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『力の強い女ト・ボンスン』第11話(1)はこちらから

 

■ 第11話(2) タイミング

 

~ネットカフェ~

「ちょっと待った」

「おお、すげぇいいな」

あいかわらず、不良高校生たち、たむろってます、

『俺たちの愛するト・ボンスンお姉様。』

ファンサイト作ってたんだよね(笑)

 

「そういえば、聞いたか?ト・ボンスン姉さんが一人で30人のギャングと戦って…」

「何?」

「それでどうなった?」

「そいつら全員、ハンセ病院送りらしい。それくらいしかわからない」

「本当か?」

「誰もボンスン姉貴(ヌニム)をやっつけられなかったみたいだ。」

「そんなに大勢いても全滅したのか?」

「俺は、そいつらを探し出してやる」

「ボンスン姉貴のために、いまからすぐ行こう」

「俺たちは、こんなところにいられねぇ。」

「あいつらを許せねぇ」

「もちろん、俺たちだって許せない」

「我々は彼らの教訓を教えるべきか?」

「そいつらに教訓を教えてやろう」

「行くぞ。」

 

班長の張り込み車に、わざわざやってくる犯人。

「どうして、こんなとこに?寒いのに。誰かを待っているんですか?」

「何か…」

「空腹じゃないですか。これから昼食に行くんですけど、一緒に来ますか?」

「あんた、誰? 」

あくまでも対象者と認めるわけにはいきません。

「私となんかじゃイヤでしょう。それなら一人で行きます。しかし、これ以上、つけまわすようであれば、私は警察に、あなたを告発するつもりです。」

班長を威嚇する犯人。

「あいつ、なんなんだよ? 一体何が起こってるんだ?アイゴ~ 」

 

 

~社内プレゼン~

「ゲームの傾向は世界的に変化しています。これらの古い戦闘ゲームからエクスプローラゲームへ、現実世界とゲームの世界は今、相互接続されています。

誰かがゲームのキャラクターを見つけるために、秘密の軍事基地に侵入したと聞きました。新しい動きの中には、いくつかの欠点があることは事実です。私は、君たちがこのキャラクターに精通していると確信しています。

 

よし。

彼らは、私達の会社の主要なゲームのキャラクター:ジナと彼女の双子の弟バロです。

このゲームの使命は、ジナの弟、バロを救出することだ。“バロサーチ”

 

このゲームのテーマは、難しい英単語を使用する必要がないと思っている。

私は1つの単語で、このゲームを定義した場合、それはみんなの“家族愛”だ。

ボンスンをじっと見つめるミニョク。

質問は?

はい、軟骨?

すばらしいです。

 

グクトゥが、アインソフトの駐車場に到着。

ネックレスの箱をうれしそうに見てる。

 

〔ボンスニ プロジェクト〕

ボンスン、気合入れて、仕事中。

ゴン秘書がコーヒーを持ってきてくれました。

「仕事の件でご質問、または問題がある場合は…」

そこに、電話が。

「すみません。コーヒー、ありがとうございます」

退出するゴン秘書。

 

「もしもし?」

「もしもし、ボンスナ。俺だ。」

「ああ、グクトゥ。」

「少し会えるか?10分くらいでいいんだ。オフィスビルの下のカフェで待ってるよ。慌てなくていいよ」

「わかったわ。あとでね」

 

グクトゥのもとに、署から連絡が。

「はい、班長」

 おい、グクトゥ」

「また、あいつは別の女性をターゲットにしているようだ。ハンナム洞の音楽スタジオに通う、彼女の名前はチョ・ヒジだ。 彼女はチェリストだ」

「何ですって? あのやろう、ふざけやがって……」

すぐさま、ヒジに電話するグクトゥ。

着信音が鳴っている練習室。

「なぜ彼女は出ないんだ?」

メッセージに切り替える。

「ヒジや、今どこにいる?スタジオから動くな。危険だ」

 

打ち合わせ中のミニョク。

「社長、こちらのレポートです。」

「モバイルでゲームをするプレイヤーの主な場所は自宅です。人々が自宅で簡単に遊ぶことができるゲームを設計する方がよいかもしれません。」

 

カフェでグクトゥを探すボンスン。

 

社長室に戻ってきたミニョク。

「彼女はどこだ?……ゴン秘書」

「はい、社長様?」

「ボンスンは、どこにいったのかな?」

「ああ、彼女は、友人から電話があったと出て行きましたよ。下の、カフェじゃないですか」

「友人って?」

「男の人の声みたいでした」

「 男?」

「はい、それはカン…デュ…ク、そんな風な、デュ…デュ…」

「グクトゥ?」

「そうです、グクトゥ」

「ああ。わかったから、もういいぞ」

「はい」

 

