長くなりましたので、分割しました。
■ 第6話(2)
~社長室~
「私が、バイクを盗んだ男を捕まえます! 」
「お前が?」
力強くうなづくボンスン。
「社長様は、警察を信用してないっておっしゃいましたよね?」
「おい、おれは休みだ」
「急ぎますよ」
「おい!」
運転中、前の車が停まっていて、あわてて、急ブレーキを踏むボンスン。
「おい、運転もまともにできないのか?」
「だって、前の車が事故を起こしたみたいで、停まってるんですよ。」
前の車両の運転手が降りてきて、追突した女性ドライバーに文句を言っている。
男「おい、窓をあけろ。目をどこにつけてやがる」
女「あなたが、急にブレーキを踏んだからじゃないですか?」
男「あんた、運転ルール知ってるか? 前方不注意で、後続車に責任があるだろうが?」
「なんだか、あの男の人、女性相手に、ひどくないですか?」
心配そうに成り行きを見ているボンスン。
「保険会社に連絡しますから」
「保険だと? 保険金目当てかよ? おい、車から降りろ」
「降りますから、はなれてください」
「まったく、あの男・・・」
自分が降りて、仲裁に入ろうとしたミニョク、隣のボンスンをみると・・・。
「あれ? どこ行った?」
前を見ると、既にボンスンが、彼らに近づいてる。
「もう、やめてくださいよ。彼女もちゃんと説明したように聞こえましたよ。ちゃんと 保険会社を通じて、事故処理をするって。」
「なんだ?お前ら 友人か?」
ボンスンのこともからかう男性。
ミニョク登場!
「そのへんでやめろ! なにしてる?」
「なんですか、あんた・・・誰ですか?」
典型的な、男性には弱いタイプ。
「どちらかといえば、あなたの車はなんともなくて、彼女の車のほうがひどいようですが? 残念だが、彼女はあなたの車の修理代も払わなければならない。 なにが問題なんですか? もともと、あんたが急停止なんかするから、こんなことになったんだろ? 本来なら、彼女の過失じゃない。警察呼ぼうか?」
「いや、その・・・まったく ついてないぜ。」
「おい、どこへ行く? 逃げ出すつもりか?」
「エンジンをとめるんだよ。ガソリンがもったいないからな。おれは 環境にやさしいんだよ」
「・・・この野郎」
女性ドライバーに向きなおり、
「今度、こんなことが起きたら、あなたは車のドアをあけたりせず、警察を呼んだほうがいいですよ」とアドバイスする、紳士なミニョク。
「はい」
そのすきに、自分の車に戻り、発進させた男が、窓から顔を出しながら悪態をつく。
「ね、話をするだけ無駄ですから。韓国の警察も・・・かなり信頼できますよ」
「本当に、ありがとうございました。」
車に戻ったミニョク。ボンスンがいないことに気づく。
「あいつ、どこ行った?」
無礼な男性ドライバーの車に乗り込んでいたボンスン。
「アジョシ、ちょっと話があるから、そっちの道にはいって、車、停めてくれる?」
人どおりのない空き地に、誘導する。
追いかけるミニョク。
男の車から降りるボンスン。
「おい、なんだよ?」
「ちょっとだけ、ここで待っててね。」
ミニョクも、少し離れたところに車を停め、降りる。
「うわ~はじまったよ。何する気だよ。信じられないな。」
車がクルクルクルクル、男を乗せたまま、急速大回転。
「我慢しようと思ったけど、無理なの。本当よ、なんで、男が来たら、一言も言い返せず、女には暴言を吐きまくるの? あまりにも不公平じゃない? そんな人生でいいと思う?自分より弱い人には親切にしなさいよ。」
ようやく停まった車から降りてきた男、倒れこむ。
画面は、あまりにも衝撃を受けて、呆然とするミニョクのアップ、と轟音のみ。
(あとで、答え映像が出てきますが、ボンスンが、車をひっくり返したようです)
戻ってきたボンスン。
「あ、社長様。いつから、ここにいらしたんですか? さ、行きましょう~」
~取り調べ室~
