前回から、筋追い並みに長くなってます。てへぺろ

 

ネタバレOKの方のみ、おすすみください。お願い

 

【8話】

 前回のおさらい


「キム秘書は、自分が知りたいと思うことを知ればいい。理解しようと思う。やりたいようにやればいい。俺が耐えて受け入れる。キム秘書のことなら、なんでも我慢して受け入れよう」
まさに、言って欲しかった言葉に、目がハートになってるミソ。ラブ

「どっちにしろ、キム秘書の居場所はここだから」

うんうんうんおねがい

 
“未遂キス”、“不発キス”、“ほとんどキス”、言い方はどうあれ、双方に、不名誉な状態なことは確かよね。
あの時、どうして自分を押し退けたのか、知りたいと、単刀直入にヨンジュンに訊ねるミソ。
「理由もなく、あんなことをなさる人じゃありません。でも、いくら考えてもわからないんです」
なんと言おうか、一瞬、躊躇ったヨンジュン、意を決して、目を閉じると、時々、鬼神(幽霊)が見えるのだと打ち明ける。
「いつからですか?時々見る悪夢に関係してますか?」
「なぜだ?悪魔払いでも呼ぶつもりか?」
冗談めかし、ミソを怖がらせてからかうヨンジュン。
ミソのストレートな心配ぶりにグッときても、まだ、どうしても、真相に近づけたくないのね。ショボーン
 
~宿舎での飲み会~
バーベキューもほとんど食べつくし、まったり、飲みながらおしゃべり中。
ヤン秘書が、いついかなる時も、副会長に随行できるように、お酒は飲まないと聞いて、ますます、惹かれるボン秘書。
「まるで、キム秘書みたいじゃないですか。それじゃ、デートもできないでしょう?」
イ秘書に言われて、頭をかくヤン秘書に、好きな女性のタイプを聞くボン秘書。
「可愛い人が好きです」
ああ、この瞬間、ヤン秘書に幸あれと、視聴者の誰もが願ってたらいいな。
 
そこへ戻ってきた副会長とキム秘書コンビ。
そういえば、明らかに二人だけ遅くなったのに、特に誰も探さず、バーベキュー食べちゃってたんだね。
ま、そこは途中で連絡を入れたってことに。(笑)
今頃になって先を争い、雨に濡れたヨンジュンを心配する、チョン部長とギィナム代理。
意義ある時間だったと答え、突っ込まれると、雨宿りしながら、会社の今後や方向性の話をしていたとフォローするミソ。
ソル秘書が急に、「そんなはずない」と言い出し、ギクッ。
リボン探しから一緒だったのに、こんなに遅くなって戻ってきたところを見ると・・・と、怪しまれ、みんなも二人に注目する。
ばれたかと、内心ドキドキの副会長様&キム秘書様。
「私たち抜きで、牛肉食べに行ってたんじゃないんですか?!私たちは豚肉なのに!」

とっくに食べ尽くされた食料。
どうでもいいけど、チョン部長って、特殊部隊出身者なんだ(笑)
チョン部長とギィナム代理が、ヨンジュンにいいところを見せようと張り合っても、今からの食料調達は無理。
「あそこにあるラーメンを食べましょうよ」
ミソが事も無げに、提案する。
副会長が、カップラーメンなんか食べるのかと驚く一同。
 
こういうところで食べるバーベキューは、本当に美味しいのだとヨンジュンに力説するミソ。
ま、二人で食べれば、カップラーメンでもなんでも美味しいのさ、って話です。
でも、折り畳んだ蓋を受け皿がわりにするって発想は、やっぱり、らーみょん鍋の蓋で食べるところから来てるのかな。

「キムチ入れて」って自然に差し出すヨンジュンに激萌え。
 私じゃダメですね、そーですね!

