こんばんは
塩ビパイプ内のシリコンから露出した(私の場合)60mmの部分まで石膏を流します。残りの5mmは出しておきます。(念のため)
昨日の朝は霜が降りてたのに今朝は少し暖かく、霜は降りてませんでしたし、なんとも生ぬるかった気がします。
私としてはキリッとするので、朝はキンキンに冷たい方が好きなのですが、、。
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16/Dec/2017 一部修正、加筆しました。
さて、かなり久しぶりのブログ更新な気がします。
この間サーヴェロを買ってしまったと書きましたが、一番の問題点であるシートピラーの不在を解決すべく、自作する事にしました。
記事にはしてませんでしたが、フレームが来てからほぼ毎日の様にピラーの製作には手をつけていました。
丸パイプの一般的なシートピラーの自作なら少しは需要がある気がしますが、特殊規格のピラーの自作なんざ書かれてもほとんど役に立たない気がします。
が、最近はロードバイクにも専用ピラーが増えて来ているので、メーカーの目ん玉の飛び出る補修パーツを買うのがイヤな人は参考になるかもしれません。
かく言う私も、メーカーより発売されている純正ピラーが30000円超と買う気の失せさせる価格設定でしたので自作です。
この後、恐らくピラーは完成しますが、同様に製作して失敗しても私は知りません。私の方法でやって成功しても、他の方がやったら失敗する可能性も、もちろんあります。
本気で作る必要があり、作る手間を惜しまず、それを使った結果どうなっても責任が取れる方のみ参考になさってください。
経験上、このテのものは手間やコストをケチったら痛い目みます。
上記の理由より、具体的な使用資材は書かない事にします。本気で作りたい人は自分で色々と試せばいいモノに巡り会えます。若しくはココにコメントします。コメントくだされば一応回答はするつもりです。
この記事はヒケラカシなどではなく、どうしてもの場合に参考にするイマージェンシーアーティクルのつもりで書いてます。
まずは素材の解説から、、
今回は強度と軽さ、そして価格の面(ケチってるわけではない)からGFRP、つまりガラスクロスを利用したグラスファイバーで作ることにしました。
なぜ通常のCFRP、カーボンで作らないのかと言いますと、単純に高価であり、積層の仕方によっては自転車程度のシートピラー程度の負荷なら強度的にも問題がないと判断したからです。
CFRPが真価を発揮するのはオートクレーブなどの専用の機械を使用した場合や、思いっきり軽量に作りたい時だと思ったます。
要するに、個人で行うウエットカーボンを使用した工作ではあまり違いが出ないと思っていると言う事です。
一定期間使ってみて問題がありそうならカーボンにスイッチします。
今回のピラー製作では、単純なウエットクロスですと軽量性に問題があるので極力加圧し、必要最低限の樹脂で作っていきます。
製作行程としては、
1、フレームより型を作る。
長さは5cmあれば短くてもok。
2、できた型をさらに型取りする。
大まかに言えば筒を作るって事。
3、クロスを積層し、加圧する。
こんな感じのたったの3行程です。コレだけですとものすごく簡単に見えますね。
一通りの説明は済んだはずなので、細かい説明は作業の解説がてらしていきます。
はじめに型取りです。
もちろん次に考えるのは石膏です。
完全に硬化するまで1日ばかり置いてみましたが膨張したらしく抜けなくなりました。
写真では紙を挟んでますが、ビニルでも鉄板でもやってみました。が、いずれも砕かなければ取り出せませんでした。
その後、パテや油粘土でやってみても失敗、。
結果、紙粘土が1番良かったです。
ただ、紙粘土の種類によって結果がかなり変わって来ました。フレームとの間の挟むものも分かりました。
紙粘土の種類は色々と試してみてください。
結局、紙粘土で2つ作り精度や出来のいい方を選びました。
粘土ですが、硬化した時に完全にカチカチになっており、ちょっとやそっとの衝撃で壊れない物が条件です。
これでオス型ができました。
これを使いメス型を作ります。実際の積層で使うのはこれから作るメス側です。
この中にメス型を作ります。左に転がってるのが紙粘土の型です。
石膏の水分で裏がフニャフニャにならない様に底をシリコンで固めてます。水が通らなければ何でもいいですが、底まで石膏で固めるのはダメです。理由は後述。
完全な垂直にしてください。また、シリコンには10mmほど挿すのみで、残りは露出する様にしてください。
ちなみに雄型にはマスキングテープを貼ってます。これは確実にやったほうがいいです。
(結局型の長さは75mm程にしました)
塩ビパイプ内のシリコンから露出した(私の場合)60mmの部分まで石膏を流します。残りの5mmは出しておきます。(念のため)
石膏が固まるのを待ちます。私は初回は石膏の水を、規定の70〜60%で作りました。40分ほどしたら(完全に乾いている必要はないが、十分固まっている必要はある。)雄型を抜きます。と言っても、引っこ抜くのはまあムリです。後ろから押します。
ここで底がシリコンである理由が書けます。
底からシリコンをほじくって(雄型の一部分のみ。大々的に開けてはならない。)適当な棒で押します。雄型は何度も使うので、形が崩れる様な押し方はいけません。この石膏と密着した型を押すのに耐える為に硬く頑丈な型の素材が必要なのです。
また、抜けやすくするためにあらかじめ表面にグリスを塗ってます。ホームセンターなどで売ってる安いリチウムグリスなどで構いません。もちろんデュラエースグリスとかを使ってもいいです笑。
紙粘土であるためにグリスは浸透してしまいます。そのためにマスキングテープを貼っています。グリスはタップリ使ったほうがいいです。
写真では太めの針金が入ってますが、一応鉄骨として入れておきました。多分ほとんど意味無いです。(むしろ石膏が脆くなってる可能性が、、)
後ろから押せば大抵は出てきます。押してダメならハンマーなどで棒を叩きましょう。
これで一層目が完成です。
できた流線型の雌型(製作対象が流線型であったとする。)に、シリコンの時と同様に10mmほど雄型を雌型に挿して石膏を流し込みます。2回目以降の石膏の水分は規定の100〜110%程です。
2回目以降で大変なのは、1度目に作った型と少しもズレてはいけない事です。まぁ最悪シートクランプで固定する所の精度が出てればいいのですが、見てくれが酷くなりますし、強度の問題もあるので、角度も垂直も一度目とずらさない事です。
これを欲しいシートピラー(シートポスト)の長さになるまで続けます。私の場合は5回ほどやりました。
x回目とx+1回目の間の平行、垂直出しが1番苦労しました。
ここの精度がキモですからね。
さて、現在終了している作業はここまでです。
残るは積層のみです。ガラククロスで10層ほど行う予定です。手始めに1700mm買いましたが、300mm幅で400円/mなのでそんなに高くありません。コレがカーボンになると10倍(価格比)する可能性が出てきますのでね。。
加圧は皆さんの手元にある自転車のチューブで行う予定です。気圧はまだ決めてません。
明日は土曜、走りに行きたいけど冬用のオーバーをそろそろ買いに行かなくては寒さが凌げぬ、、
どうやら今年の総走行距離は6000km行かなさそうです。来年は超ビッグイベントがあるので(今年もなかったわけでは無いが)恐らく2000〜3000kmしか乗れないと思います。。
嗚呼、今年は6000kmは乗りたかった。。。