いまのところ、見る限り、失速しそうにないラブコメです。
ネタバレOKの方のみ、おすすみください。
【6話】
さて、本来なら、5話のラストを美しく飾るはずだった、記念すべき、ミソのチョッキス(初キス)は、見事に玉砕。
唇が触れたか触れないかの微妙なところまではドキドキの第1級ロマンスだったのに、一転、キスを仕掛けてきたヨンジュン本人に、椅子に座ったまま、押し飛ばされると言う、吉本新喜劇もびっくりなコメディにチェンジ。
人生最大の屈辱を、ギロリと目に込めたキム・ミソ嬢のアップがあまりにも秀逸でした。





こうして、稀代の爆笑落ちとなったわけですが、
6話冒頭、ヨンジュン視点になったところで、これまた一変。
唇を合わせる直前、子供の頃の、あのおっかない魔女のような女が眼前に迫ってきた記憶がよみがえり、反射的に、ミソを押しのけてしまったヨンジュン。
ここ、さすがに笑い要素なしで、私も衝撃をうけました。。
キム・ミソ29歳 職業、秘書。
電源オフ&機能停止。
「キム秘書、説明させてくれ。ちゃんと説明する」
ミソの後ろ姿に、必死に声をかけるヨンジュン。
「つまり・・・」
「思い出しました。これこそが副会長様で、副会長様がどういう方だったかということを・・・。」
「どういう意味だ?」
「あなたは、ご自身しか愛せないナルシストで、あなたにとって、他人は背景にしかすぎません。“お前ごときがこの俺をどうする気だ?” いつもあなたの心の中を占めているんです。だから、私を押しのけたんですよね? ふっ」
完全に、やさぐれちゃったミソ。
「キム秘書、誤解だ。そんなことは絶対ない」
「副会長様、どうしたらいいでしょう?今後もし、キム秘書の初キスがいつかと誰かに訊ねられたら、幼稚園の時にふざけて私にキスしてきたサンチョルとかいう名前の子供と、今回と、どっちを選べばいいでしょうか。」
その間、誰ともキスしてないということをカミングアウトされたことより、怒りをおし殺して、早口でしゃべる続けるミソの不安定な様子に不安を覚えるヨンジュン(笑)
このシーンの、畳みかけるようなパク・ミニョンの迫力、いいわぁ(笑)
「キム秘書・・・」
かける言葉も見つからない。
一転、満面の笑顔で、
「副会長様、明日、お休みをいただきます」
と宣言するミソ。
「なに?」
「副会長様のお顔を見て、仕事をする自信がありません!それでは」
一礼して出ていくミソ。
「ちょっと待ってくれ。キム秘書」
「あ、ところで、やることがありますから、決してついてこないでくださいね」
ミソに凄まれて、固まるヨンジュン。
扉をバ~ンと叩きつけるようにして、出て行ったミソ。秘書になって以来、そんなことしたの、はじめてのことだと思うわ~。
「だが、キム秘書が原因を追究しなかったことは、よしとしよう。いや、よし・・・じゃない。これは、とりかえしがつかないって奴だぞ。」
決して失態をおかさない男イ・ヨンジュンが、ここに来て、失態だらけ。
お姉ちゃん’sを居酒屋に呼び出し、爆弾酒を造るミソ。
「それで、そいつは唇に触れた瞬間につきとばしたってわけ?」
「そうよ、それで私が・・・」
お姉ちゃんたち、目をぱちくり。
「・・ネットで読んだんだけど、信じられなかったのよ。オンニたちは、彼がどうしてそんなことをしたか、なんか思い当たる?」
「うん、性的機能障害なんじゃない?」
こともなげに答える泌尿器科医の次姉マルヒ。
