Ep. 3が終わったときに、予感してた通り、開き直って分割します。

つい夢中になって、台詞まで訳してるけど、DVDとかでも、結構安くなってるのにねてへぺろ

 

ネタバレOKの方のみ、おすすみください。お願い

【Ep.4-1】 (2010.02.28放送)
「いくら私が好きでも、彼はそうじゃないわよね。」

クージョンの名刺を見ながら、自分との共通点のなさに思い悩むドオ。
 

ユーピンは、グオの“彼女”のイェンリンが男と浮気していることが気になって気になって仕方がない。
そこへ、タイミング良くというか悪くというか、ドオを訪ねて、イェンリンが事務所にやってくる。
「君はこんなところに来る暇があったら、もっと、グオと会うべきでは?」
気楽にコスメの話で盛り上がるイェンリンとドオだったのに、ユーピンの機嫌の悪さが想像以上で、そそくさと退散するイェンリン。

「変ね、なぜ、シャン弁護士は、あんなに私のことを見つめてたのかしら?え、もしかして、私に惚れちゃったとか?」
イェンリンの、超ポジティブマインドは嫌いじゃないです!(笑)

そんなイェンリンを、先回りして待ち構えていたユーピン。
「君は本当にヤン・グオのことが好きなのか?」
下矢印はい、これがイェンリンには、こう聞こえます(笑)。
「君は本当はヤン・グオよりも俺が好きなんじゃないのか?」
熱っぽい眼差しをユーピンに向けるイェンリン。

「俺が口出しすべきことじゃないこともわかってるし、君にどうしろと求めてる訳じゃない。ただ、君の真心を願っているだけなんだ。ヤン・グオより好きな相手を見つけたのなら、正直に伝えるべきなのでは?」
下矢印
「ヤン・グオより、俺が好きなら、グオに正直に伝えるべきなのでは?」

しかし、そこは、なんとか踏みとどまるイェンリン(笑)
「ごめんなさい!私、まだ、グオのことが好きなんですぅ~~」
走り去るイェンリン。

今回のこのドラマのテーマは、
『相手の話は、歪曲せずに、まず、ちゃんと聞こう』です!(笑)


「なによ、電話じゃ言えないことって?」
早速、グオを呼び出すイェンリン。
今のグオは、子供たちの実母問題で頭が一杯、はっきり言って、イェンリンの恋愛のすったもんだには、付き合っていられない。
ここで、シャン弁護士(ユーピン)が自分のことを好きらしいとの勘違い恋バナが炸裂。
混乱するグオ。
「とにかく、まだ当分、社長の家でシッターを続けるんだから、違約金が発生するようなことは困るんだからね!」
イェンリンに釘を指すしかない。

ユーピンの帰りを待っている間、つい、昼間のイェンリンとの会話が気になるグオ。
~回想~
「ホントに、社長は、あんたのことを好きだって言ったの?」
「はっきりとは言わなかったけど、態度を見れば明らかよ。だって、彼、グオのことが好きじゃないのなら一緒にいるべきじゃないって言ったのよ。」
(あーあ、なぜ、彼の恋愛話を気にする必要があるのよ。私には関係ないことよ)
 

そこへ、昼間のことが納得いかないユーフェイたちがパジャマ姿で降りてくる。
「どうして、叔父さんは嘘をついてたの?」
「ああ、それはそうじゃないの。嘘をついたわけじゃなくて、本当にあなたたちを愛してるから、あなたたちが傷つかないように守りたかったの。でも、私が余計なことをしちゃったの。もし、あなたたちが、本当はお母さんが亡くなっていないことを知ったら、お母さんに会いたいだろうし、どんなに悲しいだろうかと思って・・・。それにね、お母さんもあなたたちのことが大好きだって」
「じゃ、どうして今まで会いに来なかったの?」
「それは・・・あまり、暮らしが豊かじゃなかったって言ってたわ」
「私たちだって、パパと暮らしてたとき、インスタントラーメンしか食べられないときだって度々あったわ。お金がないからって、私たちを愛せないなんておかしいよ。パパだったら、最後の一杯を一緒に分けあって食べたわ。」

