先週日曜日と海の日は六甲山に山籠もりして、BA(ビジネスアナリシス)の関西研究会の合宿でした。ということで、ブログの更新が一日遅れとなりました。
昨日は、午後のちょうど一番暑い時間帯に、家へ向かって坂道を登っていましたが、直射日光とスファルトの照り返しで、本当に生命の危機を覚えるほどでした。
モダン・プロジェクトマネジメントのパワーを考える前に、前回から日本の社会の中心にどっしりと存在し、なかなか排除できない「変わることを拒否する」という気持ちについて考えています。
この感情は世界的に普遍的なもののようですが、日本の場合はそこに問題意識を持たない人とが多いようです。
人間誰しも、今の状態に満足していたら敢えてそれを壊したいとは思わないものですから、それも無理ないことかもしれません。
前回は日本での転職が、本人だけではなく、その周りの人
からも良く思われないことを例として挙げました。
最近でこそ、転職することもそれほど珍しいことではなくなりましたが、それは企業の倒産やM&A、事業不振によるリストラっという名前の強制解雇などの外的要因に依存するものが多いように思います。
つまり、本人の積極的な意思ではなく、外的要因による消極的な転職を強いられていると言うことではないでしょうか。
また、バブル崩壊後日本を代表するような大きな会社が倒産したり、不正事件で告発されたり、家電メーカーが海外資本に買収されるなど、日本の価値観では絶対安定の企業として認識されていたものが、意外ともろい土台の上に建っていたことに気づかされます。
報道を見聞きする範囲では、いろいろな問題点の存在に気が付いても、見てみぬふりして取り返しのつかないところまで行ってしまっているようです。
変えないといけない現状を認識しながら、変えることを拒否してしまうわけですね。
ここで重要なのは「変わりたくない」「現状を維持したい」と思うこと自体が、全く意識することなく、自然と身についているということです。
そのため、何かを変えなくてはいけないという状況に陥ったとき、感情はまず反射的にそれを拒否してしまうことになります。
これがどういう事態を引き起こすのか、会社での会議の場面を想像することで確認してみましょう。
あなたは企業のある部署の管理職です。最近、努力の割りには、部署の業績が思うようには上がっていません。むしろトレンドとしては下降路線にあるようで、何らかの対策を行わないと一年後には、部署の存続に関わる事態に陥る可能性があると考えています。
そこで、部署の主だったメンバーを集めて、対策会議を行うことにしました。メンバには事前に業績に」ついての資料を渡し、会議の目的を伝えてあります。
会議の席上まず貴方はメンバーに、状況に関する認識を聞きます。もちろんそれはその後の解決策の議論につなげるためのものです。
しかし最初に出て来たメンバーの意見は、本当にそんな危機的状況なのか?あなたの考え過ぎじゃないのか?よしんばそうだとしても、これから一年の間に状況を変わるのではないか?などなど、対策の議論以前の問題に時間を費やすことになりました。
あなたは、メンバーに危機感を持ってもらうために、一から状況を説明しなくてはならなくなりました。もちろん、メンバーは事前に資料を見て、”頭”では数字的に危機の理解をしているのですが、”腹”では現状を維持したいと思っているのです。
いかがでしょうか。このような極端な例でなくても、似たようなシチュエーションは多少でもご経験されているのではないでしょうか。
さて、この我々に染み付いた習慣、感情、行動、思考にモダン・プロジェクトマネジメントが何らかの影響を及ぼすことができるのでしょうか。次回考えを進めて行きます。
