夜中、我慢できずに、訳しはじめたら、止まんなくなりました。
もうもう、早く明日(すでに今夜だ、あと少しだ)になぁれ!!(絶叫)
後半、間に合わなかった!m(_ _)m
ネタバレOKの方のみ、おすすみください。
【Ep.13】
最初にピストルを構えていた場所から、ドンチョルの立ち位置が、なんか、すごく至近距離に見える。これで、撃たれたら、絶対死んじゃう!!← ま、これは撮影の都合です(笑)
黒マスクを外すドンチョル。
「ドンチョラ・・・」
「お前のせいで・・・俺の持っていた全てを台無しにされた。お前が全部、奪ったんだ」
「どういう意味だ?」
「さぁ、もう終わりにしよう」
「なぜ、こんなことをするんだ?」
「お前を終わらせてこそ、俺が始められるんだ」
ピストルを構えたドンチョル。
銃声と共に、崩れ落ちるフィリップ。
~手術室~
緊急手術が行われている。
「吸引」「吸引」
手術中にも、血圧が低下し、瀕死のフィリップ。
「大量出血です!」
「もっと輸血して。早く!」
「はい、先生」
「だから、わしが奪えと言ったのに、代わりを奪わなかったな?」
突然、占い師が現れる。
フィリップの意識だけが身体から抜け出す。
「ハラボジ?どうしてここに?」
「この世に戻るべきは、わしじゃなくて、お前だ」
「え?」
急に明るいところに、出る二人。
「どうなってるんだ?」
「おい、坊主!お前の不運を取り去るのに、彼女を利用しろと言っただろう!なぜ、彼女から奪わなかった?お前の幸運を全部、彼女に渡してやるとはな。だから、こんな目に合うんだ!」
「どういうことだ?俺が彼女に渡したなんて・・・。いつ?」
「覚えてないのか?特別なものを渡してやったじゃないか」
「え?」
ウルスンのもとに、ネックレスを置いてたフィリップ。
あれ、フィリップって、ネックレスの意味までは知らなかったんだっけ?
「あれで、お前は弱くなったんだ!彼女のために全部失ったんだ!」
「どうして?俺が生きるために、彼女から奪わなきゃならないんだ?」
ようやく、本気で聞く気になったのね。
「それは、お前が盗む運命だからじゃないか。お前の宿命だ。まだ、わからんのか?もし、生きたければ奪うしかないのだ」
この世とあの世の境から、手術中の自分を見つめるフィリップ。
13話
「もし、生き残るとしたら・・・」
黒塗りの高級車から降りてきた人物に呼び止められたウルスン。
電話の主、JRエンターテイメントのナム・サンシクより、呼びだされ、事務所に案内される。
「お越しいただき、ありがとうございます。ここがこれから、あなたの仕事部屋になります。」
高層ビルのエグゼクティブルームです。
「え? あの・・・私はもう、KBCと契約してます。」
「もう、KBCでは働けませんよ。お電話する前に、私どもで調べました。イ・ソンジュンPD からも伺ってます。我々と仕事をしましょう」
名刺を取り出すナムディレクター。
「契約書にサインしてください、今日からでも早速、働いていただきたい。」
*****
血のついた白いワンピース姿で、逃げ出してきたウニョン。
とうとう、力尽き、道で倒れてしまう。
「だれか救急車!」
~集中治療室~
意識のないフィリップのもとに、滅菌服で入ってくるユナ。
思わず、しゃがみこみ、フィリップを見つめる。
~8年前~
接待の席に呼ばれているユナ。
「さぁさぁ、君も飲んで!」
「でも・・・」
明らかに困惑するユナ。
「では、私はこれで・・・」
不愉快さを隠し、席をたつフィリップ。
「ああ、君との仕事の件は期待してるよ。わが社の収益は君によって、左右するんだからね」
立ち上がり、握手するフィリップ。
すでに、興味はユナを飲ませることに移っているスポンサーのオヤジ!