「え? 性的なに?」
「そんなに驚くことはないわよ。うちの泌尿器科にも、その手の相談で訪れる若い人一杯いるわよ。大抵は、ストレスが原因で、肉体が拒絶反応を示すのよ。ま、そんな感じね。」
「バカなこと言わないで」
「なによ。性的機能障害は犯罪じゃないわよ」
他のテーブルのお客さんの注目の的。確実に、耳がダンボになってる男性客。
公共の場所では声を落としましょう。(笑)
「私の考えではね、心理的な要因が関係してると思うわ。」
今度は、大きいオンニ。
「え?」
「彼は、キスの瞬間にそういう極端な行動を見せたわけでしょ。おそらく、女性か、キスに対してのトラウマがあるんじゃないかしら?だから、その瞬間になって、そういう行動を見せたのよ。」
「トラウマ?」
姉の言葉を受けて、じっと考えるミソ。
せっかくの休暇を満喫したいからと、一人帰っていくミソを見送りながら、今の話は、ミソと副会長のことだと推察し、妹の行く末を心配する二人の姉たち。。
自宅に戻ってきて、寝る支度をしながら、
「おそらく、何か理由があるに違いないわよね」
一応、今日のヨンジュンの行動を、姉たちとの会話も踏まえて、冷静に考えたり、考えること自体を否定するミソ。
同じころ、弁解メッセージ作成中のヨンジュン。
《キム秘書、すまない。俺とのキスを待ち望んでいたと思う。それほど期待していたら、どんなに失望したことだろう》
絶対、違うな。
そんなの送ったら、大惨事をまねくよ。
《キム秘書、すまない》
「シンプルイズベストだ!」
意を決して送ってしまうヨンジュン。
「大抵のことは、第一歩が大変なんだ。そのあとは楽なものさ。“ミヤナダ(すまない)”というのは、それほど難しくない」
コジンマル・・・。
ミソから返事がくるまで、平然とした振りをしているものの、生きた心地がしないヨンジュン。
返信の文面を猛然と打ち始めるミソ。
《すまない? 私たちの間になにかありましたでしょうか?何について、謝られているのか、わかりません》
そうきたか(笑)
「二人の間に何があったか?まさか、彼女は、あの甘くエキサイティングな出来事すらも忘れてしまったのか?」
んなわけないじゃん。
「これは、どう解釈すればいいんだ?オットカジ(どうしよう)・・・」
撃沈・・・。
ミソが休みを取った朝。
食欲のないヨンジュン。(朝から優雅に、コーヌコピア(ウェッジウッド)・・・)
「秘書の方がお見えです」
ミソだと思って、小走りに見にいっちゃうヨンジュン。
ヨンジュンのネクタイを、ヤン秘書に結べと、明らかに、ちっちゃい嫌がらせを仕込んでるミソ(笑)。
たった一日のお休みでも、バゲットリストを書いちゃう。
「遊園地に行こうっと。」
ヨンジュンとの遊園地デートが頭をよぎり、気持ちが萎える。
これもブロックバスターの呪いなの?(笑)
ヨンジュンにもらった大きなぬいぐるみ「スゴイッソ(牛)」を見つめるミソ。
「スゴイッソ。今日はお互いに顔を合わさないようにしようね。あんたを見てると、誰かを思い出しちゃうから。」
スゴイッソに罪はないのに(苦笑)
自分の椅子に乗せて、後ろ向きに回転させたところで、こけた拍子に、椅子を押してしまい、スゴイッソが椅子ごと、部屋の隅に・・・。
見事に、昨晩の再現。
自虐だ(笑)
「なんで、目なんか閉じちゃったのよ、なんで?ああ、(/ω\)恥ずかしい~~~」
ジタバタするミソが、超絶可愛い!
