皆様あけましておめでとうございます。昨年はいろんな意味で試練の年となりましたが、今年は未来に向かって明るい見通しができる年としたいものです。皆様にも良い年となりますようにお祈り申し上げます。
さて前回のこのブログでは「BAとDX」と題して、DXの本質とそこにどのようにBA(ビジネスアナリシス)が関係するのかについて説明しようとしていました。この内容で連載を続けようと考えていたのですが、いろいろな方からご意見をいただき、もう少しBAそのものについて解りやすく説明することが必要ではないかと考えました。
そこでDXがらみのブログは少しよこに置いて、数回に渡りBAについてその本質と必要性と、何を社会に提供するのかについて、説明しようと思います。しばしお付き合いください。
と言ったもののキットBA(ビジネスアナリスト)の経験から言うと、BAについて解りやすくかつ正しく説明することはそれほど簡単ではありません。なぜならビジネスアナリシスが組織の中で果たす役割、機能について国内の組織にはその概念が明確にはないからです。見たことも、聞いたことも、考えたこともないものを説明しようとしても理解することがいかに難しいかは、容易にご理解できると思います。
まずご説明しておかないといけないのは「ビジネスアナリシス」の概念とその実行に関するガイドラインは一つではありません。いくつかの団体がBAガイドを提供していますが、ここでは2004年に設立され活動を行っているIIBAという団体が提唱するBAを基準として、IIBAが出すガイドラインであるBABOK®の記述と、それを補うためのデザイン思考による価値提供の手法によるBAの実行を実際的なBAの手法として位置付けることにします。このブログでは多くの人にできるだけ解りやすくお知らせすることを目的としてますが、BAとBABOK®に関する詳細な内容を確認されたい方は、下記のIIBA日本支部のWebサイトをご参照いただければと思います。
前提はここまでです。次回からBAのご紹介に突入していくことにします。ご期待ください。