日付変わって、三が日も終わりました。
少し懐かしいドラマを取り上げようと思います。(とはいえ、今、BSで放送中ですよね?)
■ 久しぶりの『快刀ホン・ギルドン』
洪吉童(ホン・ギルドン) 三大義賊の一人だそうですが、もともと ファンタジーの人なんだから、ドラマもファンタジー満載、フュージョン史劇です。
(だから、このドラマを私の「史劇デビュー作」とは呼べないですね。)
気が付けば、100作品以上の韓国ドラマを見てきましたが、他人様にお勧めできるドラマとなると、実は すごく限られます。
御他聞にもれず、私も「イケメンですね」視聴→チャン・グンソクssi見たさに、逆流的に、この作品に手を出したのですが、これがまた、フタをあけたら、「ホン・ギルトン」にキャラ堕ちしました。たぶん、6~7年前だったかと思います。
ほんと、初期のホン姉妹の作品は文句なしに面白いです。
この流れでいくと、「快刀ホン・ギルドン」がおすすめの作品のような感じですが、ちょっと違うかもしれません。というのも、この作品の評価が かなり分かれることを知っているからです。
ワイヤーアクションの拙さ(笑)がだめ、とか、歴史観のなさについていけない、とか、ラストシーンがダメとか、いろいろなご意見を目にしました。
おそらく、おなじみのキャラクターを崩しすぎたのかもしれませんね。
たとえば、日本でも、「桃太郎」みたいな誰もが知ってるヒーローや、「鼠小僧」とか「石川五右衛門」みたいな義賊をアレンジしたとしても、あんまり、イメージとかけ離れすぎたら、受け入れられないっていうのも理解できる気がします。
私は、ホン・ギルドンのことも知らなかったし、史劇のお約束なんて 全然無知だったので、全然、違和感なく、OSTの躍動感とか、ワクワクしながら見始めましたけどね。
このドラマを見る前と後では、確実に韓ドラ視聴が変わりました。
なにしろ、こんなに号泣したのは、日本のドラマでもあったか、なかったか、といった具合で、しばらくは、夢中になりました。
24話とミニシリーズとしては 少し長いですが、通算、何回見直したのかな。
■ ここが好きポイント ~ちょっとだけネタバレ~
巻き込まれるように、知り合った ギルトン、イノクを中心に、最初は、このうえないくらいのコメディー色の強さですが、実は、悲劇の芽はそこかしこにちりばめられてました。だんだん、回をすすめるごとに、その配分が逆転していきます。
結局、こういう流れが私は好きなんでしょうねぇ。
夷判の庶子に生まれてあらゆる虐待と蔑視を受けながら育ったギルトン(カン・ジファン)
奪われた王座を奪還するために朝鮮に戻ってきた悲劇の王子チャンフィ(チャン・グンソク)
薬売りの祖父とともに、清で過ごしてきた天真爛漫なイノク(ソン・ユリ)
イノクの素直さは、ギルトン、チャンフィと全く異なるタイプのナムジャから、愛されますが、基本のラブラインは、ギルトンとイノクが中心です。
なにしろ、天真爛漫=極度の鈍感。
チャンフィが気の毒になるくらい、その気持ちに気づかないイノク。
チャンフィにしたら、幼いときとは言え、嫁候補ナンバーワンだったのは、実は 両班の娘だったイノクのほうだったということが明らかになってくるあたりから、3人の運命は、がんじがらめに交錯していきます。イノクへの執着を絶てなくなるチャンフィ、ギルトンが両親の仇の息子だという事実を受け入れざるを得ないイノク。ね、悲劇の香りがプンプンするでしょう?
う~、これ以上は、各回のレビューで語ってますんで、ご容赦を。
ギルドン × イノク
若君(王子/チャンフィ) × イノク
これらの場面の会話に関しては、セリフ起こしをしております。
ただし、翻訳は、字幕頼みです。
もともと、彼らのやり取りを残したくて、始めたようなものなので。。。
それに、主要人物の会話を読むと、ストーリー展開がわかりやすいので。。。
私は、性格的にも、視聴しながら随時アップっていうのが苦手で、大抵は全話視聴後から、見直しレビューです。
当然、愛すべき登場人物たちもこれからの行く末も、1話の段階で、わかっています。
いつものごとく、ネタバレ満載です。
地雷を踏まないように、気を付けてくださいね。
(検索サイトより、直接、来られる方もいらっしゃるので、毎話のタイトルには載せてますが)
レビューは、こちらからどうぞ
第1話 清船到着 『快刀ホン・ギルドン』第1話レビュー ※ネタバレ
キャスト
ホン・ギルドン:カン・ジファン
ホ・イノク:ソン・ユリ
イ・チャンフィ:チャン・グンソク
ノ尚宮:チェ・ラン
ホ老人:チョン・ギュス
イ・ガンフィ:チョ・ヒボン
シム・スグン:パク・サンウク
チョン・マルニョ:チャ・ヒョンジョン
ヨン:ムン・セヨン
コム:メン・セチャン
ソ・ウネ:キム・リナ
韓国KBS2 2008/1/2-2008/3/26 全24話放送
演出・・イ・ジョンソプ
シナリオ・・ホン・ジョンウン、ホン・ミラン