家族の引っ越しに伴い、遠距離通勤になってしまったジア。ミソが休暇にも関わらず、遅刻してしまい、秘書課の先輩たちに責められる。
ボン秘書の注意は、最もです。
突然、休暇をとったミソを不思議に思う課員たち。
結局、公園でアイスを食べながら、ぼうっと過ごしているミソ。
友人に電話しても、みんな予定あり。
「こんな調子で、仕事辞めて、どうするつもりなの?」
思いついて、例のお見合い相手の記者に、調べてほしいと依頼していた1994年に起きた児童誘拐事件についての様子を聞くために、メッセージを送るミソ。
「そうよ、まずは、あのオッパを探すのよ」
ミソの休暇中に、会社を訪れたソンヨン。
作家のモルフェウスであることが知られ、秘書課員たちは大騒ぎ。
事情通のチョン部長が、あの二人が兄弟だと暴露する。モルフェウス作家と副会長との間に流れるただならぬ雰囲気が気になるいつもの秘書課の面々。
イベントの企画会議に来たことを話す兄に、いちいち報告しなくても、自分は多くのプロジェクトを抱えているので、関知しないと言い切るヨンジュン。
両親が心配するから、不必要に事を荒立てず、争いを起こさないようにしようと言いに来た、と説明するソンヨン。
「俺たちが仲直りをしたと思うだけで、あの二人は幸せなんだ。」
「他に言うべきことがあるんじゃないのか?」
「なんだと?」
「争いを起こすのは、俺からじゃないからだ」
あくまでも、冷戦を繰り広げる兄弟。
副会長室を出て、秘書席にミソの姿がないことに気づくソンヨン。
秘書課のメンバーから、サイン攻撃にあう兄の様子を、部屋の中から冷たく見つめるヨンジュン。
ミソと電話でやり取りするジアの会話を聞いていたヨンジュン。予定をすべてキャンセルして、ミソの自宅に向かう。
「誰からも返事はこないし、やることはないし・・・ふん、副会長のせいよ!」
ぶちぶち愚痴りながら、散歩から家に戻ってきたところに、待ち構えていたヨンジュン。
何度でも言いますよ。
私は、なにかに寄りかかって、ヨジャを待つナムジャが大好物。
「今、君がしてたように、俺のことを考えているんじゃないかと思ったから来てみたんだ、この副会長自ら。今日、一緒に過ごさないか?キム秘書と過ごそうと思って休みを取った。」
忙しいと言っても、普段着で近所を散歩していたミソ、まったく説得力なし。
「私が家にいるって、どうやってわかったんですか?」
「キム・ジアさんと電話で話しているのを聞いた。正直、君は、俺に会いに来てほしかっただろ?」
・・・といったヨンジュンとの押せ押せキュンキュンなやりとりの末、徹底的にミソに付き合うことに。
路線バスに乗ったり、UFOキャッチャーをしたり、豚皮を食べに行ったり、思いっきり庶民デートをすることになる2人。
楽しいので、キャプチャー画像を抜粋(笑)
*痛恨の残高不足
*そんな屈辱的な情報までお知らせしてくれるのか?と、音声ガイダンスに感心するヨンジュン
*バスの揺れに抗えず、ミソの上に座ってしまう
*足腰弱いと、乗客から陰口を言われ、メンタルやられっぱなしの副会長
*家族でよく来ていたコプテギ屋にて、焼けたコプテギ(豚皮)をヨンジュンに渡すと思いきや、自分で食べちゃうミソ
でも、ギタリストで放浪しているっていう、ミソの父ちゃんの現在の様子は気になります。
家族を献身的に支えてきたことを当然のように話すミソ。
「人は自分の人生を犠牲にすることを価値があるように言う。だが、実際はそうじゃない。ただ、苦しみと犠牲によって、自分を失っただけだ。どんな状況であっても、最も重要なのは、君自身だ。どんな瞬間も、君は貴重で最優先だということを決して忘れるな。」
ヨンジュンの慰めの言葉に微笑むミソ。
もともと、ミソの辞職の話は、「ほかの誰でもない、キム・ミソの人生を生きたい」っていうことからきてたんじゃなかったっけ(笑)
住む世界は違うけど、こういう会話のできる2人は、これからどうなっていくのかな。
*ちゃんと歩み寄れる人なんです。。。
*男は腰が大事。
*無造作に積まれてますが、すでに、かなりの大金がつぎ込まれた、見た目以上に、高額商品たち。
別れ際、いつものように、名残惜しさと笑顔が出るようになりました。
思えば、付き合ってもいないのに、既に、恋人並みに、諍いをしたり、仲直りしたりを繰り返してる、この2人。