1人残されるのかと、絶望的なユナ。
立ち止まり、声をかけるフィリップ。
「・・・ユナ、おまえも来るんだろう?」
「え?」
「俺のヘアスタイリングを手伝ってくれるんだろう?」
「どういう意味ですか?接待って。」
「こんなの、明らかだ。こんな場所に来れば、どうなるかくらいわかるだろう?」
「じゃ、どうすればいいんですか?あの人に気にいられるしかないって言われました。」
「気に入られる?もし、そんなことしたら、どうなると思う?」
「私には拒否する力なんてありません。デビューは延期され、事務所からは切られそうなんです。今日は、オッパの飲料水のCMの間、後ろに立ってればいいからって呼ばれただけなんです」
「お前にはがっかりだよ。また、こんな風に奴らに送り込まれそうになったら、俺に禁じられてると言え!」
「え?それって・・」
「俺を利用しろ!フィリップにやるなと言われてると言えばいいんだ。」
「本当にいいんですか?」
「どうした?なんだよ。他に方法があるか?」
「いえ、ありません」
そこへ、恋人ラヨンからの電話を受けるフィリップ。
「おお、ラヨナ。悪い。遅くなったよな?後輩に問題が起きてさ。ああ。わかったよ。すぐに行くよ。光速で飛んでくよ」
思わず、フィリップを引き留めるユナ。
「ユナや、どうした?」
「あそこを出るとき、急いでたので、お財布も置いてきてしまったんです。怖くて、あそこには戻れません。家まで送ってもらえませんか?」
「ああ、まったく、お前は・・・。家はどこだ?」
「地下鉄の近くです」
「じゃ、地下鉄まででいいな?」
「はい、すみません。」
フィリップの小指を離さないユナ。
「ん?」
「怖くて・・・」
その時のことを思い出して、フィリップの小指を掴むユナ。
「私、オッパを絶対離さないから・・・」
うわ、いくら私が片想いの全面的な味方でも、これは健気というより、執念を感じる。。。
~警察の話を聞く社長とヨンマン~
「犯人は、かなり彼の調査をしたようですね。ユ・フィリップさんの個人的な予定ばかりか、出番の前に一人で練習する場所すら知っていたようです。共犯者がいるかも知れません。心当たりはありませんか?」
「いえ、ありません。」
「一体、誰がこんなことを!」
激昂するヨンマン。
「銃なんて、そう簡単に手に入るものとは思えません。警察でなんとか見つけられませんか?」
「銃弾を分析中ですが、どうやら自作品らしいです。その場合、痕跡を追うのは、かなり難しいでしょう。」
「フィリップだけが犯人を見ているのに、今、彼に意識はない。」
ガラス越しにフィリップを見つめる社長。
「意識が戻られたら、ご連絡ください」
「はい。」
帰っていく刑事たち。
そこへ出てくるユナ・・・。
社長「おお、ユナや」
ヨンマン「ヒョンはどう? まだ、意識がない?力なく頷くユナ。
社長「手術はうまくいって、ICUに移されたのに、なぜ、目覚めないんだ!」
ユナ「目覚めるわ、もうすぐ」
~フィリップの意識の中~
「オンマ、オンマ、オンマ」
母親を呼び続けるフィリップが、幼少の頃のウルチュク(フィリップ)に変わっている。
「オンマ、こっちに来てよ」
メリーゴーランドに乗っているフィリップ。
「何をしてるの?こんなところで!早く戻りなさい!」
「オンマ、こっちに来てよ」
「遅くなると戻れなくなるわ」
必死に説得するオンマ。
「オンマ、ひどいよ。」
現在のフィリップに切り替わる。
「行きなさい」
「なんでいつも、行きなさい、としか言わないんだよ?それしか言えないの?オンマだろう?息子が死んだっていうのに、一度くらい来てくれてもいいだろう?ニュースも見ないのか?土砂崩れのときは?」
「そうよ、悪いオンマなのよ。だから、戻りなさい!だめよ」
「俺は撃たれたんだ。傷ついたし、寂しいし、怖かったよ。」
「もっと傷つきなさい、更に孤独になっても、どんなに怖くても、こんなところで死んじゃだめよ」
「なんで、そんなに自分の息子に冷たいんだよ」
「もし、拒否しても、ここを通すわけにはいかないの。まっすぐ行けば、戻れるわ。そうすれば、みんなうまくいくわ。いいわね、ウルチュク、」
「戻りなさい、早く。」
「どこに?どこに戻ればいいんだよ。」
「ウルチュガ・・・」
「8年前は、ラヨニだった。今度はドンチョリが俺を殺そうとした。俺の愛する人は、殺したいほど、俺に憤慨しているのに、その場所へ俺を戻したいのか?他人から奪われるためだけに生きるのか?なぜ、そうまでして、生きなきゃならないんだ。オンマ、俺はそんなに幸運じゃなくてもいいんだ。5枚の昆布なんて必要ないんだ。俺に必要なのはオンマだけなんだよ。俺にとって、俺が持っていない、たったひとつのものだ。一緒にいこう、オンマも。俺、疲れたよ。どこに戻ればいいかもわからない。クタクタだよ。もう休みたい・・・」
「遅くなる前に、戻るのよ!早く、戻りなさい。早く!」
「オンマ・・・」
「早く、戻るのよ!」
~食堂~
テレビでは、フィリップの重態関連のニュースが映し出されている。
銃撃事件の流れを伝えるアナウンサー。
「病院関係者によると、彼は予断を許さず、今夜を越すことは難しいかも知れないとのことです。」
そのニュースに見入っている女性。
あ、ウルスンのオンマだ!
