風が気持ち良いから

 

今日はルーと一緒にお母さんのところに行きました

 

ルーの姿を見るなり『久しぶり!』と顔をくしゃくしゃにして喜ぶお母さん

風が気持ち良いから、ベンチに座ってお母さんとルーと三人で”日向ぼっこ”をしました

 

最近めっきり少なくなったお母さんの髪が風に靡いて・・・

血行の良いピンク色のほっぺたが優しい光に照らされてピカピカ輝いてみえました

 

部屋におもどると、腰が痛いと言って横になったお母さん

「足が伸びて気持ちが良い〜」と目を瞑りました

 

「明日も来るからちょっと眠ったら?」

そういう私に

『由美が居るのにもったいなくて眠れない・・・』

そういってにっこり笑うお母さんの歯が真っ白で綺麗だった・・・

 

 

 

ご飯が美味しくて、ご飯の時間が待ち遠しいと笑うお母さん

 

何年も前に亡くなったおばあちゃんがここに来て、「綺麗なところで良かったな〜」と

嬉しそうにしてた・・・と訳のわからない事を言ってるお母さん

 

『私は本当に幸せだ」と急に泣き出すお母さん

 

皆んなが優しくしてくれて・・・

全部やってくれるのよ・・・

前は自分で出来ていたのにごめんなさいって謝るの・・・

そう言って笑うお母さん

 

 

 

これからは甘えて良いんだよ・・・

 

ゆっくりゆっくりね・・・

 

 

 

私のことは分からなくならないでね・・・

 

 

 

私はあなたの娘だよ

 

お母さん・・・