一方、宣言通り、家族と離れて、会社の近くで一人暮らしをすることにしたジア。
不動産会社の人が、このオフィステルは屋上の見晴らしがすごくいいと耳より情報を教えてくれる。
「屋上って使ってもいいんですか?」
「もちろん。屋上は、建物の住人の共有スペースですから。屋上部屋に若い男性が住んでますけど、小さな家庭菜園を作って、レタスやトマトなんかを育ててるんですよ」
その若い男性というのが、ユミョングループ人気ナンバーワン社員、実態は謎の男、コ・ギィナム代理。
大家を説得して、50万ウォンの家賃を42万ウォンに負けさせたとか、ヨレヨレのTシャツにジャージ履き、まるで孝試生みたいな恰好で、やっぱり1着しか持ってなかったスーツのボタン付けとかしちゃってる所をみると、相当の倹約生活を送っている様子。
おそらく、育ててる菜園の野菜も自分の食用でしょ。
ここで見た秘密を守れと、なかば強制されるジア。
~ミソの自宅~
お見合い相手の記者から、ようやく連絡が入る。
「ミソさんが探しているものとは違うかもしれませんが、1994年に、ユミョングループの会長の息子が、4日間拉致された事件がありました。今は、ユミョンランドになっている再開発地域で発生したものです。」
「再開発地域?」
「ええ、この事件を取材したすべての記者は、会社にブロックされたために、被害者が当時、小学校4年生だったこと以外、データがないんです。調べたところ、当時、会長の長男が4年生でした。」
ただ、学年だけで言えば、飛び級をしていたヨンジュンも4年生だったはず。
「いえ、副会長も4年生だったんです・・・」
通勤途中、歩きながら考え込んでいると、パク社長から呼び止められる。
パク社長から、誘拐についての情報を得ようとするミソ。
留学時代からの友人であるパク・ユシクは、その件については何も知らなかった。
「あいつは、子供の頃の話をめったにしない」
さもありなん。
なぜ、その事件を気にするのか、尋ねられるミソ。
「正確には覚えてないんですけど、私も、一日だけ、その空き家に閉じ込められていたんです。その家には、私の他に、もう一人お兄ちゃんがいて、どう考えても、それ、副会長様だったように思えるんです」
その時の少年の名を覚えているか聞かれたミソ。
「教えてくれたのに、私が忘れてしまったんです」
「なぜ、それがヨンジュンだと?」
ケーブルタイを異常に恐れる姿や、足首に残る傷跡を思い出すミソ。
「なぜか、そういう気がしてならないんです」
「直接、聞こうとは思わないの?」
「もちろん、それも考えましたけど、おそらく、それについては話せない理由があるような気がするんです。ご存じの通り、決していい話題でもないし、傷つけそうで恐いんです。だから、聞くことはできません。ただ、子供時代の知り合いが見つかって嬉しいだけです。どうかこの話は、内密にお願いします」
「心配しなくていいよ。キム秘書が言う通り、あいつには、話せない理由があるに違いない」
ただただ、ずっと会いたいと思っていた“オッパ”がヨンジュンだったことに運命めいたものを感じ、感激してしまうミソ。
ヨンジュンに何を言われても、つい、気が緩むと涙ぐんでしまう。
そんなミソの様子が気になるヨンジュン。
蔵書が増えすぎたために、処分を手伝ってほしいと、ミソに依頼するヨンジュン。
「いつがいいかな?」
「いつでも」
「今夜でも?」
「構いません」
「なんで、突然、そんなに協力的になったんだ?」
「副会長様が、私に元気を与えてくださったので、私にできることはどんなことでもお手伝いしようとしているだけです」
「え?」
「副会長様」
「俺に何か話でもあるのか?」
「こんなふうに、また、お会いできて嬉しいです」
「・・・・俺もだ」
全然、状況が飲み込めてないのに、話を合わせようとしてるでしょ(笑)
「それでは・・・」
切なそうに振り返るミソ。
「????」
それでも、一応、考えるヨンジュン。
「俺たちは、昨晩会って、今日、再び会えてうれしいって意味か?ようやく、俺のほうを向く気になったのか?」
ジアに秘密を知られたギィナム代理。
疑心暗鬼の塊。
ジアを見かけるだけで、自分の噂をしているのではないかと、一言二言、難癖をつけます。
へぇ~、チャンソン、こういう役どころだったのかぁ。面白いじゃん!