寝る前のメールのやり取りとか、すっかり恋愛モードですけど。
前髪下りてる幼げなヨンジュンにも萌え。
昔は、この額ぞろえの髪型とか、斜め前髪とか、すごく違和感だったんだけどなぁ(笑)
 
朝早く起きたミソ、ベランダに出たとき、ヨンジュンの車が走り去るのを目撃し、すぐに電話する。
「副会長様、どちらへ?」
韓国に進出したフランスのバイヤーと商談で、今のうちに独占契約を取るつもりだと説明するヨンジュン。
そんな予定は入っていなかったはずと戸惑うミソ。
「昨日、緊急に、ユシク(パク社長)から連絡が入ったんだ」
すぐに帰り支度をして追いかけるというミソに、これは自分の仕事だから、キム秘書はワークショップを楽しめ、たまには息抜きをしろ、と電話を切るヨンジュン。
それはそれで寂しいものなのよ。
直後に、ヨンジュンから心苦しく思うなら、今晩、家に来てくれとお誘いメッセージ受信。
 
返信しようとしていると、「何してるの?」と、いきなり、横からボン秘書出現!
お買い得情報メールだと誤魔化すミソ。
 
返事を待ちわびて、何回も携帯をチェックするヨンジュンもかわいいけど、法廷速度を守って運転するヤン秘書を応援する私。
 
《はい、期待して伺います》
もうちょっと可愛いスタンプは無かったのかな?
なんか半魚人みたい、と思ってググったら、カカオフレンズのチューブってキャラだった!
しかも、アヒルだと(゚∈゚*)
『1%の奇跡』でも出てきてた。意外と人気者なの?
知ってるキャラもいるけど、カカオトーク、使わないからなぁ。
やばい、本筋から外れ始めた!
 
一方、ヨンジュンとパク社長コンビ。
商談、うまく行ったみたいで何よりです。
パク社長を、今夜のバーベキューのために、買い物に付き合わせるヨンジュン。
高級食材をすごく熱心に選んでるけど、ミソをもてなすためだって言ってあったっけ?
「手伝ってくれて助かった。じゃまた、明日、会社で」
案の定、スーパーの前で置き去りだ(笑)
 
ワークショップ組も無事、会社前で解散。
さらに飲みに誘うチャン部長。
約束があると帰っていくミソに、ボン秘書が、どうも最近怪しい、誰かと付き合ってるんじゃないかと疑っても、誰も信じない。
「副会長付きの彼女に誰かと付き合う暇があると思うか?」
おそらく、このあとも副会長と仕事をするのではと、恐れおののく一同。
ミソが退職したら、ジアの番だと言われ、顔面蒼白のジア。
 
~ミソの自宅~
「別に特別ってこともないし、そんなにおしゃれしなくてもいいわよね」
と言いつつ、気合い入れて、髪を巻くミソちゃん。
ようやく、着ていくものが決まったときには、ベッドの上の、“スゴイッソとキオッカゲ”が服で窒息しかけてました。
ミソのお化粧シーン、あ、韓国コスメ推しじゃない!って、びっくりして、改めて、エンディングでスポンサー確認した人、はい!
右端、おなじみの資〇堂さんです。
また、本題から外れた。。。
 
~ヨンジュン自宅~
一人お庭でバーベキューパーティのために、格闘中。
イ・ヨンジュン、お前もか!
いつもと雰囲気の違うオシャレ女子に、心奪われちゃうって。
でも、バーベキューは大失敗。
ワークショップで、お肉を食べ損ねたミソに、食べさせたかった高級韓牛も炭化。
「俺にも、できないものがひとつあるとわかった。どうだ?人間的だろう?」
週末の夜は、シェフはお休みなのかな?(笑)
メイドさんは住み込みじゃないのかな?(笑)
 
