著名な投機筋だったジョージ・ソロスが、自分のヘッジファンドをたたむことになった。米国で金融規制法(Dodd-Frank Act)が厳しくなり、他人から資金を集めて投資する場合、投資内容の詳細を証券取引委員会に報告しなければならないため、他人から集めていた資金を返還し、自己資金だけで運用するように転換する。ソロスは245億ドルの自己資金を持ち、他人から集めた金は10億ドルまで減っており、規模として大した縮小でない。しかし、ヘッジファンドは隠密行動が売り物であるだけに、自己資金が少ない他の大手ヘッジファンドもソロスと同様、投資がやりにくくなっていると考えられる。その意味で、ソロスの転換は象徴的だ。

ヘッジファンドが、米英の金融覇権を維持する道具(金融兵器)の一部として機能してきたことを考えると、米国でもEUでも規制が強化され、ヘッジファンドやオフショア金融市場が縮小することは、政治的な意味が大きい。もう一つの金融兵器である債券格付け機関が、欧州の国債危機で信頼を失墜していることと合わせ、米英金融覇権は弱くなっている。 ソロスの縮小宣言は、米国債がデフォルトになるかもしれず、ドル安や金高騰が起きている中で発せられた点も象徴的だ。今後、米国債を頂点とする債券市場が崩れていくのだとしたら、ソロスは良い時に縮小を宣言したことになる。

これについて、ジム・ロジャーズも追従するかもしれない・・・

ロジャーズ氏は現在シンガポールに在住しており、主に通貨でのコメントが多く、実際に多くの外貨の運用をしている
おそらく・・・15通貨ほどは保有していると思われるが、実際に氏が明記したことは、今まで一度もないので推測と銀行筋での取引からの予測でしかありません

特に3通貨について、よくコメントはしており、
○人民元
 最近、特に評価しているのは人民元。ずっと上がってきているからね。
 人民元を持つことはいちばん安全な投資だと思う。

○米ドル
 実は最近、米ドルを買い増したんだ。理由は皆が米ドル売りに回っているから。
 売りポジションがたまっているから、近々買い戻されることを見越している。ただしこれはあくまで短期の戦略であって、長期的には米ドルは売りだと考えているよ。

○ユーロ
 これも昨年8月に買って、中期的に保有しているよ。
 理由を端的にいえば、ユーロにはドイツがついているから。一方、米ドルには誰もついていない。健全財政のドイツがユーロ経済を牽引していることは、大きな強みだと思う。

これ以外にはもちろん「円」ももっており、「一ドル=69円ぐらいまで円高ドル安が進むのではないか?」と発言をした2年前から、彼の戦略は変わっておらず、昨今の円高に彼の動向に注目している銀行、ヘッジファンドは多いようです