夕食後に予定をしていた
恒例の”肝試し”は
遠くで雷が鳴っていたので
大事をとって中止になった。
BBQ会場からホテルへ帰るため
山道を歩いていると
隣を歩いていた4年生の子が
「はぁ~~あっ。」
と、大きなため息をついた。
「どうした?そのため息は?」
と私が聞くと
「だってさぁ~っ。俺、肝試しめちゃんこ楽しみにしとったのにさぁ~っ。」
と残念そうに言う彼。
HR:そうか・・・・。楽しみにしてたのかぁ~。
お化けとか怖くないのか?
彼:お化けなんてぜんぜん怖くないさ。むしろ楽しい。
お化けとかいたらタックルで倒してやる!
HR:そうか・・・・。強いんだな・・・・。
先生は中止になってよかったと思う。
だって・・・・・。
彼:何?何?先生、怖いの?
HR:怖くはないけど・・・・・・・
このあたりは・・・・・・
本物の幽霊とか出るんだよ・・・・・・。
彼:うそだぁ~っ?先生とかが変装してるんじゃないの?
HR:普通はそうなんだけど・・・・・・・。
このあたりは本物の幽霊が出ることで有名だから
隠れるほうも怖いわさ・・・・・・。
彼:本物?でるの?ほんとに??
HR:知らないの?このあたりは出るよ。。。有名な場所だよ。。
だからあの雷は・・・・・・
きっとここから先は近づくなという合図じゃないのかな?
寝るときも窓際とか淵とかは避けたほうがいいよ。。。
彼:でも俺は本物でも怖くない!お化けなんて怖くないって!!!
(と言いながら明らかに涙ぐんでいた。)
しばしの沈黙の後・・・・・
絶妙のタイミングで
暗闇の木陰から
”がさっ”
と物音が。
「ギャ~~~ッ!!!???」
彼が私の胸元に飛び込んできた。
彼は目をしっかりと閉じ
少し震えていた。
すると
後ろのほうから
「あ!タヌキだ!タヌキだ!」と楽しそうな声が。
HR:タヌキだよ。。何だ?怖かったのか?
彼:だって・・・だって・・・・。タヌキか・・・・。
HR:これは先生が特別に用意した肝試しだよ。
ぎゃはははは!!!
これで
彼も
合宿で
思い残すことは
ないだろう。
でも・・・
まんまと
その手にのってしまいましたね?