「イン・グクトゥ…」

ライバルも、水面下で動いていることに気づくミニョク。

 

悲しいかな、休暇までとって、ボンスンのために時間を作ったグクトゥなのに、そこは刑事、事件優先です。しかも、ヒジがねらわれるなんて、グクトゥへの挑発なのは明白。です。

すぐに、ヒジの元に急ぐグクトゥ。

「チョ・ヒジの電話を追跡してください。」

本部に位置情報を照会する。

「現在の位置です。彼女は漢南洞で345の9です」

「そこは彼女の音楽スタジオだ」

 

カフェで、グクトゥを待っているボンスン。

 

~ヒジの練習室~

その頃、なにも知らないボンギが迎えに来て、ヒジとふたり、スタジオから出てきました。

「練習はうまくいった?」

「ええ、私、ソロ曲を演奏するの。一生懸命、練習しなきゃ」

「まずは、おいしい物を食べよう」

なんて、あたりさわりのない会話をしてるところに、グクトゥ登場。

一瞬、ヒジの隣にボンギがいたことに驚くグクトゥ。

「あ、グクトゥ。」

ちょっと気まずい空気が。

「あの…ヒジ、トボン洞の連続誘拐犯が、おまえをターゲットにしているようなんだ」

「何ですって?」

 

来ないグクトゥ。あきらめて席をたつボンスン。

目の前にはミニョクがたっています。

「なんて顔だ?卑劣な男にすっぽかされたお前のもとに、クールな男が代わりに来て、感激したか。俺には何でもお見通しだ。お前は、今日映画を見に行くにはあまりにも多くの仕事があるそうだな」

「ええ。」

「それは、おまえの会社に問題があるな。労働基準法に反しないのか?」

「私は、好きで残業したいんです」

 

「一緒に出かけよう」

「だめです、私は仕事をしなければなりません。」

「それなら、夜中ずっと俺の家で俺と一緒に仕事しよう」

「いいえ、私は一人でやります。オフィスで仕上げます」

「俺は、こんなふうに権力を乱用したくなかったが、おまえが意地を張るなら、俺は、プレゼンテーションをキャンセルするぞ。」

「そんなの、本当にひどすぎます」

 

「ボンスナ・・・」

「はい?」

「俺を好きになれ」

 

破壊的な言葉が落とされました。ボンスン硬直。

 

「こんなこといわれたら、この後、仕事に集中することができないだろう」

 

「今日は、俺と一緒にいてくれ」

ボンスンに手を差し出す。

「私は、他の人とは違うんです。あなたもよく知ってるとおり…。それでもいいんですか?」

「なぜそんなことを言うんだ?」

そんなことは、ミニョクの中で何の障害にならないことくらい、今までのミニョクを見ていれば、わからないはずがないボンスン。

この手を取るだけで、他にはなにもいらないと、目で合図するミニョク。

それでも、なかなかミニョクの手を取れないボンスン。

さすがミニョク、ひるみません。

そのまま、ボンスンの手を引き寄せ、抱きしめました。

ボンスンのちっちゃな身体が、すっぽりミニョクに収まっちゃいました。

カフェのお客さんも気づいてます。

背中に回ったボンスンの手が、ちゃんと自分の背中に添った感触に、安堵して目を閉じたミニョク。

 

ラブシーンの余韻もなく(笑)、いきなり、セキュリティゲートの前に。

「おい、なんでいきなり、こっちに来たんだ?」

恥ずかしさと焦りで、パニくるボンスン。

「もう、どんな顔して会社にくればいいの」

「何だ?クビになるのが恐いのか?」

「ああ、どうしたらいいの?」

「おい、どこに行く?」

「オフィスに。」

「お前、まさか、こんなところに俺を放置して仕事に戻ろうとしているのか?」

せっかくいい感じになったのにね、こんなところで逃がすものか、と今度はミニョクが焦る番です。

「私、バッグを取ってこなきゃ。私のバッグ。そこで待っててくださいね。付いてきちゃだめですからね」

まるで、犬に“待て”をするように、エレベーターであがって行くボンスン。

「おかしくなりそうだ。」

ゲートが開いてしまうと

「あ、ここにいろ、だったよな」なんて慌てて戻ったりして、今は、何を言われても舞い上がってるからいいんです。

ボンスンも、ドキドキが収まらず、いつもの、社長室が、キラッキラに見えちゃって、どっか感性の似てる二人。

 

「行こう」

ただ二人で歩くだけで、幸せでおめでとう。

 

ようやく、グクトゥがカフェに着いたときには、もちろんボンスンの姿はなく。

そりゃそうでしょ。何時間たってると?