(たしか、事業がうまくいかなくなった時に出ていっちゃったんだっけ?)
でも、それもなにか裏があるんじゃないかな。
「彼のファンや関係者は、深いショックと悲しみを受けています。
なお、銃撃した犯人がまったく痕跡を残さず、逃走していることから、警察では計画的な犯行と結論付け、CCTV を確認し、目撃者等を探している模様です。」
ウルスンやアッパと一緒に撮った携帯の待ち受け画像を見つめているオンマ。
フィリップの事件を知り、ショックでエアロビクスの指導が出来ずに休講してしまうキスンや、泣きながら、パンをこねるチュニョル。
*****
JRエンターテイメントの高級車で送られるウルスン。
突然、また音楽が聞こえてくる。
「すみません。音楽を止めてもらえますか?」
「え?」←当然、音楽などかけてない車内。
「あ、気にしないでください・・・」
幻聴だと気づくウルスン。
こんな憂鬱なときに、すっとぼけたように明るい曲調の『永遠に チング』です。
実は、犯人のドンチョルのすぐ近くを通ったからなのよね。
自宅に到着し、車を降りたところで、殺人者と落書きされた壁を白く塗り直しているソンジュンに気づくウルスン。
部屋の中に入るなり、不機嫌そうに詰問するウルスン。
「イPD様ですよね、この人に私を推薦したのは・・・」
JR エンターテイメントの名刺を見せる。
「ナム代表に会ったんですね?」
「イPD様には、私が相当哀れな人間に見えているようですね。あなたの助けなしでは、何も出来ない人間だと思っているんでしょう?」
「ええ、その通りです。哀れんでいます。」
「イPD様!」
「彼から、オ作家がどんな人なのかとを聞かれたので、単純に、僕の知っていることを話したまでです。彼は優秀なプロデューサーです。ぜひ、仕事をするべきだ、いい機会です」
「彼と仕事をする?それがどういう意味かわかってるんですか?私にとてもよくして下さった、KBCやフィリップさんを放り出し、あなたを裏切らなくてはなりません。」
「僕もオ作家様を裏切りました。だから、気にせず、行って、成功して下さい」
「イPD様は、とても残酷です 」
「オ作家様、家の前のリンゴの木のことご存じですか?」
「突然、木の話なんて、どうしたんですか?」
「あのリンゴの木がまるで、オ作家様のようだからです。かつて、根っこが繋がった2本のリンゴの木があったんです。しかし、成長するに伴い、片方の木が栄養分をみんな吸ってしまったため、もう一方の木は枯れ果ててしまった。そこで、持ち主は、ひとつの木を切り離し、放置した。やがて根が枯れたため、再び成長出来ないように、その木を燃やしてしまった。」
「随分、極端な処置をしたんですね。木はただの木に過ぎなかったのに。」
「だが、持ち主は、その根を切ってしまったにもかかわらず、まだ、繋がっていると信じた。しかし、そんなことがあった以降も、その木は生き返った。それが、家の前のこのリンゴの木です。それが、オ作家様が、この木に似ていると思う理由です。オ作家様は、苦しみに耐え、全てを失って、ようやく、実を結ぶ時が来たんです。だから
もう何も奪われさせたくないんです。オ作家様は、もっと幸運になる価値が十分ある人だから。」
「でも、もうひとつの木はどうなるんですか?もし、枯れた木がよみがえったら、もう1つの木には何が起こるんですか?」
↓
↓
