■ 第20話:最終話 君に会いたい  

 

テーブルに置かれた『婚前契約書』

向かい合うガンフンとユンソ。

「結婚しないだと?」

「プロポーズもされてないわ」

「信じてついてこいって言ったじゃないか」

「だからって、あんな契約書にサインさせるの?結婚する前から、離婚したときの慰謝料とか、子供は諦めるとか、話にならない…」

涙で言葉にならないユンソを引き寄せ、抱きしめるガンフン。

その肩を2度ほど無言でぶつユンソ。

 

「すまない。…一度だけ我慢してくれないか」

ガンフンの言葉に、自分の気持ちが伝わっていないことを悟ったユンソ。

静かに、彼を押し戻す。

「嫌よ」

「1年だけ、1年だけ、母の言うとおりにすれば、俺たちは結婚できる。子供を育てたり、一緒に年をとっていけるんだ」

再び、ユンソの肩をつかむガンフン。

「ユンソヤ…お願いだ」

「1年後に別れることになったら?」

「そんなことありえない」

「なら、この契約だって…」

 

「一度だけ」

ガンフンがユンソの言葉を遮るように、大きな声をあげました。

「頼むから、一度だけ我慢してくれる気はないのか?」

目をそらすユンソ。

「君はいつもそうだ。 うまくいかなかったら、逃げようとする。一度だけ、自分のプライドを守るより、おれたちの未来のことを考えてくれないか」

どう考えても、この件で戦いを避けてるのは、ガンフンのようにみえますが。

それを聞き、もう何を言っても同じだと感じたユンソ。

「ごめんなさい」

ガンフンの手を離しました。

「今、俺がここから出たら、すべて終わりだ。 わかってるのか 」

ガンフンを見つめたまま、無言のユンソ。

ガンフン、ついに

「わかりました。チャ・ユンソさん。元気で」

ユンソに背を向け、出て行きました。

残され、その場にしゃがみこむユンソ。

 

自宅にに戻ったガンフン。着替えもせずベッドに横たわると、笑顔のユンソの幻影が自分をみつめています。

「消えろ。見るのもいやだ」

目を閉じるガンフン。

 

~アプソン動物病院~

患者や飼い主たちを映した“みんなのストーリー”のコーナーを見るユンソ。

ここに来てからのいろんなことが思い出される。

はじめて、ガンフンにここにつれてこられた日、一緒に出前のジャジャ麺を食べた日のこと。

つい微笑んでしまうのに、先ほどの、別れを告げたガンフンのことを思うと、寂しげなユンソ。

スーツケースに荷物をまとめ、鍵をかけ、病院をあとにする。

名残惜しげに見渡すと、重い足取りでどこかへ。

 

~ガンフン自宅~

翌朝、目を覚まし、携帯を確認するガンフン。

ユンソから動画メッセージが届いてました。

「えっと、私はチャ・ユンソで、こっちはマルレンです。イ・ガンフンさん…」

 

見終わり、自宅を飛び出すガンフン。

アプソン動物病院に来てみると、ユンソに頼まれたジンギョンが、マルレンのかごなどを持って出てきたところでした。

マルレンを連れて戻ったガンフン。

玄関で、あきれた顔の母親と、笑顔のガンジュンにも、何も告げず。

 

<よく眠れた?私ね、発つ前に、ガンフンさんに言いたいことがあるの。正直、すごく怒ってると思うから、この動画もみてくれないかもしれないけど……>

 

ユンソの部屋に入り、持ち帰ってきた『ガンフンとユンソの記録帳』をひろげる。

デートの様子や日常が、細かく写真とともに記されている。

 

<ありがとう。私を愛してくれて そして 私の愛も受け入れてくれて。愛してます>

「だから……一体、どこへ行ったんだよ」

 

憔悴しきったガンフンとは対照的に、実家の果樹園で、麦藁帽子をかぶり、ゴザの上で、バクバク、ボウルごと抱えてビビンバを頬ばるユンソ。

「この味だわ~~」

女はたくましくなきゃ。

そこへ、弟のユンスから電話が。

「姉さん、言われたとおりに病院の掃除してるけどさ、ただ働きなんかしないからね」

時給のことで揉めていると、そこへ、ガンジュンがやってきました。

とりあえず弟同士で、状況を把握。

 

