権限委譲 | ☆虎ノ門で働く個人事業主のブログ☆

権限委譲

最下層の従業員に権限を委譲すべきである。


なぜならば、お客様と接するのは最下層の従業員である。


アパレルショップで言うと、服を売るのは社長ではなく販売員であり、保育園で言えば

園児と遊ぶのは園長や経営者ではなく、先生である。


直接お客さんと接する人が、最高のサービスを提供するのである。


経営者はサービスは提供しない。


現場で服が盗まれているのに、店の奥で伝票を整理しなければならない。

雨の日に、外で犬小屋をつくるようなものだ。


『事件は会議室で起きてるんじゃない』

青島風に言ってみた。


サービスを提供する場やシステムを提供するのが経営者だ。


勘違いしている経営者が多いのだが、経営者は偉くもなんにもない。


経営者に権限があるのは、資本が経営者にあるだけで、従業員の

失敗による尻拭いを避けているということである。


つまり、従業員を信用できていない、従業員を育成できていないの

である。


サービスを提供するもの、それが従業員。

そのサポートをするものが経営者。


権限は経営者にあるべきではなく、現場にあるべきである。


そうすれば、サービスのレベルはさらに高まるだろう。


今までは、働かせるものの立場と働くものの立場が9対1ぐらいの割合

で、従業員が苦渋を舐める時代だった。


しかし今後人口が減っていく日本は、これからはそういうシステムでは

やっていけない。

働く側の立場と働く側の立場は50対50になっていく。


持ちつ持たれつだ。


つまり権限委譲。


経営者は勇気を持って権限を委譲し、尻拭いをすべきである。