人のなかにいながら孤独。そんな人が増えています。声をかけても迷惑顔。いつもひとり。まじめにコツコツ物事をこなすのに、人とは一緒に行動できない。

 

たしかに人間は面倒臭い。多面性のせいか、同じ事をしても気分次第で良かったり悪かったり。訳がわからない、とつい叫びたくなります。

 

だからひとり。でも本当は淋しい。ただ、声をかけられても対応できない。自意識過剰とひと言でいってしまえばそれまでだけど、ある種の対人恐怖症。

 

現代はコミュニケーション能力が低下しているらしい。顔を見ないで話す道具が発達したせいだとも言われますが、とにかく、メールだけでの会話。

 

声のトーンも表情もわからない言葉だけの会話では、言外の意味などわからないのは当然です。

 

ラインいじめなる言葉も流行しています。いわゆる陰口。直接目の前で言われたら傷つきますが、相手にも攻撃できる。自殺までには何段階もある。

 だから相手の顔を見て言う。それが自殺を防止し、いじめに対抗する手段。傷ついても死には至らない。恐れず向き合う。野蛮な方法でも、案外解決の近道なのです。