車の中で、グクトゥからの電話に気づくも、取らないボンスン。

「どうした?」

 

「おかけになった電話は…」

力なく帰るグクトゥ。

 

ボンスンの自宅まで送ってきたミニョク。

ギョンシムがいいところに戻ってきたようです。

「もう行って」「おまえこそ先に行け」

「あなたこそ」……いつか見た光景ですが、相手はグクトゥじゃありません。

「はい」

「ボンスナ。明日になっても、おまえの気持ちは変えられないぞ」

「ええ?」

「今日の俺たちが、明日には違う関係になってるといいな」

「はい」

ミニョクの意味するところがわかるボンスンも微笑みます

「行くよ」

 

「ヤ~、ボンボン。今のなによ、ちゃんと説明して。あんたたち、今までとはぜんぜん違う雰囲気だったわよ」

「ねえ、そっちこそ、一人で出歩いちゃだめって言ったよね。それなのに、なぜ自分だけで歩いてるの?特に、夜に一人で歩いたらだめよ。犯人はまだ捕まってないんだよ」

「だって、息が詰まりそうなんだもん。でも、ちゃんとブザーをはめてったわよ」

「ブザーなんて、なんの役にたつのよ?」

ふと、「そっか、私が歩きまわるのを嫌がったのはこれが理由ね」と気づくボンスン。

「 何? 」

「気にしないで。中に入ろう」

 

「ねえ、何が起こったのか教えてよ。今夜のあなたたち二人は、なんかいつもと違ってた。男と女は恋に落ちると、周りの空気が変わるものなのよ。今夜、私はその奇妙な空気を見たわ」

 

「あれ、グクトゥから電話なんて? 」

珍しそうに電話に出るギョンシム。

「グクトゥから?」

「もしもし?」

「もしかして、ボンスンがどこにいるか知ってるか?残業らしいとは聞いてるけど、電話にも出ないし、心配なんだ」

「ボンスニなら、ここに私と一緒にいるけど」

 

庭に出てきたボンスン。

「ボンスナ。なぜ、おれの電話に応答しなかった?心配したぞ」

「また、何か起こったの? ずっと待ってたけど」

「悪かった、ボンスナ。どうしてもやむを得ない事情ができて。すまない。犯人が、ヒジを標的にしてる」

「え?」

「彼女は、この周辺に住んでない。あいつは、俺への仕返しにやっていると思う」

「どういう意味?彼があなたについて恨んでるということ?」

「おそらく。あいつと俺は、ちょっと縺れてしまって・・・」

「だったら、あなたは私と一緒に、こんなところにいないで、彼女のそばにいてあげて」

「ヒジは、今、ボンギと彼女の音楽スタジオにいる」

ああ、とうなずくボンスン。

「知ってたのか?」

「うん…。大丈夫?」

「ああ、俺は大丈夫だ」

 

ボンスンの前に、一歩、歩み出るグクトゥ。

友達やめる一歩は、存在していなかったわけじゃなく、これが、グクトゥのタイミングなら、それは誰も責められないよね。

 

「今さらだけど、俺はようやく、本当の気持ちに気づいたんだ。俺は、もうお前を友達とは…」

最後まで言わせず、先制するボンスン。

「グクトゥ!私は、あなたを友達だって思ってる。私は、特別な友人を失いたくないの」

 

その言葉を聞き、ネックレスの箱を後手に隠すグクトゥ。← こういうところにモーレツに弱い。

 

ひとり、ボンスンの家をあとにしたグクトゥ。

~回想~

<俺には長い間、心のなかに、ある人がいたんだ>

<馬鹿みたいに、今頃になって気づいたよ>

<いつも俺を怒らせてばかりいる、俺には大切な存在の女の子なんだ>

<彼女が馬鹿みたいなことをしでかすたびに、俺は彼女を怒っていた>

 

<お前は、アン代表の家に行けってお前に伝えることが、どれだけ難しかったか、わかるか?>

<お前は彼と一緒にいる必要があるのか?お前が、そんなことする必要はないんだぞ>

<私は行くわ。私はそうしなければだめだと思うから>

 

<元気だしてね。食事は抜かないで。私たち、友人でしょ>

<なぜ… 俺たちは友達なんだろうな?>

<俺たちは、なんでいつも、こうなんだろうな。どういう意味?タイミングが、いつも合わない>

<私は、あなたを友達だって思ってる。私は、特別な友人を失いたくないの>

 