母親に捨てられたことで、傷ついていたユーフェイ、興奮して泣きじゃくる涙が辛すぎる。

「僕、ママを悪く言うお姉ちゃん、嫌いだむかっむかっ

「なんで叩くのよむかっむかっ


「二人ともやめなさい。ね、泣かないで。大丈夫よ。」
ユーピンが帰宅してきたことに気づいたグオ、
「さ、叔父さんが心配するから、2階に行って。泣き止むのよ、お休み」
間一髪、なんとか平静を保って、振り返るグオ。
「お帰りなさい」
「ああ、子供たちは寝た?」
「え、ええ、もうぐっすり・・・なんの問題もなしです」
いたたまれず、早々に帰宅しようとするグオをそう簡単には帰さないユーピン。
この短時間に、腕をつかんだり、頭をポンポンしたり、老板、普通ならセクハラですよ。

「話があるんだ。座って、ああ、これ・・・君のために特別に買ったんだ」
またもや、ポン菓子で釣る男。そして、もはや、その恩着せがましさを隠そうともしない男。(笑)
「うわぁ、ありがとうございまーす!食べながら聞いてもいいですか?」
対するは、無邪気さだけは天下一品な女。
「俺は君に・・・ここの仕事を続けて欲しいんだ。やめたりしないよな?」
「ええ、もちろん、辞めませんよ。仕事は楽しいし、お給料はたくさんだし。辞めたりしたら姉に殺される。」
「俺のこと、冷血人間だと思ってるんだろう?」
「え?」
肯定も否定もできず(笑)
「俺も実は以前、ある人から裏切られたことがある。気持ちはわかるよ。とても我慢できないよな」
「ははは、どうして、急にそんなに深刻な話を?会社で良くないことでも?」
「特に、いま君は、君が最も信じてる人間から裏切られてる。とても受け入れられないよな?君だったら、きっとこう言うだろう。“私がなにか間違ってたの?なぜ、身近な人に裏切られなきゃならないの”」
ユーピンの言葉が、自分を責めているようにしか聞こえないグオ。
ああ、もう駄目だ~、おしまいだ~、きっとばれたんだわ。
「俺を信じろ!君は間違ってなんかない。悪いのは、裏切った方だ」
「申し訳ありません!」
立ち上がり、頭を下げるグオ。


「あなたを裏切るべきじゃなかったのに。あの子達の父母、いえ、お母さんに会わせるべきではありませんでした!」
「は?」
墓穴を掘ったグオ。

必死に、母親に会わせるに至った経緯を説明するグオ。
当然、激怒するユーピン。
「母親に会わせた、だと?信用してたのに。よくも裏切ったな。」
「お願いですから、落ち着いて、私の話を聞いてください。あの子達の身になって考えてみて。ユーティンは時々、悪夢にうなされて泣きながら起きることもあります。とっても、可愛そうなんです。それから、ユーフェイは同じクラスの男の子が好きなんだけど、社長はそういうこと知ってます?朝から晩まで仕事、仕事で忙しいのに、これからのあの子達のこと、本当に考えてますか?誰があの子達の世話を焼くんですか?誰が面倒を見るんですか?」
「君だろ!そのために君を雇ってるんだ」
「私は、一生、責任をもってあの子達のそばにいることはできません!」
「なぜ、出来ない?!ドンッ

と怒鳴りあげてから、さすがのユーピンも、グオの発言のほうが正論だと気づきました。
先程までのヒートアップ口論が嘘のような気まずい沈黙。
「出ていってくれ。君の顔は見たくない!明日から、学校へは俺が送る。出ていけ!」
あまりの剣幕に動けないグオ。
「出ていけって言っただろ、聞こえないのか?」
「わかりました。出ていきます!怒鳴らないで!」
バターン!
派手にドアを閉めて出ていくグオ。
カンペキ痴話喧嘩ですね。
「まったく、何一つわかってないくせに・・・」
 

ここからは自転車を漕ぐグオと、部屋でグルグル煮詰まるユーピンの姿が交互に映し出されます。

全く、なんで、あんなに怒るのよ!信じられない!あれじゃ、狂人よ。あー、もう怒った!


俺、どうかしちゃったのか?彼女が、永遠に俺のそばにいるつもりでいたなんて。これって、彼女に惚れたってことなのか?

