日本のITプロジェクトの成功率75%!って本当? -5- | キットPM奮闘記 改め キットビジネスアナリスト奮闘記

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PMの世界からビジネスアナリストへ、キットPM2.0を目指して奮闘中です。BAを超上流とか言いますが、当たり前のようで難しいビジネス要件をどうやればちゃんとまとめられるのか、皆さんとご一緒に考えていきます。

気予報によると、この週末の関西地方は3月中旬並みの暖かさになるとのことですが、今日は曇りで肌寒いここ北摂地方です。花粉が飛びまくっているようですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。これから徐々に春めいて行くことでしょうが、楽しみなキットPMです。
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ロジェクトの成功率の向上の原因について考えています。

  プロジェクトが成功したかどうかを測る基準は”品質””予算””納期”に加えて”プロジェクトの目的を達成したか”を入れるべきだと前回考えました。

  プロジェクトの目的を達成したかどうかは当たり前の前提で、それが評価基準になることは、おかしな話ではないかと思われた方もいるかと思います。
  でも、多くのプロジェクトではプロジェクトの目的の設定に問題があり、真のプロジェクトの目的を明らかにしないまま、プロジェクトが立ち上げられ実施されることがあります。
  つまり、ここで言う「プロジェクトの目的」とは、プロジェクトの真の目的のことになります。




ずか数年でITプロジェクトの成功率が、目を見張る向上を果たした謎を探っているのですが、キットPMはどうも一部のプロジェクトでは、成功の定義に曖昧さがあるのではないかと考えています。

  先に上げたようにプロジェクトの目的は、プロジェクトを実施する企業や組織の目的に必ずプラスの効果をもたらすものでなければいけません。一般の企業であれば”利益に貢献する”ことがプロジェクトの目的であるべきだということです。

  しかし、IT開発プロジェクトにおいては、関わる立場によって複数の異なる目的が設定されることが
(良い悪いは別として)普通です。




ず分かり易いのは、システム開発作業を請け負っているベンダーの立場です。

  ベンダーはベンダーの利益を追求することが最大の目的です。それを担保しつつ顧客の目的を”可能な限り”果たそうとします。そのため、ベンダーは自己の責任範囲を明確にし、その範囲で役務を実施する必要があります。
  つまりベンダーにとってプロジェクト成功の定義は「責任範囲の作業について、設定された”品質””予算””納期”を守る」ということになります。




に組織内のIT部門と業務部門の立場です。これもベンダーとの関係と同じように、責任範囲が異なるためプロジェクトの成功の基準が異なる可能性があります。もちろん、そこを上手く調整している企業や組織もあるとは思いますが。

  IT部門は開発するシステムの出来に責任がありますので、ベンダーと同じくシステムの”品質””予算””納期”の如何がプロジェクト成功の基準となります。

  一方業務部門は、自らが開発するシステムのユーザーとして、日々業務を遂行しなくてはいけないわけですから、システムが”使える”ことが目的となります。そのために、システムを利用するための準備として、業務部門として実施しないといけない多くのことを、ITシステムの納期に合わせて準備します。
  業務部門からみたプロジェクトの成功は「新システムを使いこなすことで、企業に利益をもたらす」ということになります。




う一つの立場は”経営者”の立場です。

  経営者から見ると、あるプロジェクトは企業の戦略を支える複数のプロジェクトの一つとなります。(理想を言っています、現実はなかなかそうはいきませんが)

  ですから、プロジェクトの成功は「経営者が描いている戦略の実現について、効果がある」という定義となります。
  現場が上手くITシステムを使いこなして、業務の効率を上げたとしてもそれが経営戦略の実現に効果がないと、「成功」したとはいえないのです。




のように、プロジェクトに関わる立場によって、期待する「成功」の意味が異なってきます。

  ということを踏まえた上で、では誰がどのようにプロジェクトが成功したと判断したのでしょうか。次回はこれについて考えて行きます。