ベッドの中のボンスンとギョンシム

「明日、釜山に帰るね」

「気をつけてね」

「グクトゥとなんかあった?」

「ギョンシマ」

「ん?」

片思いにも、有効期限があったみたい

 

~トボン署~

ヒジがやってきました。

「イン刑事」

 

「それで、容疑者が私を狙っていると言っているの?」

「ああ。だから、うちのチームが、今日から、君を警護する」

「なぜ、容疑者は、私をターゲットにしたの?犯人を知っているなら、どうして、警察は彼を逮捕しないんですか?」

すこし言いにくそうに事情を説明するグクトゥ。

「実は、私たちのチームは現時点で、事件を捜査する何の権限を持っていないからだ。別のチームが、事件を担当している。でも心配しないでくれ。俺が君を傷つけることはさせない。念のために、彼の顔を覚えておいてくれ。この男だ」

キム・チャンヒョンの写真を見せるグクトゥ。

そんな署内の様子すら、見ている犯人。

 

~社長室~

「おはよう!」← 何回聞いても、グッドモーニングには聞こえなかったよ(笑)

「おはようございます、社長様」

「2日後にプレゼンテーションが開かれるから、今日中には、それを完了する必要がある」

「 2日間で?そんなに急に?」

「それが俺のやり方だ!さぁ、急ぐぞ、会議を始めるぞ。ト・ボンスン!」

「はい」

「いったんプレゼンで承認されると、グラフィックチームが、キャラクターを再作成する。だから それにあまりにも多くの時間を費やすことはしなくてもいい。」

「 あ、そう。そうなんですか。」

「ちょっとかしてみろ。これをするには、どうすべきだ?」

基本的なところから、マンツーマン指導で説明していくミニョク。

 

「ところで、このボンスニってキャラクターは、誰を救助に行くんだ?」

「お城に、たったひとりで住んでいる王子です」

「王子?」

「はい。王子はとても寂しがりやなんです」

ズシンときたミニョク。

「よし、いいだろう。彼を助けよう。彼は孤独なんだよな。それなら、彼女は剣で敵を倒すべきじゃないな。かわりに、くるみわりハンマーみたいな武器を持たせよう」

「ワオ!」

「これで、彼女はちょうどすべての敵を破ることができる。コール?」

「うん。」

「敵には、こんなハンマーで敗北させよう」

 

お昼も当然一緒。

「たくさん食べて」

「いっぱい食べろ」

周辺の空気がピンク

ちらちらと、二人を見ていく社員たち。

そこへ、オ・チーム長とゴン秘書。最近、この組み合わせ、多いわ。

甘い二人を見て、血管ぶちきれそうなオ・チーム長。

「落ち着いて」

オ・チーム長の世話をやいてるだけなのに、またも、誤解されるゴン秘書。

 

~病室~

「ボス、どこ行くんですか?」

「私は昨夜、おまえたち全員にあてて手紙を書いた。私がいなくなったら読んでくれ。そしてもう一つ…」

通帳らしきものをアガリに渡すペク・タク。

「ボス」

「それを使え」

「うーん…それは、暗証番号が必要です」

「1818だ」

 

ペク・タクが病室を出たころ、不良高校生君たちが襲撃のために、スコップやらなにやら中途半端な武器を隠し持ってハンセ病院に到着。

 

行くぞ!

行くぞ!

 

『我々の人生に何が起き、どこへいくのか?我々が最終的に取得するもの、それは何であるか? 世間は、我々をおそらくう○ちよりも汚いと考えている』

 

「ボスが言っていることがまったく理解できない」

「つまり、我々はう○ちよりも劣っていると?」

「そう聞こえる」

 

『結局、我々はちょうどたわごとの作品のようなものだ』

「我々はたわごとだ」

 

病室に殴りこみをかけた高校生たち。

「おまえらのボスは誰だ?」

「おまえたちこそ何者だ?」

「おまえじゃないな」

 

「誰だ~」

 

『モン・ウォニョンが、頭蓋骨の中の水を飲んだ後、啓発を発見したように、今、私も悟りを見つけに旅にでる。 人生の真実は、トンスルのボトルのようなものなのだ』

 

「おまえがボスか?」

「いいえ、俺はボスじゃない」

 

病人といえども、そこはプロフェッショナルな皆さんなので、不良くんたちも傷だらけ。

「あいつらのボスはどこに行った?」

 

戦利品はトンスル?