「大変だったよ。お前にたどりつくまで。 あの日、被害者と3回、電話した通話記録があるんだ。 なぜ、とぼける?」
「そりゃ、もちろん、彼女に呼ばれたからですよ。 バーの駐車場に行こうとして、迷ったから、電話したんですよ。 到着した時に連絡して、そこにいないから、また、電話したんだ!」
「この電話 知ってるだろ? お前のだよな。なぜ、お前はプリペイド携帯を使うんだ?」
「ああ、俺は借金がたくさんあるから、ギリギリの生活なんだよ。2回も事業に失敗したからね。明日は、娘の入学式なんだ。 俺の母親が面倒をみてるが、鞄を買ってやる金もない。」
「黙れよ。そこのバーのオーナーが言うには、彼女は、お前の電話を受けてから、すぐに出たそうだ」
「じゃ、車載録画の映像を見ればいいだろう?!」
モニターしている班長とグクトウ。
「こいつじゃないな・・・」
「犯人は、その女性をつけていたんじゃないでしょうか。おそらく、彼女は一人でバーに行き、飲んだんだと思います。その店で、代理ドライバーに呼び出された彼女を見た。彼女が飲んだ店にいたんですよ。 バーのオーナーは、疑いも抱かず、彼のことを代理ドライバーだと思ったんです。。」
「おそらく奴は、そこでは酒を飲んでいなかった。現金で支払い、証拠を残さなかった。」
そこへ係長が入ってくる。
「班長、(バーの)駐車場の外のCCTVに、男が映ってました」
「なんだと?」
「顔は、はっきり映ってませんでしたが、チョ医師を偽装した奴です。身長と歩幅が一致しました。」
「これで、奴の犠牲者は3人か。」
川沿いの綺麗な夕焼けを見ながら、話しをするミニョクとボンスン。
「おまえ、映画のキングコング、見たことあるか? その映画で、女性主人公がキングコングに、夕日を見ながら「beautiful」というシーンがあるんだ。」
「とても美しい・・・」
「俺は、その女性主人公になったような気分なんだ」
「それって、私が“キングコング”だって言ってます?」
「お前は、特別な“キングコング”だ。ピーナッツサイズの“キングコング”。 そんなちっちゃな体のどこに、そんな力があるんだろうな?」
「私にはわかりません。生まれたときからそうなんです」
「超能力みたいなものか?」
「うちの家族の女性だけに、受け継がれる力みたいなんです」
「それじゃ、お前が言ってるのは、もし、俺と結婚したら、いや、待ってくれ、お前と結婚するとは言ってないが、誰かがお前と結婚して、娘が生まれたら、その子も怪力になるってことか?」
「ええ、おそらくそうなるでしょう」
「信じられない・・・」
うつむくボンスン。
「おい、お前が間違ったことをしたみたいに、なぜ、不機嫌なんだ? 代々、受け継がれる力だと言ってなかったか? その家に生まれてきたことを、お前にどうにかできるか? 俺がイケメンに生まれたことをどうにもできなかったように、 お前だって、超人的な力を持って生まれたことをどうにもできなかっただろう?」
「まったく、あなたはいつも自分をほめますね」
「でも、こないだ、俺に言っただろう? いいことのためにその力を使いたいって。 だったら、これから、良いことのためにお前の力を活用してみよう。俺が手伝ってやる。 そのためにも、訓練が必要だな」
「トレーニング? なにをするんですか?」
「ちょうど、ビデオゲームみたいなものだよ。いくらお前が強くても、真正面から向かって行ったら、お前のレベルは低下し、ゲームからも追い出される。 良いことのために、お前の力を使用する方法を、確認しながら試してみよう。 俺が お前を、現実世界のジーナ(Xena)にしてやる」
綺麗な夕焼けをみながら、また一歩、理解を深めた二人。
このシーンは、本当に素敵でした。
そして、車をひっくり返された・・・ついてない自業自得な男(笑)
そんな男がいたことは、ドラマ上、すぐ忘れます。
~トボン署の前~
