの模様替えですよ」

女性「わずらわしいわね・・・」と呟く女性。

一切、笑顔を見せず、すぐにでも仕事に取りかかれるか、と訊ねる。

女性「急いでますの」


その時、「ああ、もちろんです。お望みとあらば・・・」と言いながら、ジャケットを羽織ったダイルが登場すると、依頼人の女性の表情が明らかに変わる。。。


早速本題に入る女性。

 

個人写真の他、集合写真も含めた3枚の写真をテーブルに置く。

女性「二人の子供が同じ日の別の場所で、30分違いくらいの間に、行方不明になりました。

ソン・ウニョル7歳 8月21日午後7時20分頃。ミライアパート内の公園で消えました。

チョン・ガラム同じく7歳。 同じ日の午後7時50分頃、自室からいなくなりました。

二人は、1週間ほど経過しても行方不明のままで、警察は何も掴めていません。」

サンソプ「アイゴー、申し訳ありませんが、こういったケースを扱うことは、我々は許可されていないんです。警察の捜査を妨害されるとみなされます」

ダイル「だが、この事件は、公式の捜査対象にはなっていない・・・」

サンソプ「おい、何を言い出すんだ?」

ダイル「同じ日に別の場所で似たような時間にいなくなったもう一人の子供を、探してほしいわけですよね?」

女性「なぜ、そう考えるの?」

サンソプ「私も、こいつに同じことを聞きたいですね。おい、もう少し、わかるように説明するべきだろう?失礼な奴だな」

ダイル「いいか、ヒョン。彼女は子供の父親と一緒に来た。彼は切実だが、この中には入ってこれない。誰にも知られるわけにはいかないからだ。この2人のうちのどちらかの父親なのかもしれない」
女性「どちらの子も、彼は父親じゃありません。」

 もちろん、すでに、その答えは折り込み済みなダイル。

 

依頼人に会うまでに、サンソプに時間を稼がせて、部屋でダイルがしていたのは・・・


【イ代表のインタビュー、脅迫? 会社関連か?】

【イ・ギョンウ代表取締役会長】

デスクの前に、付箋に貼られたメモ。

【イ・ギョンウCEOとのミーティング】

事前にネットの記事を下調べしていたダイル。

おそらく、今回のイ・ギョンウの来訪時というよりも、インタビュー記事が出ていた時点で気になっていたという感じ?

シャーロック・ホームズも新聞の片隅の記事とか、よく実際の事件に繋げてたしね。

 

ノートパッドの記事を拡大し、代表のデスクの上の写真に女の子が写っているのを確認させる。

 

ダイル「この子ですね」

集合写真にうつる別の女の子を指さす。

 

もう一枚の写真を取り出す女性。

その女の子が単独で写っている。

女性「彼女を見つけ出していただけますか?」

 

サンソプにすぐ戻ると言い終えて、部屋を出てこうとするダイル。
サンソプ「おい、突然、なんだよ。失礼な奴だな」

ダイル「実際のクライアントと信頼を築きにいくんだよ。仲介者ではなく・・・」

憮然とした女性とサンソプを残し、外に向かうダイル。


車の中で待っている実際のクライアントのところにきて、掌を差し出す。

煙草を吸おうとしていた、真の依頼人イ・ギョンウ(パク・ホサン)が煙草を差し出そうとすると

ダイル「いいえ、そうではなく、あなたのジャケットに入っているものが欲しいんですよ」

イ代表「どういう意味かね?」
ダイル「脅迫状です」

 

ダイル「決して自分を公開しない代表が、突然、インタビューを無償で引き受けた。あなたのお嬢さんがあなたに彼に頼んだからだとされている。しかし、不幸なことにそのインタビューは娘さんの誘拐後に行われた。あなたは誰にもそのことを言わなかった。それほど、インタビューの中身は重要でも緊急でもなかった。しかし、それは投稿され、ポータルサイトの検索1位になった。明らかに、誘拐犯があなたにやらせたんだ。犯人に協力する意思があることを示すためには、あなたはインターネットを使うしか、手段がなかった。つまり、あなたが犯人と直接交渉できておらず、その代わり、一方的に手紙を受け取ったということを意味している。