結局、宅配ピザを注文することに。
(もちろんこれもスポンサー様です)
お互いに取ったピースを、先に相手に渡そうとするところ、いいね👍
 
口許についたピザの粉を取り、顔が近づいたところで、リベンジチャンス♪
でも、やっぱり、目を閉じると、
響くハイヒールの靴音と、真っ赤なマニキュアの指が首を締めようと延びてくる恐怖映像。
「一緒に行くのよ。一人でいくのは嫌。一緒に行こう」
「やめて~」という泣き声。
ビクッと我に帰るヨンジュン。
明るく振る舞うミソ。
「今回は、どっち側に押しますか?あらかじめ、自分で支えますから。こっち?それともあっち?」
「キム秘書・・・」
 
そこへ
「人を置き去りにして、一体、どういうつもりだ~~!」と大声で文句を言いながら、入ってきたパク社長。
慌てて、飛び退き、離れるヨンジュンとミソ。
一瞬で、どういう状況か理解しちゃうパク・ユシク。
これは気まずい、ガラス貼りハウスでなくても、気まずい(笑)
直立不動のミソ。
自分が帰るからごゆっくりと焦るユシクに、いえ、私が失礼します、ちょうど帰ろうとしていたところでした、と、食べかけのピザを片手に言い切るところが切ない!
矢のように帰るミソ。
ヨンジュンの前に、正座しかけて、脱力のあまり、女の子座りになっちゃう罪人ユシク。
「すまなかった。俺、とんでもない間違いを起こしたんだよな、今」
「・・・(ギロリ)」
赤っ恥で飛び出てきたミソ。
ただ、気になるのは、ヨンジュンのトラウマ。
「どう考えても、なにかあるわ」
 
翌朝、エレベーターでパク社長と一緒になるミソ。
「昨日はすまなかった。二人が一緒にいるなんて思ってもみなかったんだ。邪魔しなかったかな?」
邪魔以外に何て言うの?
「もちろんです。邪魔なんてそんなことあるわけありません。パク社長様の考えてるようなことは決してありませんでした。」
いつものキム秘書マシンガントーク砲(笑)
「今さら、こんなこと言っても遅いかもしれないけど、あいつ、すごく、準備し・・・」
エレベーターを降りる際、転びそうになって、話が中断しちゃったけど、本当に友だち思いよね。
 
ふと思いついたミソ。
「もしかして、副会長様の足首の傷痕についてなにかご存じですか?」
「キム秘書も見たの?」
「ええ。どういう経緯でついたものか、もしご存じなら・・・」
留学中、フットボールの着替え中に、皆がいなくなって初めて着替え始めていたヨンジュン。帰り際に、ドアを閉めようとした一瞬、両足首にクッキリとした傷跡があるのが見えた、というユシク。
「両足首ですか?」
「あれは、かなり古い傷で、なにかでキツく縛られてできたように見えたな」
「どれほど縛られたら、そんな風に今も残るような傷跡ができるものなんでしょうか」
どうやってできた傷かはわからないが、ヨンジュンの性格からしても、他人に自分の弱味を話したりすることは許せなかったんだろう、と話すユシク。
キム秘書から誘拐事件について話を聞いた時
あの傷はもしかしたら、その時にできたものじゃないかと、ユシクもミソと同じ考えだったのね。
「でも、あいつじゃなくて、あいつの兄貴だって言っただろう?だとしたら、あの傷は、いつついたんだろうな」
新たに知った事実に、またまた、ヨンジュンのことが気がかりでたまらなくなるミソ。
ヨンジュンの傷跡に関し、今までの事実を紙に書いて整理していくも、行き詰ってしまう。
そんなミソの様子を見て、不思議そうなヨンジュン。
「不発キスPart2」のせいかと思う・・・のも無理はないか(笑)。
「したくないわけじゃないんだ! 俺だって、したいにきまってるだろ~~~!」
タイミングよく、コーヒーを運んできたジアに聞かれてしまいます(笑)
「なにをお望みなんでしょうか? 副会長様」
会議をしたいと咄嗟に誤魔化し、チョン部長に、週間事業報告にくるように伝えて、と指示するヨンジュン。
「はい」
素直なジアで良かったね。
 
