私は
左ききである。

お箸と鉛筆と
はさみは右ききに直した。

ボールは
左右どちらでも蹴ることが出来る。




でも・・・




小さく投げキッスする時も・・・

こちらにおいでと呼ぶ時も・・・

溢れる涙をぬぐうのも・・・

優しく小指をつなぐのも・・・

別れに片手を振る時も・・・

横目で時計を見るときも・・・

短い手紙を書く時も・・・

誰かに電話をする時も・・・



もちろん

左ききである。



でも


それは


決して


意地悪でしているのではない。


それに


右ききの君と


すれ違いだとは思わない



「Megumi Asaoka」
”Watasino kareha Hidarikiki!”