・・・そして、犯人はおそらくそれ以降、あなたに連絡したことはなかったでしょう。」

流れるように、推論を話すダイルの言葉に、車から降りるイ・ギョンウ。

内ポケットから脅迫状を差し出す。

イ代表「ペク弁護士がすべてを話したのかね。」

事務所で話をした女性は、大手弁護士事務所所属のペク・ダヘ弁護士(パク・ジュヒ)

ダイル「ああ、まさか。 もし、彼女が全て話していたら、こんな自慢めいたことをしたりしませんよ。」

脅迫状を封筒から取り出すダイル。
ダイル「運転手さんはどこですか?どちらかに行かれたんですか?」

イ代表「え?」

ダイル「あなた自身が運転してきたことが気になったんです。しかも、どうやら、奥様の車のようだ」

(ベビーが乗ってますのステッカーが貼られている)

 

ダイル「普通、会社代表ともなれば、車にそんなステッカーを貼ったりはしません。」

イ代表「運転手なら、私の用事を言いつけている」

脅迫状を戻し、警察に通報するよう、助言するダイル。

イ代表「まさか、君は、うちの運転手が犯人だとでも言うのか?」
ダイル「脅迫状を書き、身代金を取ったいたのは彼です。だが、彼は誘拐犯じゃありません。ああ、どう言ったらいいか、他の誰もが考えつくように利益を得ただけです。では・・・。」

事務所に戻りかけて、もう一度念を押す。

ダイル「イ・ギョンウ代表。警察に通報してくださいね」
見事な揺さぶりかたです。

ダイル「それが正しいか否か、警察に捜査させればいいんですよ。あなたは高額納税者なんですから」
 

~警察署~

イ代表からの連絡で、捜査に本腰を入れる羽目になり、焦る強力班の班長(キム・ミンサン)

班長「困ったことになったぞ。まだ、子供たちを見つけられてもいないのに、もう一人増えた。しかも、父親は超有名人だ。もし、記者たちがこれを聞き付けてきたら・・・」

この班長、ファン教授@推理の女王2じゃん(笑)
先輩刑事「脅迫状をについて通報を受けたので、cctvで足取りを確認中です。」


班長「いやいや、それは別の人間にやらせ、見つけたら報告させればいい!まずは、運転手を見つけろ!奴の家に行け!早く行け!」

二人の刑事が飛び出していく。

 

結局、探偵事務所『アフューグッドメン』の中に入ってきたイ代表。

イ代表「もし、娘を見つけてくれたら、君たちはここを出ていくことはない。私は、警察を信じられないから、興信所に出向いたのだ」


サンソプ「待ってください。我々はただの興信所ではありません。」

サンソプが吹っ掛けようと強気に出ようとする。

イ代表「この私が自分の娘の命を、背景チェックもせず、見知らぬ男に託すとでも思うのかね?わたしは今朝、このビルを購入した。現金でも報酬を与えよう。もし、ハウンを見つけてくれたら、生涯、ここの家賃も支払う必要はない。あとの詳細はペク弁護士と打ち合わせてくれ。これで失礼するよ」

 

ペク・ダヒ「もし犯人を捕らえたら、たとえ、ハウンが遺体で見つかってもこの契約は有効です。望みの額をお支払いします」

冷静&ビジネスライクなペク弁護士。

ダイル「他の二人はどうですか?」
ダヒ「この子達は取引には含まれません。引き受けて頂けますか?」

さかんにやれ、やれと、アイコンタクトを送るサンヨプ。

ダイル「もちろん」

ダイルの答えはイエス。

もし、ダイルが引き受けなければ、後の二人の命が助かる可能性は低くなるのは必須。

咳き込むサンヨプ。

「あ、失礼しました。」

ガッツポーズ!