頭の中は、不審な態度をとるミソのことで一杯、そんな中、街でUFOキャッチャーを見かけたヨンジュン。
たったひとりで、リベンジです。
昼間から、道端のUFOキャッチャーで散財するいい大人を、「失業者」と揶揄う子供たちがナイス。
こういうおもちゃは、自分でとってこそ、価値があると子供たちに、えらそーに説教をするけど、どうみても、変な大人(笑)。
ようやく、ぬいぐるみをゲット!
↓大喜びする精神年齢、推定8歳の皆さん。
ゲットしたぬいぐるみは、すぐさま、ミソ様のもとに。。。
「名前は キオッカゲだ」 ※ 覚えておけ
おお、スゴイッソ(牛)に続くキオッカゲ(犬)です。
感極まるミソ、
「覚えていられなくてすみませんでした」
「感動させたようだが、たかがぬいぐるみだぞ。なんで、涙ぐんでる?」
ジアが呼びにきたので、話は途切れてしまったものの、ミソの態度がますます、解せないヨンジュン。
カフェスタンドでコーヒーを注文するミソ。
空き家に監禁されていた当時、「家に帰りたい」と駄々をこねる自分に、側にいてくれた男の子がくれたキャラメルに目をとめ、手に取るミソ。
席に戻ってきたとき、ジアから、モルフェウスが子供の頃、誘拐された過去があることを聞く。
彼が有名になる前に書いていたブログに、そのことが書いてあったという。今は、削除されているものの、何人かのファンは、スクリーンショットで手元に残してあったことから、再アップされ、噂がじわじわと広まっているらしい。
「そんな・・・。それ、見ることできる?」
廃墟のような再開発地域の空き家。
錆び付いた黒い鉄製の門は、閉められている
割れた窓からなにも見えない外の様子
居間らしき部屋に通されたロープ
放置された蜘蛛の巣だあけのウサギのぬいぐるみ
これらの映像は、ミソの記憶でもあるの?
~回想~
「オッパ・・・」
「お前はバカか?」
「バカじゃないもん。5歳だけど、マルヒお姉ちゃんよりも上手に本だって読めるもん」
「すぐに会いにくるよ」
「本当に? 本当に来てくれる?」
「うん」
「オッパの名前、絶対に忘れないね。オッパの名前は・・・イ・・・、イ・・・」
「バカ。また、忘れたんだな。もう一度言うからな。僕の名前は、イ・××」
「そうよ、イ・ソン・・ヨン・・・、イ・ソンヨンだった。そうだった。」
これについては、当分、謎ね。
顔面蒼白のミソ、部屋から出てきたヨンジュンを見て、慌てて立ち上がる。
ただ事ではないと、ミソを見つめるヨンジュン。
「そうだ、兄だ。誘拐された子供は兄だ。」
「では、ひとつだけお尋ねしてもいいでしょうか?副会長様の足首の傷はどのようにしてついたものなんでしょうか?」
「なぜ、突然、そんなことを聞くんだ?」
「忘れたがっている悪い記憶があるようでしたし、その足首の傷のせいで、それで、副会長様だと・・・」
「あの傷は、子供の頃のものですっかり治っている。」
「・・・ああ」
「それが理由か?」
「え?」
「君は、ずっと探していたオッパが俺かもしれないと考えて、一日中、俺のことを切なそうに見ていたのか?」
「申し訳ありませんでした。誤解でした。」
それを聞くと、目をそらし、外をみつめるヨンジュン。
なんともタイミングのいいことで・・・。
ヨンジュンと離れ、一人で歩いているところに、やってきたのは、ソンヨン。
場所をかえて、話すミソとソンヨン。
「つまり、我々は一緒に監禁されていたってこと?」
「私と一緒にいた記憶はありませんか?」
「実は、誘拐されていたショックのせいか、僕の記憶は断片的なんだ。」
「それでは、どのくらいまで覚えていますか?」
「僕が知っていることを話してほしいってこと?」
「ええ」
「あいつと僕は、幼いころから、仲が悪かった。」
「え?」