警察署の前でまっているヒジ。
駆け出してくるグクトゥ。
「いつから待ってる?。夕食食べたか? 一緒に食べに行くか?」
「ちがうの。グクトゥさん、私、話があって来たの。」
取り調べ室のモニタールームに入ってくるグクトゥ。
一人、腰掛ける。
~回想~
「私、ほかの人のことを好きになりはじめてます。これをあなたに伝えないかぎり、全然すっきりしないの。本当にごめんなさい。自分勝手よね。私は、感受性が強くて、あなたを受け入れようとすればするほど、心が痛くなるの。他の人が好きになり始めてます。」
ヒジの言葉をじっと考えている。
そこに、ボンスンから電話。
「もしもし」
「グクトゥ、なにしてる?」
運転中のミニョクをちょっと気にして、小声になるボンスン。
「勤務中だ。なにかあったのか?」
「とくには・・・。私のこと、あまり心配しないでね」
「ああ、わかったよ。今日は夜勤だから、寝るときは、ドアに鍵をかけろよ。・・・で、なんで、電話してきたんだ?」
「ただ、なんとなく、心配しなくても大丈夫って伝えたほうがいいかなって思って」
「心配しないわけないだろ? 」
「私は、あなたが思ってるより、全然 頑丈なのよ」
それを聞きながら、大きく頷くミニョク。
「お前がどんなに強くても、俺にとっては、か弱い女なんだから」
照れるボンスン。
「じゃあね。」「じゃあな」
いつものグクトゥじゃない! って、振られたんだから、そりゃそうだろうけれど。
あの、間髪入れず、ほとんど相手の言葉をきいてないかのような「クノ!(切るぞ!)」がちょっと好きだったんだけど。
一応、ショックなのかな。考え込んでるグクトク。
~車中のミニョクとボンスン~
「なんか、憂鬱だな」
「ところで、どこに行くんですか? その男を捕まえにいくんじゃなかったんですか?」
「今日は行かない」
またまた、本宅です。
「お父様から、呼ばれたんですか?」
「俺もお前を助けようと思ってるから、お前も俺をちょっと助けろ。」
「え?」
「行くぞ」
仲が悪いにしては、お食事会が頻繁なのかと思ったけど、考えてみたら、ミニョクに用事があるときには、呼び出される形式で、それ以外は、普通に、アン家のお夕食タイムなのね。
「結婚しろ。」
驚いて、お父さんのほうを見る息子たち。
「我々は、長年、事業をしている真っ当な会社とコネクションを作る必要がある。それでこそ、我々に関連付けられたレッテルをはがせるというものだ。それに、あまりにも、みっともない噂を鎮めることもできる。結婚しろ。相手は、こっちで見つけた。」
「私には、彼女がいます。お父さん」
嬉しそうに、ボンスンと恋人つなぎを見せつけるミニョク。
「今、彼女と一緒に住んでいます」
みんなそれぞれ、驚いていますが、一番驚いているのは、ボンスンです(笑)
「ミニョガ~」
二番目の兄がとめようします。
「もういいんだよ、兄さん」
「本当か?」
さすがのお父さんも、ボンスンに問いかけます。
「たしかに、一緒に住んでると言えば住んでますけど」
歯切れの悪いボンスン。
「彼女の両親が、すごく厳しい人たちなんだ。まだ、私は、彼女の家族から祝福を受けられていないんです。堂々とした血統を持ってる家族なんだ」
「あなたのお母様は何をされてるんだね?」
「え? それは、あの・・・彼女は、クルミのビジネスをしています」
頷くミニョク。
「クルミ? それを輸出されてるとか?」
「いいえ。彼女は自分自身で・・」
「じゃ、クルミの栽培を? 農園経営か?」
「いいえ、いままでクルミの木は見たことがなくて・・・」
さすがに、笑い出して、助け舟を出すミニョク。
「彼女のお母様は、クルミパイを販売しているんだ」
「なんだと?」
「どっちにしても、彼女がいるから、そちらの結婚の話はやめてください。」
「あら、それじゃどうして、男の人が好きなんて噂が出たのかしら」
義母うるさい!