 

ダヒ「これらは警察から入手したものです。」
USBをサンヨプに預けるパク弁護士。
ダヒ「それから、あなた方は我々の弁護士事務所に雇われたと言うこともお伝えしておきます。幼稚園に対する訴訟の準備調査をしてもらいます。」

サンソプ「そうしていただけると大変助かります」

サンソプが即答(笑)

ダヒ「それでは・・・」

立ち上がったパク弁護士。
なぜ、この仕事を引き受けたのか、とダイルに訊ねるダヒ。
ダイル「それは、ここを引っ越したくないからですよ。それと、子供の父親が公権力を信じていないところですかね。私もそうなので・・・」


~運転手の自宅~

家宅捜索中の警察。

ソファーにどっかり座り、余裕のよっちゃんな運転手と思いきや、年下刑事くん、案外鋭そう。

運転手の視線に注目。

先輩刑事とともに、ガレージの車を捜索し始める。

トランクのカバーの下から、大金を発見する。

「いやぁ、あいつは思ったより頭のいい奴だ。」

「そのようですね。」

「警察は、通常、被害者の両親の車を調べたりしない。トランクを開けるための運転手までいるんだ。おい、どうやってわかった?」

「証拠です。俺は自分が見たものだけを考えたんです」

「なんの証拠?」

「あの男はあまりにもクリーンでした。通話記録も、家も、アリバイも。身代金の受け渡しに、父親の車を使ってました。我々の唯一の盲点は、金の受け果たし地点なんです。身代金を渡したと仮定しましょう。でも、実際には、あの男には渡す義理はないわけです。」

うん、するどいじゃん!


~取調室~

運転手を取り調べる後輩刑事。

「あなたはハウンのことをよく知っていた。」

「ええ、ハウンが生まれた時、ちょうど働きはじめましたから。私にとっても娘同然です」
「だから、彼女のために、友達も誘拐したのか?」
「それは違います!」

「ああ、共犯者がいるのか?子供は誰かが誘拐し、あんたは金を取っただけ」

「違いますよ!家に行ったときには、ハウンはもう・・・」

 

運転手「彼女の母親になにかがあったんだろう。俺に何ができる?とにかく、子供を下ろしたら、すぐに向かうよ。おい、おい!」

なにかもめている運転手。


~バレエ教室~

講師「ハウナ?イ・ハウン。いま、ここにいたんですよ。」

揃えて置かれたハウンのバレエシューズ。

悲鳴をあげる女の子。
「すごく変でした。私は震えました。まるで、ハウンが蒸発でもしたかのようでした。」
運転手の証言に、嘘は感じられない刑事。

 

【目撃者を探しています。ウニョルを見つけるのを手伝ってください】
大きな垂れ幕が貼られた公園。

「信じられないよ、cctvが一つもついてないなんて。信じられない、なんてこった」
サンソプが公園を見回す。

「何か見つけたか?」

しゃがんで、公園の茂みを見ているダイル。

「もう少し、見て回らないとな」

ダイルのあとをついて回るサンソプ。
「母親は一瞬目を離したと言っていた。(直後に)公園の二つの出入り口をチェックした。つまり、誰の目にも止まらず、素早く公園から離れる方法は・・・・」と言いかけて、茂みの前で立ち止まる。