「ヨンジュンと、僕です。今と変わらず、自信家だった。あいつは、僕よりなんでもよくできて、僕たちはいつも比較された。4年生のとき、ヨンジュンは2学年飛び級をして、同じクラスになった。ヨンジュンは賢くて、僕の友達にもすぐに勝ち上がった。後になって、あいつは僕の友達と一緒になって、僕をいじめ始めた。彼よりも弱い僕を嘲笑ったんだ。」
「え?」
《兄貴の友達とたくさん、喧嘩したよ。彼らは、俺を失礼だと言って、喧嘩をふっかけてきた》
《でも、お兄さんと一緒だったから、よかったんじゃないですか》
《いや、そいつが一番悪かったんだ。奴は最低だった。》
以前、ヨンジュンから聞いた話と重なるのに、肝心なところが食い違っている、と不思議に思うミソ。
「ある日、ヨンジュンが、再開発地域に、僕を連れ出した。あいつは飲み物を買ってくるから、そこで待っていろと僕に言った。ヨンジュンは、戻ってこなかった。あいつを待っている間に誘拐されたんだ」
衝撃的な内容に、言葉を失うミソ。
表通りで、車に乗っているとき、信号でとまったヨンジュンが見かけたのは、カフェで会っているミソと、ソンヨンの姿。
《副会長様、もう一度、お会いできてうれしかったです》
《思い出すのが遅くなって、申し訳ありません》
車の中で、ミソの言葉を、思い返すヨンジュン。
バスを待つ間、バッグからキャラメルを取り出し、思い悩むミソ。
同じころ、やはり自宅で考え込むヨンジュン。
あ、すっかり忘れてた!
夜、蔵書の整理をすることになっていたのね。
「先に、書斎に行っててくれ」
「かしこまりました。出版年度別に、選別しはじめておきます。」
ミソを先にいかせてからも、表情がさえないヨンジュン。
書棚の本を選別している最中に、1冊のファイルに目をとめる。
あけてみると、ミソ自身の履歴書が。
9年前の自分に、懐かしさと気恥ずかしさを覚えるミソ。
「なんで、こんなに田舎くさい写真なのよ。大学の試験結果なんて、自慢したかったの?ああ、恥ずかしい。」
後ろのページにも、同じく、秘書候補者の履歴書が並ぶ。
ふと、どれも、皆、自分よりも、遥かに優秀で、資格保持者ばかりだと気づく。
「こんな人たちの中で、どうして私が選ばれたの?」
「どうして、あの時、キム秘書を雇ったのか、知りたいか?」
ふと気づくと、ヨンジュンが立っていた。
「え? ・・・ええ」
近づくヨンジュン。
「・・・ミソだったから。君が、キム・ミソだったからだ」
なんて、切ない顔をして、ミソを見てるの?
きっと、これ、まだ核心には触れないわよね。
私こそ、このドラマのラストシーンには疑心暗鬼の塊(笑)
うぉ~~。
小出し小出しに、いろんなことが出てきます。
やっぱり、甘い甘いラブコメに、サスペンスのキリっと締まった味付けは大切よね。
すみません。
実は、「三食ごはん」の漁村編の、ウリヒョンシキの登場回を見ながら、書いてます。
偶然にも、「エバーランドは最初は、龍仁自然農園という名前だった」という話題が出てきて、びっくり。
くしくも、エバーランドは、このドラマで、ブロックバスターの呪いに出てきた遊園地『ユミョンランド』のロケ地で、当然、自然農園を開設する前には、広大な用地を確保するため、居住者を動かしたりしただろうしね。
しかも、ドラマの中では、ミソが住んでいた地域を再開発していたときに起きた誘拐事件というのが、二人の子供時代の鍵になりそうで、思いがけず、シンクロ。
もちろん、年代や設定もろもろは全然違いますけどね(笑)
シンクロついでに、今週の妄想。
実は、ヨンジュンが長男ソンヨンで、誘拐された少年。ユミョンの跡取りとして、二度と誘拐などに巻き込まれたり、命を狙われたりしないように、弟を飛び級させ、兄と弟を入れ替え、それぞれ記憶を植え付けたけど、兄の方は、元の自分の記憶が消えない部分もあって、矛盾しちゃうとか?
それだと、弟なら身代りに狙われてもいいと、両親が容認したことになっちゃうから、さすがに無理があるよね。(笑)
ふふふ、グッズ好きの私、お気に入りが増えました。
スゴイッソ(牛=ソ)とキオッカゲ(犬=ケ)です。