なぜ、私の気持ちをわかってくれないのよ!これでも、ユーフェイとユーティンの幸せを考えてのことなのに。

あんな、女らしくない、どっちかと言えば男みたいな女なのに?なんで、男みたいな人間をわざわざ好きになるんだ?あーあ。

どんなことがあっても、私のことなんて好きにならないわよね。いつもの自分に戻らなきゃ・・・。

倒した自転車に八つ当たりして蹴り飛ばすグオ。



電話がなると、確認もしないで、グオからだと決めつける(苦笑)
「なんだ?まだ言いたいことでもあるのか?」

「ユーピン。私よ」
ここで、ややこしや~ ややこしや・・・のホイファンからです。

「元気だった?」
3ヶ月要らなかったね。
すでに、ユーピンの気持ちは、グオ云々を除いても、ホイファンからは離れてしまったというか、ちゃんと整理をつけるべき存在になってます。

コマーシャル撮影で、台湾に一時帰国するとき、会いたいと言われても、仕事が忙しいと断るユーピン。
 

電話を切ってから、動揺するホイファン。
「こんなはずじゃなかったのに」
同じく、ユーピンも自分の心境の急激な(笑)変化に戸惑う。
「あっけないな。7年も付き合った関係なのに、なんで、こんなになんとも思わないんだ?もう、愛する対象が変わったってことか?・・いやいや、どう考えてもないだろう、俺がヤン・グオを好きになるなんて・・・いや、シャン・ユーピン、落ち着け!あああ、この俺が男を好きになるなんて・・・」


Viva 男と女口笛

翌日、宣言通り、子供たちのお送りむかえをするユーピン。
「ママに会ったんだって?」
ハッとするユーフェイたち。
「ヤンさんから聞いたよ。」
「グオお姉ちゃんは、叔父さんにはナイショって言ってたのに。」
「こら黙んなさい!」
「いいんだ、叔父さんは怒ってる訳じゃない。心配なだけなんだ。」
「叔父さんは、私たちが傷つくのを心配してるって、グオお姉ちゃんが全部教えてくれた。叔父さん、心配しないで。私たちはまだ子どもだけど、誰が私たちにとっていい人なのかは、ちゃんとわかるから。ママにはついていかないわ。」
そう言って、ユーティンと顔を見合わせるユーフェイ。でも、どちらの顔にも笑顔はないの。

「ユーティン、ドーナツでも買いにいくか?」
「うん」
ようやく、笑顔を見せる子どもたち。


少し前のユーピンには、こんなときに子供たちを笑顔にさせるなんて絶対出来なかったよね。
グオのおかげだよね。


「今回は私が間違ってたんです」
またもや、クージョンに相談に行くグオ。
「いや、あいつのリアクションは、君のせいじゃない。両親の離婚で随分、傷ついたんだよ。」
両親の離婚後、ユーピンは母親、兄(ユーフェイたちのパパってことだよね)は父親に引き取られたことを知る。
「あいつの母親は再婚したが、その相手にも子供がいた。当然、最低限の世話を受けて面倒を見てもらっただけさ。あいつが高校1年になったとき、母親に言われたのさ、家を出て自活しろって。あいつがいると、弟や妹のためのスペースがないからだって。」
「え?」

ユーピンの言葉を思い出すグオ。

~回想~
「まだ小さかった二人を置いて出ていったんだ。母親の役割も義務も果たさなかったくせに、仕事でうまくいったからって、今さらになって、家族を取り戻したいなんて・・・。そんな親に任せられるか?」
あの時、ユーピンがどんな思いで、話していたのかと思う半面、寂しさを覚えるグオ。
(なんで、私には言ってくれなかったのかな?なんだか、彼のこと、誤解してたみたい。)
意外にも、苦労人だったユーピン。
「クージョン兄さん、ごめんなさい。忙しいのに、もう行きますね。私、戻らなきゃ。今日はありがとうございました。」
 

ユーピンの家に戻り、頭を下げるグオ。
「昨日のことは私の完全なミスです。自分の思い込みだけで、勝手に突っ走りました。でも、まだ、自分のしたことはそんなに間違ってなかったんじゃないか、って思ってます。」

新聞から片目だけ出して、チラッとグオを見るユーピン。



「お話ししておきたいことがあります。私が小さかった頃、うちの家は、実はそれなりに豊かな家だったんです。母親は、かなりデキル女性で、おじいちゃんからもらった持参金をもとに始めた仕事がうまくいったんです。事業は成功させたし、台北市内の高級住宅地域に10軒くらい家もありました。」

「君のお姉さんは、お母さんに似たんだな」
頷くグオ。
「そのうち、母の体調がどんどん悪くなって、会社の経営を父に任せたんです。でも、父には経営の才能なんて皆無でした。母が亡くなった後、投資は失敗、財産を失いました。わずかなお金だけ残し、姉と私を置いて失踪しました。そのお金すら、債権者に取り上げられちゃいましたけど。お腹が空いてもお金がなくて、姉が路上の子供たちを騙して巻き上げて、なんとか生きてきたんです、」