茂みの隙間から見ると、裏手に管のようなものが見える。

迂回して、その管を覗き込むダイル。
「さすがに大人の男は、子供と一緒にここに入ることはできないな」

サンソプから懐中電灯を受け取ると、入念に当てていくダイル。

犬の毛が絡まったボタンを見つける。

「人間じゃないのかもな・・・」
管の奥をずっと覗き込んでいる二人。


バレエ教室に話を聞きに来たサンソプとダイル。

「ハウンは大抵、何時頃ここに来るんですか?」
「幼稚園が終わってから来るので、そう、大体3時から5時の間くらいかしら」

練習をしている子供たちを見ているダイル。

「ハウンと同じ幼稚園に通っている子はいますか?」

「ええ、いますよ、セリンっていうんですけど」悲鳴をあげた女の子です。

「どこにいますかね、」

「ああ、あそこです」

「ピンクのレオタードの子ですか?」

「いいえ、水色の子です」

今度は突然、泣き出すと、教室から飛び出し、靴に履き替えようとするセリン。

「どうして泣いてるの?」

セリンに話しかけるダイル。

その様子をヨーグルトの配達をしている女性が目で追っている。

「ボリがおうちにくるかもしれないから怖いの」

セリンの目線に会わせてしゃがむダイル。

「ボリって誰?」

ダイルの耳元でささやくセリン。

「ああ・・・でも、どうして怖いんだ?」

「誰も信じてくれないもん。アジョシ(おじさん)も信じてくれないでしょ?」

「おじさんは何も信じないんだ」

がっかりするセリン。

「だから、自分自身の目で全部確認するんだよ」

そういって、微笑む。

その様子をずっと見ている女性。

 

~ダイルの部屋~

『宣誓供述書』

『クレジットカード使用記録』

イ・チャンミ:幼稚園教諭

メールの更新記録

ペク弁護士から渡されたUSBの関連資料を見ているダイル。

あるメールを開くと、髪の長い女性が部屋の中で居眠りをしている動画が添付されている。

時間は、事件当日の19時40分くらい。

 

幼稚園の園庭の隅に作られた動物たちのコーナーを見ているダイル。

ボリと書かれた犬小屋は、空っぽで、犬の毛だけが落ちている。

 

引っ越し業者に扮して、幼稚園に潜入してきたサンソプとダイル。

 

園長室に入るサンソプ。

「ああ、涼しいな」

オレンジジュースを出す園長。

「どうぞ」

「ああ、ありがとうございます。ああ、生き返ります。では、はじめさせていただきますね。いつ頃、引っ越しをされるご予定ですか?」

「まだ、わからないんです。見積りだけでもお願いしたいのよ」

「ああ、早く誘拐されたお子さんたちが見つかるといいですね。ご心配でしょう」

「もう遅すぎるわ。みんなに知られてしまって・・・、ああ、つまり、私についてたくさん噂が出回ってしまって、もうここでは仕事ができないんです。子供たちの親は大騒ぎするし・・・」

「アイゴー、それで、働いていた先生方もやめてしまわれたんですね。なんて、不運な・・・」

「彼女たちは若いですから、どこででも仕事を見つけられますよ!家族の面倒をみるわけでもないんですから!うちなんて、大学に通う子が2人もいるのに・・・。どうしたら、いいの、身の破滅だわ」

文句タラタラの園長。

すっかり、こういう役ばかりね(笑)

ジュースの氷を口で割るサンソプにも、「それ、やめてください」と怒り出す。

わざと挑発し、イライラさせるサンソプ。

 

動画にあった部屋を見回しているダイル。

壁に貼られた 2018年8月の行事予定。

「ちょっと・・・あなたたちがここにいる間に、別館の見積もりも取ってもらえるかしら?」
突然、園長に声をかけられるダイル。

「そこも畳むために、片づけないと・・・」

「ええ、わかりました」

素早く予定表を持ち出すダイル。

 

~洗濯室~

サンソプ「わぁ~、ここは暑すぎませんか?エアコンもないみたいだし・・・信じられないな。洗濯室はもっと乾いていたほうがいいと思うけどな。窓あけてもいいですか?くそ、暑すぎるな」

見積りのためと称し、そこらじゅうを見て回るサンソプ。

窓の桟も熱くなっている。

「なんだこれ? こんなところに線がある。これか?あ、まだ、ましか」

自転車のペダルで発電?それとも風を起こしてるだけ?


