こ、コイツ! また同じ写真を使い回しとる!!
ええ、なんども使いますとも。なかなかに気に入ってますんでねッ!




現在、手組みホイールを低価格で組むにあたって、一番困るのがハブの選択です。フロントハブはリアに比べて比較的低価格のため、金銭的には何とかなるものの、リアハブは安く手に入れようとしてもそうはいきません。

このリアハブの高価格が手組みの最低価格や敷居を上げていると、僕は思えてなりません。

初めて手組みホイールを組む人や学生など、失敗した際の金銭や精神的なダメージを少なくしたい人、特に理由もないけど安く組みたい人など、価格を低く抑えようとする理由は無限です。

僕としては、リアホイール1本が10000円程度で、好きな仕様に組めたら、手組みに挑戦する人はもっと増えるのではと思っています。

って事で、今回は「10000円程度でリアホイールを組もう」ってのを議題にします。



1万なら組んでみようと思うよね。なりましたか、そうでしょう。では始めましょう。

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リムの場合は低価格なものから高いものまで、各メーカーラインナップが豊富です。しかし、ハブの場合はシマノハブを除き、全ての要望を受け入れるとなると、ボーダーが10000円程度、、というのが現状です。

tniはもっと安ければいいのにねぇ。。これじゃ、お試しで買ってみるか、、って気になんねーよなー。。(と、金銭感覚的に一生クリスキングを買えそうにない人間が叫んでみる)


価格の安いシマノのリアハブは、コンポのカテゴリー毎にラインナップされています。つまり、クラリスからデュラまで6種類(r9100,8000が出てしまったので現在は4種)ものハブが選べます。
しかし、困った事に、その内soraグレードより下ものもは11sが使えません。これでは11sユーザーは使えませんので考えから外さなくてはいけません。
soraの1つ上のグレードはTiagraなので、必要なリアハブの条件が「リアの11sフリーハブである」というだけなら3502円で購入できます。
おそらくこの価格は11sリアハブでは最低価格です。

しかし、大抵の場合は他の条件も付くものです。
ほとんどの場合「ホール数」という縛りが付くのです。ホール数というのはスポーク本数と同じ数と考えて例外を除き問題ありません。
最安値で購入できるTiagraのリアハブで選択可能なホール数は 36h 32h 28h の3種です。そのほかの現行ラインナップでは、36hと32hしか選べません。最安値グレードで1つ選択肢が増えるのは嬉しい事です。


しかし、今の時代、手組みのリアハブで欲しいホール数は28hや24hである事が多いです。むしろ、ロード向けに新しく手組みを組むのに、36hや32hは少数派にさえなったと感じています。

シマノという条件を外せば、24hのリアハブを手に入れる事には全く苦労しません。tniなどのハブには全てのラインナップに24hが存在していた気がします。ただ、冒頭に述べた通り、他メーカーを使うと価格が跳ね上がり、とてもリアホイール1万には収まりません。

価格を無視して24hを手に入れるなら、以前はデュラハブという選択肢がありました。デュラエースのハブは、どの年代でもリアハブの穴数のラインナップが豊富で、一時期はオーダーも受け付けていたとか。。





さてどうしたものか、、、。

「1万円でリアホイール組めます!(ただしスポーク本数は好みに応じきれないヨ)」


なんてのは手組み普及の謳い文句にはなりません。
リアで20本は、リムハイトによっては過激なので、24hが最低限用意したいラインです。でも、現状では28hが用意できる最低限ホール数です。

体重が、軽め〜普通 の層にとっては、24hはやっぱり必要だと思うので、どうしても24hは外せません。





と、ここまでワザワザ引き伸ばしましたが、実は安ーく手に入れる方法を知ってます。

shimano wh-rs010 の後輪を買う

はい。こんだけです。この後輪を買ってきてバラせばいいのです。
このホイールについてくるリアハブは24hで、寸法は手組み用の他のシマノハブと同じです。

このリアホイールの実売価格は6000円くらいだと認識しています。(僕は前後セットで1万で買いました。今は亡き有楽町のワイズにて。)

正直言って、105よりグレードの低いハブを、105より高いお金を出して買うのは気が引けます。
不要になったリムやスポークはヤフオクなどで売り出せば多少は戻ってきますが、それでも雀の涙程度です。ここは24hを手に入れるためだと思って我慢しませう。



って事で、6000円で24hの11sリアハブ調達に成功しました。

ホシのスポークは、14番(太さ2mmのこと)が1本40円で、14-15バテット(太さ2mm、1.8mmのバテットスポークのこと)が60円です。フリー側を14番、反フリー側を14-15バテットで組んだとして、

40×12+60×12=12(40+60)
                      =1200

1200円です。


リムはtniから4200円あればで手に入ります。




と、これらを合わせれば、12000円以内で好きなスポーク本数でリアホイールが組めるって事です。当然、24hの縛りがなければ、初めからTiagraのハブを使えばいいのでもっと安くなります。




でも、ハブが同じだしって事で、「この12000で組んだホイールがrs010と何が違うのか」と思う人もいるでしょう。
変わらないならrs010から2倍も金を出す理由はありません。


このリムがですねー、、、






まぁ、ヒドイ重さなのです。



って事で、tniのAL-22のリムを使えば4200円で395gのリムが手に入りますので、完成したホイールはまったく別物という事になります。

また、好みや体重、用途によってスポークテンションも変えれます。(rs010で変更不可みたいになってますが、変えれないわけではありません。)


ちなみに、リム重量 だ け で言えば、395gというのはシャマルウルトラより軽いです。





イカが?手組み組んでみる気になりました??
なる訳ねーだろ!手組みは機材への初期投資が高いんじゃー!!


手組み派の皆サマ、適当なテスト用24hハブが欲しければrs010が狙い目ですよ。




あ、ここまで書いておいてナンですが、36hハブを間引いて24hで使うってのはアリです。ただそんな事すると異端審問官に火炙りにされる気がするので、今回は正統派24hの話にしました。







前回の話で「最強のホイールがドータラコータラ」と言いましたが、その最強は24hでしか作れないのでこんな記事を上げてみました。