連絡を受けたガンフンが、ユンソの弟くんに会いに、アプソン動物病院にやってきました。

「ユンソは、いまどこに?」

「なぜ、それを僕に? 恋人なのに居場所がわからないんですか?」

それについては、弁解のしようもないガンフン。

「確かにそのとおりだよな」

調子に乗るガンジュンを目で威嚇する。

 

「協力してほしいんだ」

「嫌です」

即答です。事情はわからないながらも、姉ちゃんが実家に戻るなんて、よっぽどのことだと思っているのね。

「このとおりだ」

ユンスに頭を下げるガンフン。

「おれはユンソ…、君のお姉さんなしでは、食べることも寝ることもできない」

ユンソを愛していると何度も言いかけるが、言えないガンフン。

ガンジュンも、もうちゃかしたりせず、心配そうに見ています。

 

夜、自宅の庭の縁台に座り、考え事をするユンソ。

雷雨の晩、ガンフンにしがみついてしまったこと。

朝食を作ってくれたこと。

庭でのおでこへのキス。

ためいきをつくユンソ。

そこへ、ジンギョンからメールが。

<マルレンは彼が連れて行ったわ。思ったより、彼、優しい人ね>

ふと気になって確かめると、ガンフンからのたくさんのメッセージがたまっていて、自分を探していることに気づく。

目を閉じるユンソ。

<会いたい>が最後。

ガンフンの幻に向かって、「私も」とつぶやく。

 

翌日、ソウルに向かうユンソ。

 

入れ違いに、ユンソの実家へと車を走らせるガンフン。

助手席には実家の住所のメモ:忠清北道槐山郡……

ユンスが教えてくれたんですね。

 

「どこへ行ったですって?」

ガンフンが、ユンソの元に向かったとのカン室長の報告を受け、呆れ果てた様子の母親。

「奥様。チャ・ユンソさんについて、もうひとつご報告がございます」

 

「それじゃ、ガンフンが拉致されたとき…」

「奥様にはご心配をかけまいとして、大怪我されたことは伏せられました」

「その治療をあのお嬢さんがしたと?じゃ、なぜ私にそのことを言わないのよ。知ってたら、私だって、あそこまでしなかったのに」

バツが悪そうな母。

ひどいことをしてるっていう自覚はあったのね。

 

「失礼ながら申し上げますと、奥様にアピールできるチャンスにもかかわらず、奥様が心配されると思い、最後まで打ち明けなかったチャ・ユンソさんの気持ちをお察しください」

いや、カン室長さん、ユンソは医者として人間として、当然の如く、ガンフンを助けただけだから、アピールするとか、これっぽっちも思ってないと思うけどね。

 

駅で電車を待っていたユンソのところに、ユンスから連絡が。

急いで、自宅に引き返すユンソ。

ようやく、ガンフンの姿を見つけ、駆け寄っていく。

「どうして、ここに」

「どこへ逃げても探し出せるさ。俺はイ・ガンフンだぞ」

とびきりの笑顔を見せるユンソをだきしめるガンフン。

「チャ・ユンソ。君が絶対に断れない提案をしよう」

「どんな?」

「終身契約。チャ・ユンソは一生僕のものだ」

「ってことは、イ・ガンフンは一生私のものってことね」

「もちろんだ」

 

2人のウェディングで、ハッピーエンドでした。

 

★     最終話 ★

ようやく終了です。

一回書いたレビューを思い出しながら、打ち直してみました。

 

BSで放送しているせいか、最近、読んでくださっている方も多かったので、なんとか復元しました。最終話だけないっていうのも、変なので(笑)

画像は、下書きのときにあげていたのが、残ってました。

アメーバさん、ありがと~~ウインク

 

最初は、Youtubeで見つけて、思わず1話から探してみてました。

私の中では、胸板の厚みが気になって、ソンフンはちょっと苦手な部分もあるのですが、気軽に見れて、楽しい作品でした。

 

 

ちなみに、ソンフンの新ドラマ『切ないロマンス(じれったいロマンス)』にもこの方、出演されるそうです。

 

これを見てると、他の『契約結婚系』も見返したくなります。

ちなみに、ちょっと前の作品ですが、不動の『フルハウス』(主演;ピ&ソン・ヘギョ)は、おすすめです。

あと、韓ドラではありませんが、

大陸ドラマの『お昼12時のシンデレラ』、台湾ドラマの『晴れのちボクらは恋をする』あたりも、ヒロインが健気でかわいい系です。