「エアコンがなくて、すみません」

洗濯をしていた女性が声をかけてくる。

幼稚園の先生をしているイ・チャンミ。

「ああ、平気ですよ」

そこへ、失礼します、と入ってくるダイル。

「ああ、あなたの荷物がどのくらいあるのか、チェックしたいんですよ。園長から別棟の見積もりも望まれたので・・・」

 

「わきの下まで汗でびっしょりだ」

 サンソプがペダルを回すのを諦める。

洗濯室の隅に、設えられたベッドや生活コーナー。

幼稚園の先生で住み込みと言っても、ひどい環境にいたことがわかる。

チャンミの様子を観察するダイル。

服や靴に犬の毛がついている。公園や管の周囲で見つけたものに似ている。

「裏のミニ動物園はなかなかですね。犬も飼ってるんですね」

「どうしてわかったんですか?」

「簡単ですよ。そこで犬小屋を見ましたし、あなたの服には犬の毛がついてる」

ああ、と納得しながら、

「数日前にいなくなったんです」と答えるチャンミ。

「あなたは、戻ってこないと思いますか?」

「え?いえ、子供たちは戻ってきますよ。絶対、戻ってきます」

「私は、犬のことを言ったんですよ。でも、扉はしまってるに違いない。実際、しまってた」
「ボリは、扉を使いませんから。地面に穴をあけてるんです。以前は、いなくなっても数日で戻ってきてたんですけど。」

「あ、もしかして、その犬ってシェパードじゃないですか?」

「おい、幼稚園でシェパードは飼わないだろう。子供たちが怖がるじゃないか」

サンソプが否定する。

「ええ、もともと園長先生が飼っていた犬でした。でも、ボリは本当にいい子なんですよ。よく訓練されてて、子供たちもなついてました」

「ああ、シェパードだったんですね。ほらな、わかってたんだ。そんな気がしてた。私の友達の一人が・・・あ、ほら、ミョンシクって知ってるだろ?中華屋のミョンシクだよ」

サンヨプに話を合わせろと合図するダイル。

「ああ、ミョンスの弟の、ミョンシクか?」

「そうそう、そのミョンシクだよ。ミョンシクが・・いえ、私の友達が、最近通りでシェパードを見たって言うんですよ。もし、ボリがいなくなった日を正確に教えてくれたら、どこでその犬をみたのか、彼に聞いてみようかと」

「ああ、あいつは配達をしてるから、このあたりの町のことはよく知ってるからな」

それをきいた女性が、日記を取り出す。
「子供たちが行方不明になる前の日ですね・・・」

 

裏庭のミニ動物園にやってくるダイルとサンソプ。
「まったく、サウナみたいだな。本当に暑くてたまらないよ。こいつらも暑いだろうな」

ボリの犬小屋の前で立ち止まるダイル。

「彼女の言ったとおりだな。穴がある。でも、それが重要か?」

「ヒョンは変だと思わない?彼女は、犬はいつもこの穴を通って出入りしてるって言ってた。それに彼女は事件のせいで、ここを出ていかなきゃならない。それなのに、なんで、水も食べ物も置いてないんだ?」

「たしかに、彼女は怪しいな」

「だろ?」

「彼女は、本当に似てるよ、意地悪で、冷たくて、身勝手で・・・」

「誰に似てるんだ?」

「俺の叔母だ。子供の頃は、いつも叔母さんが俺を殺そうとしていると思ってた。園長を見た時、同じことを感じたよ。俺の第六感がすごいって知ってるだろう。若い先生をここに住まわせて、金を浮かせてるんだ」

いつの間にか園長が怪しいと、話が変わってるサンソプ。(笑)