「さぁ、どうしてでしょうね。 それとも、私が男性を好きなほうがいいですか?」
「・・・・」
「返事のしようがないようですね」
ボンスンを優しく見つめて
「彼女と、絶対結婚するつもりです。 彼女、かわいいでしょ? お父さん」
髪まで撫で始めました(笑)
「ちゃんと見てくださいね。すごく可愛いんですよ」
呆れ果てるお兄ちゃんたち。
「すぐに、孫も抱かせてあげますよ。お父さん」
吹きだし、むせ返るボンスン。
「え?」
「大丈夫か? 子供は2人欲しいって言ってたよね? 」
「何言ってるの?」
「ああ、息子と娘、ひとりずつか?」
ちょっと調子にのっちゃいました(笑)
~帰りの車内~
「まったく、あなたが何をしでかすのか見当もつきません」
激怒しているボンスン。
「これは、人権侵害だし、明確な契約違反ですよね? こんな上司は絶対に受け入れられません」
「だから、悪かったって謝っただろ? もう勘弁してくれよ」
「どうして、私がこんな目に? なぜ、社長様と結婚しなきゃいけないんですか?」
「俺と結婚するのはいやだって言うのか?」
「ええ、その通り!」
「こうでもしなければ、俺は、親父に、見合い結婚させられるところだったんだぞ」
「だからって、なんで、私を持ち出す必要があるんですか? うちの母が、どれほど、そのことで、不快にさせてるか知ってます?」
そこへ、電話が・・。
「もしもし!!!」
怒りにまかせて出た電話の主は、GoodTiming オンマでした。
「え?オンマ?」
「あんた、ちゃんとやってるの?」
「ああ、心配しないで。社長様はそんな人じゃありません」
「彼を射止めたの?」
「なにもないってば!」
「たくさん飲ませて・・・いいわね?!」
「とにかく心配しないでね」
「一緒に寝るときは、ちゃんと持たせた毛布を使うのよ、わかった?」
「お母さんたら、なにを言ってるのよ。他人様の家で迷惑をかけたくないわ。とにかく、ちゃんとやるから、心配しないでね、じゃあね」
途中からは、電話切っちゃったうえでの小芝居でした。
「うちの母は、心配性なんです」
「お母様は、本当に、お前が大切で心配なんだな。 全然、全然、心配する必要もないのにな」
そのころ、オンマは・・・。
「あのこ、何言ってんの? おかしくなったんじゃない?」
~翌朝 ボンスンの寝室~
笛をふいて、たたき起こすミニョク。
「起床! 俺たちは、特別訓練を開始する。まずは 基礎的な体力確認だ。起きろ」
フリーフォール練習場。
お手の物で、ひょいひょいと登っていくボンスン。
頂上から、「社長様~、もっと高くのぼったほうがいいんですか? これ以上いけないんですけど~」
タイヤを引っ張りながらのランニングも軽々。
「ちょっと待て、ボンスン。いったい、どうやって、そんな進んでいくんだ?」
「だって、社長様が、行けって言ったじゃないですか?」
「そりゃそうだけど、しかしすごいな。 ほんと、お前、何者だ?」
~アジュンマ3人組~
ボンスンオンマ、登山にきました。
ボンスンに持たせたあの布団には、祈祷師のお守りが縫い付けてあるそうです。
ペク・タク社長のことは、ただのヤクザには見えないという、ボンスンオンマ。
グクトゥアッパが、町一番のイケメンだそうです。
話があちこちに飛ぶおばさんたちです。
その頃、グクトゥオンマは、トボン洞ナッツで、アッパとおしゃべり中。
がらのわるい奴らが食べにきて、そそくさと帰るグクトゥオンマ。
~強力3課~
「コーヒーくれ」
「はい」
「これが、被害者の証言をもとに作った似顔絵です。」
係長が班長に見せています。
「韓国内で購入したものじゃなさそうですね。同様品のサンプルを捜してます。」
「靴はどうだ?」
「これが現物なんですが・・サイズ295の靴を販売したすべての店舗を探してます。」
「これはどこから持ってきた?」
「店に戻されたものの一つを手に入れました」
「CCTVの映像に、全部目を通したのか?」
「おい?」
「まだです」
別の刑事が答えます。
「もう、目がおかしくなりそうですよ」
「それで、あいつ グクトゥはどこ行ったんだ?」
そこへ、心ここに非ずの状態で、戻ってきたグクトゥ。
「なんだ、あいつ、どうした?センチメンタルだな。失恋でもしたか?」
「どうしてそれを?」