こういう事態が起きてます。
「彼はどう?」
「サチュレーションは87、血圧も45まで下がってますし、体温も落ちてます」
「もし、枯れた木がよみがえったら、もう1つの木は死んでしまうということですか?」
「もし、それが運命なら、もし、片方しか生きられないのだとしたら、むしろ、あなたであってほしい。」
これ、この表情!(号泣)
自分がいかに、残酷なことを言ってるのか、わかりすぎるほどわかっているソンジュン。
「もし、私が家の前のリンゴの木だとしたら、もうひとつの木は誰なんですか?誰なんですか?」
核心をつくウルスンは、もう、おおよそ、気づいてるよね。
女性の泣き声が響き渡る深夜の病院。
これは怖いぞ((( ;゚Д゚)))
*****
病院で、ヨンマンと会うウルスン。
「ヒョンは一般病棟に移りました。でも、まだ、意識は戻りません。会うことはできますよ」
「いえ、大丈夫です」
遠慮するウルスン。
「通りがかったので、容態を知りたかっただけですから。」
「もしかして、ユナさんのことを気にしてますか?あの、これは公には秘密なんですけど、あの二人、本当には付き合ってないんです。ユナさんはヒョンを好きなんですが・・・あ、長い話になるんで、ヒョンに会ってやって下さい」
うう、ヨンマン、フィリップ以上にフィリップの気持ちがわかってるのね。
「いえ、本当にもう行かないと」
だいぶ、綺麗になってきたよね。
いや、ソン・ジヒョに寄せてきてるね。
ロビーまで降りてきたウルスン。
「オ作家様」
「あ、イ刑事様」
「もう聞かれたんですか?」
「何をですか?」
その時、「ウルスナ」と呼び止める声。
点滴しながらウルスンの方へ向かってくるウニョン。
「ウニョガ・・・」
その姿に衝撃を受けるウルスン。
「ウルスナ」
泣きながら抱きつくウニョン。
「生きてたのね?生きてたのね?」
「会いたかった」
「大丈夫?気分は?」
「わかってるから。ウルスナ~あなたがどんな気持ちだったか、ちゃんとわかってるから」
「え?どういうこと?」
「私、あんたを嫌ってない。大丈夫よ。ウルスナ」
ちょっと、戸惑うウルスン。
その声に気付き、集まってくるマスコミ。
~ウニョンの病室~
事情聴取を受けるウニョン。
「あなたは一ヶ月も行方不明だったんですよ。どこにいたか、わかりますか?」
「地下室のようでした。倉庫みたいで、まったく日の当たらないところでした、工具が並んでいて、ウサギ、ウサギがいました。ウサギ!」
急に、取り乱し始めるウニョン。
抱き締めるウルスン。
「刑事さん、少し休ませてあげた方がいいと思います。話はまたあとで・・・」
ウサギ、ウサギと頭を抱えて恐怖に怯えるウニョン。
「大丈夫よ」
励ますウルスン。
なんか、どうも怪しいウニョン。
「しかし、なぜ、ここなんでしょう?」
「え?」
「なぜ、みんな、同じ病院なんでしょう?ウニョンと、フィリップさん」
「ああ、苦しめられてますよ」
立て続けに不可思議なことばかり起きてるものね。
振り向き、病院の建物を見るウルスンと刑事たち。
病院自体もなにか絡んでるの?
~病院~
ウニョンの病室を訪れるユナ。
まぁ、ここは繋がってないとね。
「相当、おっしゃりたいことがあるようね、いつもながら・・・」
~帰り道~
「どうしてこんなところに座ってるの?」
ええっと、この子は、ゴーストバスターズ犬(笑)?