ソル秘書が、副会長秘書室のメンバーに、もらいもののマカロンを配っている。
アートセンター開設準備で外出しているボン秘書の机にも残しておく。
ボン秘書は、キュートでカリスマがあると話すソル秘書の言葉に、まんざらでもないヤン秘書。
 
勢いこんで、ヨンジュンに業務報告に出向くチョン部長。
ユミョンランドの次回のイベントのドラフト案に、目をとめるヨンジュン。
“ロマンティックナイト”がテーマで、ポスターには遊園地でキスするカップルをイメージとして使用すると、(なぜか)嬉しそうに説明するチョン部長。
食い入るように、ドラフト案を見つめ、“ほとんどキスPart2”を思い出し、思わずクシャっと紙を握りつぶしてしまい、気に入らないと思われてしまうヨンジュン。
「いや、大丈夫だ。このコンセプトですすめてくれ」
焦るヨンジュン。
「いえ、いけません。至急、アップグレードバージョンをお持ちいたします」
慌てて戻っていくチョン部長。
 
ガラス越しに、ミソを見つめるヨンジュン。
「そうだな、彼女がこの状況を理解するのは難しいだろうな。どうやって、説明すべきかな。」
 
くたくたに疲れて、外出からボン秘書が戻ってくる。
机の上のマカロンを見て、ヤン秘書からだと思い込む。
この手の恋する乙女は、思い込みが激しいのだ(笑)。
《ヤン秘書、ありがとう》
早速メッセージを送ったあとで、勘違いが判明。
可愛い女性が好きという言葉を思い出し、更に、暴走するボン秘書。
 
休憩スペースで、ミソになんと言って説明しようか、思い悩むヨンジュン。
ヨンジュンの逡巡は当分、続きます。。。
 
ワークショップでの景品を、ギィナムの分と一緒に渡され、届けに行くジア。
小腹が空いたミソがキャラメルを食べようとしたとき、ヨンジュンが通りかかる。
「なにか御用でしょうか?」と訊ねると、ミソの手からキャラメルを奪い取る。
「最後の一個だったのに・・・」
「だからなに?」
「え?・・・いえ、なんでもありません、副会長様」
行きかけて、振り向くヨンジュン。
「克服してみせるよ。このイ・ヨンジュンに克服できないことはない。」
逆に、不安げな表情になるミソ。
 
ギィナムに、賞品を渡すジア。
自分に感謝しろ、というギィナム。全部で5つのリボンのうち、3つを見つけたから、自分たちが優勝出来た。その3つのうちの2つを見つけたのは自分だと、理屈っぽいギィナム。こともあろうに、タブレット2台の最低価格約160万ウォン分を2:1で分けるべきだが、自分は紳士だから不平は言わないと言い出す始末。
「はぁ?」
ジアが、自分を木に残したまま、いなくなったが、自分で滑り降りた。しかも、タブレットも(0.5台分)譲った。だからこそ、自分の秘密を墓場まで持っていけ、と主張するギィナム。
この2人に、本当に、ラブラインは来るのだろうか。(笑)
「ところで、君、いつ引っ越してくるの?」
「あと数日後です。なんで、そんなこと聞くんですか?」
もしかして、出前をとって、食べきれないくらいなら、最初に自分の分をより分けてくれれば、環境にやさしいって言ってるよね?
悠々と去っていくギィナム。
「あの自信はどこからくるの?あんなとこ、引っ越すべきじゃないわよね」
これで、恋に落ちたら、すごいよね、男と女って。。。
 
