里山の直売所に行くと、毎週のように店の棚の野菜や果物が変わります。ホウレン草や小松菜が棚の半分を占めたと思ったら、翌週はキュウリとナスが棚の半分を占める。

 

 旬のものしか置かない直売所だから、次々に変わる野菜や果物で季節の移り変わりがわかります。それはまるでアトラクション。

 

 里山の直売所は、オール100円。他に店がないので村人が食材を手に入れる場所でもあるのでしょう。あるいは、物々交換の場。

 

 でも最近は、その新鮮さと安さに目をつけた都会の商売人たちが朝早くからやって来て、大量に買い占めていく姿が見受けられます。

 

 そのために村人は買えなくなっています。直売所は村人のために値段を上げるわけにもいかないので、なんとも複雑。

 

 でもりっぱ。この値段を堅持し続ける里山こそ、村人を大切にする里山である所以なのです。だから、そんな里山が好きなのです。