段ボール箱に頭から突っ込んだんだね(笑)
「オンマはいないの?オンマはどこなの?なんで
そんなもの、首にかけてるの?」
ここで、椅子に首が挟まり、情けない声で助けを求めてたフィリップを思い出すとは(笑)
「ああ、わかった、わかった。オンニがとってあげるから、じっとして」
~ウルスンの自宅前~
結局、連れ帰って来ちゃったウルスン。
モーレツに、えさ食べてます。
そのようすを傍らで見てるスヨン。
「みんな、イケメンは幸運じゃないって言ってるよ。ところでどうなの?ユ・フィリップ氏はまだ、目覚めないの?」
頷くウルスン。
「気の毒だね、で、その子は誰?」
「知らない。何度か通りで見かけたことあるけど、さっき、公園で会ったら、ついてきちゃった」
「ふーん、あれ、これは?ロトの宝くじなんか買ったの?」
「ううん、この子のエサを買ったら、5万ウォン以上お買い上げのかたに、プレゼントだって。」
「もう、番号発表になってるよ。」
確認するスヨン。
「8、23、25、うわ、なにこれ。30、オンニ、もう4つも合ってる。とうとう、幸運が巡って来たんじゃない?この間は、お米もらえたし。」
喜ぶスヨン。
《苦しみに耐え、全てを失って、ようやく、実を結ぶ時が来たんです。》
《もし、片方しか生きられないのだとしたら、むしろ、あなたであってほしい。》
ソンジュンの言葉が甦る。
ウルスンに、その選択肢はないよね。
「さぁ、ついにあと3つだよ、次の番号は?え、ちょっとオンニ、なにしてんの?」
ロト券をクシャクシャに丸めると、口に入れるウルスン。
「オンニ、これ、食べ物じゃないよ。飲み込んじゃダメだよ!吐き出して!」
ウルスンもまた、5枚の昆布は必要ない、と考えてるってところでしょうか。
でも、ここで受け取らない恩恵は、フィリップに回っていくのかな?
【3週間後】
まだ、目覚めないフィリップ。
暗闇の中をさまよいフィリップ。
「ここはどこだ?どうやって出ればいいんだ?」
声を大きめにあげるフィリップ。
「誰かいますか?」
行く手のドアがゆっくり開き、光が射してくる。
まるで、生き埋めになったときに、車のドアが持ち上げられたように、まるで、ナイフ男のいる前に、引きずり出されたときのよに。
眩しさに、目を覆うフィリップ。
「ユ・フィリップさん、ここです、出てきて下さい!」
その声のする方に、一歩一歩進んでいくフィリップ。
全くなんの反応も示さないフィリップに、ため息をつく社長。
意を決して、電話をかける。
「おお、ミンジュナ。俺だ。変わりないか?」
「いや、なに。別にボチボチっとこかな」
「ああ、一度近いうちに会わないか?・・・どういう意味だよ。お前、『幽霊の愛』の台本、みてみたくないか」
「どういうことだよ。まるで、フィリップが死ぬみたいだぞ。代役を探してるのか?」
ピクッとうごくフィリップの指先。
「代役って、どういう意味だよ。作家はお前をモデルに考えてる。ああ、もちろんだよ、一度会おう。俺が行くよ、また近いうちに連絡する。じゃあな」
世の中、こういう人も、こういう判断も、必要な場合もあるのです。
「すまない、フィリップ。俺を許すな」
振り向くと、フィリップが立っている。
フィリップが目覚めたよ!
もう起き上がってるよ!
「うわぁ、フィリップ!」
目を覚ますや否や、ウルスンの安否を訊ねるフィリップ。
「オ作家・・・」
「フィリップ・・・」
「オ作家はどうなった?」
(笑)マーク、ほとんどなし!
ワンちゃんのシーンくらいかな。
ああ、きつかった!
フィリップの意識のない間に、いろいろ進展したこともありまして。
ようやく、フィリップが、ウルスンとの運命共有を真面目に受けとるようになったみたい。
個人的には、ソンジュンの、ウルスンを深く深く想う気持ちが、すでに、受け手のウルスンを頑なにさせてしまったという不条理!
どーしてこーなった!
万難廃して守ってあげたいヌナは、想像以上に、協力共生の人だったのよ。
守り守られ、どっちかって言うと自分が守りたいタイプ。← 守られ慣れてないとも言う。
・・・誰かに守られっぱなしなんて言葉は、ウルスンの辞書にはないのだ。
もちろん、ソンジュンも諦めないだろうけど、
今度は、眠れる獅子王フィリップが、自覚をもって目覚めちゃったみたいだからね。
ウニョンの芝居がかったところも、突然現れたウルスンオンマのことも、かなりの執着が怖いユナも、一筋縄ではいかない女性ばかり出てくるドラマです。
ああ、オンマにまた、拒絶されたフィリップの心の傷が、全容がわかったときに癒されますように。