昨日の日曜日は春らしい良い天気に恵まれた北摂地方ですが、今日も東京はいい天気です。その代わり花粉の飛散が盛んになっていて、かなりつらい状況になっています。
モダン・プロジェクトマネジメント(MPM)を上手く導入したとき、どのようなメリット(価値)が組織にもたらされるのかを、前回考えてみました。
そもそもの動機が、プロジェクトマネジメントの質を改善し、プロジェクトの成功率を高くするということであれば、おそらく目的を達成できると述べました。もちろん例外はあるのですが、その原因についてはまた別の機会に考察したいと思います。
また、MPMの神髄が「合意形成」にあると考えた時(キットPMはそう思っているのですが)、単にプロジェクトが上手く行くというだけではなく、プロジェクトを実施し成功することで、組織の風通しが随分よくなるものです。
つまり組織内の人間関係がよりスムーズになるという効果が期待できるということです。なぜそう言いきれるのか?疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんので、もう少し掘り下げてみましょう。
前回も少し触れましたが、MPMを実践していると、その行動とアウトプットのほとんどは、ステークホルダーとプロジェクト、あるいはステークホルダー間の合意形成を行うために存在すると言っても言い過ぎではないと気が付きます。
キットPM的に言うと、MPMは人間関係をどう上手くコントロールするかという、その一点に対して、様々な理論やテクニックを駆使する方法を説いているものだと考えています。もちろんその前提には「プロジェクトの目的達成のため」という、大きな条件が付くわけですが。
その前提条件の下、プロジェクトを実施し成功に導くことができれば、その過程で根本的な組織の変革が期待できるということになります。ただし、誤解してはいけないのは、その行為自体は組織のイノベーションとは直接関係がないということです。
何を言っているのかというと、MPMはプロジェクトを成功に導くための、知識体系とテクニックによる行動であり、それ以上でもそれ以下でもないということです。
ただその知識体系が非常に論理的で精密なため、表面的な捉え方であってもある程度の成果を得ることが可能な体系となっています。
さらにその内容を深耕することで、MPMの中に存在する普遍的な真理に気が付くことができます。そこに気が付くと、更に一歩踏み込んだ新しい組織マネジメントに行き着くことができるかも知れません。それが組織のイノベーションに結び付くことも夢ではないような気がします。
つまりMPMは直接、組織にイノベーションをもたらすことはないのですが、その論理性と工夫されたテクニックを身に付けることで、イノベーションを生み出す”インキュベーター(孵化器)”としての役割を果たすことができると考えています。
次回は、業務改革の必要性からモダン・プロジェクトマネジメント(MPM)を導入した場合のメリットについて、考えていくことにします。