「俺は、国立科学捜査サービスに、このボトルを持っていき、分析してもらおうと思う。俺が読んだ科学雑誌に新薬についての記事があった。薬の色は、まさにこの色だった。」

「麻薬?」

「麻薬?」

「メキシコでは、ソフトドリンクのようにギャングのメンバーたちが飲んでるらしい」

「科学雑誌なんか読むのか?」

「このやろう!お前に何がわかる?やられたいのか?死にたいのか?俺の話を聞け!俺はこれでも、理科の授業で、レヴェル6の成績だ!」

「うわー、信じられねぇ」

「いいか、しばらくここを張って、あいつらをつける。もうすぐ退院だろう。彼らはボスに会いに行くに違いない。そこで、俺たちは彼らのボスを捕まえるんだ」

トンスルが絡むと、話が大きいのか、小さいのか、サッパリです(笑)

 

~図書館~

資料を探しに来たボンスン。

当然、ミニョクも一緒。っていうか、本当はこんなとこじゃなく、イチャコラしたくて隙あらばって感じ。テーブルの下で手をつないだり、スキンシップ大好き。

ボンスンは恥ずかしくて、そそくさと席を立っちゃいました。 

「どこに行く?」

「家に帰ります」

「送っていくけど、その前に、まずディナーにしよう」

「ディナー?」

「うん」

「さぁ、どうしましょう」

「ハァッ、かけひきか?行こう。うまい麺屋を知ってるんだ。最高に旨い店の一つだ。行こう。」

「だから、手をつながないようにしましょうよ」

「わかった、つながないけど、代わりに、これだ」

ボンスンの肩を抱くミニョク。

 

~トボンナッツ~

「それでいいんです」

「はい、がんばります」

オンマが店に入ってきました。ちょうど、店の女の子の退勤時刻です。

「あら、まだいたの?」

「 はい。」

「もう暗くなったぞ。気をつけて帰りなさい」

「じゃ、私は帰ります」

「お疲れ様」

 

「ホーは、遅くまでいられないんだから、もう少し早くくればいいだろう。そうすれば、彼女はもっと家に早く帰れるじゃないか」

「彼女は心配しなくても平気よ。彼女はスキニーではありません。」

問題はそれだけじゃないような……。

「はい売り上げ。」

「ボンスンは、なんで毎日遅いんだ?」

「あなたは、心配する必要はないの。これは、すべて?」

結局、いろいろなところから、出てくるお金たち。

 

練習を終えて、出てくるヒジ。

 

廃車工場で見張っている刑事たち。

「あいつ、俺たちに気づいてるんじゃないか」

「何かが怪しいです。」

「あいつ、早朝に来てから今まで全く外出してないだろ」

「こっそりと抜け出したんじゃ?」

顔を見合わせて車から降りる刑事たち。

 

署でも、グクトゥや班長たちが事件の話を…早く盗撮カメラに気づけばいいのに。

「おそらく、廃車工場とは別の出入り口がなければなりません。」

「俺もそう思う」

「あいつは、班長につけねらうなと言ったんですよね。彼は俺たちを把握してます」

 

「次の対象者、チョ・ヒジさんだったな?」

「はい」

「そして、ここでは、この点からは、チョ・ヒジを守ります。ここの路地をカンペキに叩き込んどけよ?その時間にそこに彼を誘導する」

「私たちの残りの部分は、スタンバイと準備ができています。」

「よし、大丈夫、警戒しろよ?」

「了解です」

 

緊張した面持ちで歩くヒジ。

「 Aコース問題なし」

なんて大胆、犯人、すぐそばにいるじゃん。

「 Bコース配置しました」グクトゥです。

「チョ・ヒジはCコースを通過」

「奴が彼女の後にいるぞ」

 

「俺が向かいます。」

後ろから聞こえてくる足音に、早足になるヒジ。

「絶対、つかまえてやるからな」

「あのやろう」

 

ボンスンを送ってきたミニョク。

鳴り響くパトカーのサイレンに不安を覚える二人。

 

★ 第12話(1)に続く★

ラスト、対象者を追尾できない位置で おとり捜査をしてもいいのか、すごい心配になっちゃった。

まだ、12話見てないんです。予告でドキドキ。

 

グクトゥの受難に胸が痛かった回でした。

意識したからこそ、おそらく、ボンスンの変化にも気づいていただろうし、いろんなものを飲み込んだグクトゥに、幸せをあたえてほしい。

 

ギョンシムが、ボンスンのことを“ボンボン”って呼ぶ愛称が可愛くて、お気に入り。

 

とりあえず、チマチマ入力したので、いったんあげます。