「それで、君は、父親を憎んでいると俺に話に来たのか?」
 「いいえ、その反対です。私はパパを嫌ってないと言いたかったんです。今でもパパに会いたいし、何年もの間、どうして過ごしていたかも知りたいです。お腹はすいてないかな、着るものはあるのかな、今でも気になってます。

もし、パパに会えたらどんなに素晴らしいかって、いつも思ってるんです。もし、そんな日がきたら、小さかった頃に戻って、パパに抱きついて、会いたかった、元気だった?ってパパに言いたいんです。もちろん、姉は違います。彼女は、もしパパに会ったら、肉切り包丁を持って追いかけ回すって言ってます。」

苦笑するグオ。

社長、あの子達に自分の母親のことを知るチャンスをあげてもらえませんか?真実を知らずにいた後悔は、そうでないときより辛いものです。

じっと真剣に聞いていたユーピン、グオの提案について考え込む。

 

義姉を事務所に呼び出すと、ひとつの条件を提示する。

「率直にいわせてもらいますが、あなたに子供たちを渡すつもりはありません。でも、毎年、長期休みの際には、私の監督下のもと、ユーフェイとユーピンと3日間過ごすことは認めます。」

「3日ですって?」

「これが、私の最大限の譲歩です。正直なところ、この長年のあなたの沈黙を話せば、私のほうが親権をとれると確信してます。この提案を受け入れるかどうするかは、あなた次第です。」

 

「彼は、4時に迎えに来ることになっています。余り時間はありません。有効に過ごさないと。」

義姉が帰る前に、ショッピングモールで、ユーフェイたちと過ごす時間を持たせることにしたユーピン。

付き添うグオ。

ママと一緒に過ごせることを素直に喜ぶユーティンに比べ、徹底的に無視するユーフェイ。

ゲームコーナーで遊んだり、洋服を選んだり。

そこへユーピンから連絡が。

「時間です」

ショッピングモールの出口で、「叔父さんやグオお姉ちゃんの言うことをよく聞くのよ」とユーティンを抱き締め、ユーフェイには、「あなたは賢くて、良い子だから心配はいらないってわかってる」といいつつ、泣きながら「ごめんね」と繰り返し、抱き締める。

必死の思いで、二人から離れ、走り去る母親のことを、今まで一言も口を利かなかったユーフェイが、突然、追いかける。

迎えに来たユーピンの目の前で、ユーフェイの「ママ!」と呼ぶ声に振り返った彼女が車に轢かれてしまう。

 

病院に運ばれた手術室へ入り、「ママ、ママ」と泣き叫ぶユーフェイとユーティンの二人を必死に宥めるグオ。

「あなたたちに会いたくて、必死に探し出したママなのよ、もう二人を残して、どこにも行ったりしないわ。大丈夫よ」

 

「患者さんのご家族の方は?」

一瞬、間を置いて、歩みでるユーピン。

出血がひどく、緊急手術の同意を求められる。

手術着姿の義姉のすがたを見て、呼び止めるユーピン。

「(母親である身の)あなたには、何かあることすら許されないんです。いいですね。あなたは回復しないとダメなんです。そうしたら、私も安心して、あの子達を渡せます。彼らには、あなたが必要だ」

ユーピンの言葉を聞き、微笑むグオ。

 

1週間後、母親のもとに行くことになるユーフェイとユーティン。

前日、荷物をまとめていると、

「どうせなら、私たちのおばちゃんになって」と言い出すユーフェイ。

「え?おばちゃん?」

「ただ、おじさんと結婚するだけでいいのよ!」

「結婚?」

たまたま、廊下を通りかかったユーピン、結婚の一言に激しく反応(笑)

聞き耳たててます。

「そうすれば、私たち、ずっと家族でいられるでしょ。私ね、ホイファンさんのこと、あんまり好きじゃなかったの。今なら、ちょうど、他に彼女もいないし。ね、叔父さんと結婚してあげて!お願い!」

いやぁ、自分でもいいことを思い付いたとばかりに、ガンガン押してくるユーフェイ(笑)