突然、髪を三つ編みにして現れたボン秘書に、驚くチョン部長ほか一同。
自分のオンマみたい、70年代の映画みたい、と言いたい放題。
クォン・サンウとハン・ガインの映画って、『マルチュク青春通り』のことらしい。
前回の『ラブストーリー』(『クラシック』)といい、脚本家か、演出スタッフに、ちょっと昔の恋愛映画好きがいるみたい。
古臭い髪型だと皆に笑われて、(ヤン秘書にもちょっと笑われた)、ショックを受けるボン秘書。
彼は自分のタイプでもなんでもないと、三つ編みを振りほどく。
 
~ソンヨンの部屋~
ミソの『オッパへ』ノートを読み返しながら、微笑むソンヨン。
 
じぶんが僕が誘拐されたときに会った少女が書いたものだと、母親に話し始めるソンヨン。
驚きのあまり、言葉を失う母。
「僕は一人であそこにいたわけじゃなかった。彼女が一緒にいたんだ。僕たち2人で、あの悲惨な場所から一緒に逃げ出したんだ。」
「何を・・・一体、なんの話をしてるの?」
もう一度、繰り返すソンヨン。
「そんなはずないわ。あの日の明け方、あなたは一人で警察署に来たのよ」
「どうやら、僕は警察署に行く前に、彼女の家まで一緒に歩いたようなんだ。」
ソンヨンは、何度も、あの暗くて嫌な場所に、自分一人でいたわけじゃなかったんだ、と繰り返すのよね。
にわかには、信じがたい様子のオンマ。
「なんだか、いやな感じがするわ。それを誰があなたに伝えたのか知らないけど、全部を信じることはできないわ」
「その子が誰なのか知りたくない?オンマのよく知る人だよ」
「え?」
「ミソだよ。キム・ミソ・・・」
オンマの目が200%くらい見開かれました。
 
先ほどのヨンジュンの言葉を思い返すミソ。
(克服してみせるって、一体、過去に何があったっていうのよ?)
 
会長夫人に呼び出されるミソ。
早速、ソンヨンから話を聞いたと切り出す奥様。
「あの子が言うには、あの子と一緒にいたのは、小さかった頃のあなただって・・・。それって、本当なの?」
事実だと頷くミソ。
「とても幼いころのことなので、確かではありませんでしたが、作家様が書かれたものを読んで、それが彼のことだったとわかりました。」
「もっと詳しく話してちょうだい。細かいところが知りたいのよ。何があったのか話してくれるかしら?」
 
とても狭くて、寒い部屋でした。
女性に、手を引かれて、連れてこられたミソ。
そこに入ると、私よりも先に誘拐されていたと思われる、一人の少年がいて、部屋の隅に座っていたんです。
白いワンピースにコートを羽織った、赤いハイヒールの女性。
でも、彼は私をみると、私をバカだと呼び、腹を立てているようでした。
 
「バカだなぁ」
「バカじゃないもん。5歳だけど、マルヒお姉ちゃんより上手に本も読めるんだから。」
 
今思えば、自分のように、誘拐された私に対して、怒りを感じていたのかもしれません。でも、それからは、怖がる私のために、なぐさめようとしてくれていました。
 
このあたりから、オンマがウルウルしはじめます。
「奥様・・・」
ティッシュを渡すミソ。
「大丈夫よ。続けて。それでどんなことがあったの?うちの子は大丈夫だったの?」
 
「覚えているかぎりでは、大丈夫だったと思います。
その家を抜け出したあと、私の自宅まで一緒に歩きました。
また会おうと約束もしてくれました。
私の記憶の中のオッパは、私を守ろうと最善を尽くしてくれた、勇敢で思いやりのある少年でした。」
 