「イ先生のアリバイは・・・残業していたんだったよな。園長の部屋は、エアコンがガンガン効いてたのに、あの部屋は扇風機すらなかった・・・」

イ・チャンミに、ちょっと同情気味。

柵をのりこえて、ボリの小屋に近づくダイル。

「おい、お前、なにしてるんだ?」

「じゃ、彼女はなんで、子供たちを誘拐したんだ?金のあとで、ハウンを連れさったことになる。なぜ、3人もの子供を連れ去った?園長は幼稚園を辞めたがっていたように思うか?」

ダイルの言うことは、尤も。

 

「おい、出て来いよ。犬の糞を踏むぞ。まったく、そんなところで何してるんだ?」

文字の書かれたテープのようなものが茂みにからみついている。

そこへ、ほうきを持ったチャンミが近づいてくる。

「おい、出ろ。」

「もうちょっと・・・」

視線をふさぐように誤魔化すサンソプ。

「うさぎが逃げだそうとしてたんですよ」

後ろから、ウサギを抱えたダイルが立ち上がる。

「さぁ、こっちだぞ」

と隣の柵に戻す。

「このうさぎはフワフワですね。アンゴラかな。じゃ、失礼します」

わざとらしく、ドタバタしながら退場。

じっとその様子をみているチャンミ。。

「言わなかったか? 別棟の見積もりをとる必要はなかったんだ。どうぜ、俺たちが一番安いんだ」

幼稚園を出てくる二人。

ヨーグルトの配達員が門のところにいるのを見かけ、「あ、ヨーグルトもらえるかな」と声をかけるサンソプ。

「すみません、事前にご契約されたお客様にしかお売りできないんです」

後ろを向いたまま、頭を下げる女性。

 

「俺たちにも女性が必要だな、俺たち男二人だけで回るのは危険なときもあるだろう・・・。掲載したアルバイト募集の求人広告は消したのか?」

「アルバイトなんて、なにもできないだろう」

「ゆっくり教えてやればいいじゃないか」

そんな会話をしている2人を、後ろから見つめているヨーグルト販売員の女性。

「あ、ヒョン」

「なんだ? 乗っていかないのか?」

「先に帰っててくれ。まだ、チェックしたいところがあるんだ」

「何をチェックするんだよ」

「ヒョンもみただろう? バレエ教室で泣いてた子。彼女はなにか見ているかもしれない」

引っ越し屋のユニフォームを脱ぐダイル。

トラックの写真を撮る女性。

 

~警察署~

「こんにちは」

その女性が、その足でやってきたのは、警察署。

「お、ヨウルじゃないか」

「こんにちは」

ヨウルと呼ばれたヨーグルト販売員の女性。

「はい、これ、新商品ですよ」

「これ、なんだ?」

先輩刑事と話すヨウルの様子をじっと見ている後輩刑事。← 身代金の在りかに気づいたパク・ジョンデ刑事です。

「当然、刑事さんの健康にいいものですよ。特に男性には効果がありますよ」

吹き出す刑事(笑)

「夜に効果をお確かめくださいね~」

ちょっと嬉しそうなオヤジ。。

 

「あら、全然、飲んでませんね」

今度は、後輩君の席にやってきたヨウル。

「プレゼントなんだから、少しは飲んでくれても・・・」

「結構です。僕は、こういうのは必要ありません。」

「無農薬のキャベツで出来てるんですよ。もったいない。飲んでくださいね」

その時、女の子がひとりで入ってくる。

「あら、セリナ・・・オンマは? ひとりで来たの?」

親しげに声をかけたヨウルに頷くセリン。

(泣き虫セリンちゃんです)