「それこそが、アナログの力ってやつだ。なぜ、俺が“主任警部”が好きだと思う?感情、男、センチメンタルな感情! エピソードの中に、チェ・ブラムが、容疑者の顔を見たとき、言ってるんだ。“お前が誰かを殺してきたとき、どうやって、おまえはその食べ物を飲み込むことができるんだ? 普通の人間が、こんな状況で飯を食えるか?” その言葉にに驚くべきだろう?」
「それ、どういう意味ですか?」
「あのな、彼は、殺人者が、人間を細断処理した証拠を見つけようとしてるんだ。しかし、殺人者自身が餓死して、聞かせようがない。まったく、感情を介さないやつらだな」
「それと、グクトゥが悲嘆にくれてる理由と、どう関係が?」
まじめやな、係長(笑)
「いいから、靴屋に行って来い!!」
係長、とんだとばっちり。
「おい、イン・グクトゥ!」
「ト・ボンスンさんから、証言は取ったのか?」
「今、彼女に来てもらってます」
~取り調べ室~
「私は、ギョンシムの声が聞こえて、そこに向かったの。 そしたら、男が、鉄パイプを持ってて、それで、彼女が・・・叩かれた」
「かなり驚いただろ? そいつは、マスクを身に着けていたのか?」
「うん。 顔全体をカバーした感じで、 でも、彼の目を見たの」
「お前と目があったのか?」
「その男がふりむいたとき、目があったの。 すごく怖かった」
「それで、 そいつは、お前をみるなり、逃げ出したのか?」
「え? ええと、ええ。私、本当に大声で叫んだの」
「叫んだだけで逃げ出したのか?」
「え・・・そう、すごく大声で叫んだから。“助けて~”って、できるかぎり大声で」
頷くグクトゥ。
「でも、グクトゥ。彼は変な匂いがしてた」
「匂い?」
「うん。 ガスみたいな匂い」
「どんなガスだ?」
「ええと、ガソリンみたいな感じだけど、ガソリンスタンドの匂いじゃないの。前にも嗅いだことがあるような気がするんだけど、どこでだったかな。ああ、道路をアスファルトで舗装するとき、そう、その時の匂いってわかる?あんな感じ」
「アスファルト?」
「うん」
証言がおわって、降りてくるグクトゥとボンスン。
ミニョクがお待ちかねです(笑)
「きょうは、お疲れ」
「ああ、うん。ねぇ、グクトゥ、なんかあった? あんまり元気ないみたい」
「ヒジが・・・他の男を好きになりはじめてるんだってさ」
「・・・ああ。なんてこと」
「でも、不思議なことに、あんまり悲しくないんだ」
「そういうの、よくあるよ。 まだ、受け止めきれてないのかも。時間が経つにつれて、心があとから痛くなってくる。でも、心配することないわ。 彼女、すぐに乗り越えると思う。通り過ぎる風より、たいしたことない程度よ」
じっと、ボンスンを見つめるグクトゥ
「おれたち、友達なのか?」
ここ疑問形よ? いままでの断定形じゃないわよ?
えっと、都合、何秒間、見つめあってた?
測ったら、「おれたち、友達なのか?」をはさんで、12秒+6秒くらいあったわよ。BGMがなかったら、確実に放送事故よ(笑)
うわ、興奮しすぎで、すみません!!! くぅ~ くぅ~
「CEOの家で寝るときは、ちゃんと部屋に鍵かけて寝ろよ。アン・ミヒョク代表は、間違いなくゲイじゃないぞ。内鍵をかけろよ。」
「そうね、忙しいでしょうけど、ちゃんと家に帰ってね」
「気をつけろよ」
「まったく、どんな冗談だよ・・・」
ボンスンがミニョクのもとにきました。
「俺は、警官全部を憎んでるが、この署内は特に嫌だ」
ミニョクを睨むボンスン。
~トボンナッツ~
地域パトロールの奥様達が集まってます。
ペク・タクのパトロール隊が、女性の独り歩きに声をかけては、怖がらせてる。
「うちの娘なんか、昨日は死ぬほど怖かったって言ってるわ」
「逆に、あの人たちがいるから、安全じゃない感じがするわ」
「なんとか、彼らがしているパトロールをやめてもらうよう、頼めないかしら」
「私たちのいう事なんて聞くような人たちじゃないわ」
「わかったわ。私が彼らと話をしてみるわ」
「まだ、この時間でも、見まわってるんでしょ?」
「あのピンクのベストがなければ、間違いなく、犯罪者みたいに見えるわ」
「なんで、来ないのかしら?」
通りの方を気にするボンスンオンマ。
~夜の公園~
ゴミ拾いしている不良たちと、パトロールヤクザがぶつかる。
「俺たちのヌナがいれば、おまえらなんて、ひとたまりもないぞ。」
『ボンスンの衣を笠に着てる』けど、ちゃんとお掃除してるところは憎めない不良くんたち。
そして、「怪力ガール」の話が、ペク・タク一味の末端まで、いきわたっていないことが発覚した瞬間(笑)
パトロールヤクザは、送り届ける人には、本人の承認のもとに行ったという証拠のサインが必要なようです。