「そこで、風邪をひいていなかった?寒がりだったのよ」
あっ!!
「スカイブルーのシャツの上に、ジャケットのような何かを羽織っていたようでした。」
記憶を掘り起こしたミソの答えに、首を横に振るオンマ。
「いいえ、ジャケットじゃなかったの。カーディガンだったの。デザイナーのチャン・ジュンド先生が彼のために作ってくれたものなのよ。自分の息子だから贔屓目かもしれないけど、本当によく似合っていたわ。あの日、出掛けていくあの子を見て、なんて、愛らしいのかしら、と思ったものよ。厚手のジャケットを着せていたら、少なくとも寒い思いはしなかったはず。彼がいなくなった4日間、どれほど、ショックで打ちのめされたことか。」
「奥様・・・」
「あの事件以降、うちの家族にとって、毎日が拷問のようだったわ。二人の息子は同じ部屋で顔を合わせればいつでも、ソンヨンはヨンジュンを痛めつけ、ヨンジュンは、どう対応していいかわからない様子だったわ。見ているのが辛かった。」
「あの・・・奥様、これをおたずねしていいか、わからないのですが、副会長様は幼いころの記憶を失っていると聞いたことがあります。なにがあったのかお聞きしてもよろしいでしょうか?」
少しためらったあと、話し始める会長夫人。
「さっきも言ったように、私たちにとって、毎日が拷問のようだった。そんなある日、ヨンジュンが朝食の最中に、突然、気絶したの。意識を回復した時、彼はそのことを思い出せなかった。」
 
「本当に、何も思い出せないんだ。ごめんなさい。」
 
「そして・・・その後、水面下ではまだ、いろいろあったにせよ、うちの家族はもう一度、日常をやりなおすことが出来るようになったの。でも、そのことが・・・ミソや」
 その時、ソンヨンが現れ、話が中断してしまう。
「ミソがここに来てるって聞いたけど」
ああ、肝心な話はこれからなんじゃ・・・。
「本当だったんだ。僕に電話すべきだろう」
夕食も一緒にすべきだと、かなり強引にぐいぐい来ます。
「いえ、今日は、仕事が立て込んでいるので。」と断るミソ。
夫人の表情も、そんなソンヨンをみて、冴えないんだけど。
送っていくから、ちょっと待っていてと言って、着替えに戻るソンヨンの傷のない足首を見るミソ。
 
「どっちにせよ、私がミソに最も言いたいことはね、あの日、あの子の側にいてくれて、感謝してるってことなの。それだけよ」
その言葉を聞き、ようやく微笑むミソ。
 
そうでした!明日は、アートセンター開設の日で作家モルフェウスのブックコンサートの日でもあります(笑)
 
最初は引き受けたことを後悔したこともあるが、今となっては、楽しみだし、こうして、ミソと会うことができて、感謝していると話すソンヨン。
ごめんね、2番手というか、だいぶ、色眼鏡で見てるから、あきらかに評価薄くて。。。
 
「ところで、今日は随分日差しが強いな。早く夏が終わってほしいんだ。僕は冬が好きなんだ」
「冬・・・ですか?でも、寒さが苦手なはずでは?」
「いや、全然、寒がりなんかじゃないよ。」
来た~~~!
 
バスに乗って戻るミソ。
そりゃ、この明らかな矛盾、考えるよね。
(奥様は、彼のことを風邪を引きやすいとおっしゃったのに、彼はめったに風邪をひかないと言ったのはなぜ?)
 
~回想~
雨宿りした東屋
「風邪をひいたらどうする?」
「私は大丈夫ですよ」
「キム秘書のことじゃなくて、俺自身のことを心配してるんだ。風邪をひきたくないからな」
「ああ、寒いの、苦手なんですよね?」
 
(もしかして・・・、何考えてるのよ、話にならないわ)
 
『オッパへ』日記が、ついに、ヨンジュンの手元に!
1ページ1ページ、大切に読み進めるヨンジュン。
 
 監禁場所から逃げ出してきた幼子二人。
「ここがうちなの」
「本当に近くだったんだな」
「ところで、オッパ、私、オッパと結婚したいの」
「け、結婚?」
「約束して。」
「だめだよ」
「どうしてだめなの?」
「結婚っていうのは、大きくなって愛する人とするもんなんだよ」
「それなら、オッパが大きくなったときに、私を愛してくれればいいじゃない!」
言うねぇ、5歳児。ニヤリ
「わかった。それじゃ、結婚しよう。」
「やくそ~く!」
「また、会いにくるよ」
回想しながら、微笑むヨンジュン。
ああ、やっぱり、スカイブルーのシャツに、デザイナーオリジナル一点物のカーディガンを羽織った少年は、ヨンジュンなのね。
決め打ちするからね!
 
