では、そろそろ、真打ち ウリウギ様(笑)を語らせていただきます。
※内容に触れています。
第8皇子 ワンウク
正直言うと、最初は、原作ドラマの八爺と比較するあまり、斜めに見ておりました。
(実は、四爺も八爺も、そこまで“男として”タイプじゃないもので。)
特に、八爺が時折見せる、何を考えているかわからない謎の微笑が、むしろ、苦手でした。
ルォシーはトキめいたかもしれませんが、どこかで、権力者がお気に入りの女の子を娶りたいレベルにしか、思えず。
うわ、「原作ファン」の皆様には、かなり失礼なことを申し上げました。( ;゚─゚)ゴクリ
・・・が!
すぐに、ハヌルン版はちょっと違うなと気付きました。
直球の恋でした。
怯える白兎を保護したり、様子を見守る「いきものがかり」から、
漢詩のラブレターに絵文字の返事をやり取りする「書道部部長」に昇格。
もう、愛おしくて愛おしくて、喜怒哀楽がダダ漏れです。
見てるこっちが恥ずかしい。。。
でも、なんか幸せ。。。
夫人には完全に気づかれるし、十三皇子ことペクアには叱責されますが、
遅咲きの初恋を制御するすべを知らない、無防備な『優等生』の視線の先は、常にスです。
上手い具合に、スもまた、同じようなペースで、相互に甘くトキメキあい、
(何気に、変な駆け引きがなかったことが、この二人には重要だったと思います)
なんと中盤まで、主役を差し置いたロマンスが続きます。
もちろん、その間には、解氏夫人が死を迎えたり、父親(皇帝)の側室にされそうになったり、ネゴシダ、ネサラミを連発する『オオカミ皇子』が虎視眈々と狙ってくる、など、
二人の試練は続きます。
ただ、それと同時に、哀しいかな、ウクの言葉の端々に、『行動の伴わなさ』が浮上。
ライバルは、いきなりチューしたり、馬で連れ出したり、やりたい放題ですが、その分、有言実行。
比較すれば、まるわかりです。
ターニングポイントである11話で、
結婚を決意したにも関わらず、急転直下、そのヘスを手放さざるを得ない状況に陥ります。
同情は禁じえません。
ヘスの命を葬ろうとした妹ヨナ公主のことはもちろん、ユ氏に膝を折ってまでも自分たち兄妹を守ろうとする母のことも、ファンボ一族のことも、ウクには捨てられるはずもなく。
彼の根本はそういう人だから。
雨の中で、手放した恋は、どこまでも 二人に残酷でした。
「自分に もっと力があったなら・・・」
「もうばかみたいに、自分の欲しいものを失ったりしない」
心のどこかで、ヘスを選べなかった自分ではなく、自分の境遇を責めるその「弱さ」が、彼を苦しめ、ゆがめていきます。
ああ、切ない。
ドラマの終盤、ウクの陰謀の全容が明らかになり、失墜が確実になった際、スが、またもやワンソに、自分の助命嘆願をしたことをしります。
その時の会話により、ようやく、皇位とヘスへの未練を断ち切ることができたウク。
スが本気で 出宮を希望していることにも気づきます。
スを皇宮から追い出したいヨナの助けに求めるふりをしながらも、はじめて、自分自身の命をかけて、ヘスの出宮を助けるために、ヘスとの過去を ワンソに訴えることが出来ました。
もう怖いものなど何もなくなったかのように、
出宮の日には、蟄居先の屋敷を抜けて、スと最期の挨拶をかわします。
「ありがとうございました。 私をここから出すために・・・。それでなければ、一生、誰にもおっしゃらなかったでしょう」
共に歩くことはできなかったけれど、お互いに、理解しあえていたことがわかった瞬間でした。
「今生の縁は これで終わりだ」
後半戦、スを失って、自分自身を見失って、
例え正気に戻っても、もう許されないところにいってしまっても、
それでも、どこかで、ウクを突き放せない私がおりまして。。
それもこれも、この視線・・・が、はじまりだったかもしれません。
この表情、いいでしょう~~~。
ウクに堕ちたのはいいとして、← いいんだ (@_@)
もしや カンハヌル君に堕ちたのか、と思い、
改めて彼のいろいろな作品や出演したバラエティを見てみましたが、
どうも なにかが違うんです。
生身の彼、 カンハヌルを、俳優としては、もう少し、見守りたい心境です。
この喪失感を 彼の歌が救ってくれています。
https://www.youtube.com/watch?v=2-CYTq6dYUM
必見必聴の価値があると感じてしまったのは、私だけではないと信じたいです。
あと、「モンスター」のギターの弾き語りとか、もう鬼りぴしてます。
チョン・ソヌも、ウク様の片りんが感じられます。
いい拾い物をしました。
※ページ内画像はSBSさんからお借りしました。