「御嬢さん、ここにサインしてください。」
3人に取り囲まれ、怖がる女性。
「助けてくださ~い。」
ボンスンの怪力ハルモニが登場ね。これまた、すさまじい面構えのおばあちゃんです。
3人ともひとたまりもない。
決まった!と思ったら、あ、腰が・・。
~薬局~
「いらっしゃいませ。 頭痛の具合はいかがですか?」
「ああ、まだ、少し痛みますね。鎮痛剤を欲しいんですが。」
「はい、少しお待ちください。本当は、病院で処方したもらったほうがいいんですよ。それに、あまりにも多く、睡眠薬を飲むのもよくないです。」
「なかなか寝付けなくて困ってるんです。」
「もし、よかったら、教会に来ませんか?」
「教会ですか?」
「私は、教会に行くことによって、不眠をコントロールしながら、治療したんですよ。出席するだけで、心に安らぎが与えられるんです。」
「効くんですか?」
「早朝のお祈りに参加し始めて 20日くらいです。明日が最後の日なんです。」
「このあたり、最近物騒ですよね。だから、早朝に出歩くのは安全には思えないですけど。」
「神様が守ってくださいます。」
薬局の人と会話を交わす男性客。教会の話には、さほど興味がない様子。
「おいくらですか?」
「4000ウォンです。」
~トボンナッツ~
店を閉めて、出てきたボンスンオンマとアッパ。
「なんで、まだ来ないのかしら?」
「もう、家で待ってるんじゃないか?」
「そんなことないわよ。店に来るって言ってたんだから」
「電話してみたら?」
通りをキョロキョロするオンマ。
「あ、オンマ~~」
自分の母親を迎えるボンスンオンマ。ちょっと当たっただけで跳ね飛ばされる(笑)
「ト・ソバン、ひさしぶりだね。」
握手して、手がつぶされかけるアッパ。
「会いたかった~~ オンマ」
ハルモニも知ってる近所の物騒な噂。さっきも3人くらい世話してやったから、警察に電話してやりな、と言われる。
~犯人のアジト~
だいぶ、怪我の様子がよくなったのかな?
曲げられた鉄パイプを見るだけで、機嫌が悪くなるマスク男。
「そばにこないでください。お願いします。助けてください。」
赤い服の女性。
「寂しいだろう? もうすぐ、新しい友達を連れてきてやる」
「家に帰してください」
「ここがお前の家だろう」
男が、マスクを外すと・・・。
あああああああああ、薬屋にいたお客だ~~~!
~ボンスンのお部屋 /ミニョクのおうち~
<アン・ミニョク代表は、間違いなくゲイじゃない。内鍵かけろよ>
グクトゥの忠告を思い出し、鍵をしめて、ベッドに入るボンスン。
教会に向かって、早朝暗いうちに、一人歩きをする薬局の彼女。
後ろから、黒いマスクをした男がつけている。
~ミニョク 秘密基地~
考えこんでいるミニョク。
病院で見かけたペク・タクのことね。
両手で顔を覆うミニョク。
ペク・タクも、因縁がありそうなことを言ってたけど、この二人にも、これから明らかになる何かがあるのかも。
眠り込んでいるボンスン。
部屋のドアノブが動く。
なんどか ガチャガチャと音がするが、諦めたように静かになる。
~教会にむかう階段?~
後ろから羽交い絞めにされ、襲われる女性。
~ミニョクの寝室~
静かに戸が開き、賊にナイフを突きつけられるミニョク。
う~ん、犯人がマスクをとったね~~~。
たしかに、彼自身に関しても、そろそろ進展がないとね。
オンマはイケメンなはずないって言ってたけど、なんだか、美醜の線引きがわかりません。
韓国基準として、彼の顔レベルは、どうなんでしょうか?
そこまで、変な顔じゃなかったように見えましたが・・・。
ただ、背中の古傷とか、まだまだ、秘密が一杯ありそうだけど。
ええと、ヒジとグクトゥは、別れたってことで、ファイナルアンサー?
12秒+6秒間の沈黙が、じわじわ~と来て、このときのグクトゥの気持ちを思い、何度も再生しまくっては、クゥ~クゥ~吠えてます。
夕焼けのシーン、よかったです。
年齢を重ねると、ただ守ってくれる人ではなく、ミニョクのように、自分がやりたいことの道筋を一緒に考えようとしてくれる人、サポートをしてくれる人、一緒に歩んでくれる人が、どんなに大切か、わかります。
結構、こういう役割は、二番手ナムジャのお得意分野なのですが、このドラマは、逆転してますね。
綺麗な夕日、私なら、一生忘れないと思います。
画像はすべて、JTBC名場面クリップより 画面キャプチャーしています。