「それに触るな!」
ソンヨンの声に、現実に戻るヨンジュン。
「俺にとって、貴重なものだ」

この時の、ヨンジュンの、全部、ぶちまけたいけど今はできない、と耐える数秒に、やられました。
だまって、日記を置くと、立ち上がり、部屋を出ていこうとするヨンジュン。
「感謝するよ。お前のおかけで、ミソと再会できた。あの日、あそこにお前が俺を置き去りにしたおかげだし、ミソをお前の秘書として雇ったおかげでもある。お前が全部引き起こしたんだ。心から礼を言うよ。」
「そうか。俺への感謝を忘れるなよ。俺に感謝していれば、お前はミソと会い続けられるだろう。ミソは、いつも俺の側にいるからな
 
「それはどうかな。俺たちは彼女がどっちにつくのか、待たなければならないようだぞ」
 
キーパースンのオンマが気になります。
忙しいキム秘書を呼び出さないで、と釘を指しにきたヨンジュン。
もう、いろんな矛盾が発覚しそうなのに。
 
たとえ、スーパーに置き去りにしようと、ヨンジュンの悩みを聞いてくれるのは、やはり、パク・ユシク(笑)
「よく聞けよ、オノヤ」
ああ、この親友モードいいよね。
誰かと恋愛をするということは、裸を見せ合うようなものだと、主張するユシク。
変態か?
違うって!お互いに、完全に正直になるべきだってことだ。つまり、衣服を脱ぎ去るのと同じようなものだ。彼女は服を全部、脱いだのに、お前は下着を身に着けたままだ。どのくらい、彼女が恥ずかしい想いをしているか、わかるか?
ピンと来てないヨンジュン。(笑)
「お前の心から、下着を取り去れ」
「なんだと?」
「キム秘書になにか隠し事してるだろう?」
そうです、変な比喩なんかやめて、ば~んと言っておやんなさい。
誤魔化すヨンジュン。
隠せば隠すほど、時間がたつと嘘が大きくなる。。。
結局のところ、お前たちの関係を危うくするんだ。
いいぞ~~、パク・ユシク!
「付き合うまでに、すべてを彼女に話すべきだ」
 
「そんな簡単な問題じゃないんだ。真実をしることは、あまりにも辛い思いを知ることになる」

昔のことを思い出そうとしているせいか、ミソも悪夢を見るようになってきたのね。
 
怖がるミソを、ただのクモだと必死になだめるオッパ。
(いまのは夢?あの時の少年に会ったら、全てを思い出すと思っていたのに、ますます混乱するばかりだわ)
 
そこへヨンジュンからメッセージが。
「寝たか?」
「今から寝ようと」
「ああ、突然、電気がついたのが見えたから」
外をみると、ヨンジュンが外の通りに。
慌てて下りていくと、箱を渡される。
「これは?」
開けてみると、箱一杯のキャラメル。。。
「最後の1個を食べてしまったのが申し訳なかったからな、それに・・・会いたくて」
きゃ~~~、くぅ~~~~
こういうことをしてくれる男が好きなんじゃなくて、好きな男からされるからたまらないのだということを、勘違いされる前に、ちゃんと、ことわっておきたい。
ついでを言うと、片手ステアリングもね(笑)
 
ほんとうに変だわ
どうして、こんなに泣きたいような気持ちになるの?
 