「知ってる子ですか?」

「ええ、この子のおうちや幼稚園とかにもヨーグルトを配達してます」

「セリナ。警察のおじさんたちに何かお話があってきたの?」

頷くセリン。

「わかったわ。じゃ、行きましょう。ええっと・・・こっちのおじさんと・・・あ、こっちにしようか。ね、全然、怖く見えないでしょ?」

先輩刑事がっかり。。

「大丈夫よ」

セリンに笑顔をみせる後輩刑事。

「ウニョンは、ボリのあとをついていったの」

誘拐された子供の名前があがり、瞬時に顔色が変わる刑事たち。

「ボリ? ボリって誰かな? 同じクラスの子?」

セリンの前に屈み、優しく話しかけるパク刑事。

写真を差し出すセリン。

「ああ、犬・・・ワンちゃんだね?」

「夢でも見たのかな?」

とがっかりした様子をみせる先輩刑事。

「見たんだもん!本当だもん」

大声で叫ぶセリン。

セリンを追いかけてきた母親が入ってくる。

「セリナ・・・。本当にこんなとこまでくるなんて、信じられないわ」

動揺する母親。

「すみません。また、ボリの話ですよね?行方不明になったお子さんたちと同じ幼稚園に通っているんです。お友達が突然いなくなってしまって、ショックを受けているようです」

「なにかトラウマのようなものかもしれませんね。セラピストのところには連れて行かれましたか?もし、必要があれば・・・」

その時、突然、ヨウルが口を挟む。

「セリンは本当のことを言ってるかもしれません。一度くらい話をきいてもいいのでは?」


「チョン・ヨウルさん・・・」

「なぜ、確かめることさえしないんですか?なぜ、もっと真剣な質問をしてあげないの?この子は見たと言ってるのに。」

「出て行ってください。この件にはかかわらないでください」

「パク刑事様・・・」

「出ていくんだ。それから、これも必要ありませんから、ここにはもう来ないでください」

厳しく拒絶するパク刑事。

先輩刑事が、言いすぎだぞって顔をしてる・・・。

席に戻るパク刑事をじっと見ているヨウル。

 

~公園の脇の集合住宅~

1軒1軒確かめながら、廊下を歩くダイル。

703号室。部屋の前に置かれたキックボードには、オ・セリンの名札。

その廊下から、外を見下ろすと、公園がよく見える。

 

ブランコに座り、当日の様子を思い描くダイル。

ブランコに乗っているウニョルと、ベンチでママ友とおしゃべりをしているウニョルオンマ。

「ボリヤ・・・」

ブランコをおり、ボリに近づくウニョル。ボリを追いかけて、茂みに入ろうとして、誰かに引きずり込まれるウニョル。

そんな流れを想像するダイル。

 

★2話に続く

 初回、前半はこんな感じです。

なかなか、興味深い出演者たちです。

特に、突っ込むところもなく、各自の初回の動きを見てました。

 

眼鏡に頼らないチェ・ダニエル(笑)、いいですね。

ようやく、彼を誉めちぎる機会がきました(笑)

 

誰も彼もが疑わしく、何一つ、確かなものがない中で、探偵事務所[アフューグッドメン]所長のハン・サンソプとの掛け合いだけは、ほっこりします!

ああ、ウォネさんの小芝居を拾い出すと、無茶苦茶、長くなるので止めてます。

 

本来、興信所的な仕事しか出来ないはずの彼らが、本格的な探偵活動をどう展開するのか。

 

ウンビンちゃん、もう、ちゃん付けいらない感じですね。

ああ、なんといっても、イ・ジェギュン扮するパク刑事、楽しみです。

前半には出てこなかったイ・ジア、などなど、私の中では期待値高いドラマです。

 

ただ、『ラブリー・ホラーブリー』を絶賛レビュー中なので、追えなくなったらフェードアウトかも。そうならないようにがんばります。

★ 今日の探偵 2話に続く

 

別記事にあげるつもりでしたが、

関西、北海道と甚大な被害に遭われていらっしゃる方、各地でも突発的な自然災害に遇われてる方、心よりお見舞い申し上げます。

停電等の復旧は進んでいるとニュースでも見ましたが、不眠不休で、対応されている方、頭の下がる思いです。数日経った今、無理が一極集中にならぬよう、少しでも声をあげていただきたいと思います。今ある命と、少し先の未来を守るためにも。

Topから下げました。