「こういうことは、そんなに簡単に言ったらダメなのよ、わかった?」と嗜めるグオ。

「うわぁ、さすがお姉ちゃん、あったまいい!ボク、叔父さんに言ってくる!」

嬉しそうなユーティン。

「こら、待ちなさい!叔父さんにそんなこと言ったら、私、今日でクビになっちゃうわ。明日まで働けるはずなのに。」

「でも、グオお姉ちゃんも、真剣に考えてみて。私、叔父さんはかなり、お姉ちゃんに惹かれてるって思ってるの。」

(立ち聞きしながら)10歳の姪にバレバレだったと知って、苦笑するユーピン。

「ね、このまま、叔父さんのお世話を続けて!」

「お願いします!」

「んもう、二人とも頭大丈夫?こっちの胃がおかしくなりそう。さ、早く荷造りしなさいね。」

廊下で鉢合わせて、気まずい二人。

 

「君の考えが正しかった・・・ようだな。」

「そうですね。♪世界で一番ママが大好き~♪この歌、知りません?子どもってやっぱり、ママと一緒にいるのが一番幸せなんです。たとえ、私のような部外者がどんなに愛したとしても、母親の愛情とは比較になりません。でしょ?」

「そうだな。それに気づくのに、時間がかかりすぎたと、少し後悔してるよ。本気で、あいつらのいい叔父さんになりたいって思った矢先だったから。」

「後悔することなんてありません。なぜだと思います?まだ小さかったとき、姉と私は野良犬を拾ったんです。世話をして、可愛がって、ついてたダニやノミとかのせいで、私たちの皮膚が荒れて固くなっちゃったりしました。でも、ある日、散歩してるとき、飼い主にあったんです。私たちに、犬を返すしか、他の選択肢はありませんでした。でも、そのあと、時々、その飼い主さんが連れてきてくれたんですけど、その子犬、興奮して、私たちに必死に尻尾を振るんです。犬が笑ったところ、見たことあります?本当にかわいいんですよ。あなたに言いたかったことは、あなたがどれだけユーフェイやユーティンを大切に思っていたか、彼らはちゃんといつまでも心のなかに覚えてるってことです。絶対に、ここでのおじさんとの暮らしや、あなたの溺愛っぷりを忘れたりしません。絶対に忘れるはずないですよ」

じっとグオを見つめるユーピン。

欲しい言葉を的確なタイミングで言ってくれる人って大事ですよ!

「わかったよ、君のいうとおりだ。彼らが、俺のことを思い出すときには、たぶん、君のことも思い出すんだろうな。」

「ふふ、そうですね、あのリトルモンスターズは、なかなか独創的ですもん!あの子達ったら、あんな馬鹿げた思いつきを・・・」

ハッと気付き、話をすり替えるグオ。

「そう、つまり、助けが必要だって話です。あなたは身の回りのことが出来なさすぎです。自宅の中で何かあったり、修理が必要だったりしたら、私を呼んでくださいね。駆けつけますよ。」

話を、わざとLoveから遠ざけた不自然な雰囲気(笑)

「それで、その・・、私が思うに、明日には、二人のリトルモンスターはいなくなりますから、もうシッターは必要ないですよね?」

 

シッターは必要なくても、あなたさえよければ、ハウスキーパーなんてどうでしょう?と念を送るグオ(笑)。

 

(そうだ、そういうことだ。彼女さえ、目の前からいなくなれば、気の迷いもなくなるはずだ。)

あーあ、なんて、往生際の悪いやつ!

 

「ああ、必要ない。」

 

え?即答?

がっかりするも、雇用主に言われては、気持ちを切り替えるしかないグオ。

 

「では、明日、あの子達を空港に送ったら、正式に業務完了ですね。」

 

(これが一番いいんだ。シャン・ユーピン、落ち込むな)

 

「心配しないでくれ。退職金は、上乗せする」

「退職金なんていりません。いただいているお給料だってじゅうぶんすぎます。明日を最後の日として、清算してください」

「わかった、会計士にそう伝える」

「明日は、まず、こちらに伺いますね」

「ああ」

「さようなら」

家を出てからも、しばらく玄関先に佇むグオ。

 

これが一番いいんだ。

なんで、裁判で負けたような気分になってるんだ、俺は。

そんなはずない。

 

ようやく、その場を離れるグオ。

これが現実なのよ、ヤン・グオ。

彼とは住む世界が違うの。どんなに、長くここで過ごしたって、あんなふうに、即答だったじゃない。

もう自分の存在自体が必要ないと言われたようで、一人寂しく、ユーピンの家を後にするグオ。

 

★Ep.4-2に続く★