翌日、ユミョングループのアートセンターが開幕しました。
「お疲れ、キム秘書。ブックコンサートは君の企画で、すべてコーディネートした。よくやってくれた」
「ありがとうございます」
笑顔で答えるミソ。
そんな二人を物陰から、見つめるソンヨン。
 
講演内容のチェックを終え、戻りかけたミソの腕を思わず掴んだソンヨンを、無表情で見つめるヨンジュン。
ヨンジュンの視線に気づいた瞬間、強くふりほどいたのが、ミソの答えでしょう。
 
ブックコンサートが順調に進行される中、会長夫人も、公的な場に出ようと決めたソンヨンのことを喜び、ミソのおかげだわと感激する。
壇上で、自身の恋愛について聞かれると、名前や詳細は伏せるものの、明らかにミソへの告白だとわかる内容で、
「彼女を守るためなら、全てを危険にさらしてもかまわない」
と言い切り、観客からは拍手喝さい。
この会場で、檀上の作家モルフェウス(ソンヨン)を見ていないのは、この2人だけね。
その場を離れるヨンジュンと、追いかけるミソ。
「どうした?」
「お話があります」
 
「話しってなんだ?」
「誤解です」
「なにが?」
「今、聞いたことや、さきほど見かけたことも、みんな誤解です」
「説明する必要はない。すべて、受け入れると言っただろう。」
「いいえ、説明します。はっきりさせたいんです。」
「なぜ、突然、そんなことを?」
「二人の間に、どんな誤解もあってほしくないんです。副会長様は私を誤解するかもしれないし、私たちの間に亀裂が大きくなるかもしれないから。それが怖いんです。」
「なぜだ?」
「好きだからです。」
固まるヨンジュン。
「あなたは何度も私に気持ちを告白してくださいました。返事が遅くなってごめんなさい。私は、副会長様のことが好きです」
落ち着いているように見えて、内心は、言っちゃった~~~!って感じで、踵をかえすミソ。
もちろん、逃しません。
くるりと回転させて引き寄せると、固く抱きしめるヨンジュン。
若干9歳の若さで、5歳のおしゃまな女の子から逆プロポーズされて、四半世紀近く。
秘書として、自分の手元に置いた9年間。
その彼女が自分の気持ちをようやく認めたと言うのに、それでも、トラウマが勝つのか~~。
「ほとんどキスPart3」も不発に終わるかと思われた矢先、
ミソのほうから、キスした~~~!
あ、一度成功したら、もう平気になった!

ああ、なんて、きれいなキスシーンでしょう。
OST Because I only see you も、激しく、このシーンの雰囲気に合ってると思います。




 
 
 もう、チェ女史(会長夫人&イ兄弟のオンマ)の発言の矛盾の理由はなに?

何気に、5歳児のミソの、おしゃまで小生意気な感じが可愛くて。
最初はそれほどとは思わなかったけど、大人になったミソが、時折、切れたり、拗ねたりしちゃうところとかを、ヨンジュンがどう重ねて見てたのかと思ったら、結構、グッときてます。
ミソを5歳と表記したら、ヨンジュンも数えに合わせて9歳にすべきでしたねてへぺろ

ああ、ソンヨンに罪はないのか・・?
う~ん、たとえ彼女の気持ちがどこにあるのか気づいていても、切実に手に入れたい場合に気づかないふりをするのは罪?

いびつでない三角関係など存在しないのかもしれないけれど、やっぱり、この3人の構図は、2対1で、しかも明らかに歪んでいるようにみえてしまう。。。
ユシクの言う通り、時間が経てば経つほど、嘘も歪みも大きくなりそうで不安です。
たとえそれが、どれほど残酷であっても、真実が隠されていたと知れば、なおさらね。

あ、公式に見に行ったら、ミソオンマは早くに病気で亡くなったって書いてあった(笑)
어릴 적, 어머니는 병으로 돌아가셨고,
う~ん、でも、わからんぞ。って言ったらしつこいかしら(笑)
でも、公式に書いてあるのに、これで、裏設定あったら、アンフェアすぎるものね。