リアメカの改造に関してメモがてら記事を書きます。

 

 

動画が入るので、本当はYouTubeの方にまとめをアップしたかったのですが、youtubeにアップできる程のクオリティ(内容)の動画が撮れず苦しい状況です。。

 

 

理屈などの詳細に関しては別の記事で書いている途中なので、今回は、こんな目的のためにこんな事をしている、、と言った報告にとどめます。

 

 

 

 

 

 

単刀直入に申しますと、変速性能に目が行きがちなリアメカの駆動抵抗に着目し、それを改善すべく改造を始めました。

 

リアメカにおける抵抗感というのは、アウターローで走った時などに感じる ガラガラ感 の事です。恐らくほとんどの自転車乗りが体験したことのある不快な抵抗です。この抵抗はドライ系のチェーンオイルを使うとより顕著に感じるようになると個人的には思っていますが、オイルに関しては今回の話と外れるのでやめときます。

 

 

 

リアメカの抵抗を削減するには、まず始めに思いつくのは普通ビッグプーリーだと思います。11tしかないプーリーの径を大きくすることによって、チェーンの曲がりが減って、プレート同士の摩擦時間が減り、抵抗が削減される、、と認識しているアレです。理屈は多分あってる(少なくとも一理はある)と思います。

 

 

僕の場合はもう少し単純で、ロー側に比べてトップ側は抵抗が少ないなら、ロー側でトップ側と似たような状態を創り出せればいいんじゃね??という理屈です。

すると、トップとローでチェーンの負荷に関して具体的に何が異なるのかを考えます。スプロケットの大きさ(径)によって抵抗の大きさが変化するなら、ビッグプーリーの理屈よりロー側の方が抵抗が少なくなるはずですので、これは違います。

 

すると当然他の理由により抵抗が増えているのですが、僕はチェーンテンションが上がって抵抗が増えたと考えました。というのも、ローにチェーンを移すとリアメカが(リアメカの意思とは逆に)伸ばされる方向に伸展し、その時にチェーンに加わる負荷が増えたと考えたのです。

しかしこの理屈は、同一のバネは伸びの大きさによってバネレートが変化しない(=バネの伸びは一定=フックの法則)に反している気もしなくはありません。つまり、フックの法則通りなら、ローとトップでチェーンテンションは同じことになりますが、実際はアウタートップとインナーローで明らかにチェーンテンションが異なるので、何か別の力が働いているか、物理を基礎さえ取っていない僕にはわからない他の法則があるのでしょう。

 

 

 

 

とにかく、チェーンに余計な負荷が加わっていると抵抗は増えることは確かで、ローにチェーンを寄せると(なんらかの力により)チェーンテンションが上がると僕は仮定しました。僕の一応の理屈は、プーリーケージ側のスプリングの強さが一定の場合、マウント側のスプリングが強いとケージ側のバネと逆の指向性の力が加わり、抵抗が増える、、って感じです。ケージ側のバネのテンションを下げれば一発解決しそうですが、優先順位を考えるとマウント部のバネを弱めるのが先です。

 

 

ということで、詳しい理屈が理解できないのは少し残念ですが、リアメカのマウント部のバネを弱めて チェーンの抵抗を減らそうと考えました。(カンパ使いの僕は、ケージ側のバネは強さが変更可能だから後回しにしたってのはあります。)

 

 

そうと決まれば話は早いです。早速改造です。。。。

 

とその前に、、マウント側のバネってのは、要するにbテンションアジャストボルトで変更するバネのことなので、こいつを回転させれば強さは変えれます。が、今回はその範囲から極端に逸脱した弱さのバネを求めます。

 

 

 

まずこいつを分解して、バネを取り出します。

 

 

 

マイナスドライバーがあれば簡単に外せます。なおかつ、ラジオペンチがあれば安全に外せます。

 

 

 

バネをかける穴を、約1/3回転分弱めた位相にあけました。このパーツはカンパの場合焼入れ加工がしてあり、ドリルの刃が立たず断念した苦い経験がありますが、シマノのsoraは簡単に切れました。廉価グレードは改造がしやすくて良いですね。

 

あとは増設した穴にスプリングをかけて戻すだけです。

ちなみに、写真の位置だと、bテンションボルトを回さない場合、バネがほぼニュートラルの位置になりました。流石に弱すぎたので、次回はもう少し強目の位置に空けようと思います。

 

 

 

 

 

 

 

さて改造の結果ですが、

 

こんな感じになりました。

 

写真はトップの時の画像ですが、エラくアッパープーリーが上へ寄ってます。

 

 

裏から見るとこんな感じ。実はこの写真、とんでもなくヤバイ状態なのですが、それは後述。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファイナルローの時はこんな感じ。

 

これもエラくアッパープーリーが上へ寄っています。まぁ、それが狙いなのですが。

 

 

 

これだけ近づきました。写真は11-23のスプロケですが、bテンションボルトを弄らないと27tあたりからスプロケに接触しそうです。

 

 

 

 

 

 

さて、問題は、こんな改造をしてどんな結果が得られたかですが、、、

 

 

とてつもなくチェーンノイズが静かになり、ロー側においても抵抗感が全くありません。メリットだけ見ると、この改造は大成功と言って良いです。

 

しかし、当然のように弊害を持つのがこの手の改造なのです。うん。

なんと、ロー側における低テンション化で抵抗削減はよかったものの、トップ側でテンションが足りなくなり、アッパープーリとスプロケが干渉するようになってしまいました。これではトップも使うロードでは使えません。(トップをほとんど使わない街乗り用には大変優れた性能を見せてくれます。)

 

 

トップもローもokになるよう改良が必要です。

 

かなり使用用途が限られた改造となってしまいました。お勧めもできません。

 

今後については別記事であげる予定です。その際考察もします。今回はとりあえずの報告ってことで。。

 

 

 

 

 

 

 

 

一応一通りの解説と、実際の改造後のメカの動きを動画にしてみました。かなり分かりずらいですが、チェーンノイズが聞こえないのは確認できるはず。。

 